ドライバー業界は有効求人倍率が高く、人手不足が叫ばれている業界のひとつです。

特にトラックドライバーは「ハードな仕事」というイメージから、以前より志望者の少なさが問題視されていましたが、2024年問題により現在はさらに人手不足が加速しています。

しかしそれだけに、各社が必死に待遇改善や採用強化に取り組んでいる業界でもあります。

本記事ではドライバーを目指す方に向けて、おすすめの転職エージェントや転職のコツについて解説します。

おすすめのドライバー転職エージェント16選

さっそく、ドライバーに興味のある方におすすめの転職エージェントを16社紹介します。

ドライバー以外の求人にも対応している「総合型エージェント」と、ドライバー業界に特化した「特化型エージェント」があります。

それぞれの特徴を見て、気になるものがあれば積極的に登録してみましょう。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

doda

運転ドットコム

運転ドットコムは、株式会社ジャパン・リリーフが運営するドライバー専門の求人サイトです。求人情報だけでなく、転職ノウハウなど有用なコンテンツも用意しており、求職者の転職活動を総合的にサポートしています。

運転ドットコムの大きな特徴は、職場インタビューや動画など、企業の雰囲気をよりリアルに把握できるように紹介コンテンツが充実している点です。掲載されている企業の数自体は多くありませんが、その分、一社一社をしっかりと知ったうえで応募しやすいシステムになっています。

免許種別検索や車種別検索など、非常に充実した検索メニューが用意されているため、自分に合った企業を探しやすいシステムになっていると言えるでしょう。

【タクシー専門】タクQ

タクQは、株式会社しごとウェブが運営する、タクシー専門の無料転職支援サービスです。

このサービスの特徴は、支援者にとってありがたいサービスを複数提供している点です。

まず、このタクQ経由で応募して転職に成功した場合、タクシー会社から入社祝い金を受け取ることができます。

また、面接を受けるのにかかった交通費を支給されるため、負担を抑えた転職活動が可能です（※要事前申請、不採用でも交通費は支給）。

また、転職中のサポートのみならず、転職後も無料相談が可能なシステムも、専門性の高いタクシー特化型サービスだからこそ提供できる強みだと言えるでしょう。

【タクシー専門】転職道.COM

転職道.COMは20年の運営経験を誇るタクシー専門の求人サイトの大御所です。「全国版」「東京版」「神奈川版」「大阪版」の4つのサイトが展開されています。

転職道.COMの特徴は、通常の求人広告では見られないような詳細な情報を提供していることです。給与体系、平均年収、休日、労働時間、採用基準などの具体的な情報が掲載されており、求職者が仕事内容や待遇を詳しく把握できるようになっています。

さらに、「タクシー知恵袋」というコーナーでは、現役のタクシードライバーや経験者に直接質問することができます。給与や勤務体系、仕事の実態など、求人情報だけでは分からない疑問を解消できるのは大きな特徴だと言えるでしょう。

また、無料の転職相談サービスも提供しており、プロのカウンセリングアドバイザーが個別にサポートしてくれます。タクシー運転手に初挑戦したい方にも、業界間での転職を目指す方にも、両方におすすめの転職サービスです。

ドライバーズワーク

ドライバーズワークは、タクシー専門サイトとトラックドライバー専門サイトの2サイトからなる求人情報サイトです。

タクシー専門求人サイトでは、東京・千葉・さいたま・横浜・名古屋・大阪の求人情報を見ることができます。一方トラックドライバーサイトの方には、全国各地の求人情報が幅広く掲載されています。

また、それぞれのサイトには業界で働く際に役立つ情報も多数掲載されているため、未経験からの挑戦もしやすいでしょう。

会員登録すると、専門のキャリアアドバイザーからのサポートを受けられるようになり、非公開求人のオファーも届くようになるのが大きな特徴です。

ほかにも、メールやLINEでの相談も可能で、忙しいドライバー職の方でも利用しやすい環境が整っていると言えます。

【トラック専門】トラックマンJOB

トラックマンJOBは、トラックドライバーに特化した求人情報サイトです。東京を中心とした首都圏をはじめ、大阪、兵庫、愛知、福岡など、全国のトラックドライバーの求人情報を豊富に掲載しています。

使いやすい点として、詳細な条件検索機能が挙げられます。勤務地や給与などの基本的な条件はもちろん、「初心者・未経験OK」「中高年OK」「免許取得支援制度あり」といった人気の条件や、「運ぶものから探す」「車両台数から探す」など、トラック業界ならではの細かい条件での検索が可能です。

