そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

結論、実社会に出ると中卒、大卒などの学歴は大きな意味はありません。

実社会では学歴よりも実務経験や適応力が重視されるからです。

ただし、求人に「高卒以上」の条件がつくことがあるのも事実です。

そこで本記事では、「学歴コンプレックスに負けない」中卒者でも取得できるおすすめ資格を紹介します。

就活に強く、高収入も期待できる資格を厳選していますので、ぜひ最後まで読み進めてください。

関連記事：中卒におすすめの転職エージェント8選｜選び方や利用するメリットを解説

中卒でも取れるおすすめの国家資格一覧

中卒でも取得可能なおすすめの国家資格は、以下のとおりです。

上記すべての国家資格は、就職の際に有利です。有利な国家資格を知って、就職の幅を広げましょう。

調理師

調理師の免許は合格率60〜65％となっており、比較的難易度の低い国家資格です。

調理師免許を取得して、飲食店で料理の腕を磨けば、最終的に飲食店経営も目指せます。

また、料理の腕や飲食店経営のノウハウは学歴とは関係なく、料理やビジネスセンス次第で事業を拡大できるでしょう。

ですので、売り上げが大きくなり、複数店舗経営することになれば、高卒や大卒より年収は高くなります。

調理師免許の取得方法は以下のとおりです。

試験時期	例年1回（各都道府県・どこでも受験可能）
受験資格	中学校卒業以上、2年以上調理の実務経験あり
試験内容	調理理論、食品衛生学、公衆衛生学、栄養学、食品学、食文化概論
試験形式	筆記試験（4択問題マークシート方式）
合格ライン	全科目の合計60％以上が目安
受験料	6,100〜6,400円（各都道府県で要確認）

宅地建物取引士

不動産業界を目指すのであれば宅地建物取引士は取得しておいて損することはありません。

略称で「宅建」と呼ばれることが多く、不動産売買および賃貸仲介する時に役立ちます。

不動産取引する際に以下3つの独占業務をおこなえます。

つまり、宅地宅建取引士がいないと、賃貸の仲介は成立しません。

宅建試験は、学歴を含め特段受験資格の制限がないため、中卒の方にもおすすめです。

なお、2023年度の試験では、合格率17.2％で、合格者の平均年齢は35.6歳でした。（参考：令和 5 年度宅地建物取引士資格試験結果の概要）

試験時期	毎年10月の第3日曜日
受験資格	なし
試験内容	【権利関係】 法令上の制限・税・その他 【宅建業法】 法令上の制限・税・その他
試験形式	全50問マークシート方式の択一問題
合格ライン	50問中35問以上（70％の正答率）
受験料	7,000円程度（各都道府県で要確認）

保育士

中卒でも保育士への道があります。子どもが好きな方、教育に携わりたい方に、保育士は魅力的な選択肢です。

中卒から保育士を目指す方法は2つ挙げられます。

1つ目は保育士養成学校卒業ルートです。

まず、高卒資格を取得し、その後専門学校や短大などで学びます。実習を経て、卒業と同時に資格が取得できます。高卒資格は高校へ通う必要はなく、それと同等の高校卒業程度認定試験を受けます。

2つ目は実務経験ルートです。

児童福祉施設で5年以上（7200時間以上）働き、その後保育士試験にチャレンジします。

どちらも時間はかかりますが、確実に目標に近づけるでしょう。

資格取得に時間がかかるため、独学より通信制の学校や予備校へ通うほうが効率的です。

試験時期	第1回：例年4月中旬～下旬頃 第2回：例年10月中旬～下旬頃
受験資格	高校卒業以上の学歴のある者（中卒者は高校卒業程度認定試験を受けることで対象） 児童福祉施設で2年以上勤務経験がある者 外国の保育士資格所有者
試験内容	【筆記試験の科目】 社会福祉 児童家庭福祉 保育原理 保育実習理論 児童の心理的発達 児童の保健 児童の食と栄養 【実技試験】 音楽表現に関する技術 造形表現に関する技術など
試験形式	筆記試験：マークシート方式 実技試験：実技と面接
合格ライン	筆記試験：各科目の得点が満点の6割以上、かつ全科目の平均点が満点の7割以上 実技試験：面接官の評価
受験料	12,000円程度（各都道府県で要確認）

