「公務員に落ちたらどうすればいい？」
「まだ選べる進路はあるの？」

公務員試験に落ちて進路に悩む学生はたくさんいます。

ですが、一人で悩んでいて冷静で迅速な決断ができないと、希望する進路を実現できない可能性もありえます。

本記事は、焦らず落ち着いて進路を考えたい方に向けて、公務員に落ちた後の進路や、民間企業への就活に切り替えた場合の就活方法を解説します。

本記事を読めば、今後の進路について前向きに検討し、先を見据えた行動をとれるでしょう。

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【学歴別】公務員試験に落ちたらどうする？

「公務員を専願で目指していたのに落ちてしまった」という方は悔しい気持ちでいっぱいなはずです。

卒業まで時間もあまりないのに、また進路を一から考え直さなくてはいけないので、焦りや不安もあるでしょう。

本章では今からでも選べる進路を最終学歴別にいくつか紹介するので、「進路に迷っている」方、「この先どうすればいいかわからない」方はぜひ参考にしてください。

【共通】民間企業へ就職する

民間企業へ就活することは、公務員試験に全落ちしてしまった学生の最も一般的な進路選択です。

いくつかの進路の選択肢がある中で、民間企業への就職を選ぶ人が多いのは、民間企業へ就職することにメリットがあるからです。

そのメリットは以下のとおりです。

民間企業に就職すれば、さまざまなスキルを一から学べます。

その中には公務員の業務内容にも活かせるものがあるかもしれません。

即戦力となるスキルや実務経験があれば、新卒枠でなくとも社会人枠で公務員試験に再挑戦できる可能性があります。

また民間企業は国内に数多くあるので、自分自身のやりたいことや性格によく合う職場を見つけられる可能性があります。

民間企業へ就活することを決めたら、一日でも早く行動を始めましょう。

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【共通】公務員試験を再受験する

「絶対に公務員になりたい！」と考えている方は公務員試験に再挑戦してみるのもよいでしょう。

その場合、再挑戦する環境に注意しましょう。

例えば、民間企業に勤めながら再受験するのであれば、金銭面や合否に関する心配は少なくて済みます。

就職浪人をすれば、時間や労力をすべて公務員試験対策に費やすことができます。

しかし就職浪人は万が一不合格だったときのリスクが大きく、民間企業へ就活するときに空白の期間が生まれてしまうことになります。

金銭面の心配や就業の空白期間があると、精神的に不安になってしまいパフォーマンスも落ちてしまうため、民間企業で働きながら公務員試験に再受験することをおすすめします。

【大卒】大学院へ進学する

こちらは大卒区分で公務員試験に挑戦した方を対象にした進路選択肢です。

大学院の入試時期は公務員試験よりも遅く、公務員に落ちてからでも対策ができます。

学生を続けながら公務員を再度目指してもよいですが、研究との両立は大変であること、学費がかかることなどのデメリットもしっかり鑑みたうえで決断するようにしましょう。

【高卒】公務員専門学校へ進学する

こちらは高卒区分で公務員試験に挑戦した方を対象にした進路選択肢です。

高卒区分で公務員試験を受験する場合、公務員専門学校を併願先として出願するケースがよくみられます。

公務員専門学校へ進学すれば、公務員になるための勉強に全力を注ぐことができ、自信を持って再受験できるでしょう。

ただし、学費がかかるというデメリットは決断前に考慮しなければなりません。

公務員試験に落ちる人の割合

公務員試験に落ちたことで、「実際落ちているのは自分だけかもしれない」「今年の公務員試験の倍率はどれくらいだったのだろう」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし世間では、公務員試験は難関試験で、落ちる人は少なくないといわれています。

本章では公務員試験に落ちる人の割合を、国家公務員と地方公務員とに分けて解説します。

国家公務員試験に落ちる人の割合

以下の表は、国家公務員の2024年度（高卒区分は2023年度）の採用情報です。

この表からは、どの職種でも合格率は半分以下であることがわかります。

国家公務員に落ちることは珍しいことではありません。

試験の区分	申込者数	一次試験 合格者数	最終合格者数	倍率 （申込者数/最終合格者数）
総合職（院卒）	1,350人	968人	668人	2.0倍
総合職（大卒）	16,983人	2,553人	1,285人	13.2倍
一般職（大卒）	24,240人	10,823人	7,557人	3.2倍
一般職（高卒） ＊2023年度	9,889人	4,559人	3,407人	2.9倍
専門職（大卒）	21,713人	9,443人	5,084人	4.3倍
専門職（高卒） ＊2023年度	18,188人	9,232人	4,848人	3.8倍

