介護に関わる仕事に興味があり、介護福祉士になりたいとお考えではないでしょうか。
介護福祉士という資格やどうすれば介護福祉士になれるのか気になる人もいると思います。そこで今回は介護福祉士になるための具体的なルートや、資格取得に必要な条件などについて説明します。
資格試験の概要や難易度についても紹介するので、介護福祉士を検討中の人はぜひ参考にしてみてください。
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介護福祉士とは
介護福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく国家資格です。
介護福祉士は、同法第2条第2項において、下記のように定められています。
『介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。』
介護福祉士
介護福祉士資格は、介護を必要とする方のさまざまな生活行為・生活動作を支援し、支える知識と技術を有する介護の専門資格として認知されています。
次の章では介護福祉士の仕事内容と給料についてお伝えします。
介護福祉士の仕事内容
介護福祉士の仕事内容は、大きく分けて3つあります。
主にホームペルパー(訪問介護員)や特別養護老人ホーム、身体障害施設等の社会福祉施設の介護職員として働きます。
- 介護業務
- 介護方法や生活動作に関する説明(在宅介護の場合)
- 介護に関するさまざまな相談(在宅介護の場合)
介護利用者の自立支援を目標においた介護の実践、医師や看護師との連携が求められます。
また、介護の専門知識・技術をもつ介護福祉士資格の重要性はますます高まっています。そういった背景により職員等の資格取得率も向上しています。
介護福祉士の給料
介護福祉士の給与について正社員・パートそれぞれ解説していきます。
正社員として働く介護福祉士の平均年収は約400万円です。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、2022年の介護福祉士(月給・常勤)の平均月収は33万1,080円でした。月収に12か月をかけて算出した場合、常勤の介護福祉士の平均年収は397万2,960円です。
令和4年の民間平均給与額が458万円となっているため、介護福祉士は平均に比べて年収は、低い傾向にあるでしょう。
非常勤・時給で働く介護福祉士の平均月収は13万4,680円、平均年収は161万6,160円でした。パートや派遣社員で働く場合、時給制の職場が多いので勤務時間数によって給与は異なります。
※参照:介護福祉士会について ABOUT US
※参照:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 厚生労働省老健局老人保健課
※参照:令和4年分 民間給与実態統計調査・国税庁
介護福祉士になるには?主に3つのルートがある
介護福祉士になるには主に3つのルートがあります。
次の章では、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
実務経験ルート
3年以上の介護等の業務に関する実務経験を経た後に、国家試験に合格して資格を取得するルートです。
実務経験3年以上+実務者研修(6か月以上/450時間)が必要です。
養成施設ルート
厚生労働大臣が指定する介護福祉士養成施設等において、必要な知識および技能を修得して資格を取得するルートです。
履修期間2年以上(1,850時間)が必要です。
福祉系高校ルート
福祉系高校を厚生労働大臣が定める教科および単位数を修めて卒業した後に、国家試験に合格して資格を取得するルートです。
履修期間3年以上(※53単位(1,855時間)が必要です。※平成25年度までに特例高等高校等(通信過程含む)に入学した者を含む)
いくつか資格取得において改正した項目を詳しく解説していきます。
平成19年度改正
実務経験ルート | 養成施設ルート | |
改正前 | ・介護業務の実務3年を経て、国家試験受験 | ・養成施設(2年以上)の卒業のみで介護福祉士資格取得 |
改正後 | ・実務3年に加え、600時間以上(6か月以上)の実務者研修の受講を義務付け | ・教育内容を1,650時間の課程から1,800時間の課程に充実するとともに、新たに国家試験を義務付け |
平成23年度改正
実務経験ルート | 養成施設ルート | |
