プログラミングを学ぶにはスクールに通ってスキルを身につける方法があります。
しかし、ネットでプログラミングスクールについて検索すると以下のような口コミを見かけることがあります。
プログラミングスクールとか金の無駄では?
— KAI(カイ)@誤字の達人☪???? (@KAI_Audio) July 20, 2022
最近また、未経験からエンジニアになりたいと相談されます。誰でも勉強すればプログラミングは覚えます!未経験からエンジニアになるには大抵ブラック企業に採用される可能性が高く、3年くらいは経験しないとキャリアを作れません。ちなみにプログラミングスクールは意味ないと思ってます#エンジニア
— コツコツ????@福祉のITを促進したい (@kotsukotsu_it) June 21, 2022
このような情報を目にして、プログラミングスクールに通うべきか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論からいうと、プログラミングスクールに通うのはその人の目標や求めるスキルによって、変わってきます。
そこでこの記事では、
- プログラミングスクールが無駄だといわれる理由
- プログラミングスクールに通うメリット
- プログラミングスクールをおすすめできる方・できない方
について解説していきます。
プログラミングスクールに通うべきか迷っているのであれば、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

プログラミングスクールは無駄だからやめろといわれる4つの理由
なぜプログラミングスクールは無駄だといわれてしまうのでしょうか?
プログラミングスクールが無駄だといわれている主な理由を4つ解説します。
1.独学ですべて学ぶことができるから
プログラミングの学習は独学でも可能です。
今はプログラミングの教材も充実しており、パソコン1台と数千円程度の教材費で学習を進めることができます。
他にも、YouTubeなどの動画サイトを使えば無料で学ぶことも可能です。
わからないところがあれば、インターネットでの検索や掲示板で質問すれば解決できることもあります。
このように、プログラミングの学習は高額なスクールに通わずともスキルや知識を身につけることが可能です。
2.授業料が高いから
プログラミングスクールの費用は安くありません。
相場はピンキリですが、3か月前後で30~50万円程度の費用がかかります。
高額なスクールでは100万円を超えるようなスクールも存在します。
以下の表にいくつかプログラミングスクールの費用をまとめてみました。
スクール名 |
費用(税込) |
受講期間 |
SAMURAI ENGINEER |
165,000円~ |
4週間~ |
TECH |
657,800円~ |
10週間~ |
Tech |
99,000円~ |
12週間~ |
DMMWEB CAMP |
690,800円~ |
12週間~ |
GEEKJOB |
217,800円~ |
8週間~ |
このように高額な費用にもかかわらず、スクールの中には「カリキュラムの質が低い」「講師のスキルが低い」など学べる環境が整っていないスクールも存在しており、転職や就職など思い通りの結果が手に入らない場合もあります。
高額な費用を払ったにも関わらず結果が伴わなければ、無駄と感じてしまうのも無理はありません。
3.スクールに通っただけですぐに稼げるようになるわけではないから
プログラミングスクールに通ったからといって、必ずしも稼げるようになるとは限りません。
プログラミングスクールはあくまでスキルと知識を学ぶ場所であり、卒業後すぐにフリーランスや企業のエンジニアとして活躍できるかどうかは本人の頑張り次第です。
「費用を払っているし、スクールに通えば安心」という姿勢では、思うように稼げずスクールへの投資が無駄になることがあります。
4.スクールによって当たり外れが激しいから
近年、プログラミングの需要が高まったため、プログラミングスクールが数多く創設されました。
プログラミング教室の検索サイト「コエテコ」に掲載されているプログラミングスクールの教室数は、2020年3月に9,269校(前年比139%)となりました。
そのなかには、「通ったはいいけどあんまりスキルが身につかなかったな」と思われてしまう外れとされるスクールも少なくありません。
外れのスクールの特徴は、
- サポート体制が整っていない
- 教材の質が悪く学んでも実際には役に立たない
- 講師がいない、もしくはいても現場のスキルに精通していない
などが挙げられます。
しかし、これらの内容は公式サイトを確認するだけでは気付きにくいことばかりです。
スクールに通うのであれば評判や口コミなどをしっかり確認して、実績のあるプログラミングスクールを選ぶ必要があります。
