あなたがゲームプログラマーになることに興味を持っているのでしたら、このような疑問はありませんか？

ゲームプログラマーはやめとけという声もありますが、全ての人にとって向いていない職業ではありません。

この記事では、なぜ「ゲームプログラマはやめとけ」という声があるのか、どのような人が向いているのかを解説します。

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「ゲームプログラマーはやめとけ」と言われる理由

ゲームプログラマーはなぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか。

その理由としてよく挙げられるのが、以下になります。

• 給与が仕事に見合わないと感じる
• リリース時期には残業が多い
• 客先常駐が中心で、急な作業依頼が多い
• プログラミングスキル以外が身につきにくい

それぞれ簡単に解説します。

給与が仕事に見合わない

ゲームプログラマーは残業が多く、プライベートな時間をあまり作れない職場も少なくありません。

後述しますが、年収は約446万円と日本人の平均よりもやや多いです。

しかし、仕事量に対して給与が見合わないと感じる人が多いようです。

貯金は貯まるかもしれませんが、使う時間がなかったりすることから、不満を持っている方がいるのではないかと考えられます。

リリース時期には残業が多い

ゲームプログラマーは普段から労働時間が長い傾向にありますが、リリース時期には特に残業が重なる場合が多いです。

リリース時期に忙しくなることはどの業界のプログラマーでも同様のことが言えますが、会社と家の往復になるような生活に耐えかねている人も多くいます。

客先常駐が中心で、急な作業依頼が多い

ゲームプログラマーは客先常駐する場合が多く、業務上どうしても仕様変更や追加実装、エラー対応などの依頼が急に入ってくる場合があります。

そのため、急に業務負担が大きくなったり、業務後のプライベート時間が奪われることも多く、不規則な生活になりがちです。

突発的な業務依頼はストレスにもなりやすいので、このような業務環境がゲームプログラマーがきついと言われる要因の一つと言えます。

プログラミングスキル以外が身につきにくい

ゲームプログラマーはプログラミングに専念できる職種になりますが、他業種でエンジニアになろうと思うと、プログラミング以外の多様なスキルや経験も求められます。

そんなときにプログラミングにプラスアルファの強みを身につけていないと、転職が難しくなるなど、「このままで大丈夫かな？」と自分の市場価値に不安を持ってしまいかねません。

開発者全般に言えることですが、業務で身につけるスキル以外にも、自己学習で積極的に身につけていく必要があります。

ゲームプログラマーが向いていない人の特徴

ゲームプログラマーのデメリットとも言える、「やめとけ」と言われる理由を踏まえ、ゲームプログラマーに向いていない人の特徴について説明します。

• ゲーム制作に強い関心がない人
• 勉強し続けることが苦痛な人
• 仕事よりプライベートを充実させたい人

上記に一つでも当てはまる人にとって、ゲームプログラマーの仕事に苦痛を感じてしまうかもしれません。

自分にとって合っているか、ここで確認してみてください。

ゲーム制作に強い関心がない人

ゲーム制作に強い関心がない人は、当然かもしれませんが、あまり向いていません。

楽ができない環境なので、「それでもゲーム制作に関わりたい」という強い思いがないと、ゲームプログラマーの仕事はつらいだけになってしまいます。

また、「自分はゲームが好きだから」と思っていても、制作に関わることは全く別の話です。ゲームを制作することそのものに価値を感じられるかどうか考えてみましょう。

勉強し続けることが苦痛な人

ゲームプログラマーに限った話ではありませんが、技術は日進月歩です。

開発者を志すなら、進歩し続ける技術に置いていかれないように勉強し続けることが大切です。

多くの開発者がプライベートでも勉強しているように、新しい技術や知識を得ることに楽しさを感じられない人は、あまりゲームプログラマーには向いていないでしょう。

仕事よりプライベートを充実させたい人

ゲームプログラマーの働き方はプライベートが十分に確保できない可能性があります。

そのため、ワークライフバランスを重視したい人にとっては、ゲームプログラマーの仕事は苦痛になってしまうでしょう。

きっちりとプライベート時間のスケジュールを立てるのではなく、「今何時間ぐらい余裕あるから、これをやろう」というように、限られた時間を自由に楽しめるライフスタイルの方が向いているのではないでしょうか。

