内部監査の主なキャリアパス7選!市場価値を高めるスキルや資格も紹介
昨今、企業におけるガバナンスやコンプライアンス強化の風潮から内部監査のニーズが高まっています。それにより内部監査人材が増えるなか、内部監査のキャリアパスに興味を持っている方は多いのではないでしょうか。
本記事では内部監査の代表的なキャリアパスを紹介するとともに、キャリアパスを実現するためのポイントを解説します。
あわせて、内部監査としての市場価値を高めるために磨きたいスキルや資格についても紹介しましょう。
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目次
内部監査からの主なキャリアパス7つ
内部監査は業務内容が特徴的な職種のため、その後のキャリアパスが見えづらいと感じる人は多いでしょう。
内部監査からの代表的なキャリアパスを7つ、紹介します。
内部監査で培った専門性を磨く
内部監査としての専門性を磨き、内部監査および関連職種での活躍を目指すキャリアパスです。
内部監査は、経理・財務・法務・コンプライアンス・ITなどさまざまな分野に関する知識や技術を身につける必要があります。内部監査業務で身についた知識を武器に、もっとも関心がある分野へのキャリアチェンジを選択する人も少なくありません。
また内部監査の仕事をおこなううちに、事業内容や経営状況に詳しくなります。その経験を活かして、事業企画や経営企画を志望する人も多いでしょう。
内部監査室長に昇進する
内部監査として一定の実績を積んだあと、次のステップとして内部監査室長に昇進するキャリアパスです。
内部監査室長は、内部監査計画の立案や実施、報告書の作成や提出など内部監査全体の管理や責任を担います。経営陣や外部監査人との連携や調整も重要な業務です。
内部監査室長に昇進するためには、リーダーシップやマネジメント能力が必要です。
経営幹部や監査役になる
内部監査から経営幹部や監査役(取締役の職務執行を監査する機関)になるパターンもあります。内部監査室長などの役職を経てから、経営幹部・監査役になるキャリアパスもあります。
経営幹部や監査役になるためには、内部監査としての実績や評価はもちろん、経営陣や株主などの支持や信頼を得ることが必要です。
他社の内部監査に転職する
今の職場でのスキルアップや昇進が望めない場合には、他社の内部監査に転職することもひとつのキャリアパスです。
転職するメリットは、業務経験の幅が広がったり、役職付きで転職する場合は大きな裁量を得られたりします。給与などの待遇が変わる可能性もあるでしょう。
内部監査は所属先によって業務内容や幅が大きく異なるため、経験を積むために転職を希望する人は少なくありません。
IPO準備中企業の内部監査に転職する
IPO準備中企業は上場に向けて内部統制やコーポレートガバナンスの強化が必要なので、内部監査のニーズが特に高いです。内部監査経験者は、IPO準備中企業で歓迎されます。
経験やスキルを存分に生かすことのできる環境のため、業務のやりがいや転職の満足感が得られやすいキャリアパスです。
上場後も企業の成長にともなって内部監査の役割が拡大するため、新しい挑戦や成長機会を得ることができます。
監査法人のアドバイザリー部門に転職する
監査法人のアドバイザリー部門は、クライアントに対して内部監査や内部統制支援などのサービスを提供しています。
1社に従事する内部監査とは異なり、さまざまな業界や規模の企業に対して自分の知識や経験を活かすことができます。
その分求められるスキルが多かったりハードワークになりがちな部分があるため、優先度をしっかり決めて転職するべきでしょう。
コンサル会社で内部統制構築コンサルタントになる
コンサル会社に転職し、クライアントに対して内部統制構築や改善などのコンサルティングを提供するキャリアパスもあります。
内部監査として培った専門性や分析力を発揮できるほか、営業力や交渉力などコンサルならではのスキルが身につきます。
汎用性が高いスキルが身につくため、キャリアパスが広がる選択肢です。
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内部監査がキャリアチェンジを成功させるための4つのポイント
内部監査がキャリアチェンジを成功させるためには、以下の4つのポイントを意識する必要があります。
自身のキャリアビジョンを明確にする
自分がどんなキャリアを望んでいるかを明確にすることが、キャリアパス実現の第一歩です。
希望のキャリアパスは個人によって異なります。内部監査室長や監査役などのポジションを目指すのか、内部監査としての経験を活かして他部門への異動や転職を考えているのかなど、自身のビジョンを明確にしましょう。
キャリアパスに必要なスキルや知識を積極的に習得する
キャリアビジョンが決まったら、その実現に向けて必要なスキルや知識を積極的に習得しましょう。
たとえば内部監査室長を目指す場合は、経営戦略や財務分析などのビジネススキルや、マネジメントやリーダーシップなどを磨く必要があります。
必要なスキルや知識は日々の内部監査業務だけではなく、セミナーや書籍、インターネットなどさまざまな方法で学ぶことができます。
内部監査室長などの登用方針を確認する
