履歴書に同封する送付状の作成において、基本的なフォーマットや本文の書き方が分からない方も多いのではないでしょうか。

とくに手書きで作成する場合は、記入間違いがあると再度書き直す必要がでてきます。

適切な敬語や言葉づかいができているか、不安に感じる方も多いでしょう。

そこで本記事では、送付状を手書きで作る際の具体的な書き方を解説しました。

あわせて、Wordを使った送付状の作成方法も紹介しています。

送付状を書くときの注意点も詳しく解説しましたので、記事の内容を参考にしてください。

なお、より簡単に送付状を作成したい方には、テンプレート機能を備えた「履歴書PRO」の利用をおすすめします。スマートフォンからも書類を作成できるので、気軽に活用してください。

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履歴書の送付状は手書き・Wordどちらでも問題ない

結論として、履歴書に同封する送付状は、手書きとWordどちらで作成しても問題ありません。

応募先企業からフォーマットの指定がない場合は、書きやすい方法を選びましょう。

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送付状のサイズは履歴書とあわせる

送付状を作成する際は、履歴書と同じサイズの用紙を選びましょう。

理由は、すべての応募書類が同じサイズであれば採用担当者が提出物を整理しやすく、管理が容易になるからです。

また、同じサイズで統一すると、応募書類全体の見た目も良くなります。

履歴書をA4サイズで作成した場合は、送付状のサイズもA4を選んでください。

送付状を手書きで書く場合は縦書きにする

送付状を手書きで作成する場合は、縦書きが一般的です。

以下の点に注意して作成しましょう。

手書きで送付状を作成する際は一度下書きをおこない、全体のレイアウトや文字のバランスを確認してください。

履歴書に同封する送付状の書き方【手書きで作成】

送付状の書き方を、項目ごとに解説します。

あいさつ文を書く

手書きで送付状を作る際は、冒頭にあいさつ文を書きましょう。

あいさつ文の始めには「拝啓」と記入し、時候の挨拶を入れてください。

時候の挨拶は季節により表現は異なりますが、以下の定型文はどの季節でも使用できます。

応募書類の送付先が個人の場合は「貴社」の部分を「貴殿」に変更してください。

本文を書く

あいさつ文に続いて、本文を書きましょう。

以下のような文章を記入してください。

なお、自己PRや希望条件などは履歴書に記載するため、送付状では省略します。

同封する書類を記載する

本文の最後に一行空けて、同封する書類名と枚数を記載しましょう。

同封書類を記載する際は、箇条書きを使用してください。

具体的には、履歴書一枚、職務経歴書一枚のように記載します。

なお、送付状を手書きで書く場合、箇条書きは「・」ではなく「一、」や「二、」を使用します。

結びのあいさつを書く

同封する書類を記載した後は、一行空けて以下のような結びのあいさつを記入します。

結びのあいさつの次の行には、下詰めで「敬具」と記入してください。

日付を記入する

送付状の日付は、書類を作成した日ではなく、実際にポストへ投函する日を記入しましょう。

数字は漢数字で記入し、和暦と西暦の表記は履歴書など他の提出書類と統一してください。

氏名を記入する

日付の次の行に、氏名を下詰めで記入します。

名字と名前の間は、1文字分のスペースを空けましょう。

スペースを空けることにより、採用担当者が氏名を正確に読み取れます。

宛名を記入する

送付状の宛名欄には、応募企業の正式名称を省略せずに記入します。

株式会社や有限会社など、法人形態を示す文字も必ず書きましょう。

次に、企業名の下に所属部署と担当者名を記入します。

担当者の名前がわからない場合は「〇〇部　御中」と、名前がわかる場合は「〇〇部　〇〇様」のように記入してください。

以上が手書きで送付状を作成する際の書き方です。

履歴書に同封する送付状の書き方【Wordで作成】

送付状をWordで作成する際の書き方を、項目ごとに解説します。

日付を記入する

日付を書く際は、送付状の作成日ではなく応募書類をポストへ投函する日を記入します。

メールで応募書類を送信する場合は、送信日を記入しましょう。

数字は漢数字を使用せず「令和6年9月1日」のように、算用数字で入力します。

日付の和暦と西暦どちらを使用するかは、他の応募書類と統一させてください。

宛名を記入する

宛名を記入する際は、応募する企業名と担当者、所属部署を正式名称で入力しましょう。

具体的には、以下のように記入してください。

採用担当者の名前がわからず部署宛に送る場合は「御中」を、担当者個人に送る場合は「様」を付けてください。

住所・連絡先・氏名を記入する

送付状に宛名を記入したら、応募者情報として自分の住所や連絡先、氏名を入力します。

連絡先欄には、日中に確実に連絡が取れる電話番号と、定期的にチェックするメールアドレスを記入してください。

メールアドレスは、普段使用する個人用のものではなく、就職活動専用のアドレスを新規作成することをおすすめします。

携帯キャリアのメールアドレス（@docomo.ne.jpなど）や趣味を示す文字列（anime123など）は避けて、シンプルで分かりやすい形式を選びましょう。

あいさつ文を書く

あいさつ文の冒頭には「拝啓」と入力し、続けて時候の挨拶を記入してください。

時候の挨拶は季節によって表現が異なるため、定型文の使用をおすすめします。

本文を書く

あいさつ文に続いて、本文を記入しましょう。

