知財業界の転職に強い転職エージェントおすすめ5社徹底比較|知財の転職成功ポイントまで

弁理士・知財の転職
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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知財業界では転職が比較的活発に行われていますが、全体の求人数が多いわけではないため、思うように転職活動を進められずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

知財業界は専門性が高い業界なので業界特化型の転職エージェントを活用し、ポイントを押さえた転職活動を展開することが大切です。

この記事では、知財業界の主な転職先である特許事務所と知財部にわけ、転職を成功させるポイントを解説します。

特化型でおすすめの転職エージェントも5社紹介しますので、転職活動の進め方やエージェント選びにお悩みの方は参考にしてください。

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目次

知財業界の転職に強い転職エージェント5

最初に、知財業界の転職に強みをもつ転職エージェントを社紹介します。

NO-LIMIT弁理士

NO-LIMIT弁理士転職

NO-LIMITは、弁理士や知財部、特許技術者の転職支援に特化した転職エージェントです。

人間関係やワークライフバランス、スキルアップなど転職で重視したいポイントを丁寧にヒアリングしてくれたうえで求人を紹介してくれるためマッチングの精度が高く、利用者の満足度が高くなっています。

求職者側と企業側のどちらも一人のコンサルタントが担当する一気通貫型のサポートなので、ミスマッチが少ないのが魅力です。

公式サイト:https://no-limit.careers/patent/

リーガルジョブボード

リーガルジョブボード_弁理士

弁理士や司法書士など士業に特化した転職エージェントです。弁理士には弁理士専任のアドバイザーがつくため専門性の高いアドバイスや求人紹介に期待できます。

リーガルジョブボードは業界全体や個々の事務所・企業の実情に詳しく、個人で入手するのが難しい情報も把握しています。

転職のメリットだけでなくデメリットも含めて惜しみなく情報を提供してくれるため、本当の意味での転職成功につながります。

公式サイト:https://legal-job-board.com/

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REX弁理士キャリア

REX

弁理士・特許事務所・知財部に特化した転職エージェントです。

弁理士や特許技術者を必要とする特許事務所や企業からの信頼が厚いエージェントなので、質の高い非公開求人を多数保有しています。

また、求人票や企業のHPなどからは分からない募集背景や求める人材像などの詳細情報も把握しているため、応募の際に的確なアピールができ、効率的に転職活動を進められます。

最新の求人動向にも詳しいため、転職を急いでいない方でも相談する価値があります。

公式サイト:https://rex-patent.jp/

MS-Agent

MS-Japan

士業や管理部門の転職支援に特化した転職エージェントです。

知財分野の求人はそれほど多くありませんが、サポートの質が高いのが魅力で、求職者一人ひとりの経験に合ったキャリアプランの提案と求人紹介をしてくれます。

上場企業との取引が多く、知財部を置く大手上場企業の求人も扱っています。年収や条件交渉も行ってくれるため、年収や待遇の改善を希望する方におすすめです。

公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/

Patent job agent

PatentJob

知財業界専門の転職サービスです。知財業界での紹介実績が1,000名以上と豊富で、多くの弁理士が利用しています。

転職サポートを受けられるエージェントサービスだけでなく、求人状況のみ確認することもできるため、転職活動のペースに合わせて適したスタイルを選べます。しつこい電話や転職の無理強いがないため安心して利用できるでしょう。

Patent job agentは年収600万円以上を目指すハイクラス人材向けのサービスですが、年収にこだわりなく探したい方は系列の「知財転職ナビ」の利用も検討しましょう。

公式サイト:https://agent.chizai-job.com/

知財業界の転職事情

転職活動を始める前に、知財業界の転職事情を把握しておきましょう。

全体的に見ると、知財業界では人材の流動性が高く、中途採用が盛んに行われています。ただし希望するのが特許事務所なのか企業の知財部なのかによっても事情は変わってくるため、以下で最新の転職事情を確認しましょう。

