「株式会社ディスコは年収が高いって聞くけど本当？」
「株式会社ディスコで将来的な昇給は期待できる？」

転職を考えている方や、就職先として検討している方にとって、給与水準は重要なポイントですよね。

この記事では株式会社ディスコの職種ごとの年収相場や年齢別の年収推移、業界内での立ち位置まで統計情報をもとに、リアルをお伝えします。

また、株式会社ディスコで年収をアップさせるためのポイントや、競合他社との比較も交えて、

株式会社ディスコへの転職や就職を検討するあなたの参考となる情報を紹介します。

株式会社ディスコの平均年収

株式会社ディスコの平均年収は1,507万円で、高額な年収が期待できる企業の一つと言えるでしょう。

年度	平均年収	平均年齢	経常利益
2024年	1,507万円	37.0歳	121,281（百万円）
2023年	1,329万円	37.6歳	106,669（百万円）
2022年	1,140万円	37.7歳	82,496（百万円）
2021年	965万円	38.1歳	43,717（百万円）
2020年	945万円	37.8歳	32,059（百万円）

株式会社ディスコの平均年収は直近数年間で大幅に上昇しており、特に2023年から2024年にかけては200万近く上昇しています。

これには株式会社ディスコの業績向上が反映されていると考えられます。

参考として、経常利益もまとめていますが、経常利益には営業利益（企業の本業での儲けを示す指標であり、給与原資の増加に直結しやすい）に金融収支（受取利息・支払利息など）を加えたものであり、この数値の大幅な増加は年収の上昇に影響しているといえるでしょう。

また、株式会社ディスコの社員平均年齢は37歳前後で、若手でも高い成果を上げることで年収の増加を期待できる環境です。

これは、個々の技術力や市場での優位性が直接報酬に反映される結果であり、株式会社ディスコは成果主義と年功序列を調和させた報酬制度を採用しています。

役職別平均年収

株式会社ディスコの役職別平均年収は以下のとおりです。

役職	推定平均年収
役員クラス	3,000万円以上
部長クラス	2,100～2,700万円
課長クラス	1,600～2,000万円
主任・係長クラス	1,200～1,500万円
一般社員（スタッフ）	900～1,100万円

株式会社ディスコは半導体製造装置を提供する企業であり、技術力と業界内での強い競争力を誇っています。

業界内で業績を伸ばし続けている株式会社ディスコには成果主義の面もあり、役職階級が上がることで大幅な年収上昇に期待ができます。

役員や上級管理職の報酬は非常に高く、部長クラスでも2,000万円を超え、役員クラスでは3,000万円以上という水準となっています。

株式会社ディスコは高い技術力や業績に貢献する社員には報酬として還元される傾向にあります。業績向上に伴い、平均年収も上昇しているところを見ると役員の平均年収も上昇していくと考えられるでしょう。

とはいえ、上記の表は「有価証券報告書」「厚生労働省｜賃金構造基本統計調査」のデータをもとに試算したものであり、性別、給与階級別によっても年収は異なりますので、参考情報のひとつとしてご確認ください。

参考：国税庁｜令和5年分 民間給与実態統計調査
参考：厚生労働省｜令和５年賃金構造基本統計調査

年代別平均年収

株式会社ディスコの年代別平均年収は以下のとおりです。

年代	推定平均年収	民間企業平均年収 （当該年代後半）
50代	1,500～1,900万円	712万円
40代	1,400～1,650万円	653万円
30代	1,100～1,400万円	556万円
20代	750～980万円	429万円

年代別で見た際にも株式会社ディスコの平均年収はかなり高く、20代の平均年収でさえ民間企業平均年収の約2倍であることがわかります。

参考：国税庁｜令和5年分 民間給与実態統計調査
参考：厚生労働省｜令和５年賃金構造基本統計調査

株式会社ディスコの年収が高いワケ

このように、年収の高い株式会社ディスコですが、こんな疑問を抱いたのではないでしょうか。

「年収が高いのには何か理由がある？」
「仕事が激務で残業が当たり前なんじゃないの？」

年収が高いというのは、メリットに感じる一方で、実は激務で残業が当たり前なのではないかと不安に繋がる方も少なくないでしょう。

ここでは株式会社ディスコの残業実態と年収が高い理由を解説していきます。

株式会社ディスコの残業時間

株式会社ディスコの年収を確認する中で「仕事が激務で残業が当たり前なんじゃないの？」という疑問を持った方も少なくないでしょう。

株式会社ディスコの平均残業時間は42.8時間です。

平均残業時間は一般的に14.5時間であり、比較すると30時間近い差があることがわかります。「毎日定時で帰りたい」など、プライベートを重視される場合にはあまりおすすめできません。

