看護師が転職活動をおこなうには、転職サイトを活用する方法があります。

インターネット上では転職サイトに対して「使わないほうが良い」といった意見もあるため、転職先は自分で探したいと考える方もいるでしょう。

本記事では、看護師が転職先を自分で探す方法や、自分で探すメリット・デメリットについて解説します。

転職先を自分で探すのに向いている方や向いていない方についても紹介しますので、転職活動の方法に迷っている看護師の方は参考にしてください。

看護師の転職先を自分で探す方法6選

まずは、看護師の転職先を自分で探す方法を6選紹介します。

自分に合う転職活動がしたい方は、転職先を見つけるためにどのような選択肢があるのか把握しておきましょう。

ネットで求人検索をする

自分で求人を探すための手近な方法として、インターネットを利用した求人検索があります。

ネット上で求人検索をする流れは以下のとおりです。

ネットで求人検索をする方法であれば、インターネット環境がある場所でいつでも転職先を探すことができます。

時間や場所に縛りがないため、効率的に転職活動をおこないたい方におすすめです。

この方法でおこなう場合、応募先から連絡がきたタイミングで履歴書や職務経歴書の提出を求められることがあります。

スムーズに転職活動を進めるためにも、応募に必要な書類は事前に用意しておきましょう。

知人や友人に紹介してもらう

医療業界は横のつながりが強い傾向にあるため、知人や友人に転職先を紹介してもらうのも自分で探す方法のひとつです。

看護学校で知り合った友人や先生、以前一緒に働いていた同僚などと連絡を取り合う関係なら、転職を検討していることを相談してみましょう。

知人や友人の紹介であれば、事前に職場環境や人間関係を把握できるため、転職をしてもミスマッチを感じづらいメリットがあります。

また、病院側からも信頼を得やすく、転職の成功率が高くなるケースも少なくありません。

しかし、紹介だからこそ、選考途中での辞退や、給与・条件の交渉などがしづらい点があるので、軽率に判断しないようにしましょう。

ハローワークで相談をする

看護師に限らず、自分で探すメジャーな方法として、ハローワークへの相談が挙げられます。

ハローワークは厚生労働省が設置している機関であり、全国にあるため地方で転職活動をする場合でも応募先を見つけやすいです。

医療機関によってはハローワークでしか求人を出していない場合もあるため、地域に密着した医療機関や行政機関で働きたい方におすすめの方法です。

また、看護師だけでなく多種多様な求人を取り扱っているので、他業種に興味のある方も利用を検討してみましょう。

ハローワークで相談をすると、ハローワーク内に設置されている求人検索機を利用して転職先を探せます。

インターネットサービスを利用しても求人を閲覧できるため、ハローワークに行かずともスマートフォンや自宅のパソコンから求人の閲覧が可能です。

eナースセンターを利用する

eナースセンターとは、各都道府県の公益社団法人看護協会が運営している無料の職業紹介事業です。

全国の求人を取り扱っており、職員のほとんどが元看護師なので、悩みや相談に対して的確なアドバイスをもらえます。

サポートが充実している点が魅力で、最新の看護に関する講習や研修体制が整っているため、看護師のブランクがある方でも安心です。

また、入門研修や施設見学などのサポートもあるので、新たな領域に挑戦したい看護師の方も積極的に利用を検討してみましょう。

求人はスマートフォンやパソコンから検索できるため、気になる方はチェックしてみてください。

関連記事：eナースセンターの評判は？使えない？口コミから実態を解説！

新聞や広告の求人欄で探す

近所で転職先を探している方は、新聞や広告の求人欄に注目してみましょう。

目にする機会が少ないかもしれませんが、新聞や広告には看護師の求人情報が掲載されている場合があります。

また、地域に限定された求人なので、近場の求人を見つけやすい傾向があります。

しかし、新聞や広告に掲載されている求人は、日々移り変わりやすく、すぐに募集が終了するケースが珍しくありません。穴場な求人を見つけるためには、日々細かくチェックを続けることがポイントです。

働きたい場所に直接問い合わせをする

働きたい病院や施設が決まっているのなら、直接電話やメールをして問い合わせる方法があります。

直接問い合わせるには、最初に応募先のホームページをチェックし、求人を募集していないか確認しましょう。

ホームページに求人情報が掲載されていない場合は、直接電話やメールをして問い合わせをおこないましょう。

問い合わせる際は、失礼のないように以下の点に注意してください。

看護師が転職先を自分で探すメリット

ここからは、看護師が転職先を自分で探すメリットを紹介します。

転職方法を決めるには、メリット・デメリットの両方を把握して選びましょう。

自分のペースで転職活動ができる

自分のペースで転職活動ができることは、看護師が転職先を自分で探すメリットのひとつです。

転職エージェントに登録すると、アドバイザーが担当に付き、求人の選定や応募プロセスを担当者に任せることになります。

一部の自由が制限されてしまうため「退職してしばらくはゆっくりしたい」「時間をかけて条件の合う求人を見つけたい」と考えている方は、急かされるように感じてストレスになるかもしれません。

