「フリーランスから正社員に転職できる？」
「フリーランスから正社員に転職できるか不安」

といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

結論、フリーランスでも正社員に転職できます。

本記事では、フリーランスが正社員に転職するための方法や注意点、具体的な手続きなどを解説します。

本記事を読めば、正社員へ転職できるか不安な方も、不安をクリアにできるでしょう。ぜひご一読ください。

フリーランスから正社員への転職が可能な理由

フリーランスから正社員への転職が可能な理由は、培ったスキルや経験は企業にとって、「即戦力」となり得る要素であるためです。

多くの企業は、人材に対して即戦力としての活躍を望んでいます。実際は、人材が一人前に成長するには時間がかかるため、企業は長い時間をかけて人材を育てなければなりません。

しかし、人材育成には時間と労力のコストがかかるので、即戦力になれるフリーランスは、企業にとって魅力的な存在なのです。

フリーランスから正社員へ転職する方法

次に、フリーランスから正社員へ転職する5つの方法を解説します。具体的には以下のとおりです。

これらの方法の中から、あなたに合った転職方法を探してみましょう。詳しく解説していきます。

転職サイトを利用する

転職サイトを活用すれば、企業探しの選択肢を最大限広げられます。

転職サイトを活用する際に、業界や職種、働き方などのさまざまな条件を絞れば、あなたの希望条件に合う企業を効率的に探せます。

中には「就業ブランク歓迎」などの条件を謳った企業も存在するため、フリーランスを積極採用している企業も見つけやすいでしょう。

より多くの企業の中から、特に気になる企業を自分で探したい方に、転職サイトの利用はおすすめです。

転職エージェントを利用する

転職エージェントを利用すれば、あなたにマッチした企業と効率的に出会えます。

エージェントは、フリーランスで培った経験やスキルを客観的に評価し、企業マッチングを図ってくれます。

キャリアアドバイザーは、企業マッチングや企業連絡、書類選考・面接対応などを全てサポートしてくれるため、工数をかけずに転職活動を進められるのです。

以下では、最新の転職エージェントおすすめランキングを紹介していますので、チェックしてみてください。

関連記事：転職エージェントおすすめ比較ランキング！【2024年4月】人気大手17社の選び方を年代・職種別に一覧で解説

SNSを活用して就職先を探す

SNSを活用すれば、あなたにマッチした企業を探せる可能性があります。

近年は、X（旧：Twitter）やInstagramなどを活用したSNS採用に力を入れている企業が増加傾向です。

SNSを活用する企業の多くは、人材募集の投稿だけではなく、社風や会社の取り組みがわかる内容も投稿しています。そのため、SNSを活用した転職方法は、自分に合う企業なのかを見極めやすいメリットもあります。

