「美容部員に向いてないから転職しようかな...」
「美容部員の仕事に疲れた...」

このように悩んでいませんか。

美容部員は土日が仕事だったり、思ったより給料が安かったりと転職しようか悩む場面もあるでしょう。

結論、美容部員から未経験職への転職は問題なくできるため、それほど心配しなくても大丈夫です。

本記事では、美容部員から未経験職への転職を成功させる方法とおすすめの転職先について紹介します。

美容部員として続ける場合のキャリアアップ方法も解説しているので、合わせて読んでみてください。

関連記事：美容業界に強い転職エージェント12選｜メリットや転職成功のポイントも紹介

美容部員が転職を考える3つの理由

美容部員が転職を考える3つの理由は、次のとおりです。

それぞれ解説します。

給料と仕事内容が見合わない

美容部員として働いているとき「この給料でこれほどの仕事をこなす必要があるのか...」と仕事内容が給料に見合わないと感じる方もいるはずです。

実際、美容部員の仕事は単に化粧品を販売するだけではなく、商品の管理や店舗のディスプレイ、お客さまのクレーム対応まで幅広くこなします。そのうえ立ち仕事も多く、長時間にわたる勤務や不規則なシフトも当たり前の業界です。

こうした仕事量や精神的な負担を考えると、美容部員の平均年収361万円（※1）は低いと感じる方も多いでしょう。

もし「仕事に見合うだけの給料が得られていない...」と感じている場合、一度立ち止まって自分の働き方やキャリアについて見直してみてください。

参考：（※1）化粧品販売/美容部員｜職業提供サイトjobtag

ノルマがあり精神的にキツい

美容部員はノルマのプレッシャーが大きく、心が折れそうになるケースがあります。

美容部員の仕事は、ただ接客するだけではなく、営業職のように売上目標や接客人数のノルマが課される場合も多くあります。

そのため、はじめは「お客さまと楽しく話して商品を提案できる仕事がしたい」と前向きに仕事をしていたのに、いつの間にか数字を追いかけるのがすべてになり精神的にキツくなる方もいるでしょう。

このように精神的にキツくなり「このままでは自分がダメになってしまう」と感じ、転職を考える方も少なくありません。

ノルマが原因で心が疲れているなら、少し立ち止まって自分の働き方を見直してみるようにしてみてください。

結婚や介護などライフステージの変化がある

結婚や親の介護といったライフステージの変化があると、美容部員の仕事を続けるのが難しくなり、転職を考える方も少なくありません。

美容部員の仕事はシフト制で不規則な勤務時間も多く、結婚して家庭を持つと家事や家族との時間を確保するのが難しくなります。

また、親の介護が必要になった場合だと、急に呼び出されたり、病院に連れて行ったりと仕事に支障が出る状況もあるでしょう。

こうした状況が続くと「このままでは自分が参ってしまうかも...」と今の働き方を続けるのが心身ともに負担になります。

ライフステージの変化で今の働き方がしんどく感じているなら、有給や失業保険をうまく活用して転職先を探すのもおすすめです。

たとえば、定時で帰れる事務職や在宅ワークなど、ライフステージに合わせた転職先を探してみてもよいでしょう。

次章では、美容部員の経験を活かせられるおすすめの転職先を5つ紹介していくので、参考にしてみてください。

美容部員の経験を活かせるおすすめの転職先5選

ここでは、美容部員の経験を活かせるおすすめの転職先を以下5つ紹介します。

それぞれ見てみましょう。

エステティシャン

美容部員から転職するなら、経験をそのまま活かせるエステティシャンはおすすめの職業です。

美容部員として学んだスキンケアや化粧品の知識は、エステの仕事でも役立ちます。

そのほか、美容部員はお客さまに寄り添いながら話をする時間が多いので、今までの接客経験も活かせるでしょう。

今までの美容部員としての経験をもっと活かしたいと思っているなら、エステティシャンへの転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ネイリスト

美容部員から転職を考えているなら、ネイリストもおすすめです。ネイリストであれば、美容知識や接客スキルを新しい形で活かせます。

美容部員として経験してきたお客さまへの対応や流行りを取り入れる感覚は、ネイリストでも役立つでしょう。ネイルアートはクリエイティブな要素も強く、自分のアイデアを直接形にできるのも魅力です。

