公認会計士は高い専門性を背景に、性別関係なく能力を発揮できる職種です。
女性であることを理由に評価が下がることもなく、転職もそれほど難しくありません。しかし会計士の場合、残業や出張が必須の職場が多数なので、家庭と仕事との両立が難しいと感じる女性が多いのではないでしょうか。
近年、会計士を取り巻く環境は大きな変化が起きています。残業が抑制されている職場も増え、労働環境はかなり改善されてきていますので、女性会計士がキャリアを中断させずに働き続けることが可能です。
ただし、すべての職場で女性会計士が働きやすいとはまだまだ言えない状況であり、転職や再就職の際には確認しておくべき項目がいくつもあります。
この記事では女性会計士の転職をテーマに、働きやすい転職先の種類やチェック項目、注意点などを解説します。
目次
女性公認会計士に強い転職サイト・エージェントおすすめ5選
国内の公認会計士向け転職サイト・エージェントを一覧にしましたので、参考にしてみてください。
転職サイト・エージェント | 特徴 |
公認会計士経験のある方専門の転職サイト。求職者と企業担当をアドバイザー1人が担当する一気通貫だからミスマッチがない。監査法人・事業会社(上場準備中)の求人多数 |
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無資格者・経理未経験でも利用可能の公認会計士・試験合格者向け転職エージェント。業界に詳しいキャリアアドバイザーが多数在籍。 |
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会計士・税理士業界に特化した老舗のエージェントとして有名。 |
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会計事務所やコンサルティングファーム、税理士事務所への転職に強い。 |
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経理・財務、人事・総務、法務、経営企画などの管理部門・士業の登録ナンバー1。 |
基本的にどの転職サイトも公認会計士・経理人材に強いのですが、
など、得意分野が分かれていますので、この2社は外せないエージェントと言えます。
女性会計士を取り巻く状況は大きく変わっている
公認会計士は忙しくて当たり前と言われてきた職種です。
そのため、家庭の事情で長時間残業が難しくなった女性会計士はいったん退職を選択するケースも多いのではないでしょうか。
しかし近年は会計士業界全体や会計士を雇う側の意識、女性会計士を取り巻く状況は大きく変わってきています。
女性会計士は増加傾向にある
1951年に初めて2人の女性会計士が誕生して以来、その人数は少しずつ増え続けています。2000年には全体の約7.4%にとどまっていた女性会計士は、20年後の2020年には約14.5%にまで上昇しました。
また令和2年の公認会計士試験における合格者数1,335人のうち、女性は328人でした。全体の約24.5%です。
参考:公認会計士・監査審査会|令和2年公認会計士試験 合格者調1P
女性活躍を推進する流れは会計士業界でも同じ
世界経済フォーラムが公表した「ジェンダー・ギャップ指数2021」では、日本の順位は156か国中120位と先進国の中で最低レベルでした。
※参考:男女共同参画局|トピックス1
世界各国がジェンダー平等に向けた努力をしている中で日本は大きく遅れをとっており、女性の社会進出や管理職割合の向上、平均所得の向上などは急務となっています。
そのため、各業界で女性活躍を推進するための取組みが行われており、会計士業界も例外ではありません。
たとえば日本公認会計士協会では、出産・育児などのライフイベントによる休職中の会費免除・軽減、知識のブラッシュアップ研修などの施策によって女性会計士を支援しています。
また大手監査法人でも、育児支援制度の導入や企業内保育園の設立など女性会計士の活躍を後押しするための取組みが行われています。
会計士はキャリアを中断しても再就職しやすい
女性活躍推進の流れや会計士業界・職場ごとの取組みに加え、会計士はもともとキャリアを中断しても再就職しやすい職種です。