関連記事：40代未経験でも保育士に転職できる？資格取得の方法やよくある悩みについて解説！

旅行業務取扱管理者

旅行業界を志している方にとって、おすすめの国家資格が「旅行業務取扱管理者」です。

旅行業務取扱管理者資格があることで、旅行契約に関する事務や旅行の企画、旅程管理業務に関する事項等の管理や監督がおこなえるようになります。

本資格は2種類あります。

総合旅行業務取扱管理者をいきなり取得するのは難しいため、まず国内旅行業務取扱管理者を取得し、翌年以降に総合旅行業務取扱管理者を取得するほうが効率的です。

また、旅行業界だけでなく航空業界や鉄道・バス業界、ホテル業界、ブライダル業界とさまざまな場所で活躍するため、仕事の幅を広げられるでしょう。

試験時期	毎年9月上旬の日曜日
受験資格	なし
試験内容	旅行業法およびこれに基づく命令 旅行業約款、運送約款および宿泊約款 国内旅行実務 海外旅行実務
試験形式	マークシート方式の択一式 各科目50問ずつ、合計200問が出題
合格ライン	各科目の正答率が70%以上
受験料	5,800円（システム手数料660円）

製菓衛生師

製菓衛生師は、お菓子の種類に関わらず、製菓を作る技術が身につけられる国家資格です。

また、「ケーキやお菓子が好き」「お菓子を作る仕事に就きたい」パティシエに憧れている方は、周囲にお菓子作りに関する専門知識があることをアピールできます。

本資格で学ぶ内容に「衛生管理に関する知識」がありますが、食品を扱う職業の方々にとって重要です。

令和5年度東京都製菓衛生師試験を参考例にすると、合格率は67.2％であり、難易度は低いため、資格取得のチャンスは高いでしょう。

ですが、中卒者の場合、製菓・製パンの現場で2年以上の実務経験を積んでいることが条件です。

試験時期	毎年12月上旬
受験資格	なし
試験内容	衛生法規 食品学 食品衛生学 公衆衛生学 製菓理論
試験形式	マークシート方式の択一式 150問出題
合格ライン	一般的に全体の60%以上の正答率
受験料	9,400円程度（各都道府県で要確認）

中卒でも取れるおすすめの民間資格一覧

中卒でも取れるおすすめの民間資格を紹介します。

それぞれ詳しく解説します。

秘書技能検定

就職、転職に有利な民間資格「秘書技能検定」も中卒で取得可能です。

秘書技能検定を取得することで、スケジューリング・ファイリングなどの基本知識や、文章作成・接遇マナーを学んでいることをアピールできます。

秘書技能検定の2級までであれば筆記のみです。ですので、気軽にチャレンジできるでしょう。

しかし、就職・転職活動でアピールしたいのであれば「準1級」まで取得を目指したいところです。

試験時期	【年3回実施】 6月上旬（第1回） 11月上旬（第2回） 2月上旬（第3回）
受験資格	なし
試験内容	【理論科目】 「必要とされる資質」 「職務知識」 「一般知識」 【実技科目】 「マナー・接遇」 「技能」
試験形式	準1級・2級・3級は選択問題（マークシート方式）と記述問題 1級はすべて記述問題
合格ライン	【全級とも試験は理論と実技】 3級：60%以上 2級：60%以上 準1級：60%以上（筆記・実技それぞれ） 1級：60%以上（筆記・実技それぞれ）
受験料	3級：3,800円 2級：5,200円 準1級：6,500円 1級：7,800円 準1・2級（併願）：11,700円 2・3級（併願）：9,000円

マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）は、パソコンスキルを客観的に証明できる資格として人気です。

社会人で必須スキルのワード（Word）、エクセル（Excel）を学べます。

MOSは多くの企業や教育機関で資格取得を推奨しているため、知名度が高いといえます。

全国で500万人以上が受験しており、世界基準の国際資格となっておりオフィスワークで必須のスキルだからこそ、10代から50代以上まで幅広い年代の方が受験しています。

