「中卒でニートだけど就職したい…」
「中卒ニートって就職難しいのかな」
「おすすめの仕事ってあったりするのかな」

こういった疑問が解消される記事です。

中卒で長いことニートをしていると、今から就職できるか不安になりますよね？

結論、現在中卒でも準備を十分にして行動し続ければ就職ができます。

現実として高卒や大卒と比べると就職の風当たりは強くなりますが、諦めずに努力し続ければ就職は可能です。

中卒ニートから脱するために就職したいけど、どうしたらいいかわからない方はぜひ最後までご覧ください。

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中卒ニートでも就職はできる

結論、中卒ニートでも就職ができます。

しかし、高卒や大卒と比べて就職が厳しくなる傾向にあるので、就職に対する十分な準備が重要になります。

なぜなら世間は、中卒やニートに対してネガティブなイメージを持っているからです。

たとえば、世間が持っている中卒のイメージは以下の通りです。

また、ニート生活を長く続けていると以下のように考えられる可能性もあります。

もちろん、中卒ニートになってしまった方の中には家族の介護などの問題で働くことも進学することも難しかった方もいます。

さらに、いじめなど精神的なトラウマを抱えてしまった方などもいるため、一概に中卒ニートが悪いわけではありません。

しかし、曖昧な理由のまま時間が過ぎている場合は、採用担当者がネガティブなイメージを持ってしまいます。

中卒ニートが就職するためには、採用担当者のネガティブなイメージを払拭させることが必要です。

中卒ニートがネガティブなイメージを払拭するためには、働くための土台を作り、仕事のやる気があることや働くための行動をアピールしましょう。

たとえば、以下のような行動が必要です。

大変な内容ですが、徐々に働くための土台を作って十分に準備することで就職できる可能性が高まっていくでしょう。

日本全体の割合からみた中卒ニートの割合

厚生労働省が平成19年に公表した「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」の中では、中学以降の進路について以下のように結果を報告しています。

中学卒業後の進路選択
高校に入学した人	93.5%
高校に入学しなかった人	4.3%
高校入学した人(93.5%)のうち卒業をしなかった人	12.0%

以上の調査から高校に進学できず中卒ニートになってしまった方より、高校を中退した中卒ニートの方が多いのです。

中卒ニートの就職が難しいといわれている理由

ここでは中卒ニートの就職が難しいといわれている理由を3つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

学歴に対して評価がしにくい

中卒だと学歴に対して評価がしにくいため就職が難しいといわれています。

なぜなら、現代では中卒の割合が少ないためネガティブな印象を持たれることも少なくないからです。

面接官によっては中卒というだけで「学習意欲がないかも」「素行に問題があるかもしれない」と考えてしまう場合があります。

人によっては高卒が学歴として最低のラインだと偏見を持っている方もいるため、中卒だと評価されづらくなります。

しかし、中卒だからといって諦めてはいけません。

たとえば、高卒認定を取ることで前向きに就職活動していると理解してもらいやすくなるため、ネガティブな印象を払拭できます。

世間では学歴に対してマイナスな印象を持っている方が多くいるため、払拭できるようにアピール材料を積み上げていきましょう。

ビジネススキルを持っていない

中卒の場合、ビジネススキルがないと考えられてしまい就職が難しくなります。

なぜなら中卒から就職も進学もしておらずニートのみをしていた場合、基本的なビジネススキルが身についていないため「入社した後で1から教育するのが大変だ」などと感じられてしまうからです。

