ケアマネから転職したい方で、以下のような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、ケアマネから転職したい方に向けて、おすすめの職種や転職を成功させるポイントを解説します。

またケアマネから転職したい方に、おすすめの転職エージェントも紹介しているので、ぜひご自分の転職にご活用ください。

【関連記事】ケアマネジャー向け転職エージェントおすすめ8選！項目別に徹底比較

ケアマネから転職したい方が辞めたほうがいい状況とは？

まずは、ケアマネから転職したい方が、今の職場を辞めたほうがいい、以下のような状況を紹介します。

それぞれの状況について、詳しい内容を見ていきましょう。

【関連記事】ケアマネをやめたい理由とは？対処法と転職を成功させるコツを解説

心身の不調に影響が出ている

心身の不調に影響が出ている場合は、今の職場から離れたほうがいいでしょう。

たとえば、出勤するたびに吐き気や目眩がしたり、苦手な上司を見ると気分が悪くなったりする場合は、心身の不調が日常生活に影響する恐れがあります。

心身の不調の原因がわかっており、上司に相談することで現状を改善できる場合は、働き続けても問題ありませんが、改善できない場合は退職するのがもっとも効果的な対策です。

上司や同僚からハラスメントを受けている

上司や同僚からハラスメントやいじめを受けている場合は、すぐに今の職場から離れましょう。

ハラスメントやいじめは、そのままにしておくとエスカレートする恐れがあり、我慢できるからといって放置するのは危険です。

内部通報窓口があれば報告するべきですが、すぐに対応してくれない場合もあります。

最近では、ハラスメントを含めたコンプライアンスに厳しい企業も増えてきているため、働きやすい施設に転職するのが効果的な対処法です。

残業や休日出勤など長時間労働が多い

毎日のように残業があったり、慢性的な人手不足が原因で長時間労働が常態化している場合は、職場を変えたほうがいいかもしれません。

残業代がしっかりと支給されており、体力的に余裕があるのであれば、そのまま働いてもいいでしょう。

しかし、いくら残業しても残業代が支給されないような職場はブラック企業のため、すぐにでも職場を離れてホワイトな環境へ転職してください。

【関連記事】介護業界はブラックすぎ？見極め方やホワイトな介護施設に転職する方法を紹介

ケアマネから転職したい方におすすめの職種

ケアマネから転職したい方におすすめの職種を、以下3つのパターン別に紹介します。

それぞれの業界において、ケアマネから転職する際におすすめの職種について解説するので、ぜひ参考にしてください。

同じ介護業界

ケアマネから転職する場合、同じ介護業界でおすすめの職種は、以下の3つです。

それぞれの職種の特徴やメリットなどを見ていきましょう。

介護職

介護職として働きながら資格を取得し、ケアマネをしてみたけど、自分には合わなかったという方もいるでしょう。

そういった方は、再び介護職として働くのも選択肢のひとつです。

介護職はケアマネと異なり、体を動かす機会が多い仕事です。

そのため、デスクワークや連絡業務などが多いケアマネの仕事内容が合わない方は、介護職のほうが向いているかもしれません。

介護職としての経験がないケアマネの方で、介護職に興味がある方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

