「未経験からフロントエンドエンジニアになれる？」
「フロントエンドエンジニアへ転職できるか自信を持てない」

結論、未経験からでもフロントエンドエンジニアに転職できます。

しかし、フロントエンドエンジニアとして活躍するには、さまざまなスキルが必要です。フロントエンドエンジニアへの道を目指すなら、転職後も一人前のフロントエンドエンジニアとして活躍できる方法を知るべきです。

そこで本記事では、未経験でもフロントエンドエンジニアになれる理由や求められるスキル、向いている方の特徴について解説します。

フロントエンドエンジニアになる夢を実現させたい方にとって、本記事は夢を叶えるためのバイブルとなるはずです。

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まずは、未経験でもフロントエンドエンジニアになれる理由を解説します。具体的には以下のとおりです。

• 需要が高まっているから
• 20～30代はポテンシャル採用があるから

この仕事の市場価値を知ることが、未経験からフロントエンドエンジニアへの転職を目指す導入となります。

需要が高まっているから

未経験からでも、フロントエンドエンジニアとして転職できるチャンスは十分にあります。

なぜなら、フロントエンドエンジニアが携わるWebサービスやアプリは、生活するうえで欠かせない「生活インフラ」になりつつあるためです。

総務省の『令和4年版 情報通信白書』によると、世帯あたりのスマートフォンの保有割合は年々上昇中していることが明らかとなりました。

スマートフォンはインターネットを利用する以外にも、通販サイトやスマホゲーム、SNSなどを利用する際に必須ツールとして浸透しているため、今後もフロントエンドエンジニアの需要は上昇し続けるでしょう。

参考：『令和4年版 情報通信白書』│総務省

20～30代はポテンシャル採用があるから

ポテンシャル採用を狙える20代～30代であれば、フロントエンドエンジニアへの転職は可能です。

ポテンシャル採用とは、業界や職種の経験がなくても、将来的な成長が期待できる人材を採用することです。

体力と気力があり、新しいことも柔軟に取り入れられる20代～30代は、企業にとっても積極的に採用したい年齢層と言えます。

ただし、20代～30代であっても、年齢が上がれば上がるほど、フロントエンドエンジニアへの転職難易度は上がります。

年齢が若い20代であれば、完全未経験であっても、フロントエンドエンジニアとして転職しやすい傾向です。30代の場合、20代よりも転職難易度は上がりやすく、前職の経験やスキルをアピールする必要があります。

フロントエンドエンジニアへの転職を目指す際は、できる限り早めにIT領域の学習をスタートさせましょう。

フロントエンドエンジニアの仕事内容

続いて、フロントエンドエンジニアの仕事内容を解説します。具体的には以下のとおりです。

• フロントエンドエンジニア
• バックエンドエンジニア
• コーダー

転職後に、「把握していた業務内容と違った」というミスマッチを感じる羽目にならぬよう、フロントエンドエンジニアの仕事内容について十分に理解を深めておきましょう。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアの仕事は、各種サービスの中で「ユーザーが目にする部分」を構築することです。

具体的な仕事内容は、Webアプリケーションのホーム画面やログイン画面の設計や、Webサイトのプログラムの実装、Webサイトのデザインなどです。

これらは、ユーザーが直接利用する画面であるため、フロントエンドエンジニアの技術力がサービスの利便性を決めると言っても過言ではありません。

近年のIT業界では、AIやVR技術の活用やスマートフォンの普及によって、さまざまなWebサービスが続々と誕生しています。

近年は、ZoomやSkypeなどのオンラインツールで社内外とのコミュニケーションが図れるようになりつつあるため、フロントエンドエンジニアは完全在宅にも対応しやすい職種です。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアとは、ユーザーの目には触れないサーバー側の処理を担当する開発者です。

バックエンドエンジニアの役割は、フロントエンドエンジニアから受けた要求に応じて、さまざまな処理をおこない、結果をフロント側に戻すことです。

具体的には、まずはフロントエンドエンジニアが、ユーザーが直接触れる部分を開発・設計します。次に、バックエンドエンジニアが、ユーザーの目には見えないサーバーやデータベースの設計・構築をおこないます。

