検事から弁護士への転職の方法|転職のメリットやアピールポイントまとめ

           
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同じ法律に携わる仕事として、検事から弁護士への転職を考えている方も少なくありません。

検事は国家公務員であるため、弁護士になるよりも少し手間がかかりますが、その分安定して仕事もあり、収入面での不安を抱えることもほぼないでしょう。その反面、給料はある程度上限がありますし、しがらみが多くてやりたい仕事ができていないと不満が出てしまう方もいることでしょう。

弁護士に転職することで、やりたい事件に力を入れている事務所を選択できますし、自分で開業することも可能です。仕事を獲得することができれば、検事時代よりも多く稼げる可能性は十分にあります。

こちらの記事では、検事から弁護士に転職するメリット・デメリットや転職事情、弁護士への転職を成功させるポイントなどをご紹介します。

検事から弁護士への転職を満足できる結果に成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

目次

検事から弁護士に転職する難易度は?

定年という概念がない弁護士業界では、近年の弁護士数は増加傾向にあり、「仕事が獲得できないのでは?」などと危惧されている人がいるかもしれません。

しかし、企業のコンプライアンスの高まりによるインハウスローヤー採用数の増加や、インターネット社会の普及による個人の弁護士利用が増えたことにより、弁護士の需要は依然として高いままです。

また、検事という経歴を発揮できる法律事務所や企業も多く、これまでご自身がやってきたことと、これからやりたいことを上手く関連付けることができれば、検事から弁護士への転職も上手くいきやすいでしょう。

検事から弁護士に転職する主な2パターン

こちらでは、実際に検事から弁護士に転職する際にどのようなルートを辿って弁護士になるのかをご紹介します。

法律事務所に転職をする

弁護士への転職とは、一般的にこちらをイメージしている方が多いでしょう。検事からの転職の大きな強みが、刑事事件分野での知識や経験が活かせることですから、刑事事件分野を多く扱っている法律事務所が最有力候補になります。

もちろん、心機一転、一般民事事件を取り扱っている法律事務所に転職することも可能ですが、刑事事件分野以外の弁護士挑戦となると少し難易度が上がります。

30〜40代以降なると、法律事務所からも即戦力の弁護士として求められますので、弁護士としては実務未経験となると、採用に至らない可能性があります。

刑事事件以外の分野にも挑戦したい場合には、例えば、刑事事件も取り扱っている法律事務所に入所して、徐々に他の分野の勉強・経験も積み重ねながら、最終的にその分野をメインにしていくようなキャリアプランもあります。

インハウスローヤーとして転職する

安定やライフワークバランスなどを求めて、インハウスローヤー(企業内弁護士)としての転職を考えている方もいるかもしれません。

検事や第一線で活躍する弁護士に比べると収入は下がりますが、労働時間や福利厚生などでは改善されることも多いです。

検事の転職理由にもありますが、激務やライフワークバランスの悪さなどから転職を考えている方は、選択肢に入れても良いかもしれません。

企業にもよりますが、法律事務所ほど即戦力を求めていないケースもあり、資格と法律知識を保有しており、人柄が良ければ未経験でも採用されるチャンスがあります。

検事から弁護士に転職するメリット

検事の退職理由として多い理由が次の内容です。

  • 転勤が多い
  • 組織体制が古い
  • 出世競争に疲れた
  • ワークライフバランスが取れない

特に検事の転職理由として多いものが、転勤の多さです。数年ごとに大きな転勤があり、自分や家族の生活を犠牲にして働かなくてはならない場面が出てきてしまいます。

その割には国家公務員なので、自分がやりたい仕事を実現できるわけでもなく、葛藤を持ちながら働いてきる方も多いようです。

このような理由で検事を辞めようと考えている方には、弁護士に転職することで次のようなメリットや魅力を持って働くことができます。

仕事が選べて融通が利く

検事の仕事は、検察庁という大きな組織の中で仕事や配属を割り当てられます。ある程度本人の要望も加味してくれるでしょうが、そこまでの融通が利くものでもありません。

弁護士であれば、所属する事務所や事件分野、または企業、依頼内容などを選択していくことが可能になります。トップダウンで仕事が割り当てられるような働き方でもありません。