また、運行管理者や整備士といったドライバー以外の関連職の募集情報も掲載されているため、クルマに関する幅広い求職者が使いやすいサイトであると言えます。

クロスワーク

クロスワークは、X Mile株式会社が運営する物流・建設・製造業界に特化した求人情報サイトです。ドライバーだけでなく、現場で活躍する幅広い職種の求人を取り扱っています。

求人サイトという形をとっていますが、会員登録すると無料で転職サービスを受けることができます。これは履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれるシステムです。また、スカウト機能もあり、働きながらの転職活動にも向いています。

「クロスワーク・マガジン」というコンテンツでは、実際にすぐに使える志望動機の例文や、面接でよく聞かれる質問への答え方といった有益な情報が発信されています。初めてドライバー職に挑戦したい方でも、わかりやすく仕事の内容を学べる環境が整っていると言えるでしょう。

ドラコムネット

ドラコムネットは、マックスコーポレーションが運営するトラックドライバー特化型の求人情報サイトです。エージェントによる支援はありませんが、求職者が希望の条件を入力しておくと、それに合った新着求人情報をメールで受け取れるマッチングサービスが用意されています。

求人情報を探す際には、免許の種類から選ぶ方法だけでなく「未経験者歓迎」「入社祝い金あり」「社員寮あり」といったこだわり条件からの検索も可能です。

また、一つひとつの求人情報が非常に詳細なのも特徴です。たとえば「大型免許を取りたての方・運転経験者の方・集配経験者の方はそれぞれ日給が◯◯円」といった細かい情報まで応募前に知ることができます。

求人情報の下に応募フォームが用意されているので、気になったらすぐに応募できるのも、ドラコムネットの使いやすさの一つだと言えるでしょう。

ノルワークス

ノルワークスは、トラック、タクシー、バス、その他特殊車両なども含めた幅広い「乗る」仕事を紹介しているドライバー専門求人サイトです。かなり詳細な検索画面が特徴で、自分の希望に合わせた仕事を見つけやすいシステムになっています。

ノルワークスでは、ドライバー希望者向けのコンテンツが充実しています。たとえば「トラックドライバーの職業辞典」というコーナーでは「扱うトラックの車種について」「必要な免許は？」「ドライバーの1日」「ドライバーあるある」といったコラムを読むことができます。

また、LINEで無料の転職相談を受けることも可能です。求職者に代わって企業に問い合わせをしたり、選考準備の支援をしてくれたりするので、ドライバー未経験者や転職に不安のある方におすすめです。

【新潟県特化】ドライバーズエージェント

ドライバーズエージェントは、新潟県の公益社団法人の協力を受けながら、アデコ株式会社が運営しているドライバー職総合転職支援サイトです。

求職者がサイトに登録すると、専門のコーディネーターによる詳細なヒアリングのうえで、希望に沿った求人の案内を受けることができます。

また、条件検索機能も提供しており、求職者自身で希望に合った求人を探すこともできます。興味のある求人があれば、気軽に問い合わせることが可能です。

県の受託を受けている事業なので、ハローワークと提携した個別相談会や、他の企業と連携した「運輸EXPO」のようなイベントも開催しています。新潟県で働いてみたい方にはかなりおすすめのサービスといえるでしょう。

【タクシー専門】タクシードライバー転職社

タクシードライバー転職社は、タクシードライバー専門の転職エージェントです。「求職者を見捨てません！」というキャッチコピーを掲げ、求職者を支援しています。

タクシードライバー転職社最大の特徴は、求職者に対するとにかく手厚いサポートです。電話面接や出張面接が対応が可能な企業の紹介や、未経験者や高齢求職者向けの求人情報の提供など、求職者の状況に合わせたきめ細かいサービスを展開しています。

さらに、Webで作れる履歴書ツールや面接対策情報、地理試験についての説明、タクシーの種類解説コーナーなど、タクシードライバーを目指す方に役立つ情報が豊富に掲載されており、未経験者でも安心して応募に臨める環境づくりが徹底されています。これからチャレンジしたい方にぜひおすすめしたい転職サービスです。

【トラック中心】ドラピタ

ドラピタは、株式会社オーサムエージェントが運営する運送業専門の求人・転職情報サービスです。2024年10月現在約3200社の求人情報を掲載しています。

ドラピタでは、大型トラック、中型トラック、小型トラック、ダンプ、タンクローリー、パッカー車、アームロール車、トレーラー、バン（ワンボックス）、フォークリフトオペレーターなど、様々な車種や職種から求人を探すことができます。