プログラミングスクールは本当に無駄?スクールに通うメリットとは
当然ですが、プログラミングスクールに通うメリットもあります。
先ほど説明した、無駄だといわれる部分と照らし合わせて確認してみてください。
独学より学習期間が短く済む
プログラミングを初心者が独学で学ぶ場合、「勉強の方向性が定まらない」「専門用語の理解に時間がかかる」「疑問点の解決に時間がかかる」など学習期間が最低でも6カ月~1年程度の長期学習になってしまいます。
その点、プログラミングスクールでは学習期間3か月程度で一定レベルのスキルを身につけることができます。
その理由は、濃密なカリキュラムで学習を進めて、プロの講師にアドバイスしてもらうことで、独学では学べない現場のスキルを効率的に学習できるからです。
出来るだけ早くスキルを身につけて、就職したい・フリーランスで稼ぎたいという方はスクールを検討してみましょう。
現役のエンジニアと交流ができる
プログラミングスクールの強みは、独学で関われないような現役のエンジニアと交流ができる点です。
スクールにもよりますが、現役のエンジニアから学べるスキルは現場に精通しており高いスキルが身につきやすいです。
さらに、プログラミングを勉強してきた方たちなので、初心者のつまづきやすいポイントも理解しています。
スキル以外の面でも現場でどのような仕事をしているのか直接聞くことで、自分が将来どのように仕事をしているのかイメージしやすくなります。
現場でバリバリ活躍できるエンジニアになりたいのであれば、現役エンジニアのいるスクールに通うことを検討してみるのもいいでしょう。
モチベーションが保ちやすい
独学で挫折してしまう原因の一つにモチベーションが挙げられます。
新しい分野を学ぼうとするとどうしてもメンタルに負荷がかかってしまい、モチベーションで学習スピードが左右されてしまいます。
そんなとき、スクールで学習していれば専属のメンターがメンタルのケアをしてくれるスクールもあります。
また、同じ志を持った仲間とのコミニュニティを作っているスクールもあります。
メンターに支えてもらえたり、仲間と学べる環境を用意してもらえるのは大きなメリットといえるでしょう。
体系的に効率よく学べる
スクールに通っていれば決められたカリキュラムがあるので、何を学習すればいいか迷うことはありません。
さらに、初心者でも体系的に学べるように基礎から応用へと段階を踏んで学習することができます。
理想の自分になるための道が示されている状況です。
プログラミング学習を独学で進める場合、多くの言語があって何から勉強すればいいかわからず挫折してしまう方は数多くいます。
そのため迷うことなく、毎日成長を感じながら学習を進めることができるスクールはメリットといえます。
分からないことがすぐに聞ける
スクールに通う場合、質問可能なカリキュラムを組んでいるところが多いです。
そのため、独学では丸1日悩んでしまう内容でも、わずかな時間で解決できるようになります。
「本当にこれで合っているのかな?」と不安な点を聞くことももちろん可能です。
解決策を自分自身で調べるのが苦手な方は、スクールに通うほうが効率よく学習できるでしょう。
プログラミングスクールをおすすめできる方・できない方の特徴
これまでの内容を踏まえて、プログラミングスクールをおすすめできる方・できない方はどんな特徴をもっているのでしょうか。
それぞれ解説していきます。
おすすめできる方の特徴
プログラミングスクールをおすすめできる方の特徴は以下の通りです。
- 短期間でプログラミング関連の就職・転職をしたい方
- 分からないことはすぐに聞けるような環境で学習したい方
- 独学だと何から勉強すればいいか分からない方
- プログラミングを学ぶ仲間を作りたい方
- 現場に精通した高いスキルを直接教えてほしい方
プログラミングを一から体系的に学んで、一人のエンジニアとして活躍できるスキルを素早く身につけたい方はスクールに通うことをおすすめします。
また、プログラミングスクールに通うことで人脈や仲間作りもできます。
目標に向かって一緒に走る仲間を作りたい方は、教室で講義を受けるスタイルのスクールを選んでください。
オンラインのみで学びたい方は、他の受講生と関りができない場合もあるので、何を優先すべきかを明確にしてからスクールを選びましょう。
他にも、現場で通用する高いレベルのスキルを学びたい方にもスクールはおすすめです。
これらの条件に当てはまる方はぜひ検討してみましょう。
おすすめできない方の特徴
プログラミングスクールをおすすめできない方は以下の通りです。
- 独学で進めていくのが問題ない方
- スキルを身につけるために時間をかけてもいい方
- できるだけ費用をかけずに学びたいと考えている方
プログラミングに興味はあるけど、趣味もしくはお金をかけずに学びたいと考えている方にはプログラミングスクールをおすすめできません。