改正内容 | ・施行を平成24年度から27年度に3年間延 理由:1.新たな教育内容(たん吸引等)追加 2.受講支援策の充実・研修時間を600時間から450時間に見直し(たん吸引等50時間含む) ・働きながらでも研修を受講しやすい環境の整備 | ・施行を平成24年度から27年度に3年延長 ・新たな教育内容(たん吸引等50時間)追加により、研修時間を1,800時間から1,850時間に見直し |
※参照:介護福祉士資格の取得方法について
介護福祉士の資格とは
介護福祉士は、介護業界唯一の国家資格です。
介護福祉士国家資格に合格し、登録をおこなうことで国に認められた介護職員です。介護が必要な方の日常生活をサポートし、その利用者のご家族に対しても介護に関する相談や指導も行います。
近年では、高齢者や障害者等の生き方全体に関わる仕事という認知も広がり、介護福祉士には介護目標や計画立案力も求められるようになってきました。
超高齢化社会を迎える日本では、需要が高く今後も注目される仕事であるといえます。
国家試験の概要について次の章で詳しく解説していきます。
介護福祉士国家試験の概要
試験の方法については、第1次試験「筆記試験」第2次試験「実技試験」の2種類あります。
試験は年に1回実施。筆記試験は、例年1月下旬、実技試験については例年3月上旬に実施しています。試験実施機関は、(公財)社会福祉振興・試験センターです。
国家試験について表にまとめました。
試験名 | 内容 | 詳細 | |
第1次試験 | 筆記試験 | ・出題数:125問(1問1点の125点満点) ・実施時期:1月下旬 | 筆記試験項目:13項目 1.人間の尊厳と自立 2.介護の基本 3.人間関係とコミュニケーション 4.コミュニケーション技術 5.社会の理解 6.生活支援技術 7.介護課程 8.発達と老化の理解 9.認知症の理解 10.障害の理解 11.こころとからだのしくみ 12.医療的ケア 13.総合問題 |
第2次試験 | 実技試験 | ・筆記試験に合格した者に限り受験可能 ・実施時期:3月上旬 | 試験時間:ひとりあたり5分以内 試験項目:介護等に関する専門的技能 |
まずは第1次試験である「筆記試験」を受けます。
筆記試験の出題数は125問(1問1点の125点満点)です。筆記試験の項目については13項目あります。筆記試験に合格した人だけが、2次試験の実技試験を受験できます。
次に第2次試験である「実技試験」は、ひとりあたりの試験時間は5分以内です。
介護現場で想定されるシチュエーションを問題として提示され、受験者は制限時間内に適切な介助をおこなうことが求められます。実技試験は介護の3原則「安全・安楽」「個人の尊厳」「自立支援」に基づいた、介助がおこなえているか確認されます。
介護福祉士の合格基準は下記の通りです。
筆記試験の場合は、次の2つの条件を満たした者のみ合格となります。
- 総得点の60%程度を基準とし、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者
- 総得点をクリアし以下の試験項目13項目すべてにおいて得点があった者
※試験項目
実技試験の場合は、以下の通りです。
- 総得点の60%程度を基準とし、課題の難易度で補正した点数以上の得点の者
介護福祉士国家試験の難易度
国家試験の難易度について解説していきます。
まずは令和4年度の試験実施状況です。受験者は79,151名、合格者は66,711名、合格率は84.3%でした。受験者は前年と比べて3,931名減少し、合格者は前年と比べて6,612名増加しています。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
全体 | 79,151名 | 66,711名 | 84.3% |
働きながら受験 | 68,712名 | 58,365名 | 84.9% |
過去5年間の介護福祉士国家試験の合格率は70%前後でしたが、令和4年度の第35回の試験が合格率80%を超えました。
働きながら第35回介護福祉士国家試験を受験した方の合格率は、84.9%でした。全体の合格率と大きな差はないことがわかります。
実務経験ルートで資格取得を目指す場合は、学習時間の確保が難しいかもしれませんが、スケジュール管理をしながらうまく勉強をすれば受かる可能性も高くなります。
参照:第35 回介護福祉士国家試験の合格発表について
参照:介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移
介護福祉士国家資格合格に必要な勉強時間は?
