BIG4監査法人を辞めたい6つの理由と退職のタイミング・今後のキャリア設計
BIG4監査法人とは
- 「EY新日本有限責任監査法人」
- 「有限責任監査法人トーマツ」
- 「あずさ監査法人」
- 「PwCあらた有限責任監査法人」
の4つの監査法人のことです。いずれも業界を牽引する巨大監査法人ですから、会計業界を志す人ならば「BIG4で働きたい!」と一度は考えたことがあるかもしれません。
しかし、そんな憧れのBIG4への入所を叶えながらも「辞めたい」と感じる人が一定数存在します。
この記事ではBIG4監査法人の退職をテーマに、
- 監査法人を辞めたい理由
- どのタイミングで辞める人が多いのか
- 辞めた後はどんなキャリア設計が考えられるのか
といった点について解説します。
目次
監査法人を辞めたい公認会計士向けのおすすめ転職サイト・転職エージェント9社
まずは、監査法人を辞めたい方、公認会計士特化の転職サイト・エージェントを一覧にしましたので、参考にしてみてください。
エージェント名 |
特徴 |
公認会計士・経理・財務人材特化の転職サイト。求職者と企業担当をアドバイザー1人が担当する一気通貫だからミスマッチがない。 |
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マイナビの公認会計士特化型転職エージェント。年間300件以上携わるキャリアアドバイザーが在籍。 |
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会計士・税理士特化の老舗エージェント |
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会計事務所やコンサルティングファーム、税理士事務所への転職に強い。 |
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経理・財務、人事・総務、法務、経営企画などの管理部門・士業の登録ナンバー1。 |
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2021年オリコンの調査で転職満足度が高い転職エージェントに選出 |
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業界最大手『リクルート』が運営。10万件を超える圧倒的に豊富な求人を保有。 |
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求人掲載数最大手。初めての転職、入社後の困りごとも無料で相談可能。 |
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年収800万円以上を目指すハイクラス層むけ。スカウト型の転職サイト。 |
『ハイスタ会計士』『マイナビ会計士』は公認会計士・経理の転職支援に力を入れる特化型サービスですので、外せないエージェントと言えます。
『年収UPにこだわりたい』『事業会社へ転職したい』ということであれば『REXアドバイザー』などを利用するのもおすすめと言えます。
公認会計士が監査法人を辞めたい理由6選
BIG4監査法人は1年目でも高年収が可能ですし、シニアまでの昇格も普通に頑張っていれば難しくありません。一見すると恵まれた環境にあるようにも思えるのですが、なぜBIG4監査法人を辞めたいと感じるのでしょうか?
激務すぎて心身の限界
監査法人では年々監査の規制が厳しくなり、業務量が増えているとの指摘があります。とりわけBIG4は社内外から膨大な量の資料作成を要請されることから長時間労働・ハードワークになりやすいことで知られています。
ほかの監査法人だと繁忙期以外ははやく帰れる日も多いのですが、BIG4は繁忙期でなくても長時間残業は当たり前に行われています。
特にマネージャー以上になると、働き方改革にともなう残業規制がある非管理職の業務を吸い上げることが多いため激務になりやすく、そうした管理職を見て将来が不安になり辞めたいと感じる人も少なくありません。
BIG4にいるからこそ積める経験がある一方で、このような激務を一生続けることはできないと考え、退職を決意する人がいます。
監査業務が面白くない
監査業務は基本的にクライアントへの資料提出の依頼とそのチェックの繰り返しです。
ルーティンワークだと気持ちが楽な方や変化は望まないという方には適しているとも言えますが、単純作業が多くやりがいを感じにくい、誰がしても同じ結果が求められるので付加価値を提供しにくいといった理由で監査業務に面白みを感じられない人も多くいます。
