【バス運転手から転職したい】やめたいと思う理由や転職する前に考えておくべきことを解説

           
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長時間勤務できつい…

家族との時間をもっと増やしたい…

バス運転手として働くあなたは、このような思いを抱えていませんか?

結論からいうと、バス運転手の経験とスキルは、他職種の業務でも活かすことができます。

本記事では、実際の転職成功例を交えながら、ワークライフバランスの良い転職先や、具体的な転職活動の進め方を解説します。

記事を読めば、より良い働き方への道筋が見えてくるはずです。

ぜひ最後まで読み、あなたのキャリアプランを見直すきっかけにしてください!

関連記事:転職成功率UP! ドライバー向け転職エージェント・サイトのおすすめ15社

目次

バス運転手の現状と課題

バス運転手の労働環境や待遇面の課題が注目されています。業界の実態から今後の展望まで詳しく解説します。

バス業界の実態と将来性

業界全体の状況を見てみましょう。

世界的に見るとバス業界は成長が見込まれ、2029年には市場規模が1,932億米ドルに達すると予測されています。

しかし、日本の路線バス業界は厳しい現実に直面しています。

業界全体の状況
  • 人口減少・高齢化による利用者減:地方を中心に路線の維持が困難になり、減便や廃止が相次ぐ
  • 慢性的な人手不足:厳しい労働環境や低賃金などが原因で、若者のバス運転手離れが進行
  • 競争激化による経営圧迫:2002年の規制緩和以降、新規参入が増加し、価格競争が激化

これらの要因が重なり、多くのバス会社が経営難に陥っています。

国土交通省のデータによると、「路線バス事業者の全国の約7割の事業者が赤字」と報告があります。

2024年には全体の約8割の事業者が路線の減便や廃止の影響を受けると予想されており、運転手の待遇改善や労働環境の向上は期待しにくい状況です。

【参考】地域交通をめぐる現状と課題|国土交通省

人手不足の理由と影響

バス業界の人手不足の背景には、多くの運転手が日々直面している切実な問題があります。

労働環境については、2024年4月から1日の拘束時間が13時間以内に制限されるなど、改善の動きはあります。

しかし早朝・深夜勤務や不規則なシフトは、継続する見込みで、家族との時間確保や心身の疲労回復が難しい状況です。

給与面では、バス運転手の全国平均年収が約398万7,100円、月収約29万3,300円と、長時間労働や責任の重さに見合わない水準にとどまっています。

こうした状況の中、バス運転手の平均年齢は53歳と高齢化が進んでおり、今後10年間で40%以上の運転手が定年を迎える見込みです。

厚生労働省のデータを見れば、全産業平均より高いことがよく分かります。

【引用】:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト|厚生労働省

しかし、厳しい労働環境や低賃金を理由に若手の採用が進まず、残された運転手の負担はさらに増加すると懸念されています。

このように、バス業界の現状を見る限り、労働環境や給与面での大幅な改善は期待しにくく、ワークライフバランスの改善も困難な状況が続くと予想されます。

【参考】令和6年4月〜適用 トラック運転者の労時間等の改善基準のポイント|厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査

バス運転手の一日の流れと仕事内容

勤務シフトには主に以下の3パターンがあります。

バス運転手の一日の流れと仕事内容
  • 早番(例:午前4時~午後2時)
  • 遅番(例:午後2時~深夜2時)
  • 通し勤務(例:午前5時~午後8時)

一日の基本的な流れは次のようになります。

業務内容
出勤と準備
(勤務開始30分~1時間前)
アルコールチェック
車両点検(ブレーキ、ライト、タイヤなど)
出庫点呼(運行管理者からの指示確認)
運行中の業務  安全運転
乗客の乗降対応
交通状況や天候に応じた運行調整
乗客からの問い合わせ対応
終業作業  車庫への入庫
終業点呼
乗務日報の記入

業務サイクルは、早番・遅番・通し勤務のいずれの場合も基本的に同じですが、始業・終業時間が大きく異なります

そのため、生活リズムの維持が難しく、家族との時間確保も課題です。

特に、早番の場合は深夜帯からの勤務となり、遅番の場合は深夜までの勤務となるため、十分な睡眠時間の確保が困難です。

法令では勤務終了後に最低8時間の休息時間を設けることが定められています。ただし、通勤時間・食事・入浴などの生活時間を考えると、実質的な休息時間は限られています。

バス運転手を辞めたい理由TOP5【現役ドライバーの本音】

バス運転手を辞めたい理由を弊社アンケート調査を含め、実際の生の声から紹介します。

長時間労働や責任の重さ、不規則な勤務など、バス運転手特有の悩みを抱える方は少なくありません。1つずつ見ていきましょう。

【アンケート概要】
調査期間:2024/10/04~2024/10/11
調査対象:バス運転手から転職を成功させた方の体験談
調査方法:インターネットによる調査
※ユーザーアンケートより抜粋

