eナースセンターは各都道府県の公益社団法人看護協会が運営しており、看護職の転職を支援しています。

看護職の方で転職を考えている方の中には、無料で利用できるeナースセンターを利用したいと考える方もいるでしょう。

しかし、転職支援サービスを利用する際は「本当に転職できるのか？」「安心して利用できるサービスなのか？」といった不安を感じ、なかなか登録できないといった方もいます。

そこで本記事では、実際に利用した方の口コミを紹介しながら、eナースセンターについて詳しく紹介します。看護職の方で転職にお悩みの方は、ぜひeナースセンターもチェックしてみてください。

eナースセンターの良い評判

まず、eナースセンターの良い評判を紹介します。

口コミから見えるeナースセンターの良い評判は以下の3つです。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

日本看護協会が運営している信頼性

ナースセンターは自治体からの委託を受けて運営しているので、看護協会に入会していなくても利用できます。登録するとかなり詳細な情報を閲覧できます。

引用：ナースの休憩室

冒頭で紹介した通り、eナースセンターは各都道府県の公益社団法人看護協会が運営しています。

公的機関によるキャリア支援は、民間企業による転職サービスと比較すると、信頼や安心を感じているといった声が多く聞かれます。

また、eナースセンターはハローワークと同じように、職業安定法に基づき「無料職業紹介事業」の許可を得て運営している機関です。そのため、公的機関によって運営されている点が信頼性の高さにつながり、メリットに感じている方が多くいます。

日本全国に求人がある

eナースセンターは日本全国の求人を閲覧、応募することが可能です。

各都道府県にあるeナースセンターの拠点では、地域の求人を紹介していますが、インターネットでは全国の求人を閲覧できます。

詳細なユーザー登録をしない状態でも、求人情報の閲覧は可能になっており、転職を考えた際に気軽に利用できるでしょう。

詳細なユーザー登録を完了させると、さらに希望条件を追加して求人検索できるため、自身の希望にあった求人を見つけやすくなります。

元看護職によるサポート

eナースセンターでは、元看護職によるサポートを受けられます。

eナースセンターのホームページにある紹介動画によれば、就業支援専門相談員はキャリアコンサルタントの研修を受けているそうです。

相談員は元看護職のため、医療業界に精通しており、転職希望者の悩みや希望に寄り添ってサポートしてくれます。転職活動が初めての方も、安心してサポートが受けられるでしょう。

eナースセンターの悪い評判

eナースセンターは、公的機関による信頼性の高い運営、看護職に理解のある相談員がいることが良い評判につながっています。

一方で、悪い評判を目にすることがあります。

実際の口コミと合わせて、eナースセンターを利用するメリット・デメリットを把握し、よりeナースセンターを効率的に利用しましょう。

地域によっては求人数が少ない

全国の求人をチェックできるeナースセンターですが、地域によっては求人数が少なく転職が難しいと感じる方もいます。

東京や大阪、愛知、北海道、福岡など主要な都市であれば求人数も多いのですが、それ以外の地方エリアは求人数もかなり少なくなります。

主要都市が数百件に対して、地方は数十件という場合も。病院の分布や規模などの関係で、どうしても地方は求人が少なくなりがちとは思いますが、地方在住者にとっては使いにくさを感じるかもしれません。

地方で転職をする場合は、eナースセンターの他に転職支援サービスを利用することがおすすめです。選択肢を増やすことで、より希望条件にあった転職先を見つけましょう。

登録に時間がかかる・返信が遅いことがある

eナースセンターの口コミの中には、登録に時間がかかる点を不満に感じている方がいます。

詳細なユーザー登録をしない場合も、求人をチェックすることは可能です。ただし応募や相談をしたい場合には、ユーザー登録が必要です。

登録時には、基本的な名前・メールアドレスなどの他に、資格の免許番号なども必要なため、手間と感じる方もいるようです。

また、登録後の返信に対して時間がかかるといった口コミも見受けられます。

よりスピーディな転職を求める方は、他の転職支援サービスも検討してみましょう。

検索しにくい

今日はナースセンターに行ってきました☺️
求人サイトのeナースセンターの使い方を教わってきました！
思っていたよりも難しい操作でびっくりしました(^ ^;)
求人を探す範囲や病院かクリニックなどの範囲を指定してもすぐに反映されないみたいです💦
皆様も一日お疲れ様でした✨#看護師#うつ病