またBIG4に限りませんが、監査業務は努力するほどクライアントから嫌な顔をされるからやりがいを感じられないといった理由で辞める人もいます。
BIG4の場合は案件ごとに上司が異なり、評価体制もあいまいなので、努力が認められにくいという点もつまらないと感じる理由のひとつです。
監査業務以外の経験を積めない
監査法人の主業務は紛れもなく監査なので、監査業務以外の経験を積めない、いわゆる「潰しがきかない」という理由で辞めたいと感じる人も多いです。
BIG4以外の監査法人だとアドバイザリー業務など監査意以外の業務を経験できる機会も多いのですが、BIG4監査法人は基本的に監査しか経験できません。
監査法人でずっとやっていく覚悟ならよいですが、どこかで転職や独立するなら監査法人以外の経験がないと難しいでしょう。潰しがきかなくなる前に、はやめにほかの経験を積んでおこうという理由です。
パートナーへの昇進が期待できない
多くの人にとって監査法人でのキャリアの最終目標はパートナーへの昇進です。
しかしBIG4監査でパートナーになるのはハードルが高く、特にその厳しさは年々増しています。マネージャー・シニアマネージャー層が停滞しているため、その下のシニアスタッフ・スタッフはさらに期待できないと感じている人が少なくありません。
私が監査法人に入った1997年はチンカスみたいなオッさんでもパートナーになってたけど、今は相当な実力がないとなれない。
その辺を考えてもサラリーマンの生涯賃金って今の60代と30代を比べると相当下がってると思う。— ボヴ (@cornwallcapital) August 26, 2015
人間関係が辛い
監査法人特有の退職理由ではありませんが、人間関係も辞めたいと感じる大きな要因となります。監査法人の場合は対人ストレスを抱える要因としてクライアントと上司・同僚という2つがあります。
監査法人はクライアントから報酬をもらっている立場なので当然、クライアントに気を遣います。中には露骨に横柄な態度を取るクライアントもいてストレスが溜まります。
ゼミ懇親会でJ1の人たちに話をききまして、半数近くがもう辞めたいと言ってたことが衝撃。全員、いわゆる大手監査法人。
仕事内容以上に、人間関係に疲弊している。聞いてる限り、確かにそれはしんどいねと思うことばかり。
会計士試験にコミュニケーション作法みたいなの導入したほうがいいな。
— 尾崎智史 (@zakiocpa) May 19, 2019
また監査はチームで行うのが基本なので、チームのメンバーに相性の合わない人がいる、パートナーの方針に振り回されるといったことが強くストレスを感じる要因となります。
今後のキャリアを考えて
今の職場や働き方に不満はないが今後のキャリアのためにという前向きな理由で辞めたいと感じる人もいます。
さして高給でもない監査法人から、年収4割も減らして税務とコンサルに従事できる職場って個人の会計事務所くらいしか思い付かんけど、そっから年収が同期の3倍ってそこ辞めて独立したって事なのかな。
結果オーライかも知れんけど、決して良いキャリアとは思えんけど…— ボヴ (@cornwallcapital) September 15, 2020
公認会計士の場合は、一般事業会社で内側から経営を支える立場になりたい、会計事務所で税務の経験を積んでゆくゆくは独立開業したいといったキャリアプランがあります。
監査法人(BIG4)を辞めることによるメリット
ここで、BIG4監査法人を退職するメリットを整理しましょう。
監査以外の業務経験を積める
退職してアドバイザリー業務や税務など監査以外の業務経験を積めるのは、公認会計士としての今後のキャリアを考えるとプラスにはたらきます。監査法人で一生のキャリアを形成するのではなく、いずれ転職や独立を考えているなら、監査以外の業務経験は必須です。
労働環境が改善される可能性が高い
BIG4監査法人から転職すると、転職先がほかの監査法人でも一般事業会社でも労働環境が改善される可能性は高いです。それだけBIG4監査法人は激務だということを意味しています。
特に一般事業会社は適切な労務管理が株主や投資先に対する健全性のアピールにもなるため、労働時間が抑制されているケースが多く、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。
ただし、コンサルティングファームへ転職した場合は基本的に激務なので、労働環境の改善を求めて転職する先としては不向きです。激務なのはいいが、やりがいは欲しいという人には向いています。
幅広い業務にチャレンジできる