より多くの企業の選考を受けるよりも、自分に合った企業を見極めたい方にSNSの活用もおすすめです。

知人に会社を紹介してもらう

知人に転職先を紹介してもらえれば、スムーズに内定をもらえる可能性があります。

一般的に、知人経由で転職先を紹介してもらう際は、知人が人事に対して「知り合いを紹介したい」という旨を事前に共有しています。

人事としても、全く知らない方よりも現社員の知り合いの方が信用できるため、採用を前向きに検討しやすい傾向です。

なお、選考を受けるにあたって、知人に会社の内情を詳しく聞けるため、転職後のミスマッチも防げます。

知らない会社よりも、知り合いが勤める会社のように安心できる企業へ転職したい方におすすめの方法です。

取引先から正社員採用を提案される

フリーランスとして取引をしていたクライアントから、正社員としての転職を提案される可能性もあります。

取引先が人材不足に悩んだ際は、転職サイトなどで募集するよりも、元々繋がりのある方を採用した方が、採用コストを抑えられます。

さらに、企業対フリーランスとしての取引を通じて、人柄や仕事のクオリティも理解しているため、安心して採用できるのです。

フリーランスとして取引先と良好な関係を築ければ、正社員として採用されることもあるかもしれません。

企業側がフリーランス経験者に求めていること

次に、企業側がフリーランス経験者に対して求める4つの要素を解説します。具体的には以下のとおりです。

これらを正しく把握できれば、転職活動を成功させることにもつながるはずです。具体的に解説しましょう。

即戦力としての活躍

企業は、フリーランス経験者に対して即戦力としての活躍を期待しています。なぜなら、フリーランスはさまざまな業務経験を積んでいるためです。

会社員に求められる働き方は、組織全体で仕事を回すために、個々の担当業務を全うすることです。

一方、フリーランスは、業以外にも確定申告などの事務処理やSNSでの広報活動、営業活動などのさまざまな仕事を自分で進めなければなりません。

そのため、企業はフリーランス経験者に対して、さまざまな経験を活かした即戦力としての活躍を期待しています。

斬新なアイディア出し

企業は、フリーランス経験者に対して斬新なアイディア出しを期待しています。その理由は、フリーランスは経営者としての経験を持っているためです。

フリーランスは、経営者として事業を進めていくうえで、業務の効率性や営業活動の成果、案件単価などに改善の余地がないかを常に考えます。

このような経験がある人材は、企業の目には新たな発見や気づきにつながるようなアイディアを出せる存在として映るのです。

会社の社風に染まること

企業はフリーランス経験者に対して、会社のカルチャーに馴染むことを求めています。多くの企業は、組織として円滑に仕事を進める方法を考えています。

たとえば、従業員同士のコミュニケーションを深めるために、休日も社内イベントを実施する企業に転職したとしましょう。

あなたが「プライベートと仕事は全く別」というスタンスで一度もイベントに参加しなかった場合、従業員とのコミュニケーションが薄くなり、周囲から浮いてしまうかもしれません。

上記はあくまで一例ですが、どのような社風においても、企業はフリーランス経験者に対して、会社のカラーに染まることを求めているのです。

円滑なコミュニケーション

フリーランス経験者は、従業員やクライアントを始めとした、さまざまな方との円滑なコミュニケーションを求められます。なぜなら、フリーランスの経験者は、対人能力が高いとみなされるためです。

会社員の場合、社名を看板にしてクライアントから信頼してもらえますが、基本的にフリーランスはその作戦を使えません。

個人のスキルや実績しかアピールできないため、そもそもコミュニケーション能力がなければ、クライアントから信頼を得られないのです。

そのため、フリーランス経験者は、周囲と円滑なコミュニケーションを図ることが求められます。

フリーランスから正社員に転職する時に面接でよくある質問

ここでは、フリーランスから正社員に転職する際に、面接でよく聞かれる質問を3つ紹介します。

面接時に、スムーズに答えられるように、自身の考えを掘り下げわかりやすく伝えられるように準備しておきましょう。

企業の採用担当者が気になるポイント

採用面接の際に、よく聞かれるポイントを紹介しました。

企業側は人材を採用する際に、コストや時間をかけています。そのため、採用した人材が簡単に辞めてしまうと、企業側の損失です。損失を最小限にするためにも、採用は慎重に行われます。

そのため、フリーランスの方が企業の正社員求人に応募した際、採用担当者が気になるポイントがあります。

ここでは、企業の採用担当者が気になるポイントを3つ紹介します。

給与に納得するのか？

フリーランスで、特に高収入を得ていた方には企業が提示する給与に納得するのか気になるポイントです。

先述したように、月収70万円・100万円の給与を提示する企業はあまりありません。そのため、高収入を得ているフリーランスが正社員に転職する際は、収入が減少することを覚悟する必要があります。