【関連記事】介護職はきつくて大変？仕事のやりがいや働くメリットを現役介護士が紹介！

管理職

施設の運営や職員のマネジメント業務などに抵抗がない方であれば、ケアマネから転職して管理職にキャリアアップするのもいいでしょう。

管理職はケアマネや介護職のような専門職ではなく、施設全体の管理や運営方針などを定める総合職です。

介護職やケアマネの経験がある方であれば、現場のニーズを把握しながら管理業務をおこなえるため、より介護現場に寄り添ったマネジメントができるでしょう。

介護講師

ケアマネの経験を活かして、介護講師に転職することも可能です。

介護講師とは、初任者研修や実務者研修、介護福祉士国家試験対策などの講師をおこない、介護系の資格取得を目指す方に向けて、講義を行う仕事です。

ケアマネの経験があれば資格取得を目指す学生に対して、ケアマネジメントで培った利用者のニーズを探る推察力の重要性について、実体験をもとに伝えられます。

ケアマネの経験を活かせる業界

これまでの経験を活かして、ケアマネから転職する場合は、以下のような職種がおすすめです。

それぞれの職種について、具体的な内容を見ていきましょう。

看護師

ケアマネの経験を活かして、看護師を目指すことも可能です。

看護師を目指す場合は、民間資格の准看護師または国家資格である看護師どちらかの資格を取得する必要があります。

資格取得までには一定の期間を要するものの、フルタイムでなければ働きながら資格取得を目指すこともできるでしょう。

厚生労働省の調査では、ケアマネよりも看護師のほうが平均給与がいいため、今以上に好条件を目指すのであれば、資格を取得し看護師として働くのがおすすめです。

職種	平均給与（月給・常勤の場合）
介護支援専門員（ケアマネ）	361,770円
看護職員	373,750円

働きながら看護師資格の取得を目指している場合は、職場の理解も必要になってくるでしょう。

キャリアアドバイザー

ケアマネをはじめ、介護現場で働いた経験を活かして、介護の転職支援をおこなうキャリアアドバイザーとして働くのもおすすめです。

キャリアアドバイザーは、介護職やケアマネなど介護業界で転職を考えている方に向けて、希望条件に沿った求人案内や面接対策などの支援をおこなったり、転職先との連絡調整をおこなったりするのが主な仕事です。

ケアマネや介護職の経験があれば、求職者のニーズを理解しやすく、一人ひとりに寄り添った転職支援ができるでしょう。

求職者の人生を変えるきっかけになる仕事でもあり、ケアマネや介護職同様、非常にやりがいのある仕事です。

事務職

事務職にはPC業務をはじめとした、基本的なデスクワークのスキルが求められます。

また、さまざまな部署の連絡調整や必要な情報の整理など、ケアマネにも求められる能力を活かせるでしょう。

事務職は、ケアマネや介護職のような専門職ではありませんが、職場が変わっても活かせる汎用スキルが身につくため、習得したスキルや経験が他業界に転職する際に役立ちます。

事務職で得られる総合的なスキルを身に付けておき、ケアマネ以外で働く選択肢を持っておきたい方は、事務職への転職がおすすめです。

まったく未経験の業界

ケアマネからまったく未経験の業界に転職する場合は、以下のような仕事がおすすめです。

ケアマネよりも好条件で働ける業界もあるため、じっくりと業界について学びながら、自分に合った仕事を見つけましょう。

【関連記事】転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気エージェントの選び方を年代・職種別に一覧で解説

IT業界

以下のようなIT業界の仕事は、今後も需要が高まることが予想されるため、未経験ではあるもののケアマネから転職する際の有効な選択肢と言えます。

ケアマネから転職する場合は、IT業界未経験になるため一時的に収入が下がる可能性があります。

キャリアアップして、将来的な収入アップにつながるか判断した上で転職先を決めることが大切です。

【関連記事】IT転職エージェントおすすめ比較27選！エンジニア向けに徹底解説【2024年最新】

接客業

接客業はケアマネの仕事はかけ離れているように感じますが、ケアマネ経験で得られる以下のようなスキルを活かせる可能性があります。

ケアマネは、ご利用者にとって最適なサービスを考えるプロです。

接客業では、ご利用者が来店するお客様に変わるだけで、求められる役割に大きな違いはありません。

ケアマネ業務において重要な、相手との距離を徐々に詰めながら信頼関係を築く力は、接客業でも活かせるため未経験でも自信を持って転職してみましょう。

関連記事：接客業に強い転職エージェントおすすめ10選｜選び方や必要なスキルを解説

営業関連

営業関連の仕事はノルマがあったり、歩合制で給料が決まったりするため、精神的にキツいイメージを抱く方もいるでしょう。

しかし、成果が給料に反映されるため、ケアマネのときよりも稼ぎたい方におすすめの仕事です。

営業では、コミュニケーションを取りながら相手との信頼関係を築いたり、相手のニーズを汲み取る観察力が必要になったりするため、ケアマネで学んだスキルを活かせるかもしれません。

人と関わることが好きな方や、とにかく成果を出して収入アップを目指したい方は、営業関連の仕事に挑戦するのもいいでしょう。

ケアマネから転職する際の成功ポイント

続いて、ケアマネから転職する際に重要な、以下の成功ポイントを解説します。

具体的な内容を紹介するので、転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

転職したい理由を明確にする

ケアマネを辞めて他の職種に転職したい場合は、転職したい理由を明確にすることが大切です。

なんとなく転職をしてしまうと、ケアマネのほうがよかったと後悔するかもしれません。

転職したい理由には、以下のようなことが挙げられます。

人間関係が悪いのであれば、人間関係がよく働きやすい職場や業界を選んだほうがいいでしょう。

自分に合った職種を見極める

転職したい理由が明確になったら、自分に合った職種は何かを見極めましょう。

以下のように希望する働き方によって、その人に合う仕事は異なります。

希望する働き方	おすすめの仕事
とにかく成果を出して稼ぎたい	営業職・キャリアアドバイザー
リモートワークができる業界で働きたい	IT業界・事務職
デスクワーク以外の仕事がしたい	介護職・接客業