とはいえ、株式会社ディスコでは独自の評価制度を導入することで、仕事の選択や残業するタイミングを個人の裁量で決めることができます。会社にやらされる残業ではなく、自らの意思で社員が残業した結果が残業時間に反映されています。

株式会社ディスコではみなし残業がなく、残業時間が年収の高さに影響しているという面もありますが、それだけでは平均年収の上昇具合は説明でないでしょう。

次項からはディスコの年収が高い3つの理由について説明していきます。

参考：厚生労働省｜毎月勤労統計調査　令和６年分結果確報

ディスコの年収が高い理由１｜業績の好調さ

株式会社ディスコの年収が高い1つ目の理由は業績の好調さです。

株式会社ディスコは半導体製造装置業界でトップクラスのシェアを持つ企業で、世界的な半導体需要の拡大を追い風に高い収益を上げています。

安定した利益率と市場の成長に支えられ、社員への利益還元を目的とした給与の2万円ベースアップや賞与の多さも年収の高さに影響していると考えられます。

参考：DISCO｜2万円のベースアップを実施

賞与

株式会社ディスコは賞与を年4回（春期、夏期、秋期、冬期）に設定しています。

気になる支給額は過去10年間の平均で13.76ヶ月、2022年度・2023年度は約20ヶ月分の支給と一般の平均支給2～3ヶ月分とは比にならない額が支給されました。

とはいえ、それだけ年収の賞与比率が高いと、景気が悪化した際の年収低下が不安になるでしょう。

実際に賞与支給額の下限が4.0ヶ月/年になったこともあります。

ですが、株式会社ディスコでは不景気の際にも人員削減に頼ることなく、事業を継続していける制度を設計していたり、景気の良い時にはしっかり社員へ還元される制度があります。

景気の波が激しい半導体業界でも、こうした柔軟な制度のある株式会社ディスコは安心して長く務められる企業でもあるでしょう。

ディスコの年収が高い理由２｜独自の管理会計制度

次に、独自の管理会計制度も平均年収向上に影響しています。

株式会社ディスコでは、社内の貢献度を可視化し、それに応じた報酬を支給する「Will会計」制度を採用しています。

個人の成果が給与に反映される仕組みがあるため、高いパフォーマンスを発揮した社員はそれに見合った報酬を得ることができます。

独自の会計制度「Will会計」

「Will会計」は株式会社ディスコが導入している独自の管理会計制度で、「Will」という社内通貨を利用して業務やサービスのやり取り、備品等を金額換算して収支を管理する仕組みです。

例えば「Will会計」を活用した「社内オークション制度」は、業務難易度などから依頼したい業務のWill価格設定をし、その情報を見た社員が落札することで仕事がスタートするという制度です。

難易度の高い業務で多額のWillを稼ぐ人や、逆に難易度の低い業務を数多くこなすことでWillを増やす人もいます。

このように社員の業務成果や社内での貢献度を「Will会計」の収支を通して可視化することで、個人の努力や実績を直接報酬に反映しやすくなり、社員のモチベーション向上にも繋がっています。

引用：DISCO｜社内制度

ディスコの年収が高い理由３｜成果主義の報酬体系

最後に、成果主義の報酬体系も高年収を実現する理由のひとつです。

株式会社ディスコの基本給は業界平均と同程度であるものの、業績や個人の実績によって支給されるボーナスが大きく、結果として総年収が高水準になります。

このように、ディスコでは高い収益構造を活かし、社員の貢献を最大限評価する制度を整えることで、高い年収を維持しています。

株式会社ディスコの基本情報

株式会社ディスコは、1960年に設立され、東京証券取引所に上場している企業です。半導体や電子部品などの精密機器の製造に特化した企業で、主にダイシング（切断）装置や研磨装置、測定装置を提供しています。

技術力の高さを誇り、国内のみならずグローバル展開を進めており、アジアやアメリカ西部にも拠点を持ち、世界市場での競争力を強化しています。社員の働きやすさやキャリア支援にも力を入れており、定着率が高いことが特徴です。