ゲームプログラマーが向いている人の特徴

今度は、逆にゲームプログラマーが向いている人がどのような人か解説します。

• 根気強い
• 黙々とプログラミング・勉強ができる
• ゲーム制作が楽しいと思える

このような方が、ゲームプログラマーに向いていると言えるのではないでしょうか。

それぞれ説明いたします。

根気強い

ゲームプログラマーに大切な特徴は、根気強さです。

ゲームプログラマがやめとけと言われる理由でも解説しましたが、ゲームプログラマーは急な作業依頼や仕様変更が多く入ってきます。

「せっかくやったのに…」みたいに思うような出来事も日常茶飯事。そんな職場では、根気強さが重要です。

あなたがもしひたむきに頑張れる性格であれば、自身を持ってアピールしましょう。

黙々とプログラミング・勉強ができる

ゲームプログラマーはリモートワークになる場合も多く、一人で作業することが多いです。

出社が必要な職場でも、案件ごとにプログラマーが複数人いない場合もあります。

そのような環境では、プログラミングについて質問や相談する相手がいないこともあります。

少なくとも一人で基本的なプログラミングができるよう、自ら調べながら実施できなければ、現場ではやっていけません。

根気強さにも似ていますが、集中して黙々とプログラミングしたり、必要に応じて勉強したりできるだけの集中力は必須です。

「一人で黙々と作業するのが性に合っている」という方は、適正があるかもしれません。

ゲーム制作が楽しいと思える

向いていない人でも解説しましたが、ゲームを制作することそのものにやりがいを感じられる人が、向いている人と言えます。

「実際に制作したことないからわからないよ」という方は、一度個人で開発してみてはいかがでしょうか。

ゲームプログラマーの現場では即戦力でないと採用されないケースも多いので、実際に作った経験があることは転職活動においても重要な要素です。

実際に一度作ってみることで、ゲーム制作にワクワクできるかどうかが分かります。制作自体に楽しさを感じられたら、転職を考えてみてはいかがでしょうか。

ゲームプログラマーのメリット

あなたがもし「自分は向いているかも」と感じるようでしたら、ゲームプログラマーになるメリットについても知っておきましょう。

デメリットを挙げられることが多いですが、メリットにしっかり目を向ければ、あなたにとって適職と感じられるかもしれません。

ゲームプログラマーのメリットは以下のとおりです。

• 即戦力であれば実務未経験でもOKの職場がある
• 年収は平均以上になるチャンスもある
• リモートワークができる職場が多い
• 身につけた技術が目に見える形になる

即戦力であれば実務未経験でもOKの職場がある

即戦力になるスキルが揃っていれば、実務未経験でも雇ってもらえる場合があります。

もちろん実務経験があるに越したことはないですが、実務を積まないと身につけられないものは多いとは思います。

しかし、技術力さえあれば認められる場合もあるため、自分で進んでゲームを作ってみるなど、積極的な行動は評価されます。

他職種から技術職への転職は難しいことが多いですが、本当にゲーム開発に興味があるようでしたら、挑戦してみてはいかがでしょうか。

年収は平均以上になるチャンスもある

求人ボックスの調査によると、2024年3月25日時点でゲームプログラマーの平均年収は​​約446万円（参考記事:ゲームプログラマーの仕事の年収・時給・給料）になるそうです。