拘束時間が長い

バス運転手の拘束時間は、1日12時間前後が多く、時には13時間を超えることもあり、運転手の健康と生活に大きな影響を与えています。

下記表は、全産業平均と比較した年間労働時間の推移です。

【引用】:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト|厚生労働省

拘束時間には実際の運転時間だけでなく、乗務準備・車両点検・待機時間なども含まれ、十分な休息時間が確保できない状況が問題視されています。

この状況を反映して、弊社アンケートでも以下の声があがっていました。

「人手不足を理由に毎日のように長時間勤務をさせられていたので転職しました。」(40代男性)

「慢性的な人手不足だったので、めったに休日を取れなかったのですが転職をしたので、休日や有給を希望通りに取れるようになりました。」(40代男性)

もし、長時間拘束による負担を軽減したい場合は、より労働時間が管理された他の職種への転職を検討しましょう。

給与が低い

長時間労働や責任の重さに見合わず、給与が低いと感じているバス運転手が多いです。

「長時間労働や夜勤をする割には給料面が比較的安かったので、転職をした事で年収アップをする事が出来たのは特に良かったと思っています。」(30代男性)

「バス運転手は長時間労働や夜勤をする割には給料面が比較的安かったので、転職をした事で年収アップをする事が出来たのは特に良かったと思っています。」(30代男性)

「長時間の勤務をすることが無くなったので体力的には楽になったのですが、労働時間が短くなったので年収が下がってしまいました。」(40代男性)

「転職をすることで長時間の仕事から解放されたのは良かったのですが、働く時間が以前より短くなったので毎月の給料が減りました。」(40代男性)

「長時間の労働をする必要が無くなったのは嬉しいのですが、勤務時間が減った分だけ収入が以前に比べて減少するというデメリットがありました。」(40代男性)

上記口コミのように、給与面での不満が転職の理由となっていることが分かります。

そのため、給与アップを目指したい人は、転職エージェントなどを活用し、自身のスキルや経験に見合った給与が得られる職場を探しましょう。

事故やクレームの責任が重い

バス運転手は大勢の乗客の命を預かる責任があり、特に新人ドライバーにとって、この重圧は大きな精神的負担となっています。

バス運転手には、12メートルもの大型バスを操作しながら、安全運転を心がけなければならなず重責です。新人の場合、経験不足から多くの指導を受けることになり、その精神的プレッシャーは特に大きいものとなっています。

ある新人ドライバーは、「非常に精神的に追い込まれています。具合が悪いです」と語り、日々約10個ものダメ出しを受けながら運転技術の向上を求められる状況に苦悩しています。

大型バスの運転と乗客の安全確保という重責は、特に新人ドライバーにとって精神的負担となっています。

プレッシャーに耐えられない場合は、負担の少ない職種への転職を検討することも1つの選択肢です。

不規則な勤務で休日が取りづらい

バス運転手は不規則なシフト制勤務が基本です。さらに人手不足により、休日の確保が難しい職種となっています。

バス運転手はシフト制での勤務が基本となっており、一般的な平日・週末の区別なく勤務が組まれます。また、慢性的な人手不足により、希望通りの休暇取得が困難な状況が発生しています。

不規則な勤務形態は、生活リズムの維持やプライベートな時間の確保を困難にする原因です。

40代男性は「慢性的な人手不足だったので、めったに休日を取れなかったのですが転職をしたので、休日や有給を希望通りに取れるようになりました」と語っています。

また、30代男性も以下のように述べています。

「バス運転手をしていた時はシフト制勤務でしたが、デスクワークの仕事に就いたことで休日が規則正しく取れるようになって良かったです。」(30代男性)

不規則な勤務形態がバス運転手の大きな課題となっていることが分かります。

規則正しい生活リズムや、休日の確保を大切にする人にとって、バス運転手の不規則な勤務形態は大きな課題です。

身体的負担が大きい

長時間運転による疲労・腰痛・肩こりなど、バス運転手は身体的な負担が大きい仕事です。

大型車両の運転は集中力を必要とし、長時間の運転姿勢は身体に負担をかけます。また、乗客対応や運行管理など、肉体的にも精神的にも疲れる業務が多いです。

40代男性の口コミでは、「転職をしたことで人手不足による長時間勤務をする必要がなくなったので、家族との時間を長く取れるようになりました。」とあり、長時間労働による負担が軽減されたことが分かります。