医師、弁護士とともに三大国家資格に数えられる会計士は経済社会の発展に貢献できる代表的な職種であり、非常に価値の高い資格として知られているからです。
女性は出産・育児などを迎えて転職や再就職に不安を持つ方も多いでしょうが、会計士の場合は資格に裏付けられた高度な専門知識をもとに自身が納得できる働き方も実現可能です。過度に不安になる必要はありません。
会計業界内で女性会計士のニーズが高い理由
近年、会計士業界では女性会計士のニーズが高まっており、女性会計士をぜひ雇いたいと考える法人・事務所・企業が増えています。その理由を解説します。
コミュニケーション能力の高い人が多い
女性は一般に男性に比べてコミュニケーション能力が高く、相手への気遣いができる人が多いと言われています。
会計士も同様で、転職・再就職活動の面接などで「一緒に働きたい」と思われやすく、クライアントとの円滑なコミュニケーションが可能であるなど採用側にはメリットが大きいのです。
キャリアアップや独立志向が強い男性と比べて長く働いてもらいやすい
公認会計士は転職してキャリアアップを図るのが当たり前の職種ですし、資格を活かして独立開業することもできます。
そのため、初めて就職してから一つの職場で定年まで勤め上げる会計士はそれほど多くありません。特に男性ほど独立志向やキャリアアップ志向が強いため、会計士を雇う側としては「いつ辞めてしまうのか」が気になる部分です。
一方、女性は独立志向が男性ほど強くなく、それよりも安定した働き方を望む傾向があります。女性の性質的なものもありますが、出産・育児を考えたときに女性が家庭内で担う役割が大きいのも影響しているでしょう。
その点について社会的な課題はあるものの、雇う側としては「女性は長く働いてもらいやすい」というメリットがあり、働きやすい仕組みさえ整えれば長く働いてくれる女性会計士に注目が集まっているのです。
近年は会計士業界が人手不足の状況にあるため、出産や育児などの支援を行うことで人材を確保したいという思いもあるのでしょう。
女性比率を高めてホワイトな職場を強調したい
女性比率が高い職場ほど、ワークライフバランスが取りやすい、家庭の事情に対する理解が得やすいといった傾向があります。
そのような「ホワイトな職場」はやはり人気が高く、優秀な人材も入ってきやすいといえます。そのため雇う側としては女性比率を高めてホワイトな職場を強調し、優秀な人材を確保したいと考えるのです。
女性会計士が掲げる転職先の条件とは
ここで、女性会計士が転職先に何を求めるのかを確認しましょう。
ワークライフバランスを保ちやすいこと
女性会計士がもっと重視するのがワークライフバランスを維持できることです。
監査法人では長時間残業や出張が当たり前の環境です。男性会計士でさえ体力的な理由で転職する人が多いのに、女性の場合は体力的な理由に加えて家庭内での役割の大きさから時間的な制限もあり、家庭との両立が難しいと考えるのは当然かもしれません。
職場復帰しやすい環境であること
出産・育児で一時的に職場から離れることを考えると、職場復帰しやすい環境であることも条件です。
復帰後はこれまでと同じ働き方では長く勤務するのは難しくなります。時短勤務や保育所の設置など職場復帰しやすい制度・施設が整っているかどうかが重要です。
家庭の状況や働き方に対して周囲の理解を得やすいこと
子育てをしていると子どもの送迎や学校行事、急病などで遅刻や早退、休暇の取得などが必要になります。
長期間留守にすることになるため、出張も難しいでしょう。こうした事情に対して周囲の理解を得やすい職場であることは非常に大切です。
理解がなければ仕事上のコミュニケーションもうまく取れなくなり、精神的に萎縮してしまって思うように働けなくなってしまうでしょう。
女性会計士が働きやすい転職先
女性会計士が働きやすい転職先の種類を見てみましょう。
女性会計士の選択肢は豊富にある
前提として、近年はワークライフバランスや女性活躍を重視する流れとなっており、女性会計士にフィットしやすい転職先は増えています。
まだまだ女性が働きやすいとは言えない職場が多いことも事実ですが、少なくとも以前に比べて選択肢は豊富にあると思っておきましょう。