以下のような文章を書いてください。

本文の最後には右揃えで「敬具」と記入しましょう。

自己PRや希望条件などは履歴書に記載するため、送付状では省略します。

同封する書類を記載する

本文を書いたら、同封する書類を箇条書きで記載しましょう。

まずは「記」の文字を中央揃えで入力し、箇条書きを使い同封書類を記載します。

すべての項目を記入したら、最後に右揃えで「以上」と入力します。

以上が送付状をWordで作成する方法です。

履歴書PRO使うと簡単に送付状が作れる

送付状をパソコンやスマートフォンから作る際は、テンプレート機能を使える「履歴書PRO」がおすすめです。

履歴書PROには季節に応じた時候の挨拶のテンプレートが用意されており、選択するだけで簡単にあいさつ文を入力できます。

履歴書PROは無料で使えるので、以下の画像をクリックして送付状を作成してみてください。

履歴書に同封する送付状を書くときの注意点

送付状を書くときの注意点を、具体的に4つ紹介します。

採用担当者へ良い印象を与えられるよう、以下のポイントを意識してください。

送付状は1枚にまとめる

送付状を書く際は、A4用紙1枚にまとめることをおすすめします。

送付状の主な目的は、採用担当者が応募書類の内容を一目で把握できるようにすることです。

複数のページにわたると、採用担当者は内容を把握しにくくなり、どの書類を先に確認するか迷う可能性もでてくるでしょう。

また、ビジネスの現場では必要な情報を簡潔に伝える能力も求められます。

そのため、送付状はA4用紙1枚にまとめることを意識してください。

手書きの場合は黒のボールペンを使用する

手書きで送付状を作成する場合は、黒のボールペンを使用してください。

履歴書や送付状はビジネスで使用する書類のため、黒いボールペンの使用が基本とされています。

また、黒のインクは他の色と比べて視認性が高いので、採用担当者が読みやすくなるメリットもあります。

手書きで送付状を書く際は黒のボールペンを使用し、丁寧な文字で書くように心がけましょう。

誤字脱字に注意する

送付状を書き終えたら、誤字脱字が無いよう再度確認しましょう。

誤字脱字は採用の判断材料になる可能性は少ないですが、担当者に良くない印象を与えてしまいます。

多くのビジネス現場では書類を作成する機会が多いため、誤字脱字があると文章作成能力に疑問を持たれる恐れもあるでしょう。

そのため、送付状を書き終えたら以下の点に注意して再度確認してください。

送付状の作成後は一定の時間を置いてから、客観的な視点で読み返すことをおすすめします。

自己PRを書く場合は簡潔にする

送付状に自己PRを書く場合は、簡潔にまとめることをおすすめします。

送付状は同封書類を説明することが主な目的のため、自己PRは補足的な情報として扱うからです。

また、履歴書や自己紹介書にも自己PRの項目があるため、送付状で同じ内容を繰り返すと採用担当者に冗長な印象を与えてしまいます。

送付状に自己PRを書く際は、以下の例文を参考にしてください。

送付状は履歴書とあわせて封筒に入れて郵送する

送付状を書き終えたら、封筒に入れて応募先企業へ郵送しましょう。

応募書類を封筒にいれる際は、折り目がつかないよう以下の順番でクリアファイルにまとめてください。

クリアファイルは、採用担当者が書類を確認しやすいよう無色透明のものを選びます。

応募書類を入れる封筒は、角形2号サイズを使用しましょう。

封筒の表面には応募企業の住所と宛名を記入し、赤色のボールペンまたは油性ペンを使い手書きで「履歴書在中」と書いてください。履歴書在住の文字の周りは、赤色の枠線（長方形）で囲みます。

封筒の裏面には投函する日付と、自分の住所・名前を正確に記入しましょう。

封筒の折り返し部分をのりで貼り付けたら「〆」の字を書いてください。

すべての準備が整ったら、応募締切に間に合うようポストへ投函します。

履歴書に同封する送付状に関してよく聞かれる質問

送付状を作成する際に、よく聞かれる質問を3つ紹介します。

手書きで送付状を書くときは横書きでも大丈夫ですか？

送付状を手書きで書く場合、基本的には縦書きで書くことをおすすめします。

提出する応募書類は、企業がビジネスマナーをチェックする重要な項目の一つです。

そのため、日本の伝統的な文書作成様式である縦書きで書くことが一般的です。

応募する企業から特別な指示がない場合、送付状を手書きで作成する際は縦書きを選びましょう。

パートへ応募する際の履歴書に送付状は必要ですか？

パートに応募する際、履歴書を郵送する場合は送付状を添えることをおすすめします。

履歴書と合わせて送付状を同封すると、書類選考における印象が良くなるからです。

ただし、応募先に直接履歴書を提出する場合、送付状は不要です。

履歴書を送る封筒に手書きで何と書きますか？

封筒には、赤色のボールペンまたは油性ペンを使い手書きで「履歴書在中」と書いてください。

履歴書在住の文字の周りは、赤色の枠線（長方形）で囲みましょう。

履歴書とあわせて自己紹介書や職務経歴書を同封する場合は「応募書類在住」と記入します。

まとめ｜履歴書の送付状を正しく作り書類選考を通過しよう

この記事では、送付状の書き方や作成時の注意点を解説しました。

送付状の良し悪しが採用に直接影響する可能性は少ないものの、正しく作成すると担当者に良い印象を与えられます。

基本的なルールを確認し、正しく送付状を作成してください。

また、パソコンやスマートフォンで送付状を作成したい方には、必要事項を入力するだけで書類が完成する「履歴書PRO」をおすすめします。 送付状のテンプレートも用意されていますので、気軽に活用してください。