弁理士は転職してキャリアアップを図るのが一般的

知財業界では転職が積極的に行われています。

とくに弁理士は転職してキャリアアップしていくのが一般的なので、転職に抵抗のない人が多い印象です。多様な経験を積むことで、最終的には士業として独立する方も少なくありません

一方、企業の知財部は長く勤める人が多く、転職はそれほど盛んではありません。知財部を辞めない人が多い理由として、知財部を置く企業は大手企業が中心だというのがあります。

雇用と収入が安定しており、労働環境が整備されているため、働きやすいと感じる方が多いようです。

特許事務所も企業も求人は少なめ

知財業界の求人数は特許事務所、企業ともに少なめです。特許事務所の場合、求人が見つかれば転職は難しくないのですが、弁護士や税理士などほかの専門職と比べて求人が少ない点がネックです。転職活動ではいかにして求人情報を得るのかが大切になります。

また、企業の知財部はもともと少人数で構成されているうえに辞める人が少ないため、ポジションに空きが出にくく、転職難易度は高めです

弁理士資格があっても知財部の経験がなければ知財部へ転職するのは簡単ではありません。

他業界と比べても実務経験者有利の傾向が強い

中途採用者には即戦力を求めるのが基本なので、どの業界でも実務経験者が有利です。

とくに知財は高い専門性が必要な業界なのでこの傾向が強く、未経験で転職するには非常に高いハードルがあります。

そのため未経験者は弁理士資格を取得するか、特許技術者として特許事務所で働き、経験を積むのが王道のキャリアです。

理系出身者が有利だが意匠や商標なら文系でもチャンスがある

知財業界は全体の89割ほどが理系出身者で占めており、転職市場でも理系が有利の傾向にあります。

知財業界のメイン業務である特許出願は技術者の発明を理解して文章にまとめることなので、どうしても技術系の専門知識が不可欠だからです。法律の知識があっても技術面の知識がないと強い明細書を書くことができません

ただし文系だから知財業界に転職できないわけでありません。理系の知識を必要としない意匠や商標などの領域ではチャンスがあります。意匠や商標に特化した特許事務所を探すのがよいでしょう。

知財業界の転職先は大きくわけて2

知財の知識を活かした転職先としては特許事務所や企業の知財部、法律事務所や特許庁、コンサルティングファームなどがあります。

ただし法律事務所や特許庁へ転職する人は少ないので、実質的には特許事務所か企業の知財部の2択だと考えていいでしょう。

以下、特許事務所と知財部に転職するメリット・デメリットを解説します。

特許事務所へ転職するメリット・デメリット

特許事務所ではクライアントの発明やアイデアをヒアリングし、強い特許明細を作成して権利化するのが主な使命です。多様な発明・アイデアに触れることができる楽しさと権利化してクライアントの知的財産を守れるやりがいがあります。

働き方や待遇、労働環境としては、在宅やリモートなど柔軟な働き方を選択しやすいのがメリットです。

また、特許事務所の多くは都会に集中しており、転勤も基本的にありません。実力主義なので努力次第で高年収を稼げるのも魅力でしょう。

一方、手続きの期日は絶対でクライアント業務なのでハードワークになりやすく、深夜残業や休日出勤も珍しくありません。そのためワークライフバランスの改善を求めて企業の知財部へ転職を考える弁理士も多くいます。

企業の知財部へ転職するメリット・デメリット

企業の知財部では、自社の知的財産を守るのが使命なので、業務に自分事として関われるという点でやりがいがあります。明細書作成業務が中心の特許事務所と異なり幅広い業務を扱うため、多様な経験もできます。

一方、扱うのは自社の権利に限定されるため、特許事務所のように多様な発明・アイデアに触れる機会はありません。

明細書作成などの業務は外注するケースが多いため、弁理士としての専門性を極めることも難しいです。

働き方などを見てみると、知財部があるのは大手メーカーなどが中心なので雇用と収入が安定しており、福利厚生にも恵まれています。労務管理がしっかりしており労働環境が整っているため特許事務所と比べるとハードワークになりにくいでしょう。

ただし人気が高く空きも出ないため転職難易度が高いのが難点です。また知財部は研究所と併設されていることが多く地方勤務のケースもあるという点は覚えておくべきでしょう。

特許事務所への転職を成功させるには?