会計事務所
法定監査を必要とする大企業・上場企業は都心に集中するのに対し、会計事務所のクライアントは中小企業がメインなので、全国に多数の事務所があります。
自宅から近い職場も選びやすく、出張もほとんどないケースが多いため、家庭と仕事を両立させやすい環境です。
また会計事務所では子育て中の方や子育てを終えた世代のパートの方なども多く働いているので、子どもの関係で遅刻や早退、休暇を取得することなどに理解を得やすいでしょう。
ある程度の規模があるのかも大事なポイント
会計事務所の場合、ある程度の規模の事務所を選ぶことも必要です。あまり規模の小さい事務所だと急な休みに対応できず、育休中の業務のカバーも難しいため、退職せざるを得ない可能性があります。
監査法人
監査法人だと周りも皆会計士なので仕事量を理解してもらいやすいのがメリットです。キャリアダウンにならず、会計士としての専門性を活かせます。
中小監査法人は大手のような海外ファームからの要請がないため残業が抑制されており、自由度が高く働き方の融通もききやすいでしょう。
大手監査法人でもハードワークが改善されつつあるので、人によっては可能です。大手監査法人ではある程度福利厚生が整っていますし、一度離職した女性会計士の再雇用を歓迎する法人もあります。
非常勤という働き方も可能
監査法人では非常勤会計士を募集しているケースがあります。非常勤の場合は日程や時間のコントロールがしやすいため、ワークライフバランスが気になる方にはおすすめです。
普通に求人も出ていますし、独立した知人の会計士に非常勤として雇ってもらえるケースも少なくありません。
非常勤会計士の時給は5,000円~7,000円とかなり高いので、家計を支えるには十分すぎるほどといえるでしょう。仮に1日6時間、週3日だけ働いたとしても、月に30万円を軽く超える収入を得られます。
時給でいうと大手監査法人より中小監査法人のほうが高い傾向が見られるので、中小監査法人の非常勤を狙うのもひとつの方法です。
またいずれ常勤になる予定だけれどブランクがあるので心配という方も、いったん非常勤で働いて仕事に慣れてきたら常勤として働くなど、ブランク明けの調整期間として使うこともできます。
コンサルに興味があるならアドバイザリー部門という選択も
主に大手監査法人になりますが、監査部門とは別にアドバイザリー部門が設けられています。コンサルに興味はあるけれどコンサルティングファームでの環境(目標達成やスピード感、長時間労働等)が厳しいと感じる方は、アドバイザリー部門へ転職するのもひとつの方法です。
なお、大手監査法人で監査業務をしていた人が職場復帰する場合、復帰先は監査部門になるケースがほとんどです。一般企業だと復帰後に別の部署へ異動というケースもよくあるのですが、監査法人では法人内での異動がなかなか難しいので、一般企業のようにはいかない部分があります。
事業会社
事業会社はクライアントワークである監査法人や会計事務所と違ってスケジュールを立てやすく、繁忙期に備えて準備しておくことも可能なので、ワークライフバランスを取りやすい環境です。
特に公認会計士を必要とするのは大手・上場企業なので育児支援制度など福利厚生も整っています。
必ずしも残業が少ないわけではないのでよく確認を
ただし、事業会社では必ずしも残業が少ないわけではありません。公認会計士が転職する場合は主に経理部になりますが、決算時期など繁忙期もあるので常に早く帰れるわけではないと心得ておきましょう。
またワークライフバランスや制度利用を目的に転職活動を進めても、思うような結果にならない可能性があります。
大手・上場企業の経理は選考倍率が高いため、明確な志望動機や熱意がなければ会計士といえども採用は難しくなるからです。事業内容への興味や業務内容など応募先を納得させられる志望動機は用意しておいてください。
ブランクがある場合には会計事務所と中小監査法人がねらい目
出産・育児を機にいったん退職された女性会計士もいるでしょう。会計士の再就職はそれほど難しくありませんが、採用されやすさは職場によって異なります。