地方公務員試験に落ちる人の割合

地方公務員の採用倍率は、各自治体によって異なります。

以下の表は例として2023年度の東京都の採用情報です。

この表から、東京都の職員採用試験はどの区分でも3倍以上の倍率があり、簡単には合格できないことがわかります。

試験の区分	申込者数	一次試験 合格者数	最終合格者数	倍率 （申込者数/最終合格者数）
Ⅰ類A採用	815人	205人	111人	3.5倍
Ⅰ類B採用	3,927人	2,158人	1,257人	3.1倍
Ⅱ類採用	203人	65人	30人	4.5倍
Ⅲ類採用	1,084人	335人	190人	4.1倍

公務員試験に落ちた後に民間企業へ効率よく就活するコツ

公務員試験に落ちてから就活を始めると、内定までの時間が短いため効率的に就活を進める必要があります。

この章では効率的に就活を進めるためのコツを4つ紹介します。

就活エージェントに登録する

短い時間で内定を獲得するためには、就活のプロにサポートしてもらうのがおすすめです。

業界（企業）研究・ESの作成・面接対策といった実務的なサポートに限らず、「公務員試験に落ちてから就活する」不安を相談することもでき、心理的・精神的サポートも受けられます。

一人で悩まず、周りに相談しながら就活を進めましょう。

次の章では「公務員試験に落ちてから就活する方におすすめのエージェント」を紹介しているのでぜひ参考にしてください。

就活の流れを理解する

まずは就活の流れを理解し、内定までのプランを組み立てましょう。

流れを理解しないと、事前準備が疎かになったり、締め切り日に提出や連絡ができなかったりと重要な箇所でミスが多くなり、就職が長引いてしまう可能性があります。

プランを立てると自分が今どの段階にいて、就職希望日までに何をしなければならないのかが明確になり、効率的に情報収集や書類・面接対策ができるでしょう。

後の章で「公務員試験に落ちてから就活する流れ」を詳しく説明します。

自己分析を入念におこなってエントリーする業界を絞る

厚生労働省が2022年に発表した職業分類によれば、世の中には約1万8,000種類もの職業が存在しており、それぞれの強みや弱みはさまざまです。

中にはきっと自分自身の強みや特性を活かせる職種があるでしょう。

そのような職種を知るためにも、まずは自己分析が重要です。

自己分析がまだの方は一度分析をしてみましょう。また、自己分析の結果は本人の価値観や経験によって変化します。自分の最新の状態を知るために、定期的に再テストすることをおすすめします。