また、仕事量もある程度自分で調整可能で、ワークライフバランスを重視したいのであれば、依頼をストップしたり広告露出を減らしたりして調整も可能です(特に独立後など)

反対に収入や成果をどんどん上げたいのであれば、積極的に多くの仕事を引き受けるような働き方を選ぶことができます。

検事の経験が活かせる

これまでの検事での経験が無駄にならないことが弁護士に転職するメリットの1つでしょう。検事として働いていた経歴は、転職時のアピールポイントにもなりますし、弁護士になった後の依頼を受けるシーンでのアピールにもなります。

特に刑事事件においては、検察や裁判所の考え方を熟知しているという点で、転職時にも依頼にも大きな強みにすることができます。

直接依頼者の役に立てる

検事は検察庁から仕事を割り振られて犯罪事実を立証していきますが、直接誰かの役に立てているという実感があまりない方もいることでしょう。犯罪被害者も刑事裁判の当事者ではないので、基本的には関わりもありません。

一方で弁護士は、刑事事件に限らず困っている依頼者から直接依頼を受けて、その人のために事件解決を目指していきます。

「直接人の役に立っている」「貢献できている」ということにやりがいを見出している弁護士も多くおられます。

検事から弁護士に転職するデメリット・注意点

検察から弁護士に転職する際には、メリットが多くありますが、次のようなデメリットがある点にも気をつけておいてください。

弁護士も激務である

働き方にもよりますが、弁護士業務も激務である場合が多いです。

弁護士は依頼数に比例して売上も上がるため、売上重視でどんどん案件を獲得してくる事務所も少なくありません。

また、弁護士になりたての頃は、新しく法律知識を勉強をし直す必要や未経験で慣れないことも多く、日中以外を使って対応しなければならない時期も出てくるでしょう。

検事の激務が嫌で転職しようとしている方は、弁護士に転職後も激務があり得ることは考えておかないといけませんし、比較的に仕事量が少ない法律事務所やインハウスローヤーを選んでいきましょう。

仕事量や収入が不安定になる

検事は国家公務員で仕事も収入も安定していましたが、弁護士に転職すれば安定するとは限りません。

仕事が獲得できなければ、大幅に収入を減らしてしまうことにもなり得ますし、その結果としてやりたくなかった分野で仕事を引き受けるようなことにもなるかもしれません。

転職前には、自分がどの分野で勝負したいのかと、キャリアプランを描いていき、その内容に勝算があるのかを詳細まで確認しておくと良いでしょう。

裏を返せば、収入は青天井で、自分の頑張りに応じて収入を上げていける点にやりがいを感じる方も出てくることでしょう。

検事から弁護士への転職を成功させる人の5つの特徴

転職が成功しやすい検事に共通する特徴は次の特徴が挙げられます。

  • 高い専門性と経験がアピールできる
  • 明確なキャリアプランを持っている
  • 年収にこだわり過ぎない
  • 転職先の調査をしっかりしている
  • 転職のタイミングが適している

転職の際、それぞれ、どのようなことを意識すると良いかをご紹介します。

高い専門性と経験がアピールできる

近年の法律事務所では、広告の自由化もあり、各事務所がニーズに沿って特色を出すことにも力を入れています。「検事として〇〇年の経歴」「年間〇〇件の事件対応」「〇〇事件を担当」などと、高い専門性と経験をアピールできれば、それがそのまま事務所のアピールにも繋がり、必要とされやすい存在になります。