もちろん、求人の中には未経験歓迎の企業が多くあります。

しかし、そういった企業でも、基本的なビジネススキルや今後のポテンシャルを求められている場合が多いのです。

一度も就職したことがないと、採用担当者の偏見により、戦力としても数えてもらえない可能性があります。

過去にアルバイトを経験している場合でも退職してから長期間経ってしまった場合は、あまり評価してもらえないため注意が必要です。

働く意欲があまりないと思われてしまう

中卒から長い間ニートを続けている場合は、働く意欲があまりないのかと考えられてしまいます。

なかには働けない理由があって仕方ない方もいますが、世間の印象として「怠けているから働いていないんだ」と偏見を持たれてしまいます。

採用担当者の先入観で「怠けていたから、入社しても続かないかもしれない」と思われてしまう可能性は高くなります。

採用担当者も中卒ニートに対して悪く思いたいわけではなく、今後一緒に仕事をしていくなかで不安を感じることが多いのです。

不安を払拭させるために空白期間は仕方ないと認めて、前向きにアピールしましょう。

中卒で就職した際の平均年収

厚生労働省が平成18年に発表した「平成18年賃金構造基本統計調査（全国）結果の概況 」では中卒の平均月収が男性で280,200円、女性で174,400円といわれています。

年収に置き換えると、単純計算で12か月分の男女の平均は約272万円となります。

対して、高卒の場合の年収は約300万円、大卒の場合は約413万円です。

すべて賞与の金額を換算していないため実際はさらに多くなりますが、比較してわかる通り中卒の給料は低いです。

また、それぞれ学校を卒業してから65歳まで働くと仮定した場合、生涯年収の際は以下の通りです。

生涯年収
中卒	1億3,600万円
高卒	1億4,100万円
大卒	1億7,759万円

中卒と大卒を比較すると生涯年収で約4,000万円近く差があります。

中卒からでも始めやすい業界

ここでは中卒からでも始めやすい業界を5つ紹介していきます。

介護業界

中卒からでも始めやすい業界の一つ目は介護業界です。

なぜなら、介護業界では採用条件に学歴不問や未経験者歓迎と記載されている場合が多く、始めやすい環境が揃っているからです。

たとえば、資格がなくても仕事ができる環境が整っていたり、働くための研修に力を入れていたりする場合も多くあります。

また、介護業界では少子高齢化の影響などの理由で長らく人手不足です。

厚生労働省が2021年に発表した「第８期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」では、2040年には約69万人の人手不足が発生するといわれています。

