「助産師の転職先は病院以外もある？」「転職に成功するコツや働きやすい職場の選び方を知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。

本記事では助産師から転職したい方に向けて、おすすめの転職先や成功のコツを解説します。」

この記事を参考にすれば、転職活動をスムーズに進められます。また助産師向けの転職エージェントも紹介しているため、登録してみてください。

関連記事：助産師転職サイト・エージェントおすすめ7選！項目別に徹底比較

助産師の転職先は病院以外もある！おすすめの転職先

助産師の7割は、病院または助産所で活躍しています。

実は、病院以外で助産師経験を活かせる転職先はたくさんあります。

病院以外で働きたい助産師さんはぜひ参考にしてください。

診療所（クリニック）

助産師さんが働いている職場の中で、2番目に多いのが診療所（クリニック）です。

診療所と病院の違いは病床数です。19床以下の医療機関が診療所と呼ばれています。

働くスタッフや来院者が少なく、近隣に住んでいる人が利用する医療機関です。

診察所（クリニック）の業務内容は勤務先が産科外来、産婦人科、不妊治療かによって異なります。

例えば産婦人科クリニックの場合、病院と違って正常に経過している妊婦が多いです。

勤務中にトラブルが発生することが少ないので、プレッシャーをあまり感じなくてすみます。勤務先によっては夜勤がないので、安定した生活リズムを送れるでしょう。

助産院

助産院とは、助産師が分娩介助をしたり、母子に保健指導したりする施設を指します。診療所（クリニック）の次に助産師が多く働いている施設です。

妊娠中〜分娩まで助産師がサポートするので、妊婦と信頼関係を築きながら出産の手伝いができます。

経験豊富な助産師だと、助産院を開業する人もいます。

産後ケアも対応するため、じっくり妊婦と向き合いたい方におすすめです。

産後ケアセンター

産後ケアセンターとは、産後すぐの母子が泊まるケア施設です。産褥期中の育児支援をする施設なので、分娩介助はありません。

助産師の仕事は、看護師や臨床心理士と連携して、母子をサポートすることです。

産後うつを防止するためにさまざまなケアを行います。

赤ちゃんとふれあう機会も多いため、子どもが好きな方におすすめといえます。

看護学校の教員

母子のサポートだけでなく、助産師経験を活かして学生を支援することも可能です。

そのうちのひとつが看護学校の教員になることです。

教員養成講習受講や博士課程の終了などの条件を満たせば、学生に母性看護学や助産学を教えられます。

教員になるにはさまざまな勉強が必要ですが、これまでの知識を次代に伝えたい方に向いているでしょう。

もしくは助産実習期間のみ働く、助産実習指導教員になる方法も選べます。臨床経験が数年あれば、挑戦可能です。

分娩について話したり教えたりすることが得意な人に向いているでしょう。

産業保健師（企業看護師）

助産師の資格を活かして、保健師として働くことも可能です。

企業の中で看護師・保健師として働く方法も選べます。

産業保健師は、産業医と連携して従業員の健康診断・職場環境整備などを行う仕事です。保健指導、面談、健康教育、メンタルヘルスの支援を担当します。

女性従業員の中には妊婦の方もいるかもしれません。分娩サポートはできませんが、働くうえでの注意点などのアドバイスができるでしょう。

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保健センター

保健センターは子育て支援・乳幼児健診・育児健診ほか、地域に在住している母子にさまざまな支援をする施設です。

保健所や保健センターで働くには公務員試験に合格する必要があります。

助産師視点でアドバイスできるので、より多くの母子をサポートしたい方にぴったりです。

公務員試験によっては、年齢制限を設けていることがあります。保健センターで働きたい方は年齢制限にひっかかっていないか確認しましょう。

母子特化型の訪問看護

母子特化型の訪問看護とは、赤ちゃんを産んだばかりの家庭に助産師が訪問して幅広いケアをする仕事です。「母子特化型訪問看護ステーション」「母子訪問看護ステーション」とも呼ばれています。