ケアマネから転職したい方は、ケアマネ業務が合わなかった可能性もあるため、次の仕事を決める際は自分との相性を見極めた上で、転職しましょう。

複数の求人に応募する

自分に合った職種や業界が決まったら、さっそく求人を見つけて応募しましょう。

自分の希望条件に合った求人を見つける際は、自力で探すだけでなく、転職エージェントも積極的に活用することで好条件の求人が見つけやすくなります。

また求人に応募する際は、ひとつに絞るのではなく複数の企業に応募したほうがいいでしょう。

複数の企業で実際に面接を受けたり社内見学をしたりすることで、各企業の良い面や悪い面が見えてきます。

ケアマネから転職したい方におすすめの転職エージェントは「ケアマネから転職する方におすすめの転職エージェント」を参考にしてください。

条件交渉は積極的におこなう

求人に応募した際は、給与や雇用形態、配属先などの条件交渉を積極的におこないましょう。

自分で交渉することも可能ですが、転職エージェントを利用しプロのアドバイザーに条件交渉を任せることで、スムーズに進められます。

条件交渉は必ずしたほうがいいでしょう。

なぜなら、条件交渉をして不利な条件になることはありませんが、条件交渉をしなければ、今より条件がよくなることはないからです。

条件交渉は、自分の市場価値を正当に評価してもらうために重要なアクションです。

自分自身の強みをアピールしながら適度に条件交渉をして、希望条件を叶う職場で働きましょう。

引き継ぎを確実におこなう

転職先や退職の時期がある程度決まってきたら、今の職場の引き継ぎをおこなっていきましょう。

引き継ぎを確実におこなうことで、今の職場との円満退職につながりますし、自分も気分よく転職できます。

引き継ぎの際は、以下の手順で行うとスムーズに進められます。

引き継ぎは余裕のある状態でおこなうことで抜けなく伝えられるため、遅くても退職予定日の1ヶ月前までには済ませておくことが大切です。

ケアマネから転職する方におすすめの転職エージェント

ケアマネから転職する方におすすめの転職エージェントを、以下3つのパターン別に紹介します。

それぞれのエージェントの特徴や強み、弱点などを見ていきましょう。

介護業界で転職する場合

これまでどおりケアマネや介護職などの介護業界で転職する場合は、「レバウェル介護」がおすすめです。

レバウェル介護は、以下のような特徴があります。

レバウェル介護は、業界最大級の求人数を保有しているため、ケアマネや介護職以外にも、生活相談員や管理職、介護事務などさまざまな職種から転職先を選べます。

またレバウェル介護は、正社員だけでなく、派遣求人も多く取り扱っているため、介護派遣として働きたい方にもおすすめの転職エージェントです。

異業種に転職する場合

ケアマネから異業種への転職を目指す方は、総合転職エージェントの「リクルートエージェント」がおすすめです。

リクルートエージェントは、以下のような特徴が魅力の転職エージェントです。

リクルートエージェントは、さまざまな職種の求人を取り扱っているため、ケアマネや介護職のような専門職ではなく、業界にこだわりのない転職をしたい方におすすめの転職エージェントと言えます。

ハイクラス転職を目指す場合

ケアマネから収入アップを狙ったハイクラス転職を目指す方には「マイナビエージェント」がいいでしょう。

マイナビエージェントは、以下のような特徴を持っています。

マイナビエージェントは、キャリアアドバイザーから履歴書添削や面接対策などのサポートを無料で受けられるのも魅力的です。

ケアマネから転職する際は自分にあった職種を見極めよう！

ケアマネから転職したいという方は、さまざまな職種や業界への転職を考えるでしょう。

ケアマネや介護職などが活躍する同じ介護業界へ転職を目指す方はもちろん、まったく未経験の業界にチャレンジする方もいます。

転職先を決める際は、仕事や業界が自分に合っているか見極めた上で転職することが大切です。

世の中には多くの仕事があり、ケアマネの経験を活かすことで、転職先の可能性を広げられます。

ぜひ本記事の内容や、おすすめの転職エージェントなどを活用し、自分に合った職種や業界への転職を実現させてください。