体力的な負担を軽減したい人は、転職によって、より身体に優しい仕事を選べるでしょう。

関連記事:「バス運転手はやめとけ」はなぜ?向いている人・向いていない人の特徴からバス運転手への転職を考えよう

バス運転手から転職に成功した体験談

バス運転手から転職に成功した体験談を3つ紹介します。

実際に転職を決意し、新たなキャリアを築いた方々の経験から、バス運転手としてのスキルや経験を活かした転職の可能性を探ってみましょう。

事故の不安から解放!スキルを活かしてオフィスワークへ

40代男性のAさんは、バス運転手として長年勤務していましたが、常に事故を起こしてしまうかもしれないという不安を抱えていました。

精神的な負担が大きくなり、転職を決意。英語・簿記・情報関連の資格を持っていたAさんは、そのスキルを活かせるオフィスワークの仕事に転職しました。

転職して良かった点
  • 事故の不安から解放され、精神的な余裕が生まれた
  • スキルを活かした仕事に就くことができ、やりがいを感じている
  • 肉体的な負担が軽減された
転職して悪かった点
  • 給与が下がったため、以前のように自由に支出できなくなった
  • 業務内容が変わり、覚えることが増えた
Aさんの声

「事故を起こしてしまうかも知れないというストレスから解放されて、精神的な余裕が出来ました。英語と簿記と情報関連の資格を持っていたおかげで、比較的肉体的に楽そうな所に転職出来ました。

給料面が下がったので、今までみたいに休日はギャンブルを含む、豪遊三昧というのが出来なくなった点。バス運転手時代は、運転さえきちんとすれば、基本的には問題無かったですが、今は色々とやるべき事も増えました。」(40代男性)

長年の経験を活かして管理職へ!ワークライフバランスも向上

40代男性のBさんは、バス運転手として長年勤務し、豊富な経験と知識を積んでいました。体力的な負担を軽減し、より責任ある仕事に挑戦したいと考え、転職を決意。運輸業界での経験を活かし、物流会社の配送管理職に転職しました。

転職して良かった点
  • 体力的な負担が軽減された
  • ワークライフバランスが向上した
  • 若手ドライバーの指導など、やりがいのある仕事に就くことができた
転職して悪かった点
  • 給与が少し下がった
Bさんの声

「長年の経験を活かしつつ新たなキャリアを求めて転職を決意しました。運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました。

体力的な負担も軽減され、ワークライフバランスの向上を実感しています。」(40代男性)

年収アップを実現!経験をリセットして新たな挑戦

30代男性のCさんは、バス運転手として数年勤務していましたが、給与面での不満を感じていました。より高い収入を得たいと考え、転職を決意。未経験の業界でしたが、積極的にチャレンジし、営業職として転職しました。

転職して良かった点
  • 年収がアップした
  • 新しいスキルを身につけることができた
転職して悪かった点
  • バス運転手としての経験や待遇がリセットされた
Cさんの声

「バス運転手は長時間労働や夜勤をする割には給料面が比較的安かったので、転職をした事で年収アップをする事が出来たのは特に良かったと思っています。

ある程度の年数バス運転手として働いていたので、それだけ経験を積んで待遇が良くなっていましたが、転職をしてその経験や待遇をリセットした形になってしまったのは後悔しました。」(30代男性)

バス運転手の経験を活かせる転職先5選

バス運転手の経験を活かせる転職先は、以下のとおりです。

バス運転手の経験を活かせる転職先5選

長年培った運転技術と経験を活かせる転職先を、具体的な事例とともに紹介します。

タクシー運転手

バス運転手の経験を活かせる転職先として、タクシー運転手は選択肢の一つとなります。

大型車両の運転経験と接客スキルを活かせる職種だからです。

令和5年の賃金構造基本統計調査によると、以下表のとおりです。

項目金額前年比増加額前年比増加率
平均年収418万9,900円57万6,600円16.0%
月給33万8,500円4万4,400円15.1%
年間賞与12万7,900円4万3,800円52.1%
令和5年 賃金構造基本統計調査 タクシー運転手の給与状況