自分が目指すポジションに関する企業の登用方針を確認することも大切です。
たとえば内部監査室長は社内からの昇進ではなく社外から採用する方針の企業もあります。また社内登用が可能でも、そのポジションに就くためにはどのような経験や実績が必要なのかを知っておくことが大切です。
これらの情報はキャリアパスの実現可能性を判断するのに役立ちます。
社内でのキャリアパス実現が難しければ転職を検討する
制度上の問題などで社内でのキャリアパス実現が難しい場合は、転職もひとつの選択肢です。
内部監査としての経験やスキルは他社や他業界でも高く評価される可能性があります。
転職を検討する際は、自分のキャリアビジョンに合った企業やポジションを探すことが大切です。
内部監査の転職市場価値
内部監査の転職市場における価値は年々高まってきており、転職を検討中の方にとってはチャンスが広がっています。
内部監査の求人は増加傾向
昨今、企業のリスク管理やコンプライアンスの重要性が高まっている中で、内部監査の求人は増加傾向にあります。
転職市場では内部監査の専門性や経験を持つ人材が求められているため、転職活動を有利に進められる可能性があります。
とくにIPO準備中企業で需要高騰
とくにIPO準備中企業では、内部監査の需要が高騰しています。IPOに向けて内部管理体制を整える過程で内部監査の役割はますます大きくなっているため、よい条件で転職できる可能性があります。
IPO準備中企業はスピード感や柔軟性が求められる環境ですが、成長性や将来性が高く、やりがいを感じやすい点が魅力です。
内部監査が転職を目指す場合には、IPOに関する法令や規制に精通している必要があります。
M&AおよびPMIが活発な企業も要チェック
M&AおよびPMIが活発な企業も転職先として要チェックです。
M&AやPMIでは買収先や合併先の内部統制やリスク管理の評価や改善が必要になり、その際に内部監査のスキルや知見が活かせます。
内部監査はM&AやPMIに関する契約書や文書の確認・整理、買収先や合併先との連携や調整などをおこないます。
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内部監査の市場価値を高める5つのスキル
内部監査の需要が高まっている中で、よりよい環境や条件で転職するにはどんなスキルを磨くべきなのでしょうか?
内部監査の専門知識
内部監査の専門知識は内部監査として身につけるべき基本的なスキルです。内部監査の基準や手法、リスク管理やコントロールなどの知識を身につけることで、効果的な内部監査を実施できます。
内部監査の専門知識は業界や業種に応じて異なる場合があります。たとえば金融業界では金融商品や規制などの知識が必要ですし、製造業界では生産プロセスや品質管理などの知識が必要でしょう。
そのため、自分が希望する業界や業種に合わせて必要な専門知識を学ぶことが大切です。
対人スキル
内部監査にとって、他者と円滑にコミュニケーションを取るための対人スキルは重要です。
内部監査は監査対象部署や上司、同僚などさまざまな人と関わります。その際に対人スキルが高いと信頼関係を築くことができ、情報収集や意見交換もスムーズにおこなうことができます。
対人スキルが低いと監査対象部署から反発を受けたり協力を得られなかったりする可能性があるため、内部監査として極めて重要なスキルといえるでしょう。
洞察力や観察力
内部監査は組織のリスクや問題点を発見し、改善策を提案する役割を担っているため、事実や現象から本質的な問題や原因を見抜く洞察力や観察力も磨く必要があります。
表面的な事実や数字だけでなく、背景や状況を分析し、本質的な問題や原因を見抜くことが欠かせません。
洞察力や観察力を磨くことで、監査実務に役立つのはもちろん、新しい視点やアイデアを生み出すことにも役立ちます。
たとえば他社や他業界の事例を参考にしたり自分の経験や知識を活用したりすることで、より効果的な改善策を提案することができます。
デジタルやAIなどの先端技術に関する知識
デジタルやAI、クラウドといった技術やトレンドに対する知識や理解度も磨くことが大切です。
近年、これらの技術は組織の業務やビジネスに大きな影響を与えています。内部監査はこれらの技術がもたらすリスクや機会を評価し、適切な対応策を提案する必要があります。
そのためには最新の技術やトレンドに関する知識を習得することはもちろん、実際に自分の業務に活用することも必要です。
たとえばデータ分析や可視化ツールを使って内部監査の効率や品質を向上させたり、AIを使って内部監査の範囲や方法を最適化したりするなどの工夫が考えられます。
語学力
ビジネスのグローバル化が進む中で、内部監査が海外の拠点やパートナーとも関わる機会が増えています。その際に語学力が高いと情報収集や意見交換がスムーズにでき、信頼関係も築きやすくなります。
反対に語学力が低いとコミュニケーションに支障が生じたり、誤解やトラブルの原因になったりする可能性があります。
そのため語学力を磨くことは内部監査が転職市場価値を高めるために有効な方法です。
内部監査のキャリアに役立つ5つの資格
内部監査として希望のキャリアパスを実現するためには資格の取得も有効です。