BIG4でも非監査部門へ異動すれば退職せずに監査以外の業務に携わることは可能ですが、社内バランスを考えると異動はなかなか難しいようです。そのため法人内で何かにチャレンジする機会はあまりありません。
しかし退職するとコンサルや経理、ベンチャーのCFOなど幅広い業務にチャレンジできます。外部の専門家と接する機会も増えるので刺激も受けるでしょう。目の前の監査に追われているとどうしても公認会計士=監査と視野が狭くなりがちですが、退職によって自身の可能性に気がつく場合も少なくありません。
BIG4監査法人を辞めることによるデメリット
BIG4監査法人を退職するのはメリットばかりではありません。デメリットも理解しておかないと後悔につながります。
企業会計の質問をしにくくなる
企業会計については、やはりBIG4監査法人の処理が基準となるため、BIG4にいたほうが情報は入ってきやすいでしょう。BIG4監査法人にいればいつでも周囲の人に質問できる環境ですが、それ以外の職場にすると自分で工夫して情報収集しなければなりません。
監査法人に戻りにくくなる
BIG4監査法人は報酬が高くブランド力もあり、最新の監査技術を経験できるなどメリットが大きい職場です。求職者からの人気は高いので、辞めた場合はもう一度ライバルたちとの争いに勝って入所する必要があります。
また面接で転職理由を聞かれた際にも「やっぱり監査法人がよかった」などと伝えると印象がよくないので説明が難しいでしょう。結果として戻りにくくなってしまいます。
とはいえ、一度監査法人を辞めたもののまた戻ってくる人もいるので、一度辞めたら二度と戻れないわけではありません。
労働条件は悪くなるケースが多い
若手のうちから高年収で有休も取得しやすいなど、監査法人の労働条件はかなり恵まれているため、転職によって条件が悪くなるケースは往々にしてあります。
特に一般事業会社へ転職した場合は勤務先の給与テーブルが適用されますし、公認会計士だからといって特別に優遇されるわけではないため、企業規模によっては年収が大幅に下がる可能性が出てきてしまいます。
BIG4監査法人を辞めるのに適したタイミングとは
BIG4監査法人を辞める決心がついた場合、どのタイミングで退職するのがよいのでしょうか?
1年の中では6月がきりのいいタイミング
退職にあたり「きりのいいタイミング」を考えたときは、やはり6月になるでしょう。繁忙期を抜け、BIG4監査法人の決算月を迎えるにあたって引き継ぎ等も円滑に進めやすい時期です。円満退職をしたい、できるだけ周囲に迷惑をかけずに辞めたいと考えるなら6月がよいタイミングといえます。
修了考査の後
修了考査の後も辞める人が多いタイミングです。公認会計士として登録するには、試験合格後に監査法人で2年の実務経験を積み、実務補習で単位を取得して修了考査に合格する必要があります。
修了考査が終わると公認会計士として自由にキャリアを設計できるため、このタイミングで事業会社やほかの監査法人などへ転職を決める人は少なくありません。
修了考査の後だと若い人でまだ20代というケースもありますが、若いうちだからこそ外でいろいろな経験を積みたいという理由で飛び立つタイミングでもあります。
インチャージを経験した後
インチャージ(主査)を経験すると中間管理職レベルのマネジメント能力が身につくため転職には適した時期です。一般的には監査法人で5~8年くらいの経験を積んだ時期と重なるでしょう。
監査経験や専門知識も十分にあり、年齢的にも30代と、もっとも転職市場価値が高まるのでよいタイミングです。別の角度から見ると、インチャージを経験しないと転職市場価値は半減してしまうので、よりよい環境に身を置きたいならインチャージを経験するまで待ったほうがよい場合があります。
またインチャージを経験すると成長が頭打ちになったと感じやすく、「やりきった感」も出るので前向きな気持ちでの転職が可能です。マネージャーになると激務に拍車がかかるので、働き方を見直すならこのタイミングという考え方もあります。
パートナーに昇進する前
インチャージとマネージャーの経験を経ると、経験値とスキルはピークを迎えます。マネージャー経験があれば転職活動でマネジメント力をアピールできるため、管理職や役員クラスとしての転職が叶いやすくなります。
マネージャーになると報酬面では商社や金融等の大企業の総合職が監査法人の報酬を上回ってくるため、年収アップを目指して転職するタイミングでもあります。
ただ、インチャージを経験して数年後と比べると、年齢が上がっているため転職先の選択肢がやや狭くなっている可能性はあります。
IPOの経験をした後