スクールに通うとなると、費用だけでなく学習のために時間も拘束されてしまいます。
「時間」と「お金」の両方を使わなければいけません。
プログラミングのスキルを身につけるには、それなりの覚悟が必要なので注意しましょう。
スクールに通うのは、「少し勉強してみて本格的に学びたい!」と思ってからでも遅くはありません。
まずは自分がプログラミングとどのように関わっていきたいのか考えてみましょう。
プログラミングスクールは高額な自己投資!無駄にしないために確認すべき5つのポイント
次に、「スクールに興味が出てきたけどお金は絶対無駄にしたくない!」という方のために、無駄にしないための5つのポイントを解説していきます。
スクール選びに失敗しないようにしっかりと確認していきましょう。
1.料金設定の理由が明確かどうか
プログラミングスクールは、各社サービス内容の違いにより料金設定が異なります。
料金設定は、「受講形式」「サポート体制」「カリキュラムの内容」「保証の充実度」などで変わってきます。
たとえば、費用が高くなる料金設定として
- メンター、講師の3人体制で学習を進めるから人件費がかかる
- 転職・就職保証がついていて就職の斡旋をしてもらえる
- カリキュラムでさまざまな言語を体系的に幅広く学べる
などが挙げられます。
逆に高いプログラミングスクールなのに、あんまりサポートが充実していないと心配になりますよね。
そのため、価格設定の理由が明確になっているスクールを選ぶ必要があります。
各社の料金とサービス内容を見て比較し、なぜその料金設定なのか確認するといいでしょう。
料金設定が分からない場合は、スクールに直接問い合わせることをおすすめします。
2.講師が現役エンジニアであるかどうか
講師が現役のエンジニアであるかどうかは、スクール選びで非常に大切になります。
現場で通用するようなスキルを身につけるには、実際に現場で活躍している方から教えてもらうのが一番です。
講師が現役のエンジニアであれば、学習期間を短くできたり高いスキルを習得できるからです。
そのため、高いスキルを身につけて最前線で活躍したい方は現役のエンジニアが在籍しているスクールを選ぶようにしましょう。
3.実践的なカリキュラムになっているかどうか
スクール選びではカリキュラムの内容にも目を通しましょう。
- 学べる言語は現場でよく使われる言語か
- カリキュラムの内容が古いままではないか
- カリキュラムの内容が自分の目的に合っているか
という点はしっかり確認しておく必要があります。
アプリ開発を学習したかったのに、カリキュラムの内容が違ったから無駄になってしまったという話も聞きます。
カリキュラムの内容に納得のいくスクールを選んで、無駄な自己投資をしないように気をつけてください。
4.サポート面が充実しているかどうか
サポート面の充実度はスキル習得において非常に大切です。
プログラミングスクールにおけるサポートとは、
- 職務経歴書の添削や面接対策などがついているか(就職・転職希望の場合)
- 卒業後、案件の紹介をしてもらえるか(フリーランス希望の場合)
- 質問への回答は迅速におこなってもらえるか
- スキル習得以外にもメンタル的な相談は可能か
などが挙げられます。
サポートが充実していないと、独学の状態とあまり変わらず挫折しやすい環境ともいえます。
自分はどこまでサポートしてもらいたいのか、よく考えてスクールを選んでみてください。
5.無料体験で自分に合っているか確かめる
プログラミングスクールでは、無料相談をおこなっているところも少なくありません。
無料相談では、インターネットの評判だけでは分からないスクールの特徴や卒業後のビジョンなどを聞くことができます。
基本的には無理な勧誘などもなく、そのスクールに通うことで、どんなエンジニアになれるのか教えてもらえます。
無料体験は1つのスクールだけでなく、気になるスクールにはすべて申し込みをしましょう。
無料でいろいろと聞けるせっかくの機会なので、比較検討をおこなって自分に合うスクールがどこなのか見極めてみてください。
プログラミングスクールは自分に合うものを選ぼう
プログラミングスクールは無駄だといわれることも多いですが、その多くは自分に合わないスクールを選んでしまうリサーチ不足が原因だと考えられます。
自分に合わないスクールにお金を払えば、あとで無駄だったと感じてしまうのは無理もありません。
逆をいえば、間違ったスクール選びをしなければプログラミンスクールに通うメリットは大きいともいえます。
先ほど解説した無駄にしないためのポイントを読んでおけば、スクール選びに失敗することもないでしょう。
もし「プログラミングスクールで学んでみたい!」と感じたのなら、自分に合ったスクール選びを心がけてみてください。
おすすめのプログラミングスクールを知りたい方は、是非下記記事をご覧ください。