助産ケアのスキルが存分に行かせます。お母さんと真摯に向き合いたい方に向いているでしょう。

【番外編】フリーランス助産師

経験豊富な方の中には、助産師として起業する方もいます。

助産所の立ち上げや産後ケア訪問事業、オンライン相談事業を展開する方が多いです。

最初のうちは集客が難しいですがSNSやYouTubeを駆使すれば、次第に知名度がアップしていくでしょう。

フリーランス助産師を目指したい方は、成功例を参考にして情報収集しましょう。

助産師が転職に成功するコツ

助産師が転職に成功するコツは3つあります。

経験を積んだり、転職エージェントを利用したりすることで、転職成功率をあげられるでしょう。

助産師経験を積む

助産師として病院以外で転職する場合は、助産師経験を積むと転職しやすくなります。

例えば以下のような経験があれば、転職に有利でしょう。

ぜひこれらの経験を積んでから、転職に臨んでください。

授乳指導や育児相談経験を積む

産後ケア専門施設に転職する場合は、授乳指導や育児相談の実績が必要です。

例えば産後ケアホテルで勤務する場合は、以下の資格を持っていると転職に有利です。

母乳育児研修などを受け、基本的な知識を習得したり、資格を取得したりしましょう。

転職エージェントを利用する

助産師が転職を成功させるには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

普通の求人サイトだと、助産師の求人が掲載されてないことがあります。医療業界特化型や助産師専門転職エージェントを利用しましょう。

助産師専門の転職エージェントについては、後述しているので参考にしてください。

企業によっては、経験が浅い方でも応募できる求人があります。チャンスを逃さないためにも、登録だけはしておきましょう。

働きやすい職場の選び方

働きやすい職場に転職したい方は、以下3つの特徴に当てはまっている求人がないか確認しましょう。

転職エージェントで内部事情を聞いたり、求人票や口コミサイトを確認したりすることで、働きやすい職場を見つけられます。

良好な人間関係を築いている

働きやすい職場で活躍したいなら、良好な人間関係を築いている職場を選びましょう。

以下の方法を実践することで職場の人間関係を把握できます。

転職エージェントのアドバイザーは、職場に訪問して、職場の雰囲気や人間関係などを確認しています。

内部事情に詳しいので気になる求人の人間関係を教えてくれるでしょう。

口コミサイトを確認することで、どのような人材が活躍しているか確認できます。勤続歴10年以上のスタッフがたくさんいるほど、働きやすい職場です。

もし口コミサイトに評判がなければ、転職エージェントのアドバイザーに相談してください。

福利厚生が充実している

長く働ける職場を探しているのなら、福利厚生が充実している職場を選びましょう。

福利厚生が充実しているかは、求人や企業の公式サイトを確認すればわかります。

例えば、以下のような福利厚生を用意していれば、働きやすいといえます。

もし福利厚生が記載していない場合は、就職エージェントのアドバイザーに尋ねてみてください。

仕事と子育てを両立できる

子どもがいる場合、仕事と子育てを両立できる環境で働きたいと思うのは普通です。

理想の働き方を実現したいなら、以下の特徴に当てはまっている求人を探してください。

これらは求人票に記載してあるか、口コミサイトを確認すればわかる情報です。

ただし残業少なめと記載していても具体的な数字がなければ、残業が30時間以上あるかもしれません。

給与に固定残業代が含まれていないか確認しましょう。

例えば「給与に固定残業代45時間以上が含まれる」と記載してあった場合は、45時間以上残業が発生する可能性があります。

求人票で把握できなければ転職エージェントのアドバイザーに聞いてみると判明します。残業ができない主婦がたくさん活躍している職場も狙い目です。転職先選びをする際に確認しておきましょう。

助産師におすすめの転職エージェント

本章では、助産師におすすめの転職エージェントを3つまとめました。

各エージェントの特徴を紹介しているので、参考になるはずです。

複数社利用した方が良い求人を見つけられる可能性がアップするため、ぜひ登録してみてください。

看護roo!

看護roo!は、首都圏・関西・東海エリアの求人をメインに取り扱う転職サイトです。

専門調査員が首都圏から東海地方までおり、職場の内部事情を収集しています。

職場の人間関係や離職率なども把握できるので、転職先の絞り込みもできるはずです。

転職が初めてな方には、はじめて転職サポートが受けられます。

LINEか電話で転職に関するアドバイスを受けられるので、安心して転職活動を進めたい方におすすめです。

レバウェル看護

レバウェル看護は、医療・介護業界の人材紹介事業などを展開している「レバレジーズメディカルケア株式会社」が運営している転職サイトです。

掲載求人数は10万件とトップクラスの求人数を取り扱っており、病院以外の求人も多数掲載されています。

担当者が念入りに情報収集しているのも強みです。

各エリアの担当者が施設や病院に年間4,000回以上足を運んでいるため、最新情報を共有してもらえます。

担当者は求人紹介からキャリアプランの相談も可能なので、丁寧なサポートを受けたい方におすすめです。

看護師ワーカー

看護師ワーカーは、株式会社トライトキャリアが運営している転職エージェントです。

正社員以外の求人も多数掲載されています。

無料の年収査定サービスがあるため、自分の現在の市場価値がわかります。

自分の市場価値を把握したうえで、転職先を選べるので利用してみてください。

専任のアドバイザーが求人紹介・採用対策・入社後のサポートまでを担っているので、初めて転職する方でも安心です。

関連記事：助産師転職サイト・エージェントおすすめ7選！項目別に徹底比較【2024年8月最新】

助産師の転職に関する質問

助産師の転職に関する質問をまとめました。

助産師の主な勤務先はどこですか？

厚生労働省が調査した「令和4年衛生行政報告例」によると、助産師の7割は病院か診察所で働いていることがわかりました。

助産師の勤務先	就業人数	割合
病院	23,109人	60.7%
診療所	8,770人	23%
助産所	2,445人	6.4%
訪問看護ステーション	55人	0.1%
社会福祉施設	42人	0.1%
保健所	470人	1.2%

しかし病院以外で働いている助産師もいるため、別の職場でも助産師経験が活かせます。

病院以外に転職したら年収は下がりますか？

助産師経験が豊富だったり、資格を保有していたりすれば、むしろ年収は上がる可能性があります。

もし前職と同等の給与をもらいたい方は「給与は前職を考慮して判断します」と記載してある求人を選ぶと良いでしょう。

まとめ｜助産師は病院以外にも転職できる！経験を活かして希望の働き方を叶えよう

この記事では、助産師は病院以外でも転職できることを伝えてきました。

病院以外でも、診療所、助産院、産後ケアセンターなどさまざまな職場が選べることがわかったはずです。

病院以外で働きたい、助産師経験を活かしたい方は、助産師に特化した転職エージェントを活用しましょう。

なぜなら、一般的な求人サイトには助産師求人が掲載されていないことがあるからです。

助産師特化型エージェントなら、希望の働き方を実現できるかもしれません。またキャリアアドバイザーが内部事情を教えてくれるので、働きやすい職場を選べるでしょう。

病院以外に転職したい助産師は転職エージェントに登録してみてください。