— しぶしぶ転職活動始めた社会不適合🍆 (@motimotinekons) June 7, 2022

求人検索のしにくさについて、不便と感じる方もいます。

eナースセンターでは、求人の範囲を選択して検索可能です。しかし、すぐに反映されないなど、使いにくさを感じることもあるようです。

また求人情報も、施設の写真がない、空欄の箇所があるなど、職場の特徴や魅力などが伝わらず、一目でわかりにくいといった意見もありました。

その一方で、2020年のリニューアル後は使いやすくなったとの意見もあります。

他の転職サイトを利用したことのある方は、検索のしにくさや職場情報の少なさに不満を感じるかもしれません。

eナースセンターの基本情報

eナースセンターは、各都道府県にあるナースセンターの求人情報をインターネット上で閲覧可能にしたWebサイトです。

気になる求人総数は、ホームページ上に記載がありません。

しかし、日本看護協会の調査によると、2021年度は求人数が176,334人と発表されています。就職する割合は47.6%とほぼ半分の割合で就職が決まっているというデータもありました。

この就職率について、詳しくみてみると、全ての求職者の中の50％ではなく、実際に応募した中の約50％の方が就職できた数値のようです。

また、eナースセンターの事業内容は、無料で就業先の紹介、再就業支援研修、交流会や入門研修など、就業先の案内だけでなく、ブランクのある方や再就職したい方に向けて、研修などもおこなっています。

運営元	公益社団法人看護協会
ホームページ	https://www.nurse-center.net/nccs/
対応地域	全国対応
サービス内容	求人検索・紹 就業サポート・キャリア支 「とどけるん」の同時登録

eナースセンターがおすすめの方

これまでeナースセンターの評判や情報を紹介しました。「eナースセンターに登録した方がいいの?」と悩まれている方もいるかもしれません。

そこで、eナースセンターの利用がおすすめの方を紹介します。登録しようか悩んでいる方は参考にしてみてください。

公的機関の転職サービスを活用したい方

eナースセンターは各都道府県の公益社団法人看護協会が運営しています。

そのため、信頼性のあるサービスを活用したい方におすすめといえるでしょう。

希望条件によっては、求人数が少ないこともありますが、民間の転職サービスを利用する前に、公的機関による就業支援を受けることで不安を軽減しながら転職活動ができるでしょう。

転職活動が初めての方

転職活動が初めての方も、eナースセンターの利用がおすすめです。

eナースセンターでは元看護職の相談員によるサポートがあります。

医療業界や看護職に対して深い理解のある相談員に相談することで、不安を軽減しながら転職活動が進められます。

また、研修などを活用することで、ブランクのある方も安心して転職活動に望めるサポート体制があります。

自分のペースで転職活動をしたい方

転職活動を自分のペースで進めたい方もeナースセンターがおすすめです。

転職サービスの中には、新規の求人情報の連絡が必要以上に電話やメールで送られてくることもあります。

eナースセンターでは、必要以上に紹介の連絡が来ることなく、転職をせかされずに進められるため、じっくり転職先を選びたい方など自分のペースを大切にしたい方も活用しやすいでしょう。