現状人が少ない業界のため学歴や経験は不問で採用されることが多く、中卒ニートからでも始めやすい業界といえます。

建設業界

建設業界も中卒ニートから始めやすい業界のひとつです。

厚生労働省が公表している職業情報提供サイトjobtagでは「建設・土木作業員」に従事する中卒の方は16.7%もいることがわかっています。

10人に1人以上は中卒の方が働いているので、働きやすい環境といえます。

建設業界は学歴を問わない求人がとくに多く、どの学歴からでも始めやすいのが特徴です。

さらに建設業界は学歴や知識より技術を重要視されているため、学歴に自信がなくても長く続けることで職人になれます。

職人になると、独立なども考えられるため大きく稼ぐことも可能です。

業界的にも中卒に対して寛容なため建設業界はおすすめの業界といえます。

製造業界

製造業も中卒から始めやすい業界といえます。

なぜなら、製造業は学歴不問の求人が多く、どなたでも始めやすい特徴があるからです。

工場の中でライン作業を担当する場合は、作業手順を元に進める必要があります。

作業手順は「標準化」という誰がやっても同じ質になるように手順を細かく定めたものが用意されている場合がほとんどです。

手順を覚えれば誰でもできるため、学歴や経験を問われず始めやすいといえます。

また、工場では期間工従業員や派遣社員として働けるので自分に合っているかの確認も可能です。

正社員登用に積極的な会社もあるため、試験に合格すると正社員として契約できる可能性があります。

初めてでも仕事がしやすいため、中卒ニートにおすすめの業界です。

ドライバー

トラックのドライバーも学歴や年齢を重視していない傾向が強いため中卒でも始めやすい業界といえます。

なぜなら、運転手の場合は必要な免許の取得と技術があれば問題がないからです。

もし中卒でも、免許と技術があれば即戦力なるため業界としては欲しい人材です。

また運送業界は若者の人材不足に悩まされています。

国土交通省が発表した「トラック運送業の現況について」では、以下のようにいわれています。

トラック業界で働く人のうち、約４５．２％は４０～５４歳。

一方、２９歳以下の若年層は全体の１０％以下。

引用元：トラック運送業の現況について｜国土交通省

少子高齢化の影響で若者の人数が少ないため、未経験でも入りやすい業界といえるでしょう。

コールセンター

中卒でも始めやすい職業としてコールセンターもおすすめです。

コールセンターは、お客様の問い合わせや質問に電話を通して案内する仕事です。

経験や知識を問われない業務内容のため、未経験歓迎や学歴不問になっている場合が多くなります。

また、新人のために研修を手厚くしている場合もあるため「中卒でも大丈夫かな」と不安になってしまう方でもおすすめです。

基本的に相手からかかってきた電話に対応するため、臨機応変な対応が求められる仕事です。

コミュニケーションが苦手な人は、慣れるまで苦痛に感じてしまう可能性があるため注意しましょう。

中卒ニートから正社員を目指す方法

中卒ニートから正社員を目指すためには準備が必要です。

まずは就職するまでの具体的なステップの前に準備段階として生活を整えましょう。

生活を整えるための具体的な手順は下記の通りです。

まずは、日中に仕事ができるように規則正しい生活を送りましょう。

ニートをしていると生活リズムがずれてしまっている場合も多く、実は昼夜逆転していることが珍しくありません。

まず夜はしっかり寝て、朝早く起きる習慣を身につけることで、仕事をしている時の生活リズムに合わせられます。

またご飯を3食食べたり、運動して健康にも気を使ったりすることで生活リズムが整いやすくなります。

次に、身だしなみを整えましょう。

ニートをしていると身だしなみに気を使わなくなることがほとんどです。

就職面接では第一印象が重要のため、清潔感がある状態にするだけでも印象が変わって評価がよくなります。

清潔感のある身だしなみをするために下記を意識しましょう。

見た目を整えると外に出るにも自信が出てくるため、自分を変える一歩目として有効といえます。

そして、就活をする際は長い目をみて覚悟を決めましょう。

中卒の就職活動はほかの高卒や大卒の就活と比べ、風当たりが強い場合がほとんどです。

難しいと感じた時に諦めるのでなく、前を向いて挑戦し続ける精神力が必要です。

時には資格を取ったり、高卒認定試験を受けたりするため長期間の努力が求められます。

まずは長い目をみて覚悟を決めることで、就職できる可能性を高められるでしょう。

中卒ニートが仕事を見つけるまでのステップ

ここでは中卒ニートが仕事を見つけるまでのステップを5つ紹介していきます。

高卒認定試験に合格して高卒の資格を取る

就職先の幅を広げるために高卒認定試験を取得しましょう。

中卒でも就職は可能ですが、世間の印象や求人数から考えると大きなハンデとなる場合も多くあります。

高卒認定試験を取ることで応募できる業界の幅が広がったり、就職に意欲的と評価してもらえたりするため働きたい職種につきやすくなります。

