作業療法士をしている人の中には、「今の仕事の給与に不満があり、モチベーションが低下している」という人もいるのではないでしょうか?
仕事で結果を出しても給与に反映されなかったり、体力的にも限界を感じたりすると、「このままでいいのだろうか?」と考えてしまいますよね。
もし現状に不満を感じているのではあれば、少しずつ転職に向けて動き出していくのがおすすめです。
実際に作業療法士から一般企業に転職を成功させて、「ワークライフバランスのとれた生活ができている」や「自分の時間が確保できるようになった」といった人がいます。
今回は作業療法士から一般企業に転職を考えている人に向けて、作業療法士から一般企業に転職するメリットや転職を成功させるコツについて解説していきます。
この記事を読めば、一般企業に転職する手順が分かり、転職に向けて動き出せるでしょう。
ぜひ最後まで御覧ください。
関連記事:作業療法士(OT)のおすすめの転職サイト20選|選び方や賢く転職するポイントを解説
目次
作業療法士から一般企業に転職できるのか?
作業療法士で培った専門性や経験を活かして、医療機器のメーカーなどに転職している人もいます。
また、事務職など作業療法士とは違う異業種に転職も可能です。
ですが、作業療法士の資格が活かせる求人が少ないことが事実としてあります。
とくに未経験の職種の場合は、勉強が必要であったり、人によっては転職の難易度が上がる可能性があったりするため、注意が必要です。
作業療法士から別の道に進んだ実例
実際に作業療法士から別の異業種に転職した人もいます。
転職成功の体験談として、
- 事務職に転職して体力的な負担が少なくなった
- 自分の時間が確保できるようになった
- 人間関係のストレスがなくなった
といったものがありました。
体験談の詳細は以下のまとめていますので、参考にしてみてください。
関連記事:作業療法士から異業種転職は可能?転職を成功させる3ステップと選べる別の道を紹介
作業療法士から一般企業に転職するメリット
作業療法士から一般企業に転職すると、以下のメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
人間関係をリセットできる
中にはスタッフの間で人間関係が悪化したり、患者との関係が上手くいかなかったりといった悩みを抱えている人もいます。
職場での人間関係は自分で良くしようと動いてもなかなか解決しないことが多いです。
この場合、別の企業に転職することで、周りの人間関係をリセットでき、新たな気持ちで仕事ができるでしょう。
身体的な負担が軽減される
若いうちは大丈夫でも、年を重ねるに連れて体力的にきつくなることも多くなるでしょう。
そのため、一般企業へ転職することにより、仕事にはよりますが、デスクワークなど今よりも体力の負担を少なくして仕事ができます。
実際に作業療法士から事務職に転職に成功した人もいます。
ですので、体力に不安を感じている人は、転職するのも一つの手です。
一般企業から出戻りすると人材価値が高くなる
作業療法士から一般企業へ転職する人の中には、転職して出戻りをする人もいます。
実際に作業療法士の求人の中には出戻り採用をしているところもあります。
一度、一般企業で経験を積み作業療法士の仕事に戻るのも選択肢の一つです。
作業療法士から一般企業に転職するデメリット
作業療法士から一般企業に転職すると、以下のデメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
作業療法士の資格が活かしにくい
作業療法士の資格を活かして転職をする場合、スキルや経験を活かせる業界や職種が少ない点があります。
とくに、作業療法士の資格やスキルが活かせる業界も医療機器や福祉のメーカーなど限られてしまっているのです。
一般企業になると、作業療法士の資格を活かせる求人が少なくなってしまうため、スキルなどを活かして転職したい人は注意しておきましょう。
職種によっては給与が増えるとは限らない
作業療法士はもともと年収が低いため、転職することで年収アップを狙える可能性があります。
ですが、自分が目指す業界や職種によっては給料が下がってしまうこともあるでしょう。
未経験の業界や職種になると、給料は下がる傾向にあるため、給料アップを目指して転職をしている人は注意が必要です。
また、会社によっては中途採用でも昇給制度を設けている場合もあります。
転職後は給料が低くても、将来的に給与アップ狙える可能性もあるため、応募する前にしっかりリサーチしておきましょう。
作業療法士が転職でアピールできるポイント
作業療法士が転職でアピールできるポイントは、以下の3つです。
順番に解説していきます。
コミュニケーション能力
周りと話しながら連携を取っているため、コミュニケーション能力が身についているといえます。
そのため、周りと連携しながら仕事をしていたことがアピールできれば、企業からも評価されるでしょう。
探究心を持って取り組む力