特許事務所と企業の知財部のどちらを希望するのかによって転職成功のポイントが異なります。まずは特許事務所への転職を実現するポイントをチェックしましょう。

専門分野の経験を活かせる事務所を選ぶ

特許事務所とひとくちに言っても得意とする分野や対応可能な分野は事務所ごとに異なります。

そのため、自身の得意分野や専門分野と、特許事務所の専門分野がマッチしている事務所を選ぶことが大切です。即戦力性が高いため採用されやすく、転職後も経験を活かしながら活躍できるでしょう。

コミュニケーションスキルをアピールする

特許事務所で必要とされるコミュニケーションスキルをアピールすることも大切です。

特許事務所ではクライアントの発明やアイデアを丁寧にヒアリングし、明細書を作成します。クライアントの説明は必ずしもわかりやすく論理的だとは限らないため、相手の説明を理解する力だけでなく必要な情報を聞き出す力が必要です。

出願まで何度もクライアントとコミュニケーションを続け、情報を的確に捉えてこそ強い特許を作成できます。高度なコミュニケーションスキルが求められる仕事なので、コミュニケーションスキルが高い人は採用されやすくなります。

語学力をアピールする

海外への出願や海外から国内への出願を扱う場合は英語で書かれた特許や文献などを読んだり外国弁理士とやり取りしたりするため、語学力が必要です。語学力があれば評価の対象になるためアピールしましょう。

TOEICでいうと700点以上あればよいでしょう。英語を話せるに越したことはありませんが、特許事務所では読み書きできるスキルがより重要です。

また中国や台湾への特許出願を行う特許事務所では中国語が必要です。英語と比べて堪能な人が少ないため強いアピールポイントになります。

一人あたりの担当件数を確認する

特許事務所はクライアントからの受注で成り立っていますが、1人あたりの担当件数が多すぎて労働環境が悪い事務所もあるので注意が必要です。

弁理士や特許技術者のキャパを考えず、とにかくたくさん受注するという方針の特許事務所もあります。

受注件数が多くても単価が低ければ必ずしも年収に結びつくとは限らないため、件数と報酬単価が適正かどうかをチェックしましょう。

企業の知財部への転職を成功させるには?

続いて、企業の知財部への転職を実現するポイントを解説します。特許事務所とは求められる人材像や必要なスキルが異なるため、以下の点に注意して転職活動を進めてください。

組織風土とのマッチングを確認する

組織風土や職場の雰囲気が自分に合っているかどうかは、転職後の働きやすさに大きく影響をおよぼします。

また企業側としても、自社の風土にマッチした人材かどうかを重視します。そのため組織風土とのマッチングはよく確認しておきましょう。

確認方法としては面接や企業HP、転職口コミサイトなどがあります。とくに面接当日は企業との相性をチェックできる大きなチャンスです。

面接で採用担当者がどんな話し方をするのか、面接前後に通ったオフィス内の雰囲気はどうなのかなど実際に訪問したからこそわかる空気感を敏感に読み取り、自分との相性をチェックしましょう。

募集ポジションと自分のスキル・経験が合致するか確認する

企業が募集しているポジションで自分のスキルや経験を活かせるのかも重要なチェックポイントです。

とくに大手企業の知財部は分業制を採用しているケースがほとんどなので、募集ポジションとスキル・経験のマッチングは非常に大切です。

ここが合わないと、たとえ有利といわれる知財部出身でもなかなか採用に至らない可能性があるため、よく確認しておきましょう。

明細書作成以外のスキルをアピールする

特許事務所では明細書作成業務を中心に行いますが、知財部の業務は出願戦略や出願業務、特許調査や知財訴訟対応など多岐にわたります。

特許事務所からの転職の場合、明細書作成を内製する場合はマッチしますが、そうでなければいくら特許事務所での明細書作成業務経験をアピールしても意味がありません。

コミュニケーションスキルや調整能力など、明細書作成以外のスキルをアピールしましょう。

知財業界の転職に転職エージェントが必要な理由

知財業界の転職は以下の理由から難易度が高いため、業界に精通した転職エージェントのサポートが不可欠です。

知財業界は求人数が少ないから

知財業界は全体的に求人数が少ないため、転職活動では求人探しの段階でつまずいてしまう可能性があります。応募できる求人に出会えなければ、いつになっても採用を勝ち取ることはできないでしょう。