たとえば女性会計士に人気の事業会社やコンサルティングファームは、公認会計士資格そのものが評価されるわけではないためブランクがあると正直厳しい面があります。
一方、会計事務所と監査法人は公認会計士資格がものをいう職場なので、ブランクがあっても採用される可能性が高いでしょう。中には、10年近くブランクがあっても採用されるケースがあります。
女性会計士の転職成功事例
子育てしながらの転職活動と、残業なし勤務の実現/監査法人 31歳 女性
ヒアリングを複数回実施後、お人柄の良さと経験を考慮し、入社時から時短勤務実現可能な求人を複数提案。ご本人様の想像以上に求人があったことには安心して頂けましたが、実際に面接での相性や待遇を考慮していくと、なかなか「これだ」と思う法人が見つからず、1ヶ月が経過してしまいました。
今までの経験から会計事務所での業務を得意としている方でしたが、個人会計事務所よりも時給の高い監査法人へもチャレンジをお薦めしました。監査法人も現在積極採用中ということで面接が実現し、またその面接での相性が非常に良かったため、無事に内定を獲得することができました。
引用元:マイナビ会計士
育児が一段落して以前在籍した大手監査法人へ再就職(40歳・女性)
<転職前> Big4監査法人 年収1500万円
<転職後> Big4監査法人 年収700万円子育てに専念していた40歳女性のGさんは、出産前は大手監査法人でマネジャー職を務めていました。子供が小学校へ入学したのを機に、改めて仕事を再開したいと考えます。ただし、育児はまだ終わったわけではありません。そこで、仕事と育児を両立できる、ワークライフバランスが取りやすい職場を探すことを決意し、弊社MS-Japanの転職サポートサービスを利用しました。
一般事業会社や会計事務所に加え、Gさんが在籍していた大手監査法人を紹介しました。一般事業会社や会計事務所は、ワークライフバランスが取りやすい職場は多くあります。しかし、Gさんが在籍していた頃の大手監査法人は、仕事は激務で長時間におよび、また育児で退職した人が再び就職することも稀でした。ところが、大手監査法人の労働環境は近年大きく改善され、ワークライフバランスを取りながら働くことも可能となっていたのです。
引用元:MS-japan
【公認会計士】「BIG4監査法人から会計事務所へ 税務未経験での転職」
書類選考で応募されたのは5社、実際に面接に行かれたのは4社でした。面接内でも上記転職でのポイントはしっかりとご確認頂きました。また、面接を受けていく中で、入社した場合に一緒に働く代表やスタッフの方の雰囲気などもじっくり確認頂きながらの選考となりました。
税務業務は未経験ではありましたが、ご本人の真面目なお人柄と、今後の業務への意欲等もしっかりと面接でお伝え頂いた結果、3社からの内定を獲得。最終的には年収が希望年収よりも高くご提示いただいた事務所への入社を決められました。
引用元:レックスアドバイザーズ
女性会計士が転職先を選ぶ際にチェックするべきポイント
女性会計士が転職先を選ぶときは、以下の点をチェックしておきましょう。
ライフスタイルの変化に対応できる職場か
会計士に限りませんが、女性はライフスタイルの変化の影響を受けやすいという現実があります。
男女が平等に働きやすい社会になってきたとはいえ、家事や育児、介護といった場面では女性側の負担がまだまだ大きいという現実は無視できません。
そのため現時点では男性会計士と同じように働いている人でも、「数年先のライフスタイルの変化に対応できる職場かどうか」は考えておくべきです。
出産・育児後の職場復帰が可能か、可能だとして心身の健康を保ちながら働き続けられるのか、残業はできるとしても出張はどうかなど今の職場の制度・仕組みについて調べておいて損はありません。
形骸化していない制度が存在するか
労働者に産休や育休を与えるのは使用者に課せられた法律上の義務ですが、取得を希望した際に上司に嫌な顔をされるなど、実際には取得しにくい職場も存在します。
またリモートワークや時短勤務などいろいろな制度自体は存在していても、実際に利用している人がおらず形だけの制度になっている場合もあります。
そのため求人に各種休暇や制度が記載されている場合でも、実際に利用している人がいるのかまで確認しておきましょう。