eナースセンターを使った転職までの流れ

この章では、eナースセンターを活用した転職までの流れを紹介します。

登録内容が多く、時間がかかると感じる方もいますが、一度登録しておくとその後はスムーズに求人検索が可能です。スマートフォンから登録もできます。

利用者登録

求人情報を見るためには、ユーザー登録が必要です。

名前・メールアドレスなどの基本的な情報の登録のほかに、資格の許可番号などの入力が必要です。

希望条件を登録

利用者登録後に送られてくるメール内のURLをクリックすると、希望条件を入力します。

プロフィールの登録が完了後、求職票を登録しましょう。

求人検索（自動マッチング・紹介・検索）

登録が完了すると、求人検索ができます。

自分自身で求人を検索することはもちろん、自動マッチング機能や相談員からの紹介なども活用できます。

応募

気になる求人を見つけたら応募しましょう。

応募方法は、自身で直接連絡または、ナースセンター経由を選択可能です。

面接

応募受付後、応募先にて面接を行います。

採用

採用結果は、eナースセンターのサイト上で確認可能です。

複数に応募し、辞退の連絡が必要の場合は、自身で連絡をおこなう必要があります。

eナースセンター以外の転職方法は？

eナースセンターを利用する以外にも、看護職の方が転職する方法があります。

eナースセンターとの併用も可能ですので、自身にあった転職方法をお探しの方は参考にしてください。

直接応募

自身で求人を探し、応募する方法です。

たとえば、インターネット上で求人情報を見つけ、自身で履歴書や職務経歴書を送付し、面接まで担当者と直接やりとりをします。

初めて転職をする際は、職務経歴書の書き方や面接対策などが不十分になりやすいデメリットがあります。一方で、自分のペースで進める点がメリットです。

ハローワーク

次に、ハローワークを利用する方法です。

eナースセンターのように、公的機関による就業サービスをおこなっているため安心して利用できるメリットがあります。

しかし、民間の転職サービスと比べると、求人数が少ないことや支援が不十分と感じるケースもあります。

看護師転職サイト

看護師専門の転職サイトを活用する方法です。

実は、看護師専門の転職サイトはいくつかあり、キャリア相談や面接対策など、転職を手厚く支援しています。

eナースセンターを利用し、希望の求人が少ない場合やより手厚い支援を受けたい場合は、併用してこれから紹介する転職サイトの活用の検討がおすすめです。

eナースセンターの他に活用したい転職サイト

eナースセンターの他にも活用したい転職サイトを紹介します。

それぞれ特徴が異なるため、複数の転職サイトに登録し、組み合わせて利用することもおすすめです。

レバウェル看護（旧：看護のお仕事）

レバウェル看護の累計利用者は40万人を突破しており、さらに顧客満足度1位（※公式サイトより）にも選ばれた実績もあります。

単なる転職支援だけでなく、求職者の希望に合ったサポート体制が充実していることがわかるでしょう。

レバウェル看護では、職場に実際に足を運び医療施設の方針や働きやすさなどを独自に情報収集しているため、就業先と求職者間のミスマッチを防ぎ、働きやすさを実現させています。

求人数は15万件以上と、求人数の多さも特徴です。転職先でのお仕事がスタートした後にフォローしてくれるサービスもあります。

ナース人材バンク

ナース人材バンクは、年間に10万人もの看護師が利用している国内最大級の転職サービスです。

各都道府県に担当のキャリアパートナーが在籍しており、それぞれの病院やクリニックについての内情まで把握しているため、応募前に実情を知ることができるのが特徴です。

またキャリアパートナーは、医療業界の専門知識が豊富なため、安心して相談できることも利点といえるでしょう。

利用のしやすさや担当者の対応、求人の豊富さなどが評価され、2年連続オリコン満足度調査で1位を獲得しています。

マイナビ看護師

就職・転職サイトの大手である株式会社マイナビが運営する、看護師の専門職サイトです。

8万件以上の求人の中から、求職者にあわせた紹介をしていることが特徴です。

また、2024年4月時点で非公開求人数が約1.6万件と、非公開求人数も豊富にあります。

そのほかに、面接対策や書類添削サービスやアドバイザーが条件や日程を交渉してくれるなど、転職が初めての方も安心して転職活動ができるサポートが充実しています。

転職に関するセミナーやイベントも開催されているため、登録しておくと情報収集にも役立つでしょう。

eナースセンターについてよくある質問

最後に、eナースセンターに関連したよくある質問を3つ紹介します。

どれも、初めて利用する際に不安になるポイントです。

ぜひ最後までチェックいただき、不安なく転職活動を進めてください。

登録しなくても求人情報はみられますか？

詳細な登録をしない場合も求人情報の閲覧は可能です。

しかし、基本的な名前やメールアドレスなどの登録は必要です。

求人情報を閲覧し、応募や相談を受けたい場合は、詳細な登録が必要となります。

登録にお金はかかりますか？

無料で登録できます。気になる求人への応募なども、費用はかかりません。

応募取り消しや内定辞退は可能ですか？

応募取り消しや辞退も可能です。

ただし辞退の旨は自身で伝える必要があるため、取りやめると決めた時点で早めに連絡しましょう。

まとめ

eナースセンターは、各都道府県の公益社団法人看護協会が運営しています。その信頼性の高さもあり、多くの方が安心して利用しています。

また元看護職の方による支援も、専門性の高さや業界に精通した知識を、転職支援に活用している点も信頼性の高さにつながっています。

一方で、地域によっては求人数が少ない、求人検索がしにくいといったデメリットを感じる方もいます。

より多くの求人の中から選びたい方や手厚い支援を求める方、職場の情報を重視したい方は、紹介した看護職専門の転職サイトも併用することがおすすめです。

複数のサービスを利用することで、より自身の希望にあった転職の実現につながります。

看護職の方で転職に悩んでいる方はぜひ、複数の転職サイトに登録し、活動の幅を広げてみてはいかがでしょうか。