スキルや知識も同様で、転職先でどのように活かすことができるかを採用担当者に的確に伝えられることで採用の可能性はグッと上がります。

検事の仕事を通じて得た経験やスキルを紙に書き出すなどして、言語化して伝えられるようにしておきましょう。自分自身の中でも、検事での経験が無駄にならないと腑に落ちるようになりますので、かなり前向きに転職できるようになります。

明確なキャリアプランを持っている

検事から弁護士に大きく舵を切ったこともありますので、自分自身で明確なキャリアプランを持っており、これから何をしていこうとしているのかを的確に伝えられる人が、共感してもらえて採用もされやすいでしょう。

また、検事を辞めた理由も明確に伝えられると採用担当者からの理解を得られて、採用に繋がりやすいです。

退職理由は見方を変えると、次の職場に求めるものでもありますので、失敗しない転職先選びにも役立てることができます。

年収にこだわり過ぎない

検事の経験はあっても弁護士業務は未経験からのスタートです。そのため、年収が一時的にでも下がることは覚悟しなくてはなりません。

年収維持にこだわり過ぎていたら、働き先もなかなか見つからず、結果的に時間だけを浪費してしまうことにもなり得ます。

大事なことは、将来的な年収と、最低限今の生活を維持できる収入の把握ですので、目先の年収にこだわり過ぎて転職のチャンスを潰してしまわないように気をつけましょう。

転職先の調査をしっかりしている

自分自身の把握も大事ですが、転職先や業界の動向をきちんと調査しておくことも大事です。常にアンテナを張っていれば、良い求人が出てきた時にすぐに応募に移れますし、弁護士業界の動向に応じた自己アピールなどもしやすくなってくるでしょう。

もちろん、転職後に後悔しないためにも、働く先の環境がどのようになっているかを調べておくことも重要です。

情報収集を自分だけで全部こなすことは限りがありますので、転職エージェントを活用することもおすすめです。

最近の転職エージェントは業界特化も多く、弁護士業界に特化している転職エージェントであれば、業界の情報や求人情報も手軽により詳細に得られるようになるでしょう。

情報収集以外にも、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、スケジュール調整などの転職に関するアドバイスのプロでもありますので、利用しない手はありません。

転職のタイミングが適している

スムーズな転職活動には実力や計画性が大事な一方で、タイミングという運の要素も大きく関わります。いくら優秀な人材でも、求人があまり出ていない時期であれば、好条件の求人を見逃してしまうことにもなり得るでしょう。

ベストな求人が見つからなければ、今のタイミングは一旦回避して、後からいつでも転職できる準備をしておくことが重要です。

検事から弁護士に転職する人におすすめの転職エージェント5選

最後に、上でも少し触れた転職エージェント活用のために、検事から弁護士に転職する際におすすめの転職エージェントを5つご紹介します。

転職エージェントとして有名なサービスは、『doda』『リクナビエージェント』がありますが、法律事務所やインハウスローヤーの転職支援に関しては実績があまりなく、弁護士転職ではおすすめできません。

法律事務所やインハウスローヤーへの転職を考えているのであれば、次のような弁護士や士業に特化した転職エージェントを有効活用しましょう。

NO-LIMIT(ノーリミット)

NO-LIMIT(ノーリミット)

公式サイト:https://no-limit.careers/

NO-LIMIT(ノーリミット)は弁護士の転職を専門に扱う転職エージェントです。

弁護士専門の集客支援サービスから誕生した人材紹介サービスのため、法律事務所の内情や経営状況・弁護士キャリアに対する見識が深く、市場の流れに合った幅広いキャリアを提案してくれます。

一般民事法律事務所の求人が豊富ですが、一般企業のインハウスローヤー(企業内弁護士)・法務、CLO求人も扱っています。

NO-LIMIT(ノーリミット)のアドバイザーは、丁寧なヒアリングと、求職者と事務所・企業の両方に通じている両手型により、紹介求人のマッチングの精度が高いのが魅力