※月給には超過勤務手当等を含みます
※年間賞与は令和4年1月~12月の支給実績
※平均年収は月給の年間推計額に年間賞与を加えた金額

特に以下のような人に向いている職種です。

向いている方
  • 大型車両の運転経験を活かしたい
  • より小回りの利く車両での運転を希望する
  • 乗客との一対一のコミュニケーションを大切にしたい

タクシー運転手への転職を検討する際は、以下のポイントをよく理解しておきましょう。

ポイント
  • 給与水準は年々改善傾向
  • 運転と接客の経験を直接活かせる
  • より小規模な車両での運転に特化できる

ただし、労働時間や勤務形態など、個々の企業によって条件が異なりますので、求人内容はしっかりと確認してください。

トラック運転手

バス運転手の経験は、トラック運転手への転職において大きな強みとなります。

バス運転手は、以下のスキルを習得しています。

習得しているスキル
  • 大型車両の運転技術
  • 交通ルールの理解
  • 安全運転に対する意識
  • 顧客対応

これらのスキルや経験は、トラック運転手の業務にも共通する部分が多く、スムーズに転職できる可能性が高いです。

具体的に活かせる要素は、以下のとおりです。

活かせる要素
  • 運転技術:大型バスの運転経験は、大型トラックの運転にも応用できる
  • 安全運転:乗客の安全を第一に考えてきた経験は、トラック運転でも高く評価される
  • 接客スキル:乗客対応で培ったコミュニケーション能力は、荷主とのやり取りにも役立つ
  • ルート管理:バス路線の運行管理経験は、トラックの配送ルート管理にも活かせる

さらに、バス運転手の資格を活かして、特殊車両(冷凍車や大型トレーラーなど)の運転手になる道もあります。

バス運転手の経験は、トラック運転手という新たなキャリアに挑戦するうえで、大きなアドバンテージです。

転職活動では、これらの経験を積極的にアピールすれば、良い条件で採用される可能性を高めましょう。

関連記事:トラック運転手の現実を教えます。やめとけと言われる5つ理由についても解説

自動車教習所の指導員

バス運転手から自動車教習所の指導員への転職は、運転スキルや安全運転の知識を活かせる魅力的な選択肢となります。

特に「教えること」が好きで、人の成長にかかわることにやりがいを感じる方はおすすめです。

自動車教習所の指導員は、バス運転手と比べると規則的な勤務体系で夜勤も少なく、比較的安定した労働環境が期待できます。

また、安全運転を教えることは交通事故を減らすことにつながる社会貢献度の高い仕事です。

ただし、指導員として働くには指定自動車教習所指導員資格の取得が必要です。

また、給与水準はバス運転手と比べて必ずしも高いとはいえません。

転職を検討する際は、以下のことを考えておきましょう。

転職を検討する際に考えること
  • 教えることへの熱意はあるか
  • コミュニケーション能力はあるか
  • 資格取得の準備はできているか
  • 給与・待遇で満足できるか

運行管理者

運行管理者は、バス運転手の経験を直接活かせる転職先の1つです。運輸業界での知識を評価され、若手の指導や管理業務を担当できます。

バス運転手として培った運輸業界での経験や安全管理の知識は、管理職として高く評価されます。

40代男性の転職例では、以下のように運転手としての経験を管理職で活かせた事例が報告されています。

「運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました。体力的な負担も軽減され、ワークライフバランスの向上を実感しています。若手ドライバーの指導も担当し、労働時間の改善と責任ある立場に就けました」(40代男性)

運行管理者への転職は、バス運転手としての経験を活かせます。

体力的な負担を軽減し、ワークライフバランスの改善を図ることができる選択肢の1つです。

配送ドライバー

バス運転手からの転職先として、配送ドライバーという選択肢があります。

特にルート配送ドライバーは、以下の点でバス運転手の経験を活かせる職種といえます。

経験を活かせる場面
  • バス運転手で培った安全運転のスキルを活かせる
  • 定期的なルートを担当するため、仕事の見通しが立てやすい
  • お客様とのコミュニケーションスキルを活かせる

実際の求人例を見ると、月収55万円以上得ている事例や、直行直帰制度を導入している企業もあります。

バス運転手として培ったスキルを活かしつつ、より働きやすい環境を求める人にとって、検討の価値がある職種といえます。

バス運転手から転職する際の注意点

バス運転手から転職する際の注意点は、以下のとおりです。

これらの課題を理解し、適切な準備をすることで転職を成功に導きましょう。

転職先によっては転職を繰り返すおそれがある

バス運転手の転職では、労働条件や職場環境の違いにより、再び転職を考えるケースが少なくないのが実情です。

転職を繰り返すリスクが高くなる主な要因は以下の3つです。

転職を繰り返すリスクが高くなる主な要因
  • 高度な運転技術や安全管理能力への要求水準に違いが出る
  • 人間関係のストレスや新人へのサポート体制の不足が早期離職につながる
  • 給与水準が会社によって大きく異なり、特に路線バスと観光バス・高速バスでは条件面で差が生じる

