フリーランスとして活動を始めた人が最初に感じる壁として、案件獲得が挙げられるでしょう。
企業で働いているエンジニアの場合、仕事は次々に与えられるものですが、フリーランスの場合は自分で動かなければ仕事を獲得することができません。
クライアントを探そうとしても、どのように探せばいいのかわからないことが現状でしょう。
関連記事:フリーランスエンジニア向けエージェントおすすめ23選比較ランキング|2024年5月版
目次
フリーランスエンジニアの案件獲得方法6選
フリーランスエンジニアが案件を獲得するためには、以下の方法があります。
一度案件を獲得できれば、そのまま継続として仕事をもらえる可能性もあるでしょう。
クラウドソーシングサービスを利用する
一般的な方法の1つが、クラウドソーシングサービスを利用することです。
クラウドソーシングサイト内で、仕事を依頼したいクライアントが案件を掲示し、フリーランス側は気になったものがあれば応募できるという仕組み。
- 案件数が多い
- 自分の得意なジャンルを選んで受注できる
- 年齢や経歴を気にせず利用できる
- クライアントのやり取りを全て自力でおこなう必要がある
- 交渉が苦手な人には不向き
- 報酬から手数料が引かれるため、全体的な単価が低い
しかし、駆け出しのフリーランスエンジニアにとっては、営業から受注、納品といった基本の流れを経験できることが大きなメリットになるはずです。
- 駆け出しのフリーランスエンジニア
- まずは実績を作り、高単価の案件に挑戦したい人
フリーランスエージェントを利用する
フリーランスエンジニア向けの案件紹介エージェントを利用する方法もあります。
- 無料で利用できる
- 単価や納期に関する交渉をエージェント側が代行してくれる
- 福利厚生や確定申告のサポートが受けられる
- 案件選択を任せると選択肢が狭まる可能性がある
- 選ぶエージェントによっては福利厚生などが物足りないことがある
クラウドソーシングサービスのように、独立した案件の中から選択・応募しますが、異なる点として、交渉や調整などをエージェントが代わりにやってくれる点があげられます。
- 交渉が苦手な人
- 案件が途切れる不安がある人
転職サイトを利用する
エンジニア向けの転職サイトの中には、業務委託としてフリーランス案件を取り扱っているものもあります。
転職サイトであれば、未経験でも可能・学歴不問といった条件の案件も見つかるでしょう。
- 豊富な案件から条件を絞り込める
- 未経験でも挑戦できる案件があることも多い
- 希望条件がまとまっていないと適切な案件を選べないことがある
場合によってはテーマごとに求人特集が組まれていることもあり、現在どのような求人が注目されているかなどエンジニア業界の動向を探ることもできるでしょう。
- 限定したポジション・業務で働きたい人
- 営業や調整が苦にならない人
関連記事:IT転職エージェントおすすめ比較27選【2024年5月最新】|エンジニア向けや年代別の選び方を解説!