また、ドライバーの仕事内容について積極的に情報を発信しているため、同じ「ドライバー」の中でもどの職種がどのような仕事をしているのかをしっかり学んでから応募できる点も大きなメリットでしょう。XやInstagramでも積極的に情報を提供しているので、気になる方はチェックしてみましょう。

【バス専門】バスドライバーnavi

バスドライバーnaviは、日本で唯一のバスドライバー専門の求人転職サイトです。求人情報に関しては全国規模で掲載されていますが、首都圏・関西・中部地方に関しては「バス会社紹介サービス」というマッチングサービスを受けることも可能です。

サイトからは、路線バス・高速バス・観光バス・送迎バスなど、自身の興味のあるジャンルから求人を調べて応募できます。特に送迎バスに関しては「どらなび送迎」、女性向けには「どらなびウーマン」という別サイトがそれぞれ用意されているため、希望に当てはまる方はチェックしてみると良いでしょう。

毎週月曜日に新着求人情報が更新されるため、常に最新の求人情報を確認することができるのもメリットです。未経験者向けの求人や、AT限定免許でも応募可能な求人なども掲載されており、バスドライバーへの転職を考えている幅広い層の求職者に対応しています。

ドライバー向け！ 転職エージェントの概要と選び方

ドライバー業界での転職を考えている方には、転職エージェントの活用がおすすめです。

エージェントの活用には、より自分の希望に近い企業を紹介してもらえたり、選考対策をサポートしてもらえたりと多くのメリットがあります。

ここからは、転職エージェントを選ぶ際に抑えておきたい項目を4点紹介します。

転職エージェントの特徴と役割

転職エージェントは、求職者と企業を結びつける橋渡しとしての役割を果たします。運送業界に詳しいコンサルタントが、求職者の経験やスキル、希望条件などを詳しくヒアリングしたうえで、マッチしそうな求人を紹介します。

業界に詳しいコンサルタントが相談に乗ってくれるため、それぞれの企業の特徴や雰囲気なども事前に知ることが可能です。

また、志望先企業に何か質問がある場合、コンサルタントが間に入って質問してくれるのも大きなメリットです。そのため、給与等の待遇面については直接聞きづらい場合は、転職エージェント経由で聞いてみましょう。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用する最大のメリットは、プロのサポートを受けられる点です。ドライバー業界の最新動向や求人情報に詳しいコンサルタントが、希望に合った求人を紹介してくれます。

また、履歴書や職務経歴書の書き方を教え、実際に添削してくれたり、事前に面接での振る舞い方をアドバイスしてくれたりと、転職活動全般のサポートもおこなっているのが一般的です。

求人情報の中には、一般に公開されていない非公開求人も含まれている場合があります。転職エージェントを利用するだけで、より幅広い選択肢から理想の仕事を見つけられる可能性が高まるでしょう。

特化型エージェントvs総合型エージェント

ドライバー業界に特化した転職エージェントを使うメリットは、コンサルタントがその業界に詳しいという点です。

ドライバー志望者がどのようなことに疑問や不安を抱くのかも知り尽くしているため、個人の希望に寄り添って、細かい部分までサポートしてくれます。

一方、総合型エージェントの場合は、幅広い求人を扱っています。ドライバー職以外の仕事も同時に検討したいのであれば、総合型エージェントに相談した方が効率よく転職活動を進められるでしょう。