参考：DISCO｜ディスコってどんな会社？

年間休日

株式会社ディスコの年間休日は125日です。土日祝日の完全週休2日制に加え、大型連休を年3回（本社では夏期休暇に取得時期を任意に設定可）取得できます。

その他にも、慶弔休暇、特別休暇、育児支援休暇や有給休暇もしっかりと取得できる環境が整っています。

大型連休で家族との時間や、リフレッシュする時間を確保することができるので、安定して長く働くことができるでしょう。

福利厚生・支援制度

株式会社ディスコの年収が高いワケは、福利厚生・支援制度にもあります。

ここでは株式会社ディスコならではの福利厚生・支援制度について紹介していきます。

コミット手当

この手当は、社員が「自身の価値創造」と「周囲との関係」の維持・向上に対する自己評価をおこない、自信がある場合にはそのコミットメントを宣言することで、基本給に10万円が加算される仕組みです。

仮に、コミットメントの内容が達成されていないと判断された場合、その社員は退職を約束することが条件となります。

この手当のメリットは、社員が自己評価を通じて自身の成長を意識し、価値創出や信頼関係の構築に対する責任感が高まる点です。

コミットを果たすことで、基本給に追加の金額が支給されるため、モチベーションの向上にも繋がります。

また、社員自身が成果に対して責任を持つ文化を育むことで、企業全体のパフォーマンス向上やチームワーク強化にも寄与する可能性があります。

参考：DISCO｜福利厚生

両立支援手当・次世代育成手当

株式会社ディスコでは、子育て中の社員を支援するため、子どもの年齢にあわせた2種類の手当を支給してます。

2つの手当を合わせることで、子どもが18歳になるまでの総支給額は約300万円となります。

この2つの制度のメリットは、子育てと仕事の両立を支援することで、社員が家庭とのバランスを取りやすくなる点です。両立支援手当と次世代育成手当により、年齢に応じた金銭的サポートが提供され、育児にかかる負担を軽減することができます。

さらに、総支給額が約300万円となるため、経済的な支援を通じて、社員は育児とキャリアの両立をよりスムーズに実現できる環境が整っています。

参考：DISCO｜福利厚生

退職金制度

多くの企業が導入している確定給付年金や確定拠出年金に加え、一定の勤続年数と業績を満たした退職者を対象とした「業績連動年金制度」を独自に設けています。

引用：DISCO｜福利厚生

この制度は、退職後の不安を和らげるとともに、退職後の支給額を会社の業績に連動させることで、在職中の社員にも自社の持続的な成長に関心を持たせることを目的としています。

現在、多くの人々が退職後の年金に関して不安を抱えている状況です。そのような時代において、退職後の従業員を支援するこの「業績連動年金制度」は、非常に有益であると言えるでしょう。

このほかにも、住宅手当、ディスコ健康保険組合（自社健保）、各種社会保険完備、財形貯蓄制度、自己啓発援助制度、社員持株会、総合福利厚生制度（ベネフィットワン）など、社員の生活を広くサポートしています。

参考：DISCO｜福利厚生

離職率

先ほど株式会社ディスコの平均年収と併せて、平均年齢は37歳と紹介しました。

「他の大手企業と比べ平均年齢が37歳という数値はかなり若く、離職率が高いのではないか」と懸念される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、株式会社ディスコの新卒3年目以内離職率は5.9％と、厚生労働省発表の離職率よりも30%低く近い数値となっています。

では「なぜ株式会社ディスコの平均年齢は低いのか」という疑問が残りますが、実は企業の平均年齢が低くなる理由には離職率の高さ以外にもうひとつ理由があります。

その理由は「若年層の採用の促進」です。

株式会社ディスコでは、急増する半導体市場の需要に対応するため、ここ数年で新卒の採用数を増加させた結果、20代から30代の社員が多く在籍割合があがり、平均年齢が下がる結果となりました。

若年層の比率が高いことはむしろ企業の成長に向けた積極的な戦略の一環であり、今後の活力源として期待されています。

加えて、株式会社ディスコは社員の成長をサポートする研修制度が充実しており、社員一人ひとりが自身のキャリアに責任を持ちながらも、長期的な視点で成長できる環境が提供されています。