また、未経験からでもはじめやすく、美容業界出身者は歓迎されやすいので、転職するまでの期間も短く済むのもおすすめポイントの一つです。

マッサージ師

美容部員としての経験を活かすなら、マッサージ師も魅力的です。

美容部員として多くのお客さまの悩みを聞き出し、アドバイスやケアしてきた経験は、マッサージ師のお客様一人ひとりに合った施術を提供する際にも非常に役立つでしょう。

さらに、健康やリラクゼーションへの関心も世間では高まってきているので、マッサージ師の需要はますます増えることが考えられます。

政策の動きのみならず、国民の生活の面でも、疾病の予防や健康維持に関心を持つ人が増えているように見受けられる。たとえば、休日や昼休みに河川敷や公園をジョギングする人もよく見かけられるようになり、フィットネスクラブの利用者数は年を追うごとに増えつつある。

引用：健康をめぐる状況と意識｜厚生労働省

マッサージ師は未経験からのスタートでも安心して取り組める環境が整っており、将来的に独立したい方にもおすすめの仕事です。

営業職

美容部員の転職先として、営業職もおすすめです。とくに美容業界の営業職として働くなら、美容知識を利用して即戦力人材での活躍も十分できるでしょう。

また、お客様との信頼関係を築くのが得意であれば、営業の世界でも多くの顧客に信頼される存在になり、年収アップも実現できるでしょう。

関連記事：未経験から営業職はやめとけ？実情や転職成功のカギを徹底解説
関連記事：営業に向いている人の特徴は？向いていない人におすすめの対策

販売員

販売員であれば商品が変わるだけで、美容部員の販売スキルをそのまま活かせるため、おすすめの仕事です。

販売員として働くときは、商品をただ売るだけではなく、お客様が本当に求めているものを提案しなければいけません。

そのため、美容部員で経験してきた「お客様との信頼関係を築く力」「ニーズを汲み取る力」は販売員と相性もよいでしょう。

まずは、気になる販売員の求人があるかチェックしてみてください。

美容部員を辞めた後はどうなる？辞めてよかった理由｜3選

美容部員を辞めた後はどうなるのか、気になる方も多いはずです。

ここからは、辞めてよかった理由について3つ解説します。

プライベートの時間が増えた

美容部員を辞めると自分のための時間がグッと増えて、心にも体にも余裕が生まれる方も多くいます。美容部員として働いていると、シフト制や長時間労働でプライベートの時間がどうしても取りにくいのが現状です。