事例を見ると、ある運転手は給与の高さだけで転職を決めたものの、労働環境の悪化によりストレスが増加し、早期離職することになりました。

一方で、教育制度や労働条件を十分確認したうえで、観光バス会社に転職した運転手は、給与増加と労働条件の改善を実現できています。

転職を繰り返さないためには、給与だけでなく、労働時間や休日の取得状況の確認が重要です。

また、職場の教育体制や人間関係などの環境を事前に理解し、自身のスキルと求められる技術水準の適合性を見極めるなど、総合的な視点で転職先を選んでください。

年齢によって転職が難しいがある

バス運転手から転職を考える際、年齢によって転職の選択肢が変わってくるのが実情です。

転職を考えるうえで年齢が影響する主な理由は以下の2つです。

年齢が影響する理由
  • 体力や反応速度の面で、年齢が上がるにつれ転職のハードルが高くなる
  • 特に60歳以上では健康面での不安から採用に慎重な企業が多い

ただし、バス運転手としての経験を活かせる職種であれば、年齢が高くても転職のチャンスがあります

例えば、送迎バス運転手は短距離・簡単ルートが中心のため転職しやすいでしょう。

また、観光バス運転手は豊富な経験が評価され、年齢が高くても採用される可能性があります。

早めに転職活動を始めることで、より多くの選択肢の中から最適な転職先を見つけることができます。

転職によって年収が下がる可能性がある

バス運転手から転職する際は、年収が下がる可能性があることを考慮する必要があります。

男性運転者の年間推計額は以下表のとおりです。

職種年収
バス運転者456万1,100円
営業用大型貨物自動車運転者486万7,300円
営業用貨物自動車運転者(大型車を除く)440万1,700円
タクシー運転者420万800円
【出典】:令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況

転職先として多い運転職では、以下のような年収差が生じてしまいます。

年収の差
  • 大型貨物への転職:約30万円の収入増の可能性
  • 一般貨物への転職:約16万円の収入減の可能性
  • タクシーへの転職:約36万円の収入減の可能性

年収を維持・向上させるためには、転職前に具体的な給与体系(基本給・手当・賞与など)を確認しておくことが重要です。

バス運転手に向いている人・向いていない人の特徴

バス運転手に向いている・向いていない人の特徴を紹介します。

バス運転手に向いている・向いていない人の特徴

自分に合った職業かどうか、判断の参考にしてください。

バス運転手に向いている人

バス運転手に向いている人は、安全運転への強い意識と責任感、そして運転に対する情熱を持っている人です。

バス運転手は、多くの人々の命を預かり、安全かつ快適な移動を提供する仕事です。

そのため、常に安全運転を心がけ、責任感を持って業務に取り組むことが求められます。

また、長時間運転や厳しい交通状況にも対応できるよう、運転に対する探究心も重要です。

安全運転への意識交通ルールを遵守するのはもちろん、周囲の状況に気を配り、危険を予測する能力が求められる
責任感乗客の安全を第一に考え、時間通りに目的地まで送り届ける責任がある
運転への情熱運転技術の向上に努めたり、新しい運転ルートを学ぶことに意欲的である

安全運転への強い意識と責任感、そして運転に対する情熱を持ち合わせている人は、バス運転手として活躍できる素質を持っています。

バス運転手に向いていない人

バス運転手は、精神的なプレッシャーが大きく、不規則な勤務形態が求められる仕事のため、以下のような環境に適応が難しい人には向いていません。

バス運転手に向いていない人
  • 長時間労働
  • 大勢の乗客の命を預かる責任
  • シフト制による不規則な生活人手不足による休日取得の難しさ

特に、家族との時間を大切にする人や、ストレス耐性が低い人にとっては、大きな課題となることがあります。

弊社アンケート調査でも、以下のような口コミがありました。

「バス運転手はやはり責任感が必要で常にプレッシャーを感じていた」(30代男性)

「シフト制で休日もバラバラでしたし、一般的な長期休みにも出勤しなくてはいけない事が多かった」(30代男性)

また、40代男性は「大勢の乗客の命を預かって運転するプレッシャー」を感じていたと話しており、「人手不足を理由に毎日のように長時間勤務をさせられていた」と語っています。

ですので、以下のような傾向がある人は、バス運転手に不向きな可能性があります。

バス運転手に不向きな方の傾向
  • 精神的なプレッシャーに弱い人
  • 家族との時間確保を大切にする人
  • 規則正しい生活リズムを重視する人
  • 長時間労働や不規則な勤務に適応が難しい人

バス運転手から転職するための4ステップ

バス運転手から転職するための4ステップを紹介します。

1つずつ着実に準備を進め、理想の転職を実現させましょう。

自己分析と目標設定をおこなう

転職活動を始める前に、まず自分自身を深く理解することが重要です。

自分の強みや弱み・キャリアプラン・希望条件などを明確にすると、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