同調査では職種を問わない正社員の給料分布は355〜435万円となったことから、ゲームプログラマーの年収は平均以上になることも期待できそうです。

給与幅は355〜996万円とかなり広いため、転職を考える際は職場環境や労働条件などと一緒に、求人をよく吟味しましょう。

リモートワークができる職場が多い

ゲームプログラマーはPCを使った開発業務となるため、リモートワークがしやすい職種です。

客先常駐で出社が求められることも多いとは思いますが、何かあれば在宅にできたり、他職種と比べてリモートワークに切り替えやすい仕事です。

もちろんリモートワークで十分な成果を出す必要はありますが、出社しないと仕事にならない業務ではないという点はメリットと言えます。

身につけた技術が目に見える形になる

ゲームプログラマーの仕事は、作ったものが目に見える形になる点がメリットです。

自分が開発したゲームが世に出て、動いているものを見た時、一番の満足感が得られます。

ゲームは生活に身近なものなので、自分が作ったものを目にする機会が多くあることは、ゲームプログラマーならではのやりがいを感じられる部分ではないでしょうか。

ゲームプログラマーになるのに必要なこと

ここでは、ゲームプログラマーになるために、続けられるようにするために、大切なポイントを紹介します。

もしゲームプログラマーへの就職・転職を考えているようでしたら、参考にしてください。

自分がどのような開発をしたいかを明確にする

まず自分がどのようなゲーム開発をしたいか明確にしましょう。

コンシューマー向けのゲーム開発か、スマホゲームの開発がしたいのかなど、おおよその方向性を定めないと、適切なスキルを学ぶこともできません。

何でも少しずつ勉強している程度では、即戦力と認められることはありません。

方向性を決め、それに見合ったスキルをしっかり身にけることは最低条件と考えておきましょう。

必要なプログラミングスキルを身につける

言うまでもありませんが、ゲームプログラマーはプログラミングスキルが必要です。

• ブラウザゲーム: JavaScriptなど
• スマホゲーム: SwiftやKotlinなど
• 本格的な3Dゲーム: C++やC#, Javaなど

上記のように、どのようなゲームを開発するかによって、必要なプログラミングスキルは変わってきます。

もちろんプログラミング言語はこれだけではありません。

自分の方向性を定めたら必要な言語について調べ、プログラミングスキルをしっかり身につけましょう。

自分でゲームを作ってみる

最近は簡単なゲームであれば、個人でも開発が可能です。

もし本当にゲーム開発を志すのであれば、まずは自分で一つゲームを作ってみましょう。

それによってプログラミングスキルも磨けますし、就職・転職の際にアピールポイントにもなり得ます。

• 自分が書いたソースコード
• 開発する中で大切にした点、こだわった点
• どのようなところで躓いたか、解決までの経緯

上記について語れるようになると、評価の参考にしてもらえます。都度記録しておきましょう。

過剰残業が常態化していない企業を探す

ゲームプログラマーはブラックな働き方をさせられている人が多くいます。

そのため、企業選びは慎重に、しっかりと調べてください。

最近は企業の情報を共有できるサービスも多いので、ぜひ活用していきましょう。

転職エージェントを利用する

自分で調べることも大切ですが、転職エージェントの利用は重要です。

転職エージェントは企業についての情報を多く持っていますし、転職活動自体のサポートをしてくれるサービスも多くあります。

エンジニア・プログラマー業界に特化した転職エージェントも数多くありますので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。

ゲームプログラマーに関するよくある質問

最後に、ゲームプログラマーに関する、よくある質問について解説します。

ゲームプログラマーは将来性が高い？

ゲームプログラマーの将来性は高いと言われています。

というのも、ゲーム業界はスマートフォンゲームからオンライン・オフライン、VRなど、まだまだこれからも成長段階の分野が多くあるからです。そのため、衰退が目に見えているような状態ではありません。

もちろん進歩し続ける技術や業界にあわせて、常にスキルや知識を身につけ続ける必要はあります。

ゲームプログラマーになるのは狭き門？

ゲームプログラマーは専門性が高い職種なので、狭き門ではあると言えます。

特に労働環境や給与が良い条件の企業は求職者が多く集まりますので、倍率は高いでしょう。

ブラックな会社に就職するのは避けたいはずなので、競争に勝てるだけのスキルを身につけるなど、ハードルは高いと言えます。

ゲームプログラマーはいらないって本当？

AIに仕事が取られるといった不安を持っているようでしたら、当面は心配いらないでしょう。

ただ、「ゲームを開発するゲームプログラマー」という漠然としたイメージは捨てた方が良いかもしれません。

ゲーム開発は、映像や音声、ネットワークやシステムなど、様々な分野に分かれています。ゲーム開発に関わるプログラマーをゲームプログラマーとは言えますが、その中でもどの分野の専門家なのかが重要です。

あなたがもし「いらない」という意見を耳にすることがあるようでしたら、その理由を十分に調べてみましょう。想像と違う意味で言われているかもしれません。

未経験でもゲームプログラマーになれる？

プログラミング自体が未経験というレベルでは、まずゲームプログラマーにはなれません。

一定以上の開発スキルを持っていたり、別職種で開発をしていたりする方でしたら、ゲーム開発の実務経験がなくてもゲームプログラマーになれる可能性があります。

「実務経験はないけどスキルはある」という状態をめざしましょう。

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まとめ

「ゲームプログラマーはやめとけ」という意見が出るくらいには、きつい働き方をしている方が実際に存在することは確かです。

しかし、必ずしも全ての人にとって悪い職業というわけではありません。

ゲームは多くの人を楽しませるものです。そんな開発に携わることにやりがいを感じられる方もいることでしょう。

しかし、ゲームプログラマーになろうと思ったからといって、簡単になれる訳ではありませんし、安心して働き続けられる環境をしっかりと探す必要はあります。

もしゲームプログラマーを目指すのであれば、知識・スキルを積極的に身につけ、良い企業を探し、必要に応じて転職エージェントを有効活用しながら就職・転職活動をしていきましょう。