直接営業をかける
転職サイトなどを利用せず、企業に直接営業をかけるという方法があります。
自分が請け負うことができる仕事をアピールすることで、興味をもってもらえる可能性があります。
具体的な方法としては、自分が過去に制作したポートフォリオを添付したメールを企業の担当者に送るなどが挙げられるでしょう。
- 気になる企業に直接アクションを起こせる
- 掲載許可をもらえれば大きな実績になる
- 断られるリスクがある
- 企業とのやり取り・交渉を全て自分でおこなう必要がある
企業に直接アクションする際には、営業・提案が必要不可欠です。応募企業の事業内容やビジョンを把握しておくことはもちろん、自身を採用した場合のメリットを言葉で明確に説明できるようにしておきましょう。
- ある程度の実績があり、企業にアピールできる点が多い方
- 自分を売り込むことが得意な方
- どうしても携わりたい事業がある方
SNSや交流会に参加する
SNSを使って効果的に自分の強みをアピールできれば、仕事の依頼が入ることもあるでしょう。
- 空き時間を活用して気軽に利用できる
- 異業種の人と関わることで刺激をもらえる
- 案件がもらえたり、案件につながる情報をキャッチできたりする可能性がある
- 必ずしも案件につながるとは限らない
- 人付き合いが苦手な人は煩わしく感じることがある
同じフリーランスエンジニアと交流する機会を持てば、案件獲得のチャンスが得られるだけではなく、励まし合うことで活動のモチベーションも上がるでしょう。
- 人脈を作りたい人
- 案件獲得と並行して交流を深めたい人
- 同じ境遇の仲間が欲しい人
知り合いから紹介してもらう
会社員時代の顧客やエンジニア同士のコミュニティを通じて、案件を紹介してもらえたり、直接仕事の依頼を受けたりすることもあります。
- 信頼できる案件を受注できる可能性が高い
- 自分のスキルを周りにアピールできる機会になる
- 知り合いゆえに交渉がしづらい
- 何らかの問題が発生して打ち切りになった場合、関係に影響が出る可能性がある
仕事を受けるためには、自分がフリーランスとして活動していることを周りに伝え、自分のスキルについても知ってもらうことが必要です。
適切な報酬を設定するために、事前に自身のスキルや相場を把握しておくことが重要になるでしょう。
- 信頼できる友人がいる人
- ある程度の実績があり、自身のスキルや報酬の相場を理解している人
これだけは知っておこう!フリーランスエンジニアの契約形態
契約内容について把握しておかないと、思わぬトラブルが発生する可能性があります。
フリーランスエンジニアが仕事を受ける際に結ぶ業務委託契約について知っておきましょう。業務委託契約には大きく分けて「請負契約」と「準委任契約」の2種類があります。
請負契約
このとき、労働時間は問わず、成果物に対して対価が支払われます。
万が一、納品物に欠陥や納期遅延などの問題点が見つかった場合には、発注者が受注者に対して報酬減額や違約金発生などの対処がなされる場合があります。
また、発注者から指定がなければ、成果物の完成に方法は問われない場合もあるようです。
発注者は、受注者側が納品する以前に限り、損害賠償を用いて契約解除することも可能です。他方、受注者は単独で契約を解除できないため覚えておきましょう。
準委任契約
請負契約が成果物の完成により報酬が発生するのに対し、準委任契約の場合は必ずしも完成させる必要はありません。発注者に能力と時間を提供することで報酬を受ける形になります。
案件紹介エージェントを利用した場合に多い契約形態ですが、トラブルが発生した際の対処方が契約によって異なるので注意が必要です。
また、発注者から依頼された業務が法律行為の場合には、準委任契約ではなく委任契約になることを覚えておきましょう。
委任契約の場合には、委任側と受任側のどちらもが常時、契約解除可能となります。
フリーランスの報酬は?フリーランスエンジニアの案件単価
また、扱える言語によって月収や単価が異なるため、一概に単価を想定することはできません。
アプリ開発における平均的な単価相場は月額50~60万円と言われていますが、経験が浅ければ30~40万、反対に経験が5年以上であれば70~80万円になることもあります。
参考として、レバテックフリーランスに掲載されている相場を紹介します。
Java | 平均単価:68万円 最高単価:265万円 |
C# | 平均単価:67万円 最高単価:290万円 |
PHP | 平均単価:72万円 最高単価:185万円 |
Ruby | 平均単価:80万円 最高単価:145万円 |
Python | 平均単価:76万円 最高単価:170万円 |
Go言語 | 平均単価:82万円 最高単価:145万円 |
希望報酬がある場合には、エージェントに交渉を進めてもらうことで精神的な負担が減るでしょう。
案件の内容によって、どのくらいの報酬が欲しいかを明確にしておくことも重要です。
【関連記事】フリーランスエンジニアの平均年収はいくら?年収をアップに必要なスキルとは
フリーランス初心者が案件獲得するための5つのポイント
