「SES企業に入社するとコールセンターに派遣される」といった話を聞いたことはあるでしょうか。
SESとはシステムエンジニアリングサービスの略称であり、契約で定められた期間、エンジニア技術や専門スキルをクライアントに提供するサービスです。
そのため、エンジニアとして入社したにもかかわらず、コールセンターに配属されると、スキルを習得できずに不満を抱える可能性があります。
本記事では、SESでコールセンター業務をさせられるのは本当なのか、コールセンター業務をするデメリット、SESでコールセンターをさせる企業の特徴を紹介します。
SESでコールセンターではない企業を見分けるポイント、コールセンターを辞めたいときの対処法なども解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
SESでコールセンター業務をさせられるのは本当?
しかし、すべてのSESがコールセンターに派遣されているわけではなく、一部の悪質なSES企業に入社するとコールセンター業務をさせられる可能性があります。
コールセンターだけでなく、ユーザがシステムをスムーズに利用できるようにサポートする「ヘルプデスク」や、プログラムが想定通りに問題なく動作するかを確認する「テスター」などの業務に派遣される場合もあります。
エンジニアの登竜門として一時的に派遣されるなら問題ありませんが、悪質な企業の場合はなかなか抜け出せないことが珍しくありません。
SESでコールセンターの業務をするデメリット
ネット上では「SESでコールセンターはやめとけ」といった意見が見られますが、なぜコールセンターは辞めたほうが良いのでしょうか。
ここからは、SESでコールセンターの業務をすることで考えられる5つのデメリットについて解説します。
スキルが身に付かない
エンジニアのようにシステム開発に携わる機会はないので、エンジニアの仕事とまったく違うといっても過言ではありません。
コールセンターでは、ネットワークやサーバーの基礎知識や基本的なパソコンスキルは身に付きますが、エンジニアとして活躍するにはシステムの設計や構築、プログラミングスキルが求められます。
長期間コールセンターの仕事を続けたとしても、エンジニアとして必要なスキルは身に付かないでしょう。
給与が低い
コールセンターをおこなうSES企業は、4次請けや5次請けなど、クライアント企業(エンド企業)から離れた企業がほとんどです。
SESのコールセンターでは、都心でフルタイム勤務の場合でも、年収300万円を切る場合が珍しくありません。
スキルの要らないSES案件といっても、安易にコールセンターを選んでしまうと、生活が厳しくなる可能性があるので慎重に検討しましょう。
将来性がない
コールセンターやヘルプデスクなどの顧客対応の仕事は、AIの自動化が進んでいることで、将来性を不安視されています。
たとえば、簡単な問い合わせであれば、回答を定型化することでWebサイト内のチャットボットで完結できる場合があります。
仕事数の減少が予想されており、AIを導入する企業が増えることで、今後さらに減っていくでしょう。
転職時に不利になりやすい
20代の若い年代ならまだしも、30代以上では特に転職が難しくなるでしょう。
30代以上の転職では即戦力を求められるため、コールセンターの仕事だけではスキル不足と判断されます。
転職は若い人材のほうが有利なので、コールセンターの仕事を続けるくらいなら転職を視野に入れたほうが良いでしょう。
一度入ると抜け出しにくい
営業はコールセンター経験者に仕事を依頼したいと考えるため、一度入ると容易に抜け出しにくくなります。
また、悪質SES企業の場合「次はスキルが身に付く案件を持ってくる」「もう少しコールセンターで働いて現場に慣れよう」といったようにうまく言って、無理やりコールセンターで働かせようとします。
ずっとコールセンターで働かせるようなSES企業にいると、いつになってもエンジニアとして活躍できないでしょう。
SESでコールセンターをさせる企業の特徴
SES企業に悪質な企業があるのは事実ですが、すべてのSES企業がコールセンター業務に派遣させるわけではありません。
ここからは、SESでコールセンターをさせる企業の特徴を紹介するので、悪質なSES企業を避けるための参考にしてください。
求人に「学歴不問」「未経験者歓迎」と記載されている
そもそもエンジニアは、専門性が高く、高い学力が求められる仕事です。