年次によるものではありませんが、IPOの経験をした後も転職市場での価値が高まるため退職のタイミングとしてはおすすめです。ベンチャー企業やFAS、税理士法人などへの転職で評価の対象となるでしょう。
IPOの経験は希望したからといってなかなかできるものではありませんが、もし転職を急いでいないのならひとつの時期として頭に入れておくとよいでしょう。
監査法人を辞めたいと感じたときに辞めていい
ここまで退職に適した時期を紹介しましたが、退職は本人の意思に委ねられているため、本当は辞めたいと感じたときに辞めていいのです。特にハードワークで心身が限界なら、心や体に異常をきたす前に辞めるのも長い職業人生を考えれば賢明な選択だといえます。
ただし、「周囲が次々に辞めてるから」「キャリアの方向性は定まってないけど何となく辞めたほうがいい気がして」といった理由で辞めるのはおすすめできません。
BIG4監査法人にいると公認会計士としてほかにはできない貴重な経験を積めますし、労働条件もいいので無計画な転職では後悔する可能性があります。
BIG4監査法人を退職した後のキャリアの選択肢
BIG4監査法人を退職した後は、公認会計士としてどのようなキャリアを選択できるのでしょうか?主な転職先を見てみましょう。
税理士法人・会計事務所
公認会計士の転職先として王道ともいえるのが税理士法人・会計事務所です。ここでは税務・コンサルのスキルが身につくので今後のキャリアの選択肢が広がります。
法人や事務所にもよるものの、残業が少ないケースが多いため身体的な負担が軽減されます。その分年収は下がる可能性が高いですが、監査法人の外でキャリアアップしたいなら一度は経験しておくのがよいでしょう。
一般事業会社
一般事業会社もメジャーな転職先のひとつです。部署としては経理や財務、経営企画、内部監査室などが挙げられます。財務や会計に関する知識を評価されて転職するケースが多いでしょう。
一般事業会社は監査法人ほど残業が多くなく、福利厚生も恵まれているので働きやすさは抜群です。また監査法人では企業貢献という点で外部からの支援にとどまりますが、一般事業会社では当事者として内側から経営に貢献できるためやりがいもあります。
ベンチャー企業のCFO
ベンチャー企業のCFO(最高財務責任者)として転職するケースもあります。CFOは財務戦略をいかに経営戦略に落とし込むのかを考える経営陣の一翼を担う存在なので、責任ややりがいは非常に大きいです。
監査法人で経験したことのない業務を行う機会が多いため面白みという点でもメリットがあります。
コンサルティングファーム
コンサルティングファームもBIG4監査法人からの転職先として選ぶ人がいます。公認会計士の転職先としては特にFAS系が人気です。業務内容はM&A支援や企業再生支援などがありますが、財務DDで監査業務の経験を活かしやすいため即戦力性があります。
一方、戦略系は地頭のよさやケース面接など高い採用基準を超えなければならないため、転職できるケースはそれほど多くありません。
コンサル業務は監査と違ってクライアントから感謝される機会も多く、相応の報酬ももらえるためやりがいを感じやすいでしょう。BIG4監査法人にいると自分で考えるというより決められたことをやらされていると感じることがありますが、コンサルは自分の頭で考える業務が中心なので面白いと感じやすいです。
BIG4監査法人と同様に激務ではありますが、ストレスは感じにくい面があります。
ほかの監査法人
BIG4以外の監査法人へ転職するのも方法です。規模が違うだけでクライアントのタイプや職場の雰囲気は大きく異なるため、以前よりも働きやすいと感じるケースが多々あります。中小監査法人はBIG4に比べると残業も少ないところが多いですし、アドバイザリー業務など監査以外の業務も経験できます。
独立
独立も選択肢のひとつです。公認会計士が独立した場合は会計コンサルやM&A・資金調達・事業再生コンサル、税務業務などに携わるケースが多くなります。
ただし、独立後の業務内容からも分かる通り、これまでBIG4監査法人一筋できた人は監査以外の業務経験がないためいきなり独立するのは難しいといえます。そのため独立する場合は、いったん会計事務所やコンサルティングファームなど別の職場で経験を積んでから独立するケースが大半です。
中小監査法人の非常勤という手もある
近年は監査法人での非常勤という働き方も注目を集めています。特に中小監査法人は時給が6000円~と一般的な職種では考えられないほど高く設定されています。BIG4監査法人の非常勤よりも時給が高いうえにBIG4ほど要求が多くないため働きやすいと言われます。