具体的には、下記の確認作業をおこないましょう。

確認作業
  • スキルや経験の棚卸し
  • キャリアプランの作成
  • 希望条件のリストアップ

自己分析をしっかりおこなうことで、転職活動の方向性を定め、成功へと導くことができます。

市場を調査しマーケットバリューが上がる職場を探す

転職市場の動向や、自分のスキルを活かせる業界・職種の調査が重要です。

業界・企業研究、求人情報の確認、給与相場などを把握することで、より良い条件で転職できる可能性が高まるからです。

実行すること
  • 転職サイトやエージェントの活用
  • 業界情報誌の購読
  • 企業ホームページの閲覧 など

上記のことを実行しましょう。

情報収集の徹底は、自分に最適な転職先を見つけ、転職活動を有利に進められます。

応募書類の作成と面接対策

応募書類と面接は、選考を通過するための重要なステップです。

自分のスキルや経験を効果的にアピールすることで、企業からの評価を高められます。

具体的には、以下のことをおこないましょう。

選考対策として行うこと
  • 履歴書・職務経歴書の作成
  • 面接対策
  • 面接の模擬練習

応募書類と面接の準備をしっかりおこない、選考突破の可能性を高めてください。

内定後の準備と心構え

内定を得たら、入社に向けて必要な手続きを行い、心構えをしておきましょう。

円満な退職とスムーズな入社を実現するために、事前の準備が重要です。

下記内容を確認しましょう。

確認する内容
  • 入社手続き
  • 退職手続き
  • 新生活の準備
  • 心構え

入社前にしっかりと準備をすることで、新しい職場でスムーズにスタートを切ることができます。

【年齢別】バス運転手からの転職プラン

バス運転手からの転職プランを年代別に紹介します。

年齢に応じた転職のポイントと具体的な事例を交えながら解説します。

20代|キャリアチェンジのチャンス

20代は新しい環境への適応力が高く、キャリアチェンジに最も適した時期です。バス運転手としての経験を活かしながら、新たなキャリアへの挑戦が可能です。

20代のメリット
  • 若さゆえの適応力と学習能力の高さ
  • 転職市場での評価ポイントとなる運転技術や安全管理の経験
  • 新しいスキル習得に取り組める時間的余裕

実際、弊社アンケートにおいて、以下のような事例がありました。

「運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました」
「英語と簿記と情報関連の資格を持っていたおかげで、比較的肉体的に楽そうな所に転職出来ました」

早い段階でのキャリアチェンジを考えることで、より幅広い選択肢の中から自分に合った転職先を見つけられます。

また、新しいスキルの習得にも取り組みやすい時期です。

30代|経験を活かしつつ新しいスキル獲得の目指す

30代はバス運転手としての経験を活かしながら、新たなスキルの獲得によってキャリアアップを目指せる時期です。

運輸業界での知識や経験は、物流会社の管理職など、より広いフィールドでの活躍につながります。

実際の転職成功者は、バス運転手としての経験に加えて、英語・簿記・情報関連などの資格を取得することで、転職の選択肢を広げています。

弊社アンケートにおいて、以下のような成功事例を語っていました。

「長時間労働や夜勤をする割には給料面が比較的安かったので、転職をした事で年収アップをする事が出来た」(30代男性)

「運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました」(40代男性)

「英語と簿記と情報関連の資格を持っていたおかげで、比較的肉体的に楽そうな所に転職出来ました」(40代男性)

30代での転職は、バス運転手としての経験を基盤としながら、新たな資格取得やスキルアップすることで、より良い待遇や労働環境への転換を実現できるチャンスです。

40代|管理職やスペシャリストとして転職の可能性を探る

40代でのバス運転手からの転職は、これまでの経験を活かした管理職やスペシャリストとしての道が有効な選択肢となります。

運輸業界での経験や、安全管理、人員管理などのスキルは、物流関連企業・運行管理の分野で高く評価されます。

また、若手の指導や管理業務など、経験を活かせる職域が広がっています。

ある40代男性は下記のように語っています。

「長年の経験を活かしつつ新たなキャリアを求めて転職を決意しました。運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました。体力的な負担も軽減され、ワークライフバランスの向上を実感しています。若手ドライバーの指導も担当し、労働時間の改善と責任ある立場に就けました」(40代男性)

また別の40代男性は「英語と簿記と情報関連の資格を持っていたおかげで、比較的肉体的に楽そうな所に転職出来ました」と、追加のスキルが転職に有利に働いた例を示しています。

40代での転職を考える場合は、以下のようなアプローチを検討しましょう

40代のアプローチ方法
  • 資格取得などで付加価値を高める
  • 運輸・物流業界での管理職ポジションを目指す
  • これまでの経験を活かせる指導的立場を検討する
  • 体力的負担とキャリアの両立を考慮した職種選択をおこなう