この点、転職エージェントを使うと一般に公開されていない非公開求人にも応募できます。選択の幅が広がるため、転職できる可能性も高まります。

逆にいうと、転職エージェントを利用しないと非公開求人に応募できないため、非常に少ない選択肢の中から応募先を選ばなければならず、効率的に転職活動を進められません。

知財業界の転職は採用のハードルが高いから

知財業界の転職では少ない枠をほかのレベルが高い応募者と競うことになります。

そのため求人が見つかっても採用に至るまでのハードルが高く、自力での応募では内定に至らないケースが少なくありません

転職エージェントを利用すると応募書類の添削や面接対策などを実施してくれるため、客観的な改善点が見えるようになり、採用されやすくなります。

転職エージェントが事務所や企業に対して求職者のよさを伝えてプッシュしてくれるため、その意味でも採用の可能性が上がります。

転職後のミスマッチを防ぎやすくなるから

応募先企業の情報収集を自分だけで行うのは限界があります。募集要項に書かれた内容や従業員数などの外枠は確認できても、職場の雰囲気や日々の残業時間などの詳しい情報までは把握できないケースが多いでしょう。

しかし、こうした詳細の情報を入手しないまま転職すると、転職後のミスマッチにつながってしまいます。

転職エージェントは独自のコネクションや企業への聞き取りなどを通じ、個人では収集が難しい情報をもっています。情報収集に厚みが出てミスマッチを防ぎやすくなります。

給与や条件交渉をしてもらえるから

転職エージェントは内定獲得後の給与や条件交渉も代わりに行ってくれます。

これらの交渉はコツが必要なので個人で行うのはなかなか難しいですが、エージェントが客観的な第三者の視点から交渉することで、給与や条件が上がる可能性があります。

給与や条件面は転職後のモチベーションにも影響する要素なので、給与アップなどを希望する場合は交渉を依頼してみましょう。

知財業界の転職を成功に導くエージェントを選ぶポイント

最後に、転職エージェントを選ぶポイントを解説します。専門性が高い業界なので転職エージェントも専門特化したエージェントを選ぶことが大切です。

知財業界や希望職種に精通しているか

知財業界は専門性が高いため、転職エージェントを選ぶ際には業界や職種に詳しいかどうかをチェックしましょう。

専門知識がないと求職者と対等に話ができず、希望のキャリアを実現できる求人も探せないためです。的外れな求人ばかり紹介されて時間を無駄に浪費しないためにも、業界や職種に精通したエージェントを選びましょう。

サポートの質が高いか

転職サポートを受けられるのが転職エージェントの大きなメリットのひとつですが、サポートの質が高いかどうかは見極める必要があります。

たとえばキャリアプランの相談に乗ってくれるか、職場の実態を正直に話してくれるかといった点です。

ただ単に求人を紹介してくるだけのエージェントは求職者ではなく自社の利益しか考えていないため注意が必要です。

求人数よりも求人の質が大事

求人数が多ければ選択肢が広がりますが、数だけで判断するのは危険です。自分に合わない求人をいくらたくさん紹介されても時間の無駄に終わってしまいます。

求人は数よりも質が大事です。求職者の希望や経歴に合った質の高い求人をしっかり紹介してくれるエージェントを選びましょう。

まとめ

知財業界は転職してキャリアアップに努めることが当たり前に行われていますが、全体の求人件数は決して多いとはいえないため、転職エージェントを利用して戦略的に転職活動を進めることが大切です。

転職エージェントは複数利用するケースが多いですが、そのうち最低でも1社は知財業界に特化した転職エージェントを選ぶようにしましょう。

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