そのため、学歴不問や職歴不問をアピールしている求人を見かけた際は、慎重に検討した方がよいでしょう。
悪質なSES企業はIT未経験者を大量に採用し、コールセンターなどの誰でもできる簡単な仕事をさせようと考えている可能性があります。
優良で人気の高いSES求人ほど高い学力やスキルを重視するため、甘い言葉に騙されないようにしましょう。
選考通過の難易度が低い
「1回の面接だけで内定」「Webテストや適性検査がない」など、選考通過の難易度が低い場合も、コールセンターをさせる企業の特徴に該当します。
優良なSES企業ほど選考通過の難易度や応募条件が厳しいケースが多いため、優良企業を目指すなら厳しい条件の企業を選ぶことをおすすめします。
IT未経験者に向けた基礎研修がない
IT未経験者を募集しているにも関わらず、IT未経験者に向けた基礎研修がないのも、悪質なSES企業の特徴です。
未経験者の場合、研修がないと必要なスキルを身に付けられないため、エンジニアが担う開発の仕事に関われません。
そのため、研修がないSES企業では、コールセンターやヘルプデスク、事務などの仕事に派遣される可能性があります。
会社に営業力がない
営業力があるかどうかも、悪質な企業を見分けるポイントになります。
未経験者や新人のエンジニアができる案件は人気があり、さまざまなSES企業が案件の獲得を狙っている状態です。
営業力がない会社は、エンジニアとしてのスキルを積めるような案件を取れないため、開発経験を積めません。
そのため、誰でもできるような、以下の案件が多い傾向があります。
- データ入力
- 監視
- 運用・保守
- 仕様書に沿ったテスト
- 仕様書の誤字・脱字チェック
会社の営業力は、SESで開発経験を積むために非常に重要なポイントです。
現在のSES企業が営業力がないのなら、早急に転職を検討し、スキルアップを目指しましょう。
取引先名にコールセンター会社がある
そのため、SES企業に不安を感じるなら、取引先名をチェックしてみましょう。
SES企業の取引先名を調べるには、企業の公式サイトにアクセスし、以下のページを確認してください。
- 取引先名
- 企業紹介欄
- 会社概要
「〇〇コールセンター」「△△家電量販店」などが表記されていれば、コールセンターに派遣される可能性が高いので選ばないようにしましょう。
配属後に開発ができると明記されていない
SES企業は求人に配属後の仕事を一例で紹介していますが、以下のように「開発」を明記されていない場合は注意しましょう。
- 大手企業のシステム案件
- 通信会社のヘルプデスク
- データ入力支援
- ソフトウェアのテスト
- 次世代通信制御システム開発およびテスト
- ECサイト開発に関連する業務
- AI学習を用いたインフラシステム対応
実際にエンジニアとして開発に携われる場合は、以下のように求人にしっかりと明記されているケースが多いので確認しましょう。
- 開発案件におけるWEBシステムの開発エンジニア
- 先輩社員と一緒に開発の仕事ができる
- 未経験スタートでも一人で開発業務が手掛けられる人材に成長できる支援体制あり
- テスト、開発、設計とスキルアップ
SESでコールセンターではない企業を見分けるポイント
続いては、SESでコールセンターではない企業を見分けるポイントを紹介します。
転職を検討している方は、以下の特徴に該当している企業を選ぶようにしましょう。
上流のプロジェクトが多い
3次請け以降のIT企業は下流工程を担うため、報酬額が下がります。
下請け企業になるほど労働環境が悪い傾向があり、長時間労働が常態化しているケースも珍しくありません。
下流工程を担っている企業ほどブラックな環境が多いため、1次請けや2次請けの上流工程に携われる企業であれば優良企業の可能性が高いといえます。
研修や教育制度が充実している
研修や教育する環境が整っていないのに「未経験者歓迎」を売りにしている求人は、コールセンターなどに派遣することが目的の企業が少なくありません。
そのため、求人では、研修制度・教育制度の有無や、社内勉強会、資格取得費用の補助など、スキルアップに役立つ制度が充実しているのか確認しましょう。
あらゆる年齢層が活躍している
なぜなら、若い世代のみのSES企業は、人材の流出を防げていない可能性があり、年数を重ねて築けるキャリアパスが不透明だからです。