非常勤という点で躊躇する人もいるでしょうが、たとえば「子どもが小さいから少しずつ仕事に慣れたい」「独立開業したが収入が安定しないのでそれまで働きたい」とピンポイントに利用するのも賢い方法です。もちろん「正社員よりもっと自由な働き方を望む」という人もメリットを感じられるでしょう。
求人件数はそれほど多くありませんが、公認会計士専門の転職エージェントでも扱っています。シニアスタッフくらいのレベルであれば需要があります。
BIG4監査法人を辞めたいと感じたら転職エージェントに相談を
BIG4監査法人を辞めたい理由は人それぞれですが、理由によっては退職せずにとどまるほうがよい場合もあります。反対に、転職したほうが希望のキャリアを築きやすい場合もあるでしょう。そのため辞めたいと感じたらまずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
公認会計士の価値やキャリアの選択肢を知ることができる
公認会計士は言わずと知れた難関資格ですが、資格さえあればどこでも評価されるというわけではありません。経験値や年齢等に応じて転職市場での価値は大きく変わるため、自身の現在の価値がどのくらいあるのかを把握することが大切です。
そうすることで、市場価値がもっとも高まったタイミングでの転職につながり、希望の働き方や年収・待遇を手にすることができるのです。また、どんなキャリアの選択肢があるのかを知ることで、より自分の資質や希望に合ったキャリアに向けて動くことができます。
とはいえ、ずっとBIG4監査法人にいれば転職市場の状況や公認会計士のキャリアについて知る機会は少ないはずです。公認会計士の転職に詳しい転職エージェントなら、最新の転職市場の動向や業務経験・年齢にフィットしやすいキャリアの選択肢について的確なアドバイスをくれます。
自分の希望に合った転職先を探してくれる
BIG4監査法人は激務なので、辞めたいと思っても転職活動の時間を取ること自体が難しい場合があります。自分で転職活動するとなると、求人検索から気になる応募先の情報収集、応募書類の作成から面接の日程調整まですべてをやらなければならず、時間と労力がかかります。
忙しい公認会計士にとっては大変な負担となるでしょう。転職エージェントを利用すると、事前のキャリア面談を通じて業務経験や希望を伝えておくだけで自分に合った転職先を探してくれます。
面接の日程調整など応募先とのやり取りを代わりにしてくれるため転職活動の負担が大幅に軽減されます。
BIG4監査法人からの転職におすすめの会計士向け転職エージェント3選
会計士の転職を成功させるためには、特化型の転職サイトと総合型の転職サイトを併用するのが最も効率よいやり方です。会計士の転職は専門性が高いため、特化型のエージェントに登録することで質の高い転職を行うことが可能です。
ハイスタ会計士|公認会計士の転職に特化した転職エージェント
ハイスタ会計士は、今回ご紹介する転職エージェントの中でも、公認会計士・経理・財務人材の転職に特化した専門エージェントです。
- 公認会計士専門のアドバイザーが在籍
- 非公開求人数が全体求人の約9割
- 公認会計士・経理・財務人材の転職支援に特化したキャリアアドバイザーが在籍
- 職務経歴書の作成、添削、面接対策など丁寧に対応
- 監査法人転職・CFO候補・財務マネージャなどハイクラス求人提案
もともとは弁護士業界に特化したネットワークに強みを持っているため、士業関係者の転職ノウハウや業界ならではの勘所を抑えた提案が可能です。また、大量の求人を送ってくるだけのエージェントとは違い、ひとりひとりに合った、『活躍できる環境』の提供に重きを置いているため、ミスマッチのない転職をすることができます。
転職が初めての人のためのサポートにも優れているので、初めての転職活動で不安のある方でも効率よく転職活動を進めることができます。完全無料で利用できるので、公認会計士の転職において登録して損はない転職エージェントです。
公式サイト:https://hi-standard.pro/
マイナビ会計士
マイナビ会計士は、転職エージェントの中で唯一の会計士業界に特化した専門エージェントです。
- 会計士のための求人数が業界最大
- 非公開求人数(マイナビ会計士だけ)が全体求人の約8割
- 公認会計士や税理士などの転職者を年間300件以上携わるキャリアアドバイザーが在籍
- 職務経歴書の作成、添削、面接対策など丁寧に対応
- 会計士専門ならではの情報力で、企業ごとの面接の質問傾向なども細かくアドバイス
- 他の転職エージェントに比べ、書類選考率が高い
- 入社後のフォローも長期的に受けられる
業界大手のマイナビネットワークの強みを生かした幅広い求人情報を持ち合わせています。また、会計士専門のキャリアアドバイザーが市場の情報をいち早くキャッチし教えてくれて、転職者のキャリア設計に合わせたマッチングが可能です。