このように、若年層の社員が活躍するための土壌が整っていることが、結果的に離職率の低さに繋がっているのです。

社員の定着率が高いことからも、若年層を中心に働きやすい職場環境が整備されているといえるでしょう。

株式会社ディスコへの転職におすすめの転職エージェント

株式会社ディスコは業界内で比較しても平均年収が非常に高く、福利厚生や支援制度も充実しており、高年収を目指す方に人気な企業として知られています。

そのため、転職活動においてはより一層困難になることが予想されます。

株式会社ディスコのような転職競争の激しい企業への転職をスムーズに進ませる手段のひとつとして、転職エージェントの利用が挙げられます。

ここでは株式会社ディスコ への転職を考える方におすすめしたい転職エージェントを紹介します。少しでも興味のある方は、ぜひ最後までご確認ください。

マイナビメーカーAGENT

マイナビメーカーAGENTは、業界大手のマイナビが運営する転職エージェントです。製造業に特化しており、とくにエンジニアや技術職の方の支援に注力しています。

もちろん、品質管理や営業、メンテナンス、プロジェクトマネージャーなどの求人も豊富に保有しています。

半導体メーカーや電機機器メーカー、化学メーカー、自動車メーカーなど製造業に精通したキャリアアドバイザーから、転職をサポートしてもらえるのもメリットです。

転職後の定着率は97.5%（※）と高く、転職後のミスマッチを防ぎたい方にもおすすめです。

（※）マイナビメーカーAGENTの公式サイトより

リクルートエージェント

リクルートエージェントは総合型の転職エージェントです。全国的に知名度もあり、求人数も業界最大級を誇ります。

リクルートエージェントの特徴は、面接対策や書類添削といったサポート力に定評がある部分でしょう。

求人も、公開求人と非公開求人あわせて70万件以上保有しているので、製造業界のさまざまな職種の求人も充実しているでしょう。

また、キャリアアドバイザーが面接日程の調整や内定時期などの交渉や調整をおこなってくれます。

仕事が忙しく時間に余裕のない方や、面倒なことはしたくないという方におすすめです。

メイテックネクスト

メイテックネクストはエンジニアに特化した転職エージェントです。「電気・半導体」「機械・メカトロ関連」「化学・バイオ」など、それぞれの業界専任のコンサルタントがあなたの転職を徹底サポートしてくれます。

コンサルタントの半数以上がメーカー技術職出身者であるため、各職種への理解の深さにも期待できます。

非公開求人が多数保有されており、常時1万件以上の求人のなかから最適な転職先の紹介を受けられるのもメリットです。

独自の検索システムで得られる企業の技術情報や過去の求人情報をもとに、膨大なデータからマッチ度の高い求人を紹介してもらえるでしょう。

株式会社ディスコに関するよくある質問

ここまで、株式会社ディスコの年収や福利厚生について紹介してきましたが、その他にもよくある質問に回答していきます。

株式会社ディスコは大手ですか？

株式会社ディスコは、半導体製造装置メーカーとして世界トップクラスのシェアを誇る大手企業です。

株式会社ディスコの院卒の年収は？

株式会社ディスコの院卒の年収は職種ごとに分かれています。

以下のデータを参考にしてみてください。

株式会社ディスコの初任給
	総合職	技能職	事務職
博士終了	409,610円	364,300円	-
修士終了	383,420円	354,900円	-
大学卒	369,900円	340,180円	341,740円

上記は東京本社の採用に関する情報であり、参考としてご確認ください。

参考：DISCO｜新卒採用 募集要項

まとめ

株式会社ディスコの平均年収は1,507万円と非常に高い水準です。

年代別平均年収では、20代でも750～980万円、30代で1,100～1,400万円、50代では1,500～1,900万円となっており、業界平均を大きく上回ります。

そんな株式会社ディスコは半導体業界で強い競争力を持ち、半導体需要の高まる昨今は経常利益も増加し続けており、「業績の好調さ」「成果主義の報酬体系」「独自の会計制度：Will会計」や、社員への利益還元を目的とした様々な取り組みが年収の高さに影響していると考えられます。

また、株式会社ディスコは福利厚生も充実しており、社員のやる気によって需給できるコミット手当や、子育てと仕事の両立を支える両立支援手当・育児支援手当などの金銭面サポートなども受けることができます。

このように、株式会社ディスコは高年収を目指す人にとって魅力的な企業であり、転職競争も激しいことが容易に想像できます。

失敗したくない転職活動で、成功確率を上げる手段の一つに転職エージェントの利用が挙げられます。

転職エージェントを利用することで、専門のコンサルタントがあなたのキャリアに最適な求人を提案し、選考対策や面接準備などのサポートをしてくれます。

「就職活動を成功させたい」「どんな準備をすればいいのかわからない」と悩んでいる方は、まず転職エージェントへ登録してみるのもよいでしょう。