フリーランス初心者が案件を獲得するには、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
自分の経験・スキルを整理し明確にする
まずは経験やスキルを明確にすることが大切です。
良い条件で案件を獲得するためには、クライアントにご自身のスキルを明確に知ってもらう必要があります。
漠然と「〇〇ができます」というよりも、「〇〇開発の経験があります」「3年以上〇〇で勤務した経験があります」など、具体的に紹介することでご自身と契約した場合の利益についてイメージを持たれやすくなるはずです。
ポートフォリオを充実させる
言葉だけで自分の能力を示すことも大切ですが、それにも限界があります。
そのような場合には、ポートフォリオを活用することをおすすめします。ポートフォリオとは、エンジニアとしての実績やスキルを評価してもらうための資料です。
- 経歴
- スキル
- 受賞歴
- 将来のビジョン
- 開発したプログラム など
ポートフォリオの数は多ければ多いほど良いですが、提出できる数が限られている場合は案件の内容となるべく近いものを提出するのが効果的です。
希望報酬を明確にする
フリーランス初心者のエンジニアは、自分の仕事に適正な単価を付けることができず、低単価で仕事を受けてしまう傾向があります。
そこで、案件単価で損をしないためにあらかじめ希望報酬を明確に設定しておきましょう。
自身の市場価値が分からないという方は、フリーランス向けのエージェントに相談し、プロの目から客観的なアドバイスをもらうのも有効です。
単価は低すぎても高すぎてもクライアントに不信感を与えかねませんので、適切に設定するようにしましょう。
営業力を身に付ける
フリーランスである以上、営業力は必須といえるでしょう。
営業する能力を身につけることで、クライアントの要望や意見を理解した上で、適切な提案をすることができるでしょう。
営業力を上げるためには、自分の持ち味を理解しておくことをおすすめします。強みを把握しておくことで、クライアントへ効果的なアピールができるはずです。
また、案件を受ける際には、業務内容や課題、納期だけではなく、依頼の背景や予算などの細かい情報もヒアリングを行いましょう。
丁寧なヒアリングによって、クライアントの想像以上の提案をすることができるかもしれません。
継続的に依頼が来るように丁寧に対応する
フリーランスにとって継続的な案件獲得は大きな課題です。
逆に言えば、継続案件を獲得できれば安定した収入を見込めます。継続的に案件を獲得するためには、丁寧な対応を続けることが大切です。
仕事の精度はもちろんですが、返信がきちんと返ってくる、納期を守るなど、小さな積み重ねによって信頼を獲得することができます。
長期的に良い関係を築くためにも、丁寧な対応を心がけるようにしましょう。
案件獲得のためにはフリーランスエージェントの利用がおすすめ
フリーランスとして活動するためには、エンジニアとしてのスキルアップはもちろんのこと、案件獲得・継続にまつわる営業力が重要です。
エージェントを通して案件を探せば、営業をしなくても案件を獲得することができます。
この章では、案件獲得のサポートをしてくれるフリーランスエージェントを紹介します。
レバテックフリーランス
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レバテックフリーランスの詳細情報
サービス名 | レバテックフリーランス |
運営会社 | レバテック株式会社 |
案件数 | 77,667件 |
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、兵庫、京都、 福岡、長崎、熊本、大分など(リモートあり) |
公式サイト | https://freelance.levtech.jp |
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Midworksの詳細情報
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案件数 | 10,531件 |
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ココナラテックエージェントの詳細情報
サービス名 | ココナラテックエージェント |
運営会社 | 株式会社ココナラ |
案件数 | 520件 |
対応地域 | 首都圏を中心に全国、リモート |
公式サイト | https://agent.coconala.com/ |
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まとめ
フリーランスエンジニアとして案件を獲得するには様々な方法があります。
それぞれに異なるメリットがあるため、自分の性格や仕事に対する考え方に応じて、最適な方法を見つけることが大切です。
フリーランスエンジニアが案件獲得するためにはコミュニケーション能力やスキルが必要と考えられますが、それらの能力が低くても受注できる案件は存在するはずです。
まずは、この記事で紹介した案件獲得方法の活用を検討してみましょう。