MOS資格を取得することで、ビジネスに使える実践スキルが身につき、業務効率化や就職・転職のアピールになるでしょう。

試験時期	毎月1～2回（原則いずれかの日曜日）
受験資格	なし
試験内容	ワード（Word）、エクセル（Excel）に一般知識
試験形式	実技試験 （各試験会場に用意されたパソコンを使用し、問題の指示にしたがって正しい操作が行えるかを判定）
合格ライン	非公開（一般的に700点以上）
受験料	一般レベルの試験 Word, Excel, PowerPoint, Access, Outlook 各10,780円 (学割：8,580円) 上級レベル（エキスパート）の試験 Word, Excel, Access 各12,980円(学割：10,780円)

インテリアコーディネーター

理想の居住空間実現を提案・サポートするのがインテリアコーディネターの仕事です。

ハウスメーカーやショールーム、内装施工業者、不動産業を目指している方におすすめの民間資格です。

資格取得のために学歴不問のため、中卒者も受験可能です。資格がないと仕事ができない資格ではありませんが、仕事に対する熱意をアピールできるでしょう。

また、多くの民間企業が通信講座を開催しているため、学習しやすいといえます。

試験時期	1次試験：9月中旬～10月中旬 2次試験：例年12月上旬の日曜日
受験資格	1次試験：なし 2次試験：1次試験に合格していること
試験内容	1次試験：インテリアに関する知識全般 2次試験：論文・プレゼンテーション試験（図面）
試験形式	1次試験：CBT試験 2次試験：論文・プレゼンテーション試験
合格ライン	1次試験：出題数全体の70％～75％ 2次試験：明確な合格基準が定められていない
受験料	基本タイプ（一次試験→二次試験）：14,850円（税込） 一次試験＜先取り＞タイプ（一次試験のみ）：11,550円（税込）

医療事務

医療事務は、病院やクリニックで患者の対応や医療費の計算をおこなう仕事です。

医療施設は全国にあり、コンビニエンスストアの2倍あるといわれています。

ですが、需要の高い医療業界で働けるようになるため、就職先には困らないようになるでしょう。

また、「誰かのためになっている」とやりがいを感じやすい仕事でもあるため、社会貢献の気持ちが高い方におすすめです。

試験時期	年4回（2月、5月、8月、11月） ※日本医療教育財団の「医療事務技能審査試験」
受験資格	なし
試験内容	【学科問題】 接遇とマナーに関する知識 医療機関における各種制度に関する知識 医療事務業務に関する知識 診療報酬請求に関する知識 【実技問題】 診療報酬明細書作成
試験形式	学科問題（マークシート）：30問 実技問題（マークシート）：外来1症例
合格ライン	学科、実技それぞれ正答率6割以上
受験料	一般受験 ：5,000円（税込）

フードコーディネーター

フードコーディネーターは食の開発や演出、運営に関するスキルのある「食の専門家」であることを証明してくれます。

目指す職種は幅広く、以下のような場所で活躍できます。

昨今では健康志向の高まりから、ヘルシーメニューの考案や、おいしくて見た目も楽しめるアイデアレシピなども注目されており、フードコーディネーターが活躍する場所は増えています。