女性比率や女性の活躍状況
女性会計士が何人いるのか、実際にいる女性会計士がどのような働き方をしているのかは、面接などで質問しておきましょう。
同じ立場で働く人が多いほど女性の働き方に理解が得やすく、困ったときに相談することもできます。
通勤(通園)距離も重要なポイント
育児中あるいは出産・育児を見越して転職する女性の場合は、自宅から職場あるいは保育園への通勤・通園距離や時間も忘れずに考慮しておくことをおすすめします。
保育園への送迎が発生すれば一人のときよりも職場に到着するまでに時間がかかります。保育園は預かってもらえる時間帯が決まっているので、自分が頑張って早起きすればよいという問題でもないのが難しいところです。
送った後に出社時間に間に合うのか、閉園までに迎えにいけるのかなど現実的にどうかを考えておきましょう。送迎は夫や両親が担当してくれるなど家族の協力が得られるのかも確認しておきたいところです。
女性会計士の転職活動ではここに注意
最後に、女性会計士の転職活動における注意点を解説します。
自己分析やキャリアプランの設計などは早めにやっておく
女性会計士の転職はタイミングが重要です。ワークライフバランスを取りやすいホワイトな職場はすぐに枠が埋まってしまうため、タイミングが来たらすぐに動き出す必要があります。
そのためできることは早めにやっておくことが大切です。いつ出産・育児を迎えるのか、配偶者の都合で転勤になるのかなどは予測が難しいですが、自己分析やキャリアプランの設計、転職市場の現状確認など今すぐにでもできることはあります。
家事分担や子どもを授かった後の働き方などを配偶者と相談しておくこともできるでしょう。
また早めにキャリアプランを立てることで、そもそも転職が必要なのかも熟考することができます。
- 「今の職場で十分な制度や仕組みがある」
- 「モデルケースとなる女性会計士がいる」
- 「自分が出産・育児を経ても職場復帰しやすそう」
といったケースでは転職せずに今の職場で働き続けるほうがよい可能性があります。
保育園の入所や家族のサポート体制を整えてから応募を始める
一方で、実際の応募は準備ができてから行うことが大切です。保育園の入所や家族のサポート体制ができておらず、どのような働き方ができるのか不確定のまま応募しても、応募先としても採用に慎重にならざるを得ないでしょう。
乳幼児を育てている女性の場合は、残業や出張は可能か、子どもの保育園は決まっているのかなどを面接でも確認されるケースが多いはずです。
また前述のように女性会計士のニーズは高いため、フィットする求人だと短期間で内定が出る場合もあります。「転職活動をしながら保育園も探せばいい」と思っていると、保育園が決まるより先に内定が出る可能性もあるでしょう。
すると、せっかく内定を出してもらったのに預け先が見つからずに勤務開始日が後倒しになるなど転職先に迷惑をかけることになりかねません。
周囲から信頼を得る努力が必要なのは女性会計士であっても変わらない
育児や介護中の女性であれば「家庭の都合を理解してもらえる職場で働きたい」と考えるのは自然なことです。働く女性が家庭と仕事を両立させるようにサポートするのは、会計士が働く職場に限らず、社会全体で取り組むべきことでしょう。
一方で、働く女性側も周囲から信頼を得る努力が必要です。これは会計士に限ったことではありませんが、「育児中だから配慮してもらって当たり前」と考えて周囲に気遣いや感謝の気持ちが持てなくなることは避けなければなりません。
限られた時間の中でも高いパフォーマンスを発揮するよう努力すること、急な帰宅で業務を代わってもらう同僚に感謝の気持ちを持つことなどは忘れないようにしましょう。周囲に遠慮しろとか、肩身が狭くても仕方がないとかではありません。
女性だからではなく、プロとして当たり前のことだといえるでしょう。
まとめ
女性会計士は法人・企業・事務所から高いニーズがあり、転職先の選択肢も豊富にあります。
ただし本当に働きやすい環境かどうかはそれぞれの職場の実情を確認しなければ分からないことです。会計士の転職に強い転職エージェントを利用するなどして、各種制度や女性比率、残業の有無など細かい点までよく確認しておきましょう。