もちろん資格の取得に時間がかかったり、勉強するのにも億劫になったりしますが将来のことを考えて取得するのがおすすめです。

高卒認定試験とは文部科学省が開催している「高等学校卒業程度認定試験」のことを指します。

範囲は広いため、まとまった時間がとれて勉強に意欲的な方におすすめです。

アルバイトから始める

最初は仕事に慣れていない場合がほとんどのため、いきなり週5で働くのではなくペースを掴みやすいアルバイトから始めてみましょう。

一気に始めようとすると大きなストレスがかかったり、反動で嫌になってしまったりするため徐々に慣れることが大切です。

さらに正社員登用がある職場の場合は、長く勤めることで正社員に昇格できる可能性があります。

すでにアルバイトで慣れている内容なので1から覚えなおす必要がないのもメリットです。

また、アルバイトをすると下記のようなメリットがあります。

今後の仕事にも使えるスキルのため、いきなり働くのが不安な方はアルバイトから始めましょう。

働きたい業界の資格を取る

働きたい業界が明確にある場合は、業界に必要な資格を取得しましょう。

なぜなら、すでに勉強をしていると就職面接の際にやる気があると評価してもらいやすく、中卒ニートの不安を払拭しやすくなるからです。

さらに、資格によっては即戦力として働ける場合があります。

また、希望の業界の資格を取ることで、その業界に対する理想と現実のギャップを埋めることが可能です。

理想のみで仕事を探してしまうと、入社した後に「思っていたのと違う」と感じ退職をしてしまう場合があります。

実際に資格の勉強をして、業界の内容を理解しておくと「思っていたのと違った」となりづらく後悔のない就職ができます。

就職活動を有利に進めることや、入社してから後悔しないために資格の取得をしましょう。

学歴不問で働ける仕事を目指す

企業選びでは学歴不問で働ける仕事を探しましょう。

もちろん学歴不問と書いていない場合でも応募は可能ですが、書類で落とされることが多くなります。

理想の就職先を考えるのも大事ですが、まずは学歴不問で働けるところを探すようにすると就職がうまくいきやすくなります。

応募した企業から落とされ続けると、せっかく一歩踏み出そうとしているのに心が折れてしまうでしょう。

まずは、現状の自分で働ける仕事を見つけるのが大切です。

もし高卒認定が取れた場合は選択できる仕事の幅が広がるため、資格取得を目指しながら就活を続けていきましょう。

転職エージェントを利用する

就職するために転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントでは、プロの転職アドバイザーが求職者にあった方法で就職までの道のりを手助けしてくれます。

何から始めていいかわからない、どういう仕事があるかわからない、仕事探しは任せたいという方におすすめのサービスです。

転職エージェントでは求人数を多数保有しているため、中卒でも働ける職業を紹介してくれます。

中卒ニートにおすすめの転職エージェント

ここでは中卒ニートにおすすめの転職エージェントを3つ紹介していきます。

えーかおキャリア

ハタラクティブ

就職カレッジ

中卒ニートが就職する時のよくある質問

ここでは中卒ニートが就職する時のよくある質問を3つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

中卒で正社員になれる割合は？

令和5年に厚生労働省が発表した「令和５年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ」では、令和5年の3月に卒業した中卒の就職率は86.3%といわれています。

実際に、中卒でも就職できている方が多いため、学歴を理由に就職できないと悲観する必要はありません。

着実に行動して、採用担当者にアピールすることで就職は可能だといえます。

参考元：令和５年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ｜厚生労働省

中卒のニートの割合は？

独立行政法人 労働政策研究・研究機構が調査した「非求職無業者（ニート）の経歴と意識、世帯の状況によると」15〜34歳の非求職無業の中で中卒の割合は、2017年時点で18.1%いることがわかっています。

参考元：非求職無業者（ニート）の経歴と意識、世帯の状況によると｜独立行政法人 労働政策研究・研究機構

中卒が苦労することは何ですか？

中卒が就職で苦労することは以下の通りです。

就職する時に、自分で選択できる幅が狭くなり辛い職場に入ってしまう可能性があります。

また、中卒に対する偏見により就職しにくいこともあげられます。

まとめ

この記事では中卒ニートが就職するまでのステップを解説してきました。

中卒ニートを長く続けていると就職するのが億劫になってしまったり、外に出るのが怖くなってしまったりすることもあるでしょう。

その中で就職することは人生を大きく変える大きな一歩といえます。

不安なことが多くても転職エージェントを利用すれば、プロのアドバイザーと一緒に就活が進められるためおすすめです。

あなたの就職活動の参考になればうれしいです。