転職先を自分で探すなら、自分の好きなときに行動すれば良いため、ストレスなく転職活動がおこなえます。

また、自分ですべてを管理することで、納得できるまで転職活動ができるので「より自分に合う転職活動が可能」と考える方もいるでしょう。

時間の融通が利くため「今週は忙しいから来週頑張ろう」「子どもが熱を出したから今日はできない」など、プライベートや家庭の時間を優先しながら転職活動ができるのも魅力です。

転職活動にかける時間を削減できる

場合によっては、転職活動にかける時間を削減できることも、転職先を自分で探すメリットといえます。

自分で病院のホームページなどから求人を検索し、直接応募をすると、病院と一対一で選考を進めることになります。

間に転職エージェントの担当者を挟まないことで、内定までが比較的スピーディーになるケースが少なくありません。病院によっては、面接当日に採用の連絡がくるケースもあります。

転職エージェントを経由すると、お互いの条件を照らし合わせながら転職先を探すため、どうしても時間がかかる傾向があります。

また、転職エージェントを利用する場合、登録後に面談をおこない、情報を共有したあとに求人紹介が始まるケースが一般的です。

担当者とのやり取りが発生するため、応募から内定を獲得するまでに1～2ヶ月かかるケースも珍しくありません。

転職先の担当者とやり取りができる

看護師の求人を自分で探す場合、実際に転職先の担当者とやり取りができます。

転職活動では、履歴書や職務経歴書の提出、面接の日程調整などで転職先の担当者との間にやり取りが発生します。

メールだとわかりづらい可能性がありますが、電話であれば担当者と直接対応が可能です。そのため、どのような職場なのか雰囲気をつかみやすい点がメリットです。

淡白な対応を受けた場合、転職後に自分も同じように対応される可能性があると予測ができます。

反対に親身な対応であれば「絶対この職場に転職したい」と、転職活動のモチベーション向上につながります。

看護師が転職先を自分で探すデメリット

続いては、看護師が転職先を自分で探すデメリットを紹介します。

メリットだけに囚われていると、実際に転職活動をおこなう際に後悔する可能性があるので注意しましょう。

すべて自分で対応する必要がある

看護師の転職先を自分で探す場合、転職に関するサポートがないため、すべて自分で対応する必要があります。

求人の選定や応募書類の作成、転職先についての調査、面接対策などをひとりでおこなうのは簡単なことではありません。

転職活動に慣れている方であればスムーズに進められる可能性がありますが、慣れていない場合は時間がかかるケースがほとんどです。

また、転職先の担当者とやり取りが発生するため、電話対応が大変だと感じる方もいるでしょう。

仕事をしながら転職活動をする場合は、相手からの電話に出られないケースが多々あるものです。

その際に適切に対応しなければ、印象が悪くなり、選考に影響を及ぼすことも考えられます。

情報収集に限りがある

自分ひとりでおこなうと、転職エージェントを利用した方よりも、情報収集の面で大きな差がでます。

転職エージェントを利用した場合、職場環境や待遇面、面接の傾向などの情報を教えてもらうことができます。

病院や施設の内情を十分に把握しないまま応募をすると、転職後に職場環境や人間関係などで不満を抱えがちです。

また、転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらえるため、好待遇な求人を見つけやすい傾向があります。