人によって興味のあることや本人の能力を活かして、相手にやる気を起こさせないといけないため、一人ひとりに興味を持って接する力が身についています。
こういった人や物事に対して探求する力があれば、物事を突き詰められて考えられたり、自主的に勉強して成長できたりするメリットがあります。
とくに未経験からの仕事を目指していく場合、新たに勉強も必要になってくるため、探究心を持って仕事ができる力があると企業からも評価されやすいでしょう。
そのため、上記の点からも探究心を持って取り組む力はアピールしていくと良いでしょう。
周りを気遣う力
とくに患者さんと接する際は、様子を伺いながら話す必要があるため、相手を気遣う力が身についてると言えるでしょう。
また、周りを気遣う力は他の企業に転職しても必要になる力です。
周りの状況を見て仕事ができれば、仕事もスムーズに進み、評価もされやすいでしょう。
そのため、周りの見て動ける力は転職する際に、アピールできるポイントと言えます。
作業療法士からの転職におすすめの一般企業
作業療法士からの転職におすすめの一般企業は、以下の3つです。
順番に解説していきます。
医療機器・福祉メーカー
作業療法士からの転職におすすめなのが、医療・福祉機器メーカーです。
こういったメーカーでは作業療法士の資格を活かした仕事が可能です。
福祉メーカーの営業職であれば、福祉用品の販売やレンタルといった業務に関わっていきます。
医療機器のメーカーの場合、医療現場の知識や経験を求められることが多いので、経験を活かした業務ができるでしょう。
ライター
作業療法士の資格や経験を活かして、ライターになるのも一つの選択肢です。
ライターは、Webで記事の執筆や編集といった仕事をしていきます。
医療関係の記事は、医療業界で働いている経験や資格があれば、より読者に分かりやすい記事を提供できます。
ですので、作業療法士は経験を活かして、記事を執筆していきたい人にはおすすめです。
公務員
作業療法士の経験を活かして、公務員になる道もあります。
これらの機関での主な仕事は、地域住民の相談に乗ったり、障害福祉サービスの手続きをしたりする業務を行っていきます。
公務員のメリットは、
- 安定した収入がある
- 休みが多く働きやすい
- 長く働き続けられる
といった良い点があります。
そのため、ワークライフバランスを意識して働きたい人にはおすすめの職種です。
作業療法士から一般企業への転職が向いている人
作業療法士から一般企業への転職には、以下の人が向いています。
順番に解説していきます。
転職する理由が明確にある人
理由が明確に決まっていれば、迷わずスムーズに活動を進められ、納得のいく転職活動ができます。
「作業療法士から別の職種を経験してみたい」など今の仕事では実現できないことが目標になっている場合は、少しずつでも転職に向けて動き出していくのがおすすめです。
まずは転職エージェントに登録してみるなど、行動を起こしてみましょう。
他にやりたいことがある人
やりたいことがあるのに今の仕事を続けたままでいると、年齢の関係で転職するチャンスを逃してしまったり、後から「転職をしておけばよかった」と後悔することにもなります。
とくに、未経験の仕事の場合、勉強も必要になる仕事もあるため、あらかじめ業務外で学習を進めていくと良いでしょう。
そのため、転職の際に勉強していることがアピールできれば、企業にも好印象に映ります。
一般職を経験して出戻りしたい人
作業療法士をやっている人の中には、「一般職を経験した後に、作業療法士に戻りたい」という人もいるでしょう。
一般職に転職する場合、未経験から仕事をすることも多いですが、出戻りを目標にしているのであれば、まず自分が経験したい職種を目指して転職活動を進めてみましょう。
作業療法士が一般企業に転職を成功させるためのコツ
転職を成功させるためには、以下の5つを意識しましょう。
順番に解説していきます。
なぜ転職するのかをはっきりさせる
転職理由がはっきりしていないと、途中で何のために転職をしているか分からなくなってしまい、転職がスムーズに進まなくなってしまいます。
まずは以下の内容について考えておくのがおすすめです。
- なぜ転職したいのか
- 転職で何を実現したいのか
- 将来のビジョンや目標
紙に書き出して整理しておきしょう。
スキルや経験の棚卸しを行う
次に自分のこれまでの経験やスキルの棚卸しを行いましょう。
スキルや経験を整理していないと、自分の強みやアピールすべきスキルが分からなくなってしまいます。
以下の手順に従って、キャリアの棚卸しをやってみてください。
- これまでの経験を書き出す
- 時系列で整理する
- 自分の強みを引き出す
現在だと、Web上で自己分析ツールがあります。質問に答えていくだけで自己分析ができるため、ぜひ活用してみてください。
書類や面接の準備をしっかり行う
企業に応募していくうえで、書類や面接の準備をしっかり行うことは大切です。
ですが、一人で書類作成や面接準備をしていくのは大変な作業でもあります。