50代以上|定年後の働き方まで視野に入れ行動する

50代以上のバス運転手は、定年制度や再雇用を考慮しながら、次のキャリアを検討する時期です。多くのバス会社では65歳が定年で、その後70歳まで再雇用される可能性があります。

定年後の働き方には主に以下の選択肢があります。

選択肢内容
再雇用制度を利用し、同じ会社で継続勤務フルタイムまたはパートタイムの選択が可能
健康診断や適性検査が条件
給与は定年前の70〜80%程度に
新たな職場への転職運転技術や経験を活かせる職種への転換
資格取得による新たなキャリア構築
ライフスタイルに合わせた働き方の選択

中には、40年間サラリーマンとして勤務した後、60歳でバス運転手としてデビューした方の例があります。

「バスに乗って良かったと思ってもらえる運転手になりたい」という思いで新たなキャリアをスタートし、お客様からの感謝の声を励みに、充実した日々を送っているようです。

年齢を理由に諦めることはありません。自分の希望する働き方を選択し、これまでの経験を活かせる職場で、充実したセカンドキャリアを実現するための第一歩を踏み出しましょう。

バス運転手から転職する際に有利な資格

バス運転手として培ってきた経験やスキルは、他の仕事にも活かせる貴重な財産です。

転職を有利に進めるためには、さらに資格を取得することでアピールポイントを増やすことが効果的です。

ここでは、バス運転手から転職する際に特に有利な資格を5つ紹介します。

運行管理者資格

バス運転手の経験を管理職として活かせる国家資格です。

主な仕事は、ドライバーの健康状態の把握や運行の安全確保を行う責任者としての業務です。

【資格取得について】
  • 年2回試験実施(合格率約30%~40%)
  • 道路運送法などの知識が必要
  • 5年以上の実務経験と講習受講で試験免除の道もあり
  • バス運転手の経験は旅客運行管理者の資格取得に有利
【活かせる職場】
  • バス会社
  • トラック運送会社
  • タクシー会社 など

運送業界全般で必要とされる資格です。

なお、下記のような転職成功例もあります。

「運輸業界での豊富な知識を評価され、物流会社の配送管理職として採用されました」(40代男性)

大型特殊自動車免許

重機やフォークリフトなどの特殊な大型自動車を運転するために必要な免許です。

建設業や物流業界での需要が高く、バス運転手の運転経験を活かして取得を目指せます。

【活用できる職場】
  • 建設業界
  • 物流業界 など

運転技術を活かせる職場で必要とされています。

フォークリフト運転技能講習

倉庫や工場などで活躍するフォークリフトの運転に必要な資格です。

物流業界への転職を目指す場合に特に有利となります。

1トン以上のフォークリストを運転する際は必須です。資格は、各都道府県の労働局に登録されている自動車学校などで講習を受けることで取得できます。

危険物取扱者免許

ガソリンスタンドや化学工場などで、危険物を扱う際に必要な資格です。

危険物を運送する際には、「危険物取扱者」の資格が必要です。資格を保有することで、仕事の幅が広がります。

危険物の種類に応じて複数の区分があり、バス運転手の経験を活かせる石油類の取扱いに関連する資格を取得するのも良いでしょう。

物流管理士

物流に関する幅広い知識を持ち、物流業務の効率化やコスト削減を推進する専門家です。

物流業界への転職を目指す場合に有利な資格です。

バス運転手から転職する際におすすめの転職エージェント

転職活動は、情報収集や応募書類作成、面接対策など、多くの労力と時間を必要とします。

転職エージェントを利用することで、これらの負担を軽減し、効率的に転職活動を進めることができます。バス運転手の転職に強いエージェントを活用しましょう。

運転ドットコム

運転ドットコム
【運転ドットコムの特徴】
  • ドライバー専門の求人情報を豊富に掲載
  • 企業の詳細情報を充実させた求人掲載
  • 電話・メール・オンラインなど多様な転職サポート体制

「運転ドットコム」は、運転職に特化した転職支援サイトです。トラックドライバーやタクシー運転手、送迎ドライバーなど、さまざまな運転職の求人を取り扱っています。

企業の雰囲気や業務内容を詳しく掲載しているため、より的確な転職活動が可能です。

【こんな方におすすめ】
  • ドライバー経験を活かして転職したい方
  • 運転職での転職先を幅広く探したい方
  • 詳細な企業情報をもとに慎重に転職を検討したい方

リクルートエージェント

リクルートエージェント
【リクルートエージェントの特徴】
  • 転職成功実績は45万人以上
  • リクルートエージェントにしかない非公開求人が多数
  • 幅広い業界・職種の求人を保有