しかし、自分で探す場合は公開されている求人しか確認できないので、良い条件の求人が出ていても知らないままチャンスを逃している可能性があります。

自分に合う求人を見つけるのが難しい

ひとりで転職先を見つける場合、自分に合う求人を見つけることが難しい点がデメリットです。

自分で探す場合は自分の希望や考えを客観的に見るのが難しく、給与や待遇面ばかりに目を向けがちです。

その結果、自分に合わない病院や施設に転職してしまい、転職に後悔を感じやすくなります。

転職エージェントであれば、希望条件を担当者に共有することで、転職のプロが条件に合う求人を探して紹介してくれます。

転職先を自分で探すのに向いている方

看護師が転職先を自分で探すメリット・デメリットを紹介しましたが、それでも決めかねているのであれば自分に適性があるのか確認してみましょう。

以下の特徴に該当する方は、転職先を自分で探すのに向いています。

応募先や希望条件が明確に決まっているのなら、自分ひとりでも比較的転職先が見つかりやすいでしょう。

転職活動に慣れているのであれば、ひとりでもスムーズに進められることが考えられます。

また、自分だけで転職活動をするなら、スケジュール管理スキルが欠かせません。

転職エージェントは担当者と二人三脚で転職活動を進めるため、自分のペースで転職活動をしたい方も自分で探す方法が向いているでしょう。

看護師が「転職サイトより自分で探すほうがいい」と考えるのはなぜ？

看護師として働いている方であれば、「転職サイトは使わない方がいい」と聞いたことがある方もいるかもしれません。

しかし実際は転職サイトにもメリット・デメリットがあるため、一概に使わない方がいいとも言い切れない部分があります。

ここでは「転職サイトより自分で求人を探した方がいい」と感じている方がよく抱く疑問について解説します。

転職サイトは信用できる？

転職サイトは、求職者に求人を紹介し、内定が決まったら施設側から紹介手数料を受け取ることで成り立つビジネスモデルです。

「信用できない」と感じている方もいるかもしれませんが、そもそも人材紹介サービスを運営するためには、厚生労働省からの認可を受ける必要があります。

医療分野であれば「適正な有料職業紹介事業者」として認定を受けると上記のような認証マークが付与されますので、一目で信頼できるサービスがわかります。

中にはプライバシーマークを取得するなど、求職者のプライバシーに配慮した転職サイトもありますので、選ぶ際の基準にするとよいでしょう。

紹介手数料目当てに強引に転職を薦めてくるのでは？

転職サイトは求職者から報酬を受け取らない代わりに、施設側から紹介手数料を受け取っています。

そのため「紹介手数料目当てで強引に転職させようとしてくるのでは？」と疑問を持つ方が出るのも無理はありません。

しかし実際には、転職サイト経由で入職した人が短期で離職すると、紹介手数料を全て返還しなければならない決まりになっているところが多いです。

たとえ無理やり転職させたとしても、短期離職されると全て水の泡になってしまいますので、手当たり次第に薦めるのはリスクが高いのです。

転職サイト側としても利益は大切ですが、一番は求職者と施設の相性を重視する必要がありますので、強引に薦められることは少ないでしょう。

直接応募の方が早く内定をもらえるのでは？

転職サイトに比べて、直接応募の方がスムーズに内定に繋がると考える方もいるでしょう。

こちらに関してはどちらが良いとは言えませんが、転職サイト経由ですと入念に対策をおこなうため、確かに内定までのスピードは落ちてしまうかもしれません。

とはいえ履歴書の添削や模擬面接、年収などの条件交渉は直接応募だと受けられませんので、内定率で見ると転職サイトに軍配が上がる可能性があります。

両方にメリット・デメリットがありますので、自身の転職スタイルや希望に合わせて選ぶか、上手に使い分けるようにしてください。

自分で転職先を探したい看護師でも転職サイトを併用するのがおすすめな理由

ここからは、看護師が転職サイトで転職先を探すメリットについて紹介します。

メリットを知ることで、転職サイトに対してのイメージが変わるかもしれないので早速チェックしてみましょう。

希望に合う求人や非公開求人を紹介してもらえる

転職サイトを利用することで、希望に合う求人や非公開求人を紹介してもらえるメリットがあります。

登録後のキャリア面談にて転職先に求める希望条件を担当者に共有し、その情報をもとに求職者にマッチした求人を紹介してもらえます。

また、転職サイト・エージェントは、通常の求人サイトでも公開される一般求人のほかに、一般には公開されていない「非公開求人」や「独占求人」を保有しているのも魅力です。

