20代後半でも資格なしで転職はできる！転職でスキルより重要な事とは？

「目立ったスキルや資格はないけど転職できる？」

結論、資格がなくても20代なら転職は可能です。20代前半・後半問わず、転職に求められるのはスキルではなくポテンシャルだからです。

とはいえ、どうすれば自分のポテンシャルを企業にアピールできるのか分からない人は少なくありません。

そんな方はあなたが持っている強みを引き出してくれる転職エージェントに相談してみてください。

資格がなくても転職を成功させたい20代後半の方にとって、転職エージェントは以下のようなメリットがあります。

この記事では、企業が求める20代の転職者像と転職の注意点について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

20代後半で資格なしでも転職はできる

20代後半で転職することは十分に可能です。

また、職種や業界を選ばず20代の強みである若さと体力を利用するのであれば、転職先を見つけられる可能性は非常に高いといえるでしょう。ただし、注意しなければならないのは、良い条件で希望の職種や業界に転職することは簡単ではないということです。

20代ではまだ特筆するようなスキルや資格が身についていないことも多く、早期離職をしている場合には、それ自体が企業側に悪い印象を与えてしまうこともあります。

また、「新卒で入社したけれど上手くいかなかったから、もう一度就職し直そう」という考えでは転職は上手くいきません。

一度社会に出た以上「自分は転職者だ」ということを忘れないようにしましょう。

【関連】転職したいけどスキルがない20代の方へ｜転職の進め方と成功するコツ

資格なしが必ず転職に不利になるわけではない

資格を持っていないと転職が厳しくなるとは限りません。一般事務や営業職、販売職などは資格がなくても転職しやすい職種だといえるでしょう。

実際、労働政策研究・研修機構の調査によると、正社員の中途採用に資格の所有を重視すると答えた企業は、全体の37.3%に止まりました。さらに非正社員の採用の場合は18.5%と、さらに割合は低くなります。

【参考記事】企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査｜独立行政法人 労働政策研究･研修機構

以上の結果からも、6割近くの企業では資格の有無を気にしていないということがわかります。

ただし、資格を持っていなければ業務自体ができない職種も多数存在するのも事実です。もしそのような職種を希望している場合は、資格がなければ最初から選考の対象外となるので注意が必要です。

応募条件に特定の資格の取得が入っていない場合は、「資格がないから採用されないのでは」と弱気にならず、どんどん応募していくことをおすすめします。

スキルや資格に代わる自分の強みを探そう

20代が希望の転職先へ転職したいと思うのならば、自分のアピールポイントをしっかりと見極めることが重要と言えるでしょう。

確かにスキルや資格はないかもしれませんが、数年間でも今の会社に勤めていた経験は必ず自分の力になっているはずです。

また、若さも20代の強みですが、ただ若いということだけをアピールするのではなく、「若いからなにができるか」を考えることが重要です。

• 新しいことを吸収することに長けている
• 業界に染まっていないからこそ柔軟な発想ができる
• 体力的にきつい仕事でも対応できる

など、自分の性格や能力を上手く年齢と掛け合わせ、アピールポイントとして考えてみましょう。

資格は実務経験があって初めて活きる

看護師など、資格・免許がないと働けない職種以外であれば、転職のために資格を取るのが必ずしも近道になるとは限りません。

新卒が資格を持っていた場合はやる気の裏付けになるので評価が上がる場合もありますが、20代後半に求められているのは実績や実力です。

実務経験がある上で関連する資格を取っていた場合は実力の証明になりますが、実務経験を伴わない資格は強みになる保証がないという点には注意しましょう。

20代前半・後半の転職事情｜企業が求めているものとは

転職を成功させるためには、企業が何を求めているかを理解する必要があります。

それはどの年代の転職にも言えることで、若さがあるから理解していなくても許されるということはありません。

20代だからこそ、「○○がしたい！」「○○になりたい！」という気持ちを強く感じることも多いかもしれませんが、転職活動を成功させるには「企業にとって自分が有益な人材だ」ということをアピールしなければならないことも忘れないようにしましょう。

ここでは、企業が20代に求めているものを紹介します。同じ20代でも20代前半と後半で傾向が変わってくるので、それぞれの特徴を解説していきます。

20代前半の場合

企業が20代前半の転職者に求めているものとして、ポテンシャルや将来性が挙げられるでしょう。
20代前半というのは転職者の中で最も若い年代でもあり、企業が重視するのはスキルや資格を有しているかという点ばかりではありません。