このように、両者を表す言葉は非常に似通っていますが、それぞれの役割は大きく異なっていると言えます。

なお、バックエンドエンジニアはサーバーやデータベースなどのセキュリティ面に触れる仕事であるため、フロントエンドエンジニアと比べて、完全在宅ワークに対応しづらい職種です。

コーダー

コーダーとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いて、Webサイトをブラウザ上に構築する仕事です。

GoogleChromeやSafariを始めとする複数のブラウザでも、Webサイトのレイアウトが崩れていない理由は、コーダーが緻密なプログラミング言語を組んでいるおかげと言えます。

コーダーはHTMLやCSSのコーディングがメインで、Webサイトのレイアウトを調整するのが役割です。

Webサイトが動くようにプログラミング言語をおこなうエンジニアと、役割が大きく異なると言えます。

フロントエンドエンジニア未経験者に求められるスキル

フロントエンドエンジニア未経験者に求められる4つのスキルを解説します。具体的には以下のとおりです。

• プログラミングスキル
• デザインスキル
• CMSを構築するスキル
• UI/UX設計スキル

これらの能力があれば、未経験からでもフロントエンドエンジニアへ転職できる可能性が高まるはずです。

プログラミングスキル

プログラミングとは、プログラミング言語を使ってコンピューターに指示を出すスキルです。

下記では、代表的な3つのプログラミング言語をまとめました。

これらは、あらゆるWebサイトを制作するうえで欠かせない必須言語です。

プログラミングスキルは、フロントエンドエンジニアに必ず必要とされる基礎スキルと言えます。

デザインスキル

デザインスキルとは、Webページのデザインや画像、装飾を見やすくするためのスキルです。

以下では、Webページ用の画像やイラストを制作する際の代表的なソフトをまとめました。

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが直接触れる部分を担うため、Webデザインの基礎知識も大切です。

CMSを構築するスキル

CMSスキルとは、主にWordPressを使用する際に必要となるスキルです。WordPressは、主に企業ブログやアフィリエイトサイトを運営する際に利用します。

CMSは、HTMLやCSSと比べて難易度が低いため、未経験からでもスキルを磨きやすい分野です。

UI/UX設計スキル

UI設計スキル（ユーザーインターフェイス）とは、Webサービスやアプリなどでユーザーの目にふれる部分を設計するスキルです。

UX設計スキル（ユーザーエクスペリエンス）とは、ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験を設計するスキルです。

さまざまなWebサービスやアプリが普及している近年は、これら両方に精通している人材が非常に重宝されます。

フロントエンドエンジニアの中でも、ワンランク上へグレードアップするためのスキルと言えるでしょう。

未経験からフロントエンドエンジニアになるための4ステップ

続いて、未経験からフロントエンドエンジニアになるための4ステップを解説します。

• 必要なプログラミング言語を学ぶ
• Webサイトやアプリケーションを制作する
• ポートフォリオを作る
• 転職サイト・転職エージェントに登録する

この4ステップを順調に踏んでいけば、フロントエンドエンジニアになるための活路を見出せるはずです。

必要なプログラミング言語を学ぶ

未経験からフロントエンドエンジニアを目指すステップの一つ目は、プログラミング言語を学ぶことです。

あらゆるWebサービスを構成する要素であるプログラミング言語は、フロントエンドエンジニアに転職するうえで必ず習得しなければならないスキルです。

未経験であっても、プログラミング言語を学習していれば、フロントエンドエンジニアとして採用してもらえる可能性は高まります。

プログラミング言語を習得するには、スクールや通信講座に通う方法がもっとも有名です。確実にプログラミング言語を習得するために、まずは未経験でも対応できるレベルの講座を受講しましょう。