非公開求人や独占求人は優良求人が多い傾向があるため、自分で探すよりも好条件の求人に出会える可能性があります。

転職の不安を相談できる

転職サイトの担当者には、転職に関することであれば何でも相談が可能です。

たとえば、進むべきキャリアに関して悩みがある場合は、転職サイトの担当者に相談することで客観的なアドバイスをもらえます。

今すぐ転職するか決まっていない状態でも良いため、悩んでいることがあれば気軽に相談してみましょう。

転職に役立つサポートを無料で受けられる

転職サイトは、求人を出す企業側が人材紹介料を転職サイト側に支払うことで運営が成り立っています。

そのため、求職者は転職に役立つサポートをすべて無料で受けられます。

サポート内容は以下を参考にしてください。

また、転職サイトによっては、転職後のキャリアサポートに対応しているところもあります。

転職後のミスマッチを防げる

転職サイトの担当者は、病院や施設の人事担当だけでなく、現場の担当者ともつながりを持っているケースが少なくありません。

そのため、現場の雰囲気や人間関係などの詳細な情報を提供してくれます。

転職前にどのような職場なのかのイメージをしやすいため、転職後のミスマッチを防げるメリットがあります。

給与や条件の交渉をしてもらえる

内定後の給与や条件の交渉も、転職サイト・エージェントがおこなうサポートのひとつです。

これから働く病院や施設に対して、給与や休日などの条件交渉を求職者が自らするのは難しいものです。

また、転職先と求職者が1対1で交渉をおこなうと、どうしても求職者の立場が弱くなる傾向があります。

転職サイト・エージェントを利用すると、担当者が間に入って交渉してくれるため、より良い条件での転職が可能です。

自分で求人を探したい看護師におすすめの転職サイト

ここでは、自分で求人を探したい看護師の方に、おすすめの転職サイトを紹介します。

転職サイトといっても多くのサービスがあるため、転職活動を成功させるためにも自分に合うエージェントを活用しましょう。

【スカウト機能あり】看護roo!転職

看護roo!転職は10年以上の支援実績がある、看護師に特化した転職サービスです。

エージェント機能のほかに、登録しておけば病院や施設からスカウトが届くスカウト機能があります。

また、転職先に直接応募ができる求人を多数保有しています。

求人数は業界トップクラスの多さなので、条件に合う求人に出会えるチャンスが豊富にあるでしょう。

初めての転職に特化したサポートがあるため、転職が初めての方にもおすすめの転職サイトです。

【直接応募型】ジョブメドレー

ジョブメドレーは医療・介護分野で圧倒的な求人数を誇る転職サイトです。

直接応募型の転職サイトのため、エージェント型のように担当者からの連絡に悩まされる心配はありません。

登録するだけで事業所からスカウトが届くサービスもあるため、在職中で忙しい方でもスキマ時間で転職活動が可能です。

入職後、一定の条件を満たすと「勤続支援金」を受け取れるのも嬉しいポイントといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	ジョブメドレー
運営会社	株式会社メドレー
公開求人数（※看護師/准看護師のみ）	43,694件
対応地域	全国
公式サイト	https://job-medley.com

看護師が転職先を自分で探す際の注意点

転職サイト・エージェントについての理解を深めても、看護師の転職先を自分で探したい方もいるでしょう。

最後に、看護師が転職先を自分で探す際に注意してほしいことを解説するので、ぜひ参考にしてください。

職場見学をしておく

自分で転職先を探す場合、情報収集には限りがあるため、転職後にミスマッチが起きやすいです。

ミスマッチを避けるには、事前に職場見学をおこない、自分の目で現場を確かめることが大切です。

職場見学の際には次のポイントを意識してチェックしておきましょう。

現場に実際に訪れることで、転職に失敗するリスクを防ぐことができます。

スケジュール管理を徹底する

自分ひとりでおこなう転職活動は、思ったように進まないケースが少なくありません。

思ってもみなかったことに手間取る場合もあるため、転職活動のスケジュールは余裕を持って立てましょう。

また、スケジュール管理を徹底していないと、ダブルブッキングなどのトラブルが起こる可能性があります。

スケジュール帳やスケジュールアプリなどを活用し、スケジュール管理はしっかりとおこないましょう。

応募書類や面接の対策をする

転職活動において、応募書類や面接は、ほかの応募者と差別化するために重要です。

履歴書だけで採用が決まるケースもあるため、好印象につながる応募書類を作成しましょう。面接対策では、事前にどのような質問をされるのか予想し、対策をおこなうことが大切です。

何から対策すれば良いのかわからないのなら、転職サイトやエージェントの活用を視野に入れてみましょう。

まとめ｜看護師の転職では自分で探すほか転職サイトを併用するのがおすすめ！

看護師が転職先を自分で探すには、紹介したとおり多様な方法があります。

しかし、自分で転職先を探すことは、メリットもありますが、デメリットも少なくありません。

特にどのような職場に転職したいか明確ではない方や、転職活動になれていない方は転職サイト・エージェントを活用したほうがスムーズに転職先が見つかるでしょう。

とはいえ、転職エージェントに登録すると担当者がつくため、自分のペースで転職活動ができないと感じるかもしれません。

どちらの方法が自分に合っているのかわからない方は、本記事を参考にして自分で探すことが向いているのか、向いていないのかを改めて考えてみましょう。

転職サイトやエージェントによっては、直接応募ができるサービスもあるので、ぜひ利用を検討してみてください。

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