収入が下がってでも企業に入社したい理由を考えておくことで、採用担当者の不安を解消しましょう。

協調性はあるのか？

企業で働く上で、人間関係や企業のルールに従うことは必須となります。フリーランスは、人間関係が苦手・ルールに馴染めない方が選んでいるなどと先入観をもつ方もいます。

そのため、コミュニケーション力や協調性をアピールする必要があるでしょう。

前職での企業で働いた経験や、フリーランスでチームで対応した案件などのエピソードがあれば、面接時にアピールすることで、採用担当者の不安を解消します。

フリーランスで働きながら、クライアントとのコミュニケーションで気をつけたこと、喜ばれたことなども、企業で働く上で欠かせないスキルのアピールポイントになるでしょう。

スキルは十分か？

即戦力のあるスキルを求められます。年代によって、求められるポイントは異なります。

たとえば、20代であれば、即戦力よりも成長する伸び代が認められれば採用されるケースがあります。

30代以降は、得意なスキルや強み、専門性なども求められる傾向があるでしょう。

さらに、40代・50代となると、マネジメント能力などリーダーシップを問われることもあり、より業界の専門性や人脈などを期待されることもあります。

企業により、求めている人材のスキルは異なるものの、採用担当者は、採用後企業にどのように貢献できるスキルを持っているかを見極めようとしています。

自身のスキルが、企業の求める人材とマッチすることをアピールしましょう。

フリーランスが正社員への転職を成功させるポイント

続いて、フリーランスから正社員への転職を成功させるための3つのポイントを解説します。

これらのポイントをしっかりと押さえて、フリーランスから正社員への転職を成功させましょう。

正社員へ転職したい目的を明確にする

まずは、正社員へ転職する理由を明確にしましょう。

転職理由が明確であれば、あなたがどんな企業へ転職したいのかが見えてきます。

転職活動では、あなたの希望業界や職種、年収などの条件を満たした企業を探します。

しかし、全ての条件を満たした企業へ転職するのは困難であるため、あなたが絶対に譲れない要素を明確にしなければなりません。

正社員になりたい理由を明確にすれば、企業探しの軸が明確になり、あなたに合った企業を見つけられるでしょう。

フリーランスで得た経験の活かし方を考える

次に、フリーランスで得た経験をどのように活かすべきかを考えましょう。

多くの企業は、フリーランス経験者に対して、即戦力となり得る人材という期待を寄せています。フリーランスで培ったスキルや経験は、正社員になった後もさまざまな場面で役立つ貴重な財産です。

そこで、これまでの業務経験を一つひとつ書き出し、それらの経験から「どのようなスキルを得たのか」を整理することをおすすめします。そのうえで、自身の強みをどのように活かせるかを考えてみましょう。

経験の活かし方を整理すれば、具体的にどのようなシーンで経験が役立つのかがイメージしやすくなります。

会社でどのような貢献ができるのかを考える

最後に、会社に対してどのような貢献ができるのかを考えることが大切です。

一般的に、企業がフリーランス経験者を採用する際は、即戦力としての活躍や幹部候補としての成長などを期待しています。

選考で企業としっかりとコミュニケーションを図ることで、企業はあなたに対してどんな活躍を期待しているのかを理解しましょう。

期待に応える力量が自分にあるのかを判断できれば、どのような貢献ができるのかが見えてくるはずです。

フリーランスから正社員への転職を目指す場合の注意点

次に、フリーランスから正社員への転職を目指す場合の注意点を解説します。具体的には下記のとおりです。

これらの注意点を押さえれば、後悔を残さずに正社員として転職できるはずです。詳しくみていきましょう。

収入が下がる場合がある

高収入だった方が正社員に転職した場合、収入が下がる場合があります。

フリーランスは成果次第でいくらでも稼げますが、会社員の場合は毎月一定の固定給を貰います。

インセンティブを稼げる営業職などは例外ですが、毎月必ずインセンティブを貰えるわけではないため、フリーランスよりも収入を伸ばしにくい傾向です。

正社員になれば毎月安定した収入を得られますが、高収入だった方は、収入が下がる可能性があります。

組織の一員になる覚悟が必要

会社員になれば、組織の一員としてチームの方針やルールに従う必要があります。

フリーランスは、仕事の進め方や働く場所、時間などを全て自分で決められますが、会社員の場合はそうもいきません。なぜなら、組織として円滑に仕事を回すためには、周囲と協力しなければならないためです。