「リクルートエージェント」は、業界最多クラスの求人数が魅力の総合型転職エージェントです。

ベンチャー企業から大手企業まで、さまざまな業種の求人を取り扱っています。

非公開求人も多数保有しているため、リクルートエージェントにしかない求人にも応募できます。

【こんな方におすすめ】
  • 土日や平日の夜にしか転職活動できない方
  • テレワークや残業が少ない求人を探している方
  • キャリアプランを相談したい方
サービス概要
サービス名リクルートエージェント
運営会社株式会社リクルート
公開求人数504,307件
非公開求人数407,977件
対応地域東京・名古屋・大阪・福岡など全国/海外
公式サイトhttps://www.r-agent.com/
参考ページリクルートエージェントの評判はひどい?
リクルートエージェントとマイナビエージェントを徹底比較
リクルートエージェントとdodaを徹底比較
リクルートエージェントの費用は無料?
リクルートエージェントはフリーター・ニートも使える?
リクルートエージェントは第二新卒でも利用できる?
リクルートエージェントは20代におすすめ?
30代でもリクルートエージェントで転職できる!
リクルートエージェントは40代におすすめ?
50代の転職事情とリクルートエージェントを利用するメリット
2024年12月1日時点
  • 自分に合う求人が見つかった
  • めんどくさい手続きを代行してくれる
  • 書類の添削や面接対策をしてくれる


関連記事:【独自調査】リクルートエージェントの評判はひどい?口コミから実情を調査

マイナビエージェント

マイナビエージェント
【マイナビエージェントの特徴】
  • 転職から入社手続きまでトータルサポート
  • 大手からベンチャーまで幅広い求人を保有
  • 各業界に特化したキャリアアドバイザーがサポート

「マイナビエージェント」は、転職経験のない人に特におすすめの転職エージェントです。

キャリアアドバイザーが面談をしたうえで適性に合った求人を紹介してくれるため、自分の強みを活かせる企業が見つかるでしょう。

【こんな方におすすめ】
  • 初めて転職活動をする方
  • 書類選考や面接対策の進め方が不安な方
  • 大手企業へ転職したい方
サービス概要
サービス名マイナビエージェント
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数71,179件
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://mynavi-agent.jp/
参考ページマイナビエージェントはひどいって本当?
リクルートエージェントとマイナビエージェントの違い
マイナビエージェントとdoda、おすすめは?
マイナビエージェント(女性の転職)の評判・口コミ
マイナビエージェントが20代におすすめできる理由は?
マイナビエージェントは30代におすすめの転職エージェント
40代がマイナビエージェントを利用するメリットとは?
マイナビエージェントに断られた場合の対策
2024年12月1日時点
  • 求人情報が見やすく使いやすい
  • 求人情報の内容以上の情報を知ることができる
  • サポートが手厚く親身に対応してくれる


関連記事:マイナビエージェントの評判はひどい?口コミや利用におすすめな人を解説

バス運転手から転職したい人によくある質問

バス運転手から転職したい人によくある質問に回答します。

転職を考える際の不安や疑問について、具体的に答えていきます。

バスの運転手の月収はいくらですか?

バス運転手の月収は、勤務する会社や経験年数によって異なります。

例えば、東京都内の求人例を提示します。

東京都内の求人例
  • 入社1年目で月収28万円~29.5万円
  • 都営バスでは月給19.4万円~24.1万円
  • 大手民間バス会社では29万円~32万円

【参考】:マイナビ転職

年収では、関東の路線バス会社で400万円~450万円、大手バス会社で445万円~470万円程度。さらに、賞与(年2~3回)や各種手当、有給休暇の取得率なども会社によって異なります。

バス運転手はいつかなくなりますか?

バス運転手は、完全に無くなる可能性は低いと考えられます。自動運転技術の進展により、将来的には一部の路線で自動運転バスが導入される可能性はありますが、すべてのバスが自動運転になるには、まだ多くの課題があります。

例えば、複雑な道路状況や悪天候への対応、乗客の安全確保など、自動運転技術だけで解決できない問題も多いです。

また、バス運転手は乗客の案内やサポート、緊急時の対応など、自動運転では代替できない役割も担っています。

ただし、自動運転技術の導入により、バス運転手の仕事内容や求められるスキルは変化していく可能性があります。

自動運転システムの監視や操作や乗客への対応など、より高度なスキルが求められるようになるでしょう。

まとめ

バス運転手は長時間労働や不規則な勤務など、厳しい労働環境が課題です。

しかし、培った運転技術、安全管理意識、接客スキル、責任感は他の仕事でも活かせる強みになります。

転職を希望する際は「バス運転手の経験を活かせる転職先」で紹介した強みを活かせる職種を検討し、自分に合ったキャリアプランを構築しましょう。

ぜひこの記事を参考に、まずはキャリアプランを明確化して、興味のある求人情報を確認、転職エージェントに相談をしましょう!

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