介護福祉士国家資格に合格するために必要な勉強時間は、250時間程度といわれています。
毎日2~3時間勉強すると、勉強時間は3か月程度です。試験は年に1回、試験日から逆算して勉強スケジュールを立てることが大切です。
働きながら、資格取得を目指す場合や、毎日1時間程度しか勉強できない場合は、半年前から勉強しておくと余裕をもって試験に臨めるでしょう。
介護福祉士の資格を取得するメリット
介護福祉士の資格を取得するメリットとしては主に3つあります。
次の章ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
より高度な技術や知識が身につけられる
介護福祉士を取得することで高度な技術や知識が身につけられます。
基礎の介護だけでなく、利用者のご家族に対する助言やヘルパーへの指導、アドバイス等幅広い業務を担うことができます。介護のスペシャリストとして、利用者やその家族からも頼られる機会が増えるでしょう。
また介護現場でリーダー的存在として活躍できるほか、介護の専門的な知識や技術を理解していると認められ、役職などを任されやすくなります。
フロアリーダーや主任、サービス提供責任者等、責任のある立場に就くことで、自身のキャリアアップにもつながるでしょう。
待遇がよくなる
2つ目のメリットは待遇がよくなることです。
一般的な介護職よりも給与が高いといえる介護福祉士ですが、厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると無資格の介護職員の平均給与額は275,920円です。それに対して介護福祉士の平均給与額は、329,250円です。
無資格者に比べて、介護福祉士は53,330円アップしていることがわかります。また現場のリーダーとしての役割も期待されることから、昇進の機会に恵まれやすい傾向にあります。
※参照:令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果 厚生労働省老健局老人保健課
就職や転職に有利
3つ目は就職や転職に有利になることです。
施設や事業所で「サービス提供責任者」などの役職をおく場合、介護福祉士資格を条件としているケースが少なくありません。また、事業所や施設では介護福祉士を雇用すると国から補助金が交付されるため、積極的に採用活動をおこなっています。
こうした理由から、就職や転職における介護福祉士の需要は高く、有利といえるでしょう。
※参照:介護福祉士になるには?4つのルートや資格試験を詳しく解説|生涯学習のユーキャン (u-can.co.jp)
介護福祉士までのキャリアパス
未経験から介護福祉士を目指す場合のキャリアパス(初任者研修~認定介護福祉士)について解説していきます。
各キャリアごとで学びに必要な時間や実務経験の年数等が異なります。キャリアを選択する際に参考にしてみてください。
- 初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 認定介護福祉士
上記の順番でキャリアアップしていきます。
介護福祉士までのキャリアパスは以下の通りです。
内容について | |
1.初任者研修 | 9科目130時間の受講が必要 入門者向けの資格で年齢制限もなく未経験から介護に関する知識や技術を学べる 指定されたカリキュラムを通学または通信で受講する |
2.実務者研修 | 20科目450時間の受講が必要 より専門性の高い知識を学べる 介護職員初任者研修資格を取得している場合は、130時間免除 2017年からは介護福祉士の受験資格に「介護福祉士実務者研修の修了」が追加された |
3.介護福祉士 | 実務者研修修了+実務経験3年以上 実務者研修を修了し、実務経験3年積むと「介護福祉士国家試験」の受験資格を得られる 筆記試験と実技試験によっておこなわれ、合格率は例年70%前後 試験に合格し登録をおこなうことで、「介護福祉士」として認定される |
4.認定介護福祉士 | 介護福祉士取得+実務経験5年以上 介護福祉士の上位資格として2015年に認証・認定が開始された「認定介護福祉士」 介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられ、さらに多様な知識やスキル、マネジメントやコミュニケーション力が必要となる。 介護福祉士取得、実務経験5年以上であれば研修が受けられる |
介護福祉士資格によくある質問
介護福祉士の資格を取る際のよくある質問についてまとめました。
介護福祉士資格は何年かかる?
介護福祉士資格は最短1年で取得が可能です。しかし学歴によって養成施設に通う機関が異なります。
期間 | 条件 |
1年以上 | 福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業した者 |
2年以上 | 普通科の高校を卒業した者 |
3年以上 | 働きながら取得を目指す者 |
最短1年で取得可能な場合は、厚生労働大臣が指定する指定養成施設を卒業して、介護福祉士試験を受けるルートです。
1年で介護福祉士資格の受験要件を満たすには、福祉系の大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業する必要があり、働きながら資格取得を目指す方には難しいでしょう。
働きながら取得を目指す場合は、3年ほど必要です。
介護福祉士資格試験は誰でも受かる?
介護福祉士資格の合格率は、例年60~70%ほどであり、しっかり勉強してから試験に臨めば、合格する可能性は高いでしょう。
他業種の方でも介護に興味のある方は、介護について学び現場で働きながら資格取得を目指すことも可能です。
まとめ
本記事では介護福祉士を目指す方に向けて、仕事内容や資格取得までのルート、介護福祉士国家資格の概要やメリットについて解説しました。
介護福祉士は、将来性があり、利用者と直接関わる機会が多いためやりがいを感じやすい職業です。介護福祉士についての理解を深め資格取得に向けて勉強にチャレンジしてみてください。またどのようなキャリアで進んでいきたいか本記事を参考にして、今後に活かしてみてください。
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