また複数のサイトで分析すると、情報量が増えて自分自身に対するより深い理解につながるかもしれません。

【参考】第5回改定厚生労働省編職業分類｜労働政策研究・研修機構

面接でよく聞かれる質問は事前に回答を準備する

秋採用にエントリーすると、「なぜこの時期に就活をしているのか」・「なぜ公務員から民間企業に志望を変えたのか」など、面接官からよく聞かれる質問がいくつかあります。

これらの質問に対しては、事前に回答を準備して面接に臨みましょう。

公務員試験を受けていたことを正直に話し、「今は御社の事業に貢献したい」気持ちを伝えることがポイントです。

企業に対する志望理由を聞かれた際には、「公務員の志望動機が、御社の企業理念にも通じるところがある」と伝えると、総じて一貫性のある回答ができるでしょう。

公務員試験に落ちてから就活を開始する方におすすめ就活エージェント

効率的に就活を進めるために、就活エージェントを積極的に活用しましょう。

数ある就活エージェントの中から、公務員試験に落ちてか就活する方に特におすすめのエージェントを紹介します。

キャリアパーク

キャリアチケット

シュトキャリ

公務員試験に落ちてから民間企業へ就活する流れ

公務員試験の対策を進めてきたために、民間企業への就活の流れをよく知らないという方もいるでしょう。

この章では基本的な就活の流れを説明します。

就活を始めてから内定が決まるまでの流れは以下のとおりです。

自己分析・業界（企業）研究

自分自身の性格・強みや弱みを理解し、どの業界・企業が自分に合っているのかを見極めます。

とくに、企業が求める人物像が自分自身の人間性に合っているかどうかを重点的に意識してチェックしましょう。

また、「他者から自分はどのような人間だと思われているか」を知ることも重要です。

客観的に自分自身を見つめ、企業の求める人物像と合致するような自己PRを考えましょう。

ESの準備

ESに用いる過去の経験やエピソードは、公務員試験で用いたものを再度使用して問題ありません。

ですが、その企業の求める人物像に合致するように、構成を練り直したり、強調して伝える箇所を変えたりと伝え方の工夫をしましょう。

「ESの書き方がわからない」「どのようなエピソードを伝えたらよいかわからない」方は、エージェントなどの相談窓口を積極的に活用することをおすすめします。

面接対策

就活生がどのような質問をされやすいのか、質問に対してどのように回答するのが良いのか、事前に下調べをして不安要素をなくしましょう。

面接対策は、基本的には公務員試験における面接対策の延長線だと考えて問題ありません。

公務員試験で「面接に失敗した」と考えている方は、失敗の原因と真摯に向き合い、その箇所は万全の状態といえるまで対策をしましょう。

「よく聞かれる質問」に対してもあらかじめ回答を用意しておきましょう。回答を準備したら、第三者に見てもらい推敲を重ねるとより洗練されたものになるでしょう。

エントリー～内定

公務員試験に落ちてから就活する方は、内定までの時間があまりありません。

一日でも早く面接に臨めるような態勢を整えることが重要です。

しかしその中でも焦りは禁物です。志望動機の作成はじっくり力をかけて取り組みましょう。

もっと詳しく「公務員に落ちてからの就活」について知りたい方はこちら↓

関連記事：公務員試験落ちてから就活は遅い？夏以降の就活のコツを詳しく解説！

公務員試験に落ちたらどうすればいいか分からない方によくある質問

公務員試験に全落ちする確率は？

株式会社Synergy Careerの調査によれば公務員試験に落ちる人の割合は約65％です。

この数値からもわかるように、公務員試験に全落ちする人は、決して少なくありません。

ここで落ちてしまったからといって希望する進路をあきらめるのではなく、気持ちを切り替えて民間企業へ就活を始めればまだまだチャンスは残っているでしょう。

【参考】【約65％】公務員に全落ちしてしまった後の行動8選｜落ちた後の対処法・目指す業界も｜株式会社Synergy Career

公務員試験に落ちたら親に言うべき？

両親に結果報告をしたほうがよいのは確かですが、そのタイミングは自分で決めましょう。

結果がわかったらすぐ報告し、「気持ちに寄り添ってほしい」方もいるでしょう。その後の進路の計画を立てた段階で報告し、「両親には安心して待っていてほしい」方もいるはずです。さらには最終的な就職先・進学先が決定してから報告し「一連の結果報告はまとめてしたい」と思う方もいるでしょう。

伝えるタイミングや伝え方は自分自身と両親にとって一番負担の少ない形になるよう工夫しましょう。

公務員試験に落ちてからでも就活は間に合う？

もちろん、公務員試験に落ちてからでも間に合います！

そのためには戦略的・効率的な就活をする必要があります。

まずは就活エージェントに相談して一緒に内定までの計画を立ててみるのがおすすめです。

以下の記事は、公務員に落ちてからの就活方法を詳しく解説しています。

関連記事：公務員試験落ちてから就活は遅い？夏以降の就活のコツを詳しく解説！

【まとめ】公務員試験に落ちたら就活エージェントを活用して進路選択肢を探そう

公務員に落ちても、就活エージェントの力を借りれば民間企業の内定にはまだ間に合うことがわかりました。

公務員に落ちる学生は毎年たくさんいて、公務員試験後から就活を始めるのは何も間違ったことではないので、堂々と自信を持って就活に臨みましょう。

進路に関して不安があるのはみな同じです。

その不安を解消するためにエージェントは存在します。

エージェントの力を最大限活用することで、最短で内定をつかみ取ることができるでしょう。