Webサイトやアプリケーションを制作する

続いてのステップは、Webサイトやアプリケーションを学ぶことです。

ライブラリやフレームワークを使って、Webサイトやアプリケーションを制作すれば、実務にそのまま役立つ経験を培えます。

Webサイトやアプリケーションを制作した経験を持たずにフロントエンドエンジニアへ転職した場合、何も知らない状態から実務に慣れなければなりません。

いち早く一人前のフロントエンドエンジニアになるには、制作物のクオリティにかかわらず、実際の開発に携わることが重要です。

ポートフォリオを作る

フロントエンドエンジニアに必要な知識やスキルをもっていても、実力を示すためのツールを用意してなければ、企業へアピールできません。

そこで、フロントエンドエンジニアへ転職するために習得したスキルや制作物をまとめた、ポートフォリオの作成をおすすめします。

ポートフォリオは、制作したWebサイトなどを見やすくレイアウトしてまとめれば問題ありません。

自分のWebサイトや紙媒体、ブック形式でまとめる方法など、あなたがまとめやすい方法で作成しましょう。

なお、選考先の環境次第では、デジタル端末を起動してオンラインのポートフォリオを見てもらうのが難しいケースもあります。

紙媒体なら、すぐに取り出して相手に確認してもらえるので、Web版と紙版の両方を用意すると良いでしょう。

転職サイト・転職エージェントに登録する

最後のステップは、転職サイト・転職エージェントに登録することです。

転職サイトや転職エージェントを利用すれば、気になる企業にのみ効率的に応募できます。転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人は、欠員が埋まった段階で終了するケースも多い傾向です。

魅力的な求人を見落とさぬように、フロントエンドエンジニアへの転職を決めた段階で、求人情報をチェックしてみましょう。

ただし、転職サイトは求人探しや応募、企業とのやりとりなどを、全て自分で進めていく必要があります。場合によっては、工数の負荷で転職活動がだらけるかもしれません。

対して、転職エージェントはキャリアアドバイザーが転職希望者をサポートしながら進めていくサービスです。そのため、在職中でも効率的に進められるでしょう。

【関連記事】【5ステップ】転職エージェント活用時・登録後の流れと注意点を解説

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴

フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴は以下のとおりです。

• ユーザーの視点に立てる
• 新たな技術を追求できる
• コミュニケーションがとれる

あなたの資質がひとつでも当てはまっていれば、フロントエンドエンジニアへの適性は十分にあります。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

ユーザーの視点に立てる

ユーザー目線に立ったWebサービスの開発・設計ができる方は、フロントエンドエンジニアに向いています。

フロントエンドエンジニアは、Webサービスの中でもユーザーが直接触れる部分を担当します。「自分がユーザーなら使いやすいか」という視点をもって、開発・設計に臨めるかが大切です。

もし、エンジニアの自己満足で作られたサービスがあったとしても、ユーザーに受け入れてもらえなければ意味がありません。

ユーザーの視点に立てるかどうかは、フロントエンドエンジニアの真価を決める重要な要素と言えるでしょう。

新たな技術を追求できる

新しいIT技術を常に追求できる知的好奇心の高さも、フロントエンドエンジニアに必要な資質です。

近年は、IT技術の進化が急激に進んでおり、日々新たな技術が生まれていると言っても過言ではありません。フロントエンドエンジニアの仕事においても、開発言語やWebデザインのトレンドは急激に変化しています。

フロントエンドエンジニアとして活躍し続けるには、新しい知識やスキルを学び続けることが大切です。

新技術への飽きなき探究心を持てる方は、フロントエンドエンジニアとして活躍できる資質があるでしょう。

コミュニケーションがとれる

周囲と円滑なコミュニケーションがとれる方も、フロントエンドエンジニアに向いていると言えます。

フロントエンドエンジニアは、チームで開発・設計を進めるシーンが多いため、他のエンジニアやリーダーなどとのやりとりは欠かせません。

また、フロントエンドエンジニアには、ユーザーからのフィードバックを受ける機会などもあり、多くの方々とコミュニケーションを図るシチュエーションが数多く存在します。

このように、コミュニケーションへの意欲が高い方は、フロントエンドエンジニアに向いていると言えるでしょう。

フロントエンドエンジニアに強い転職エージェント

続いて、フロントエンドエンジニアに強い転職を3つ解説します。具体的には以下のとおりです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ITエンジニア・Webデザイナーに特化した転職エージェントです。