ですので、食に関する知識やスキルと学歴はまったく関係ないため、中卒者でも活躍できるでしょう。

試験時期	3級：11月頃 2級：2級1次試験（6月頃）、2次資格認定講座（8月頃） 1級：1次試験（書類審査）9月末締切、2次試験（2～3月）
受験資格	3級：中学校卒業以上 2級：フードコーディネーター3級資格認定登録者 1級：フードコーディネーター2級資格認定登録者
試験内容	【3級】 「文化」 「科学」 「デザイン・アート」 「経済・経営」 【2級】 【1次試験】 「新・フードコーディネーター教本　2級資格試験対応テキスト」 第1章「食市場の動向とマーケティング」 第2章「商品開発」 第3章「レストランプロデュース」 第4章「ホスピタリティと食生活のサポート」 第5章「食の表現と演出」 第6章「フードプロモーション」 【2次試験】 （1）企画書の基礎：約20分 （2）企画書作成のポイント：約50分   【1級】 【1次試験】 3つの専門分野から1つ選択し、企画書を提出 レストランプロデュース 商品開発 フードプロモーション （資格は分野別に認定します） 【2次試験】 プレゼンテーション・面接 1次試験で合格となった企画書を使ってプレゼンテーションを行う 自己紹介3分、プレゼンテーション15分、質疑応答10分（予定）
試験形式	3級　 CBT（コンピュータ　ベースド　テスティング） 2級 【1次試験】CBT（コンピュータ　ベースド　テスティング） 【2次試験】オンライン講座（オンデマンド配信）・課題提出   1級　 【1次試験】3つの専門分野より1つ選択し、企画書を提出 【2次試験】プレゼンテーション・面接
合格ライン	非公開
受験料	3級 受験料：12,000円 認定登録料：21,000円 2級 受験料：12,000円 2級資格講座認定講座：14,000円 認定登録料：21,000円 1級 1次試験：12,000円 2次試験：16,000円 認定登録料：31,000円

日商簿記検定

簿記は、企業のお金の出入りを帳簿に記録する仕事です。個人営業のお店から大企業まで帳簿をつけないところはなく、ニーズが安定してある仕事です。

簿記の資格を持っていれば、「経理の基礎知識を理解している人」とみられ、事務職の就職・転職に有利です。

また、簿記のスキルがあればお金の流れを理解できるようになるため、家計の見直しに役立てられ、日々の生活でも活かせるでしょう。

試験時期	年3回（2月、6月、11月）の第4日曜日に実施 1級のみ年2回（6月、11月）に実施
受験資格	なし
試験内容	1級：商業簿記・会計学／工業簿記・原価計算 2級：商業簿記／工業簿記 3級：商業簿記 初級：商業簿記の基礎（通称：簿記初級）
試験形式	筆記試験形式
合格ライン	1級：70%以上 2級：70%以上 3級：70%以上 初級：約80%以上
受験料	1級：8,800円 2級：5,500円 3級：3,300円 簿記初級：2,200円

中卒の方が取得したほうがいい資格の特徴

中卒の方が取得したほうがいい資格の特徴は、以下のとおりです。

上記からわかることは、食いっぱぐれない資格を優先して取得することです。

ですので、需要のある資格で特定の分野の専門知識が身につくものや、対象の資格が認知度・社会的信用度が高いものに優先して資格取得を目指しましょう。

中卒が資格取得するメリット

中卒が資格を取得するメリットは、以下のとおりです。

メリットを知ることで、資格取得した後のキャリアに大きな影響を与える可能性があります。中卒者で資格取得を検討している方は、読み進めてください。

就職や転職に有利になる

中卒者は就職・転職するのに必ずしも資格が必要ではありません。

ただし、高卒者や大卒者向けの求人を比較して、求人数が少ないのも事実です。

厚生労働省のデータによると、中学新卒者の求職者数は666人、高校新卒者の求人数は46万5,000人です。（出典：令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」）