応募書類の作成や面接対策、内定後の条件交渉までトータルサポートが手厚く、利用者からは希望した先から内定をもらえたとの声も多く聞かれました。

エージェント情報

・書類通過率90%、スキルマッチ・条件マッチに強み。

・弁護士業界に精通したアドバイザーのみが在籍。

・大量の求人紹介よりもマッチング精度と定着率を重視。

公式サイト:https://no-limit.careers/

弁護士転職.jp

弁護士転職.jp

弁護士転職.jp(株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社)は、弁護士・法務職の転職に特化した転職サイトです。

司法試験制度改革後に新たな弁護士が誕生した2007年から法曹業界で転職支援を行ってきた実績があり、弁護士特化型のエージェントの中では老舗の部類に入ります。

経験年数が少ない弁護士向け求人と、経験豊富な弁護士向け求人のどちらも扱っているため、幅広いタイプの弁護士にマッチする可能性があります。

 弁護士転職.jpは直接応募する求人サイトとしての側面と、サポートを受けながら非公開求人に応募する転職エージェントとしての側面があります。自分の希望に合わせて転職活動を進められるのもメリットでしょう。

エージェント情報

豊富な公開求人を保有。検索機能が見つかりやすい。地方の求人やインハウス求人は少なめ。

公式サイト:https://www.bengoshitenshoku.jp/

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BEET-AGENT

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BEET-AGENTは、法務など企業の管理部門に特化した転職エージェントです。

インハウスローヤー(企業内弁護士)への転職を検討している人は、BEET-AGENTに登録することで紹介求人の幅が広がることでしょう。もちろん、弁護士ではなく法務部員としての応募も可能です。

東証プライム市場上場企業からIPO準備中企業まで、業界業種問わず幅広い規模の求人がそろっています。

エージェント情報

・一般企業に転職するならおすすめの転職エージェント。

・企業規模、募集ポジション、予防法務・戦略法務など、様々な条件の法務求人を保有。

・フルリモート可、フレックスタイム制など、ワークライフバランスを重視した求人多数。

公式サイト:https://beet-agent.com/

リーガルジョブボード

リーガルジョブボード

リーガルジョブボードは、士業特化の求人サイト・転職エージェントです。

求人サイトとして利用もできますし、ダイレクトリクルーティングと、エージェントサービスを選択することができ、自分に合った利用方法で転職支援を受けることができます。

各士業に詳しい専門アドバイザーが担当につくため、転職活動をスムーズに進められます。

エージェント情報

士業特化の転職エージェント。エージェントサービスと、ダイレクトリクルーティングを選択できることが最大の特徴。

公式サイト:https://legal-job-board.com/

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弁護士ドットコムキャリア

 弁護士ドットコムキャリア

弁護士ドッドコムキャリアは、弁護士に少しでも関心がある方であれば、必ず名前を聞いたことがある「弁護士ドットコム」が運営する転職支援サービスです。

弁護士に特化しての独立や集客支援等で構築した弁護士ドットコムならではの広大な情報網は、大手転職支援サービスですら真似できない強みといえます。

エージェント情報

弁護士ドットコムの運営で築いたネットワークが魅力。同一事務所の別条件の求人があるため選別が必要。

公式サイト:https://career.bengo4.com/

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まとめ

転勤の多さや激務などから、検事から弁護士への転職を考える方も多くおられます。同じ法律を扱う仕事として、特に刑事事件分野に力を入れている法律事務所への転職は成功させやすいといえます。

その一方で、未経験からの弁護士挑戦ということになりますので、一般民事やインハウスローヤーでは、なかなか採用に至らなかったり、収入が一時的に減少したりすることもあるでしょう。

重要なことはこれまでの経験やスキル・知識をどのように活かし、ご自身がどのようなキャリアプランを描いているかを明確にすることです。

ご自身でしっかり集中しながら棚卸しして行ってもよいですが、他者からのアドバイスも必要に感じた時は、弁護士分野に特化した転職エージェントもうまく活用してみてください。

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