転職が初めての人のためのサポートにも優れているので、あまり転職活動に慣れていない会計士の方でも効率よく転職活動を進めることができます。
完全無料で利用できるので、公認会計士の転職において登録して損はない転職エージェントです。
公式サイト:https://cpa.mynavi.jp/
REXアドバイザーズ
REXアドバイザーズは、会計士・税理士・管理部門経験者の転職に特化した転職エージェントです。
- シニア・マネージャークラスの転職に強み
- 監査法人からコンサル、事業会社まで幅広い求人を保持
- 平日夜や土曜も面談予約が可能で融通が利く
会計業界で豊富な実績を持つREXアドバイザーズ。転職サポートの充実や、利用時の転職成功率でも利用者から高評価を受けております。
30~50代の経験が豊富な方の紹介を得意としておりますが、20代でキャリアアップを目指す有資格者の利用者も多いです。
求人紹介、キャリアカウンセリングはもちろん無料なため、情報収集も兼ねて一度登録してみることをおすすめします。
公式サイト:https://www.career-adv.jp/
まとめ
BIG4監査法人では最新の監査技術や大規模な案件に関わることができ、得られる経験は非常に大きいものがあります。一方で、激務すぎて心身がもたない、監査業務以外を経験できないなどデメリットもあるため、辞めたいと感じたときは転職のよいタイミングかもしれません。
公認会計士には多様なキャリアの選択肢があります。まずは公認会計士の転職に詳しい転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。
エージェント名 |
特徴 |
公認会計士・経理・財務人材特化の転職サイト。求職者と企業担当をアドバイザー1人が担当する一気通貫だからミスマッチがない。 |
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マイナビの公認会計士特化型転職エージェント。年間300件以上携わるキャリアアドバイザーが在籍。 |
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会計士・税理士特化の老舗エージェント |
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会計事務所やコンサルティングファーム、税理士事務所への転職に強い。 |
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経理・財務、人事・総務、法務、経営企画などの管理部門・士業の登録ナンバー1。 |
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2021年オリコンの調査で転職満足度が高い転職エージェントに選出 |
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業界最大手『リクルート』が運営。10万件を超える圧倒的に豊富な求人を保有。 |
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求人掲載数最大手。初めての転職、入社後の困りごとも無料で相談可能。 |
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年収800万円以上を目指すハイクラス層むけ。スカウト型の転職サイト。 |
運営者情報
会社名 |
株式会社アシロ(ASIRO Inc.) 2021年7月20日 東証グロース上場(7378) |
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URL | https://asiro.co.jp/ |
本社所在地 |
160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング4F |
法人番号 | 9011101076787 |
設立日 | 2009年11月 |
代表者(代表取締役社長) | 中山博登 |
主な事業内容 | HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業 |
許認可 | 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782) |
グループ会社 |
株式会社アシロ少額短期保険 株式会社ヒトタス |