求人数は業界トップクラスであり、求人紹介から面接対策などの転職サポートを無料で受けられます。

IT領域に精通したキャリアアドバイザーも在籍しており、業界の動向なども詳しく教えてもらえます。

また、企業とのパイプも太いため、現場で求められるスキルなどもタイムリーに知れるのもメリットです。

マイナビITエージェント

マイナビIT AGENTは、IT・Webエンジニア向けの転職エージェントです。

大手ならではのノウハウを活かした丁寧な転職サポートが、好評を博しています。

また、在宅勤務や年収アップができる求人特集もあり、より働きやすい環境を探す方にもぴったりです。

ITエンジニアの職種図鑑も公開されており、ほかのIT系職種の仕事内容を知りたい人にもおすすめです。

type転職エージェント

type転職エージェントは、IT業界への転職の強い転職エージェントです。

主に一都三県の求人を取り扱っており、得意分野にはIT・Web系も含まれています。

キャリアアドバイザーのサポートの評判も良いため、手厚いサポートを受けたい方にもおすすめです。

未経験からフロントエンドエンジニアを目指すうえでよくある質問

最後に、未経験からフロントエンドエンジニアを目指すうえでよくある質問と回答例を紹介します。

フロントエンドエンジニアの平均年収は？

フロントエンドエンジニアの平均年収は550万2,000円です。

参考：jobtag｜厚生労働省

以下は、マイナビ転職・dodaで掲載中のフロントエンドエンジニア求人の年収例です。

	年収	必須条件
A社	年収400万円～700万円	※いずれかに該当される方 何らかのIT業界での実務経験者 何らかの言語のプログラミング能力 アプリの開発経験（独学、短期間可） コマンドやシェルを用いたコーディング経験 iOSまたはAndroidスマホアプリ」の開発・稼働経験
B社	年収480万円～864万円	HTML, CSS, JavaScriptを用いたコーディング経験 PCやスマートデバイスに対応した設計・開発経験

30代未経験でもフロントエンドエンジニアになれる？

30代未経験の方が完全未経験から、フロントエンドエンジニアになるのは難しいと言えます。

その理由は、年齢が若いほど将来性を重視して採用する傾向があり、30代より20代が採用される可能性が高いためです。

しかし、30代前半であれば、前職の経験やスキルも活かしてフロントエンドエンジニアに転職できます。また、コミュニケーション力やマネジメント力も、フロントエンドエンジニアへの転職で有利に働きます。

新卒からフロントエンドエンジニアを目指せる？

結論、新卒からでもフロントエンドエンジニアを目指せます。

しかし、IT領域について何の知識や経験もない状態で就職するのは避けるべきです。

なぜなら、ITスキルをもつ同期がいた場合、入社のスタートラインから後れを取ってしまい、その距離を埋めるのは難しいためです。

フロントエンドエンジニアを目指すなら、学生のうちに知識やスキルを習得しておくのが近道となります。

未経験から目指すのに有利になる資格はある？

未経験からフロントエンドエンジニアへ転職する際は、さまざまな資格が役立ちます。

以下では、未経験からフロントエンドエンジニアを目指す際に役立つ資格をまとめました。

資格名	難易度	資格内容
ITパスポート	★	エンジニア、社会人に役立つITに関する基礎知識
基本情報技術者試験	★	プログラマーやエンジニアに必要なIT基礎知識
応用情報技術者試験	★★	IT領域のプロ人材になるための基盤となるIT知識
Webクリエイター能力認定試験	★	HTML・CSSなどのWebエンジニアに必要な知識
HTML5プロフェッショナル認定試験	★	HTML5やCSS3、JavaScriptなどに関する基礎知識

フロントエンドエンジニアへ転職する際は、Web開発だけではなく、IT全般の知識が必要です。

完全未経験からIT領域を学ぶのであれば、難易度の低いITパスポートや基本情報技術者試験がおすすめです。

未経験からフロントエンジニアに挑戦してみよう！

近年は、IT領域の技術が急激に進歩しており、多くの企業がフロントエンドエンジニアと必要としています。

企業に求められるスキルを磨いておけば、未経験からでもフロントエンドエンジニアへの転職は可能です。

フロントエンドエンジニアに必要な知識やスキルを習得して、この追い風にいち早く乗っていきましょう。