そのため、20代だけでなく、30代や40代のエンジニアが活躍している企業なのか確認しましょう。
30代以上のベテランエンジニアが定着している企業は、労働環境が良いことや、評価制度に満足していることをうかがえます。
また、ベテランエンジニアが活躍している企業は、20代からスキルを磨いていける環境ということが判断できます。
約半数以上が30代以上のエンジニアであるなら、優良なSE企業だと判断して良いでしょう。
エンジニアの評価制度が明確
エンジニア本人からも、自社へ自分のスキルや進捗具合などをアピールする機会は多くありません。
評価制度が曖昧だと、いくら頑張っても働きぶりを理解してもらえないため、仕事の意欲低下につながります。
優良なSE企業はエンジニアの評価制度が明確なので、社員の士気が下がることはありません。
明確な評価制度の例は以下を参考にしてください。
- 社員と定期的に面談を実施
- スキルごとの評価が決められている
- エンジニアから業務に対するフィードバックがある
- 20.30.40代と年代別のキャリアパスがある
エンジニアとの面談やフィードバックがない企業や、昇給・昇進の評価制度が曖昧な企業は、正当な評価をしてもらえない可能性があるので注意が必要です。
口コミ・評判が良い
口コミサイトは基本的に匿名での投稿になるため、忌憚のない意見を見ることができます。
投稿者の主観は入っているものの、実際に働いた方の意見なので、厳しい意見や悪評などがあれば、社員の満足度が低い企業だと判断できます。
とはいえ、口コミサイトは匿名投稿ゆえに、誰でも投稿できるため、すべての意見を鵜呑みして良いわけでもありません。
SESでリモート勤務が可能
一般的にSESはクライアント企業で常駐して働きますが、昨今ではリモート勤務が可能な案件が増えています。
自社、または自宅での作業が可能になれば、SESで抱えやすい不満も解消できる可能性があります。
リモート勤務であれば柔軟な働き方をしやすいため、育児や子育てをしながらでも働きやすいなどのメリットがある点もポイントです。
SESでコールセンターを辞めたいときの対処法
続いては、SESでコールセンターを辞めたいときの対処法を紹介します。
現在コールセンターに派遣されてお悩みの方は、以下の方法を検討しましょう。
他の現場を希望する
エンジニアとして入社したもののコールセンターに派遣された場合、必ずしも言いなりになる必要はありません。
その際、嫌な顔をされたり「今は我慢して」などと流されたりする場合は、悪質なSES企業の可能性が高いといえます。
今の企業で働き続けてもキャリアアップが見込めないので、転職の検討をおすすめします。
自社の上司に相談する
今すぐコールセンターの仕事を辞めたくても、いきなり客先に相談しないようにしましょう。
働いている場所とはいえ客先なので、契約を結んでいるのは自分自身ではなく所属している企業になります。
客先に伝えるのは、上司に相談し、上司から客先に伝えてもらったあとにしましょう。
転職を検討する
エンジニアとしてスキルを高めたいなら、開発の案件を豊富に持っている優良なSES企業への転職を目指しましょう。
SES企業ではなく、優良企業のエンジニアとして働く道もあります。
転職サイトやエージェントを利用することで、条件に合う求人を効率的に見つけることが可能です。
エージェントであれば転職に役立つサポートもしてもらえるため、転職に慣れていない方でも問題ありません。
優良企業に転職したい方におすすめの転職サービス
ここでは、優良企業に転職したい方におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
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関連記事:Greenの評判・口コミは良い?悪い?メリット・デメリットや活用方法まで徹底解説!
SESでコールセンターに派遣された場合は転職の検討を!
SESのなかには悪質な企業もいるため、コールセンターなどの仕事に派遣される場合があります。
コールセンターで働いてもエンジニアとしてのスキルは身に付かないので、長く働き続けることはおすすめできません。
また、コールセンターで働くと、次も同じような案件を紹介されやすく、簡単に抜け出せない可能性があります。
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