それよりも重要視される傾向にあるのは、転職者がこの先会社にとって有益な人材に成長していってくれるかどうか、という点です。

また、20代前半であれば第二新卒枠での転職が可能です。未経験歓迎の求人数も多く、前職と違った業界や職種にチャレンジしやすいのも20代前半のメリットだといえます。

ポテンシャルや将来性をアピールするには

ではどのようにしたらポテンシャルや将来性をアピールすることができるのでしょうか。

それらをアピールするために効果的なのは、どれだけ自分が深く自分の将来について考えているか、筋道を立てて示すことが挙げられます。

その企業に今転職することで、

1. どのような能力を身に着けたいのか
2. またその能力を使って10年後企業にどうやって貢献していけるのか
3. 自分はそこにどんなやりがいを感じているのか

を面接で伝えることがおすすめです。

20代後半の場合

20代後半になると20代前半の転職者に比べ、即戦力としての活躍をある程度求められるようになります。

未経験の業種・業界に転職する場合だとしても、今まで培った能力でどれだけ早く業界に順応し、会社に貢献できるかを求められます。

「20代後半だけどなんのスキルも身についていない」と感じる転職者も少なくありませんが、実はそんなことはありません。

数年に渡ってその仕事を続けてきたということは、自分が気づいていないだけで何かしらのスキルが身についているという場合が多いのです。

しかし、転職も未経験で社会人経験もまだ数年となると、自分で自分のスキルを見出す事は難しいと言えるでしょう。

20代後半の転職者には転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントに相談し、自分のこれまでの経歴や職務内容を伝えることで、自分でも気づいていなかった転職に役立つスキルを見出してもらうことができるでしょう。

20代前半・後半の転職に共通すること

20代前半・後半の転職に共通することは、企業は「若さ」ではなく「その人の魅力」を見ている傾向にあるということです。

「若いしできないことは多いけど、魅力がある」という理由で採用されることがあっても、「魅力はないけど若いからいつか良くなるだろう」という理由で採用されるケースが多いとは言い切れません。

面接等でアピールする際にも、若さを前面に押し出すのではなく、年齢に関係のない自分の魅力も合わせてアピールするようにしましょう。

20代後半で資格なしで転職を成功させるためのポイント

ここでは、資格なしで転職を成功させるためのポイントを4つ紹介します。次のポイントを押さえておけば、資格がなくてもスムーズに転職活動を進めることができるようになるでしょう。

資格のかわりにアピールできるスキルを探しておく

資格なしでも転職活動に大きく影響しないといえ、どうしても資格なしであるのがマイナスと感じてしまう方もいるでしょう。このようなときは、比較的どの業界でも求められる一般的なスキルがないかどうか探してみることをおすすめします。

例えば、コミュニケーションスキルや事務処理スキル、マネージメントスキルなどは、どのような業種でも自然に身についていることが多いです。

前職が営業職であればコミュニケーションスキル、事務職であればパソコンスキル、チームリーダーなどの経験があればマネージメントスキルなどがアピールできます。

「転職する時点で、必ず何かしらアピールできるスキルが身についている」ということを覚えておきましょう。

自分ではどうしても見つからない場合は転職エージェントや、キャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。

自己分析で自分の強みを洗い出す

転職を希望する業界が決まっているならば、応募先が求めているスキルをもとに、どこが自分の強みとしてアピールできるかを分析しましょう。

ほんの些細な長所でも、転職先のニーズに合っているものは細かくリスト化しておくことをおすすめします。

どうしても企業のニーズとアピールポイントの共通点がない場合は、モチベーションの高さや柔軟性などが強みになります。未経験の職種に応募する場合は、ポテンシャルの高さをアピールしてもよいでしょう。

少しでも自分のよいところを企業にPRできるように、前向きに考えてしっかりと自己分析を進めていきましょう。

転職エージェントに登録する

資格なしでの転職には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントを利用すれば、よりスムーズに転職活動を進められます。

転職エージェントでは専門のキャリアアドバイザーがスキルの洗い出しや強み分析などもサポートしてくれます。さらに、応募書類の書き方や模擬面接、企業との調整など転職に関わるあらゆる面で支援をしているのも特徴です。