中卒者は限られた求人枠のなかで勝負しなければならず、資格を所有していることは、ライバルと差別化できるアピールポイントになるでしょう。

給与・収入アップにつながる

中卒者が資格を取得することで、収入アップを目指せます。

たとえば、資格を取得して年収の高い企業への就職や、資格手当が出る会社もあります。

なかには、資格を取得し、独立開業できる資格もあります。

例をあげると「宅地建物取引士（宅建士）」です。

不動産取引の専門家で宅建士しか、不動産売買や賃貸物件に対する重要事項の説明はおこなえません。そのため、宅地建物取引業で独立も可能です。

独立開業で成功した方で年収1,000万円を超えた方も実在します。

上記のように、年収アップを目指して資格取得できるのもメリットです。

学歴コンプレックスを解消できる

中卒者は学歴コンプレックスを抱えているケースがあります。中卒者のなかには、在学中に妊娠し、学びたくても退学を余儀なくされた事例もあります。

専門スキルが必要な仕事の有資格者になれば、学歴が中卒であっても採用される可能性は高くなり、高卒者や大卒者とスタートラインは近づきます。

ですので、資格を取得することで、自分がやりたいことに再チャレンジするチャンスを獲得できるでしょう。

希望の仕事に就ける可能性が高くなる

資格を取得すれば、選べる仕事の選択肢が広がります。

たとえば、「要◯◯資格保有者」のように資格指定の求人もあるため、資格を保有しているだけで、他のライバルと差をつけられるでしょう。

ただし、資格取得には時間と合格するための学習が必要なため、綿密な資格取得対策が必要です。

中卒が資格取得するデメリット

中卒が資格取得するデメリットを紹介します。具体的には以下のとおりです。

デメリットを無視して、資格取得を目指してもよい結果は生まれません。

本章で紹介するマイナス面を知り、乗り越えられる障壁なのかを判断するのに役立ててください。

取得が難しい

難関資格の取得は時間とお金のリスクが高く、とくに急いで仕事に就きたい場合は避けるべきです。

代わりに、自分の優先事項を明確にし、それに合った資格を選びましょう。

たとえば、早期就職が目標なら、比較的取得しやすく、履歴書に記載しやすい資格を目指すのが賢明です。

また、資格のなかには難関資格も存在します。

資格取得を目指し、何度挑戦しても受からない状態では、時間もお金も失い続けてしまいます。

時間がかかる

資格取得には時間がかかり、就職活動と並行して行うのは負担が大きいです。

また、年齢とともに就職のハードルが上がる可能性があります。

資格取得に時間をかけすぎて採用のチャンスを逃すリスクもあるため、中卒者は自身の年齢も考慮して資格取得を検討しましょう。

費用がかかる

資格取得には費用がかかります。

専門スクールでは数十万円かかる場合もあり、独学でも学習ノウハウがないと、勉強が無駄になる可能性があります。さらに受験料も別途必要です。

ですので、収入が少ない中卒者にとって、上記の費用は大きな障壁となるでしょう。

費用を抑えたい方は、ハローワークの職業訓練を検討するのも1つの選択肢です。

職業訓練をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事：中卒は職業訓練校に通えるの？受講方法や職業訓練校から目指せる職種を紹介