とくに土日や祝日、年末年始など一般企業が休んでいる間に働くことが多く、なかなか家族や友人との時間も取れないでしょう。

実際、筆者の知り合いで美容部員から思い切って事務職に転職した方は「毎日定時に帰れて土日休めるようになったのは幸せ」と言っていました。

美容部員の仕事は、やりがいはありますが土日メインに働くことも多く「もっと自分の時間が欲しい...」と感じている方は、転職を考えてみるのも一つの手です。

経済的にゆとりができた

美容部員から年収が高い転職に成功し経済的な安定を手に入れた場合、辞めてよかったと思う方もいます。

美容部員は歩合制や販売ノルマに左右されることも多く、どうしても収入が不安定になりがちです。

とくにブランドによっては売上目標を達成できないと、収入が大きく減少するリスクも伴います。

このような状況が続くと、生活費のやりくりが大変だったり、将来を考えると不安になったりと美容部員として働くのが不安になる方もいるでしょう。

しかし、転職して安定した給料体系の仕事に転職できれば、毎月の収入がしっかり決まっているため、経済的な不安も減ります。

その結果、心にも余裕ができて生活全体も落ち着き生活の満足度は向上するでしょう。

「このままでは収入が不安定で心配だな...」と感じているなら、転職を検討してみてください。

人間関係のストレスが減った

美容部員から他の職種に転職すると、人間関係のストレスが大幅に減るケースもあります。

美容業界特有の厳しい競争や顧客対応のプレッシャーから解放されるからです。

美容部員のときは常にトップセールスを求められるプレッシャーがあり、同僚との競争で精神的にきつい部分もあるでしょう。

このため、美容部員として働いており、人間関係のストレスに悩んでいるなら、転職を考えるのは決して逃げではありません。

むしろ、自分に合った環境を見つけるための前向きな選択といえます。

人間関係に悩んでいる方は、自分らしく働ける環境を見つけ、新しいキャリアをスタートさせましょう。

美容部員からの転職を後悔しないようにする4つの方法

美容部員からの転職を後悔しないようにする4つの方法は、次のとおりです。

転職理由を明確にする

美容部員から転職を考えるなら、まずは「なぜ転職したいのか」理由をしっかり自分の中で明確にしましょう。

転職の理由が曖昧なままだと、せっかく転職に成功しても「なんだか違う…」と感じてしまい後悔しかねません。

たとえば「今の仕事がツラい」「上司と合わない」という理由だけで転職を決めてしまうと、似たような悩みが次の職場でも起きる可能性があります。

筆者も上記の理由だけで転職しましたが、根本の原因を理解していなかったため、同じような失敗をした経験があります。

そのため、今の仕事で何が嫌なのか、どんな働き方が理想なのか、紙に書き出して転職する理由を明確にしてみてください。

転職理由がはっきりすると、次の仕事選びもスムーズになり、自分に合った職場を見つけやすくなるはずです。

自分の資格やスキルを洗い出す

美容部員から転職する際に後悔しないためには、まず自分が持っている資格やスキルに関して振り返ることも大切です。

美容部員として働いているうちに、あなたはたくさんのスキルを自然に身につけてきたはずです。

たとえば、お客様への接客対応や商品知識、コミュニケーションスキルなどは、別の仕事でも十分に役立つでしょう。

しかし、スキルを自分で認識しないまま転職活動をはじめてしまうと、面接でうまくアピールできなかったり、転職選びに失敗したりなど、転職自体に後悔してしまうかもしれません。

そのため、まずは自分がこれまでに培ってきたスキルや資格をリストアップしてみてください。過去の経験を振り返りながら、自分の強みを見つけられると失敗しない人生を送れるはずです。

転職先に求める条件をまとめる

美容部員から転職するなら、新しい職場に何を期待するか、つまり「求める条件」を明確にしておくのが大切です。

転職活動は次の職場を探すだけではなく「自分にとって何が本当に大切か」見つめ直すいい機会でもあります。

たとえば、以下のように希望をあげてみると求める条件を明確にできます。

上記のように人によって、転職先に求めることは違うはず。そのため、求める条件を考えておかないと、せっかく転職しても「こんなはずじゃなかった…」と後悔します。

しかし、自分の条件をしっかり決めておけば、理想に近い職場を見つけやすくなり、新しい環境で気持ちよく働けるでしょう。

まずは自分が新しい職場で「これだけは譲れない」と思う条件をリストアップして、転職活動を進めてください。

転職エージェントを活用する

美容部員から未経験職への転職に悩んでいる方は、転職エージェントを有効活用してみるのも転職に失敗しないための方法です。

とくに未経験職への挑戦となると「何からすればいいかわからない...」と悩む方も多いでしょう。

このように一人で何をしていいかわからないときに役立つのが転職エージェントです。

転職エージェントを使うとスキルや希望を詳しく聞いてくれ、あなたに合う求人を紹介してくれます。

さらに、転職エージェントは一般には出回っていない「非公開求人」も持っているので、普通には見つけられないような条件のいい仕事に出会えるチャンスも広がります。

もし、転職を考えていて「どうやって進めればいいのかな...」「自分に合った仕事が見つかるか不安だな...」と感じているなら、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

次章では、美容部員におすすめな転職エージェントを紹介します。

転職を考えている美容部員におすすめの転職エージェント｜3選

ここからは、転職を考えている美容部員におすすめの転職エージェントについて、3つ詳しく解説します。

一つずつ見てみましょう。

beauty mirai agent

リクルートエージェント

マイナビエージェント

美容部員から転職する際によくある質問

美容部員から転職する際によくある質問を3つ厳選したので、一つずつ解説します。

美容部員の退職率はどれくらいですか？

美容部員が含まれる「卸売業・小売業」の退職率（離職率）は約8.0％（※2）です。

全体の平均が8.7％（※2）なので、美容部員がとくに退職率（離職率）が高いわけではないことがわかります。

参考：（※2）令和5年上半期雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

転職せず美容部員としてキャリアアップを目指す方法もありますか？

美容部員としてキャリアアップを目指すには、次のような方法があります。

美容部員の働き方に不安がなく続けたい場合は、上記のようなキャリア形成していくのも一つの方法です。

美容部員には年齢制限がありますか？

キラキラしたイメージを持たれやすい美容部員だからこそ、年齢制限は気になる方も多いはずです。

しかし、美容部員の仕事に特別な年齢制限は設けられていません。

ただし、ブランドによっては年齢を考慮した採用が実施される場合はあります。

まとめ：美容部員からの転職は計画的にしよう

美容部員からの転職は、計画的にすれば問題なくできるでしょう。

そのため、まずは自分が本当にやりたい仕事やスキルをじっくり考えるところからはじめてみてください。

とはいえ、美容部員から未経験職に転職するのか、このまま美容部員としてキャリアアップしていくのか悩んでいる方も多いはずです。

もし、美容部員からの転職に悩んでいる方は、転職エージェントやキャリアカウンセラーなど転職のプロに相談してみてください。

転職エージェントは無料で利用できるため、転職のプロに悩みを相談しながらキャリアについて考えてみてはいかがでしょうか。