会社員に転職する際は、時には自分の意思ではなく、組織の方針に従う覚悟を持たなければなりません。

自分に合った環境なのかを見極める

転職先の企業が、自分自身に合った環境なのかを見極めることが大切です。

フリーランスの場合は、企業と業務委託契約を結ぶため、業務内容や案件単価、業務の流れなどを対等な立場で交渉できます。

一方、正社員は企業と雇用契約を結ぶことで、雇用を守ってもらう代わりに、組織に従うことが求められるのです。

フリーランスから正社員になると、働く環境や仕事の裁量権などが大きく変化します。そのため、本当に自分に合っている環境なのかを十分に見極めるべきです。

フリーランスから正社員へ転職する際の手続き

続いて、フリーランスから正社員へ転職する際に必要な手続きについて解説します。

フリーランスから正社員へ転職する際は、必ずこれらの手続きを踏むようにしてください。

個人事業の廃業届を提出する

個人事業の開業届を出していた場合は、税務署への廃業届の提出が必要となります。提出期限は、廃業した日から1ヵ月以内です。

廃業届を提出しない場合、税務署から事業を継続しているとみなされ、確定申告の義務が発生するため、注意が必要です。

事業および事務所の廃止手続きをする

事業を完全に廃止する場合は、事業廃止届出書を提出する必要があります。

なお、提出先は税務署となります。廃業が決まったら速やかに提出しましょう。

所得税の青色申告の取りやめ手続きをする

青色申告を選択していた場合は、「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を税務署へ提出する必要があります。

この届出書は、青色申告を停止する年の翌年3月15日までに提出してください。

フリーランスから正社員への転職におすすめの転職エージェント

ここでは、フリーランスから正社員におすすめの転職エージェントを紹介します。

複数登録することで、スムーズな転職活動に役立ちます。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

レバテックキャリア

マイナビITエージェント

Geekly

type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェントは、25年以上続く実績と経験があります。

専任のキャリアアドバイザーが、スキルの棚卸や経験の整理をサポートし、女性ならではの面接時の身だしなみの悩みにも寄り添ってくれます。

悩み別に相談会も実施しているので、転職に悩んでいる方は相談会へ参加してみましょう。

ビズリーチ

フリーランスから正社員への転職に関するよくある質問と回答例

最後に、フリーランスから正社員へ転職する際によくある質問と回答例を解説します。

40代でもフリーランスから正社員になれますか？

40代でも、フリーランスから正社員に転職できます。

しかし、20代や30代よりもスキルと経験を重視されるのは確実ですので、これまでのスキルや経験を活かせる業界・職種への転職をおすすめします。

フリーランスと正社員はどちらが稼げますか？

個々のスキルによって異なるため、一概には言えません。

自分で案件を獲得でき、かつ自己管理能力が高い方は、フリーランスの方が稼げるかもしれません。

会社員になっても確定申告は必要ですか？

副業をおこなっている方を除いて、確定申告は必要ありません。

副業の売上が年間20万円以上になると、所得税がかかるため、確定申告が必要となります。

フリーランスから正社員への転職のポイントをおさえて転職を成功させよう

フリーランス経験者は、企業にとって売上アップや組織拡大といった成果を期待できるほど魅力的な人材です。

フリーランスで培った魅力を企業へアピールできれば、正社員になることは決して難しくありません。

しかし、正社員は会社のカラーに染まることや組織に従うことを求められるため、フリーランスでは通用していた常識が通用しなくなるのも事実です。転職する際は、組織の一員として働く覚悟を持ちましょう。