企業や仕事内容によって役に立たない

多くの企業は資格よりも学歴を重視するため、中卒者が資格を取得しても、希望する企業に入れないケースがあります。

ギャップを埋めるには、資格取得の目的と企業分析が重要です。

たとえば、「目指している企業で求められている資格は？」「そもそも学歴重視の企業ではないか？」といった目指す企業が求める資格や、学歴重視度を事前に確認しましょう。

企業情報の収集が難しい場合は、転職エージェントの利用も検討してください。

>>先におすすめの転職エージェントを知りたい方はこちら

中卒が資格取得する時の注意点

中卒の方が資格取得する時に注意する点は、以下のとおりです。

上記の内容は、資格取得を考える際に、忘れてはいけない観点です。注意点を知り、資格取得を目指すべきか再検討しましょう。

資格があっても就職は保証されない

資格取得は就職を保証するものではありません。資格はあくまで特定の知識や技術を証明するものだからです。

就職が保証されない以上、資格取得の検討は慎重におこなうべきです。

そして、就職・転職活動を有利にする明確な目的を持って資格取得を目指しましょう。

中卒では受験できない資格がある

資格によっては「高卒以上」などの学歴条件があります。

興味のある資格を見つけたら、必ず学歴条件をチェックしましょう。

ただし、学歴不問の資格が必ずしも簡単ではありません。多くの場合、実際の知識や技能が重視されるため、学歴条件が不要です。間違った認識はもたないようにしてください。

資格なしでも就職できる

中卒者も資格なしで就職活動できます。求人倍率を見ると、高卒者より仕事が見つかりやすい傾向がみられます。

	求人数	求人倍率
高卒	48万2,000人	3.98倍
中卒	986人	2.88倍

保育士や看護師のように、資格が絶対条件の仕事以外は、資格なしでも就職可能です。

そのため、中卒の就職活動では、コミュニケーション力や人間性が評価されます。

営業や接客業などでは、学歴より対人スキルが重要です。

ですので、「資格がないとよい仕事に就けない」と思い込まずに、自分の強みを見直すことをおすすめします。

中卒が資格取得して就職・転職を目指す際のコツ

中卒者が資格取得をしたのち、就職や転職を目指す際のコツを解説します。

資格を持っているだけでは必ずしも採用に結びつくわけではありません。

ですので、本章で紹介する内容を参考に、資格を最大限活かす方法を知りましょう。

資格取得できてから就職・転職活動する

資格重視の企業や求人に応募する場合、まず資格取得してから就職・転職活動を始めましょう。

なぜなら、資格なしでは採用される可能性が低いからです。

ただし、多くの企業は資格をそれほど重視していません。

就職白書（2022）によると、企業の採用基準で最も重視されるのは「人柄（94.5％）」で、「資格取得（13.6%）」は14番目でした。

ですので、資格取得の理由を明確にし、資格が必要な仕事を目指す場合は、まず資格取得に専念してから就職活動を始めるのが賢明です。

履歴書・職務経歴書に資格を記載する

資格取得の努力は、就職活動でアピールポイントになります。履歴書や職務経歴書へ忘れずに記載しましょう。

ただし、履歴書のスペースは限られています。応募先の求人に関係する資格を優先し、重要度の高いものから順に書くようにしてください。

職務経歴書なら、取得したすべての資格を網羅的に記述可能です。

資格取得した理由を整理しておく

資格取得をした理由を整理しておくことで、面接での質問に明確に回答できます。

たとえば、実際の採用面接で「なぜこの資格を取得したのか」の質問は頻出です。理由を明確に述べられれば自己アピールにもつながります。

また、資格取得の過程を振り返ることで自身の強みや興味関心がどこにあるのか明確化できるでしょう。

中卒が就職を成功させるためにおすすめの就職・転職エージェント

上記エージェントは、中卒の方々に特化したサポートを提供しています。

それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

えーかおキャリア

ハタラクティブ

就職カレッジ

中卒の就職に関するよくある質問

中卒の就職に関して疑問にあがる内容を紹介します。

中卒者が資格取得を検討する際に抱える悩みを先回りして確認しましょう。

中卒に人気の資格は？

中卒の方に人気なのは、実務で役立つ資格です。

例えば、パソコン関連の資格やフォークリフト運転技能講習などが注目されています。

上記は比較的短期間で取得でき、即戦力として評価されやすいのがメリットです。

また、調理師や美容師の資格も、技術を活かせる仕事に就けるため人気といえます。

高校にいかなくても取れる資格は？

高校に行かなくても取れる資格は多数あります。

たとえば、英検やTOEICなどの語学系、日商簿記検定、調理師免許などがあります。

上記の資格は独学でもチャレンジできます。

また、自動車運転免許も高校卒業を条件としていないので、年齢さえ満たせば取得可能です。

16歳で取れる資格は？

16歳で取れる資格も多数存在します。代表的なのは、英検や漢字検定などの語学系資格です。

また、MOS検定や医療事務資格なども16歳の方は受験可能です。

さらに、パソコン関連の資格の多くは年齢制限がないので、16歳でもチャレンジできます。早めに資格を取得して、将来の選択肢を広げましょう。

まとめ

中卒者におすすめの人気資格を紹介してきました。

中卒者の資格取得は必須ではありませんが、目指す企業によっては就職を有利に進められる可能性があります。

まず自分がどのような仕事をしたいのか明確にし、希望する仕事に資格が必要な場合に、資格取得を検討しましょう。

資格取得は、仕事に前向きに取り組みたいアピールにもなるので、目指す仕事で有利な資格であれば、積極的にチャレンジしてください。

企業が求めているのがどのような人材なのかわからない方は、転職エージェントに相談しましょう。