また、転職エージェントは基本的に無料でサービスを提供しています。1社だけでなく複数登録をして、自分に合った転職エージェントを探してみてください。

「資格なしの転職で不安である」という不安も、キャリアアドバイザーなら親身になって相談に乗ってくれます。希望条件に合った資格なしでも応募できる企業を紹介してくれるはずです。

悩むよりも少しでも早く転職エージェントに登録して、転職活動を始めることが成功への近道です。

資格なしの履歴書の書き方をマスターする

転職活動で企業側が資格の有無を確認するのが履歴書です。資格がないと空白で出してしまいがちですが、取得を目指して勉強中であれば「○○の資格取得（○月×日受験）に向け勉強中」などと書いておくこともアピールポイントとなります。

また、そのまま空欄で提出してしまうと「資格があるのに記入漏れではないか」とマイナス評価をされる可能性もあります。できるかぎり何か記入することを心がけましょう。

自分だけで履歴書を作成するのが不安な場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談をしながら進めることをおすすめします。

20代後半で資格なしでも転職しやすい業種や業界

新しい職種への適応力という点から見ても30代、40代で未経験の業種へ転職するのは難しい可能性があります。

その点、20代は新しい仕事への適応力も高い傾向にあり、未経験の業種・業界へ転職しやすいと言えるでしょう。

今の仕事が自分に合っていないと感じているのであれば、思い切って未経験で新しい業界へ挑戦してみるのも良いかもしれません。

この項目では、未経験でも転職しやすい業種や業界をご紹介します。

介護・福祉関係

介護・福祉関係の仕事は、少子高齢化の影響で人手不足が拡大する可能性が高いと言われている業界です。

とくに介護職に関して、厚生労働省が公表した2021年にデータによると「人材不足感は依然として高い状況」とされており、訪問介護員は81.2％、介護職員に関しては69.7％が人材の不足感を感じていると発表されました。

【参考記事】令和元年度「介護労働実態調査」の結果｜厚生労働省

未経験での挑戦はハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、介護職では働きながら資格を取得することも可能であり、資格を取得すれば資格手当を支給している施設も多く見られます。

将来的には資格を活かして仕事をしたい方にもおすすめといえるでしょう。

WEB業界・IT業界

Web業界やIT業界も20代の転職におすすめです。パソコンスキルが低くて不安と思う方が多いかもしれませんが、20代であれば未経験者歓迎の求人が多いところも特徴と言えるでしょう。

またエンジニア職だけでなく、Webマーケティングなど前職が営業職であればなじみやすい職種も多数あります。研修制度が充実している企業で資格やスキルを取得し、将来的にはフリーランスや独立など様々な道が開けるのもこの業界の魅力です。

「将来のためになるスキルを身につけたい」「最初は大変でも、やりがいのある仕事をしたい」など考えている人に向いている業界だといえます。

飲食・サービス業界

飲食やサービス業界も、介護福祉業界と同じく20代が転職しやすい業界です。

常に人手不足のことが多く、求人数が大変多いところも特徴です。また特定の資格を求められない場合が多いため、資格なしでの転職がしやすいところも大きなメリットといえます。

営業の経験があれば、飲食店での接客や店舗の販売職など、勤務場所のバラエティに富んでいるところも魅力です。

未経験歓迎の求人数も多く「人と接する仕事がしたい」「コミュニケーション能力が高い」という方にも向いている業界です。

ただし、サービス業は土日祝日や夜間などに出勤する場合が多いため、転職先を探すときは自分の希望条件を明確にし、ライフスタイルに合った職場を探すこともポイントです。

20代後半で資格なしで転職をするときにおすすめの転職エージェント

転職エージェントを活用すると次のようなメリットがあります。

転職エージェントを経由して条件に合った人にのみ紹介される求人だけあって、給与などの待遇も良い傾向があります。

以下では20代後半の方におすすめの転職エージェントをお伝えしますので、状況に応じて使い分けてみてください。

ただ、担当者との相性の良し悪しもありますので、2~3社程度登録をしておくのがおすすめです。

ハタラクティブ

えーかおキャリア

就職カレッジ

まとめ｜20代後半資格なしでも転職はできる

20代の転職では、転職理由を明確にしたうえで転職活動に挑むことをおすすめします。また、自己分析をおこない、アピールポイントを把握したうえで面接官に伝えることも有効と言えるでしょう。

企業が20代の転職者に何を求めているのかを理解した上で転職活動に挑んでくださいね。