CIA(公認内部監査人)
CIA(Certified Internal Auditor:公認内部監査人)は、内部監査としての知識やスキルをIIA(内部監査人協会)が認定する制度です。
世界約190の国と地域で実施されている内部監査人唯一の国際的な資格なので、内部監査人としてのキャリアパスに活かすならまずはチェックしましょう。
CFE(公認不正検査士)
CFE(Certified Fraud Examiner:公認不正検査士)は企業内不正の防止や発見、抑止の専門家であることを示す資格として、ACFE(公認不正検査士協会)が認定しています。
日本では内部監査人が不正検査に携わるケースが多いため、CIAとあわせて取得する人も増えています。
CRMA(公認リスク管理監査人)
CRMA (Certification in Risk Management Assurance:公認リスク管理監査人)は、リスク管理・内部監査・リスク評価・コンプライアンスなどの専門知識があることを証明できるIIAの認定資格です。
日本でも受験できますが、英語受験のみとなっているため一定の英語力が求められます。
取得すれば内部監査人としての知識やスキルと英語力の両方を証明できます。
CISA(公認情報システム監査人)
CISA(Certified Information Systems Auditor:公認情報システム監査人)は情報システム監査およびコントロールに関する知識と技能を証明できる資格です。
ISACA(情報システムコントロール協会)が認定する国際資格で、アメリカで広く普及しています。
認定後の維持条件が厳しいため、専門能力をアップデートしていることを証明できます。
内部監査士
内部監査士は日本内部監査協会が主催する講習会を修了した場合に与えられる称号です。所定の課程を修め、修了論文を提出すると論文審査がおこなわれます。
オンデマンド配信で実施されるため時間がなくても取得しやすいですが、ほかの資格と違って国内資格である点には注意が必要です。
内部監査におすすめの転職エージェント3選
内部監査としての転職、もしくは内部監査のキャリアを活かす転職を検討する場合に、おすすめしたい転職エージェントを3社紹介します。
内部監査の特性や市場価値をよく理解したキャリアアドバイザーによる転職支援を受けて、転職の成功率を高めましょう。
BEET-AGENT
BEET-AGENTは、内部監査など管理部門・バックオフィス経験社向けの転職エージェントです。
内部監査のキャリアを極める方法のほか、経験や知識を活かしたキャリアチェンジの可能性も教えてくれます。管理部門特化の転職支援をおこなっているため、内部監査の求人および内部監査と親和性が高い求人を豊富に所有しています。
キャリア相談から求人紹介・選考対策・スケジュール調整・条件交渉まですべてのサービスが無料なため、利用して損はありません。
公式サイト:https://beet-agent.com/
MS Agent
MS Agentは、内部監査などの管理部門人材と士業人材に特化した転職エージェントです。
内部監査の求人を取り扱うエージェントは数が少なく、とくにMS Agentのような実績が豊富な老舗エージェントは貴重です。
信頼性を重視する人は、登録してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材大手のリクルートが運営する総合型転職エージェントです。
特化型ではありませんが、大規模なネットワークを活かして内部監査の求人も豊富に取り扱っています。
新卒でリクルートのサービスにお世話になった方も多いのではないでしょうか?
公式サイト:https://www.r-agent.com/
まとめ
内部監査のキャリアパスは、専門性を磨いて現職での活躍を目指すほかに、内部監査室長・経営幹部への昇進やほかの管理部門への異動や転職、コンサルへのキャリアチェンジなど多様な選択肢があります。
希望のキャリアパスを実現するためには、新たなスキルや資格の取得に取り組むことも検討してみましょう。
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運営者情報
会社名 |
株式会社アシロ(ASIRO Inc.) 2021年7月20日 東証グロース上場(7378) |
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URL | https://asiro.co.jp/ |
本社所在地 |
160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング4F |
法人番号 | 9011101076787 |
設立日 | 2009年11月 |
代表者(代表取締役社長) | 中山博登 |
主な事業内容 | HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業 |
許認可 | 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782) |
グループ会社 |
株式会社アシロ少額短期保険 株式会社ヒトタス |