おすすめは転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに書類の添削や面接対策をしてもらうことです。
プロに書類添削、面接対策をしてもらうことで、改善点や書くポイントが分かります。
そのため、書類作成などに悩んでいる人は、転職エージェントに登録してみましょう。
希望条件の優先順位を決めておく
転職を進める際は、希望条件の優先順位を決めておくのがおすすめです。
ここを決めておくことで、企業に応募する基準が明確になり、内定が出たときにもどの基準で決めればよいかをしっかり判断できます。
例えば、筆者が転職していたときは、
- 未経験からでもエンジニア転職できる会社
- 社風が自分の性格に合っている会社
こういった希望条件を決めていました。
何を優先して働きたいかは事前に決めておきましょう。
転職エージェントを活用する
転職を進めていくうえで、一人で求人を探したり企業に応募したりするのはかなり大変です。
また一人で転職活動をするのは不安な人もいるでしょう。
こういった人は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは無料で登録でき、登録するとキャリアアドバイザーに求人を探してもらえたり、非公開の求人を紹介してもらえたりします。
また応募する企業に合わせた書類添削や面接対策をしてもらえるので安心して選考に臨めます。
ですので、一人で転職活動をするのが不安な人は、ぜひ転職エージェントを活用してみてください。
作業療法士が転職を成功させるための使うべき転職エージェント3選
ここでは、作業療法士の利用がおすすめな転職エージェントを紹介します。
PTOTSTワーカー
- 独自のパイプを活かした情報力
- 業界トップクラスの求人数を保有
- リハビリ職に特化したアドバイザーが転職活動をサポート
PTOTSTワーカーの運営会社である株式会社トライトキャリアは、医療・福祉業界で人材紹介サービスを展開しており、グループ全体で年間3万人(※)もの転職実績を有しています。
業界における太いパイプを活かした情報力が最大の特徴です。
求人数は業界トップクラスを誇り、2023年5月現在、1.6万件超(※)の求人を保有しています。
このほかに非公開求人も用意されており、登録すると豊富な求人の中から最適な仕事を紹介してもらえるでしょう。
業界に特化したアドバイザーによる転職支援も魅力で、面接対策や給与交渉などのサポートを受けられます。
そのため、求人票からはわからない職場の雰囲気や人間関係も共有してもらえるため、働くイメージをもったうえで応募に進めることもメリットといえるでしょう。
レバウェルリハビリ
- 医療・介護分野で10年の実績をもつ会社が運営
- キャリアアップやスキルアップの相談も可能
- 面接の日程調整や条件交渉も代行してくれる
レバウェルリハビリの運営会社であるレバレジーズメディカルケア株式会社は、医療・介護分野の人材紹介で10年(※)の実績を有しています。
希望のライフワークバランスや職場の雰囲気など、転職で叶えたいことを伝えてみてください。
これまで築いてきた病院・介護施設との信頼関係やネットワークをもとに、ここでしか知り得ないような内部情報まで共有してもらえるでしょう。
また、現在のスキルに合わせた求人の紹介だけでなく、キャリアアップのための転職に対応してもらえるのもうれしいポイントです。
そのため、思い描くキャリアプランに合わせた求人の紹介にも期待できるでしょう。
面接の日程調整や条件交渉も代行してもらえるため、忙しい合間でも効率的に転職活動を進められます。
PTOT人材バンク
- さまざまな施設の案件が充実
- 専門のキャリアパートナーが転職成功まで徹底サポート
- 職場の雰囲気や内情などの情報も提供
PTOT人材バンクは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を対象とした転職支援サービスです。
運営会社である株式会社エス・エム・エスは、医療・介護分野で幅広く人材紹介サービスを提供しているため、病院、老健、デイケア、小児施設など、多岐にわたる施設の求人が充実しています。
経験豊富なキャリアパートナーによる転職支援も特色で、応募書類の添削や面接対策、入職後のアフターフォローなど、転職成功まで徹底したサポートを受けられます。
また、求人が出ていない施設への応募確認も代行してもらえるため、興味がある施設があれば伝えてみるといいでしょう。
施設とのやり取りもキャリアパートナーが兼任しているため、職場の雰囲気や内情などの内部情報を教えてもらえるとともに、マッチ度の高い求人紹介にも期待をもてます。
まとめ
本記事では、作業療法士から一般企業への転職について解説しました。
基本的に、作業療法士から一般企業に転職する際は、作業療法士としての経験を活かすことができれば、一般企業でも活躍できます。
また、転職エージェントは無料で登録でき、利用できるメリットがあります。
本記事を参考に自分に合った転職エージェントを登録してみましょう。