そのため、特化型と総合型のどちらを選ぶかは、自身のキャリアプランや転職の目的によって異なりますが、両方を併用するのも一つの戦略です。

選び方のポイント

ドライバー向け転職エージェントを選ぶ際には、以下のポイントをチェックするのがおすすめです。

公開されている求人情報を見て、自身の希望に近い企業が多く掲載されているサービスを選びましょう。

ドライバー業界における転職の現状と課題とは？

ドライバー業界では、慢性的な人手不足が問題となっています。

ここからは人手不足になっている背景や、そこから見えてくる課題点、そして今後の展望について解説します。

ドライバー業界は人手不足が続いている

ドライバー業界では人手が足りず、どの企業も常に募集をかけているような状況が続いています。

この状況の背景としては、以下のようなものが考えられます。

多くの企業が、少しでも多くの従業員を確保しようとして、給与や休暇制度の見直しをおこなっています。

中には給与1ヵ月分に相当する入社お祝い金を出している企業もあり、現在は転職者にとってかなり有利な状況であるといえるでしょう。

未経験歓迎の仕事も増加している

ドライバー不足を解消するために、多くの企業が未経験者も積極的に採用しています。

普通免許しか取得していない方でも働けるように、大型免許の取得支援制度を設け、将来の大型トラックドライバーの育成に積極的な企業も増えています。

また、小型トラックやワンボックスといった、普通免許で乗れる車種を使った輸送の仕事も急増しているため、今すぐ働きたいという未経験者でも仕事を見つけやすい状況です。

特殊免許持ちドライバーの需要は非常に高い

大型免許や牽引免許、危険物取扱者資格などの特殊免許や資格を持つドライバーの需要は極めて高くなっています。

こういった資格を持っていれば、より高度な業務や特殊な輸送を担当できるため、高い給与や好条件での採用も期待できるでしょう。

また、最近では企業側も積極的に資格取得支援制度を設けています。

既に特殊免許をもっている方も、これから取得したいという方も、自身のキャリアプランに合った企業探しをしてみましょう。

ドライバー転職エージェントの効果的な使い方｜登録から内定までの流れ

転職活動をおこなう際には一連の流れを把握したうえで、スケジュールを立てて進めることが重要です。

ここからは、転職エージェントを利用する際の一般的な流れを解説します。

1.会員登録をしてプロフィールを記入する

まずは、興味のある転職エージェントに会員登録をします。

基本的な個人情報に加え、これまでの職歴や現在保有している資格、希望の勤務地や職種などを詳しく記入しましょう。

希望の転職時期や今悩んでいることを記入できる場合もあるので、細かいところまでしっかり書いておくのがおすすめです。

2.エージェントとの面談をおこなう

登録後、担当のエージェントと面談をおこないます。

これまでの経歴や希望条件をより詳しく聞き取ってもらえるため、なるべく詳しく伝えましょう。転職の動機や将来のキャリアプランなども率直に相談しておくのがおすすめです。

この面談で得た情報をもとに、エージェントがマッチする求人を探し始めます。

3.求人紹介をしてもらう

しばらくするとエージェントから求人情報が届きます。これは、プロフィールや面談の内容に基づいて「マッチするかも」とエージェントが判断したものです。

紹介されたら必ず応募しなければならないと決まっているわけではありません。応募するかどうかは慎重に検討しましょう。また、気になる点や不明な点があれば、遠慮なく質問して構いません。

この時点で、気になる求人を複数ストックしておくのがおすすめです。

4.応募書類を作成して添削を受ける

応募したい企業が決まったら、応募書類の作成に進みます。

転職の際には履歴書や職務経歴書を求められるのが一般的です。このときにエージェントがアドバイスや添削をおこなってくれるので、ぜひ利用しましょう。

ですが、注意したいのは、サイトに登録したプロフィールとのズレが生じないようにすることです。細かい数字などもしっかり確認して、正確な情報を記載しましょう。

5.面接を受けて自己アピールをする

書類選考を通過したら、その後は面接です。

直接オフィスに出向く場合もありますが、最近はオンラインでの面接も増えています。どちらにも対応できるように、スーツや通信機器の準備をしておきましょう。

転職エージェントからは、事前に面接での質問への回答のコツや、一般的な面接マナーを教わることができます。そのため、面接で自信を持って自己アピールできるよう、しっかり準備しましょう。

6.内定が出たら条件を確認して承諾する

面接がうまくいけば、晴れて内定獲得です。

給与や勤務条件などを改めて確認したうえで、納得できるようであれば内定承諾書を提出しましょう。このときに、内定をもらったのだからと慌ててしまうのは禁物です。

転職を成功させるためのコツ

ドライバー職への転職を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

ここからは、転職成功のためのコツを5つ紹介します。

自分の中の優先順位をはっきりさせる

転職活動をする際には、さまざまな希望条件が頭に浮かぶものです。

しかし、自分の中でしっかり優先順位をつけておかないと、後になってから「やっぱりあちらの企業にしておけばよかったかも」と迷いが生じる可能性があります。

すべての希望が自分に合うことはめったにありません。

自分が特に優先したい項目をしっかり定めてから、企業探しを進めるようにしましょう。

前職までの実績や保有資格を整理しておく

自身の強みをしっかりアピール材料にできるよう、これまでの実績や保有資格を整理しておきましょう。

免許はもちろん、社内で表彰された記録、あるいは効率的な配送ルートを見つけ出した実績など、志望先の企業が歓迎しそうな項目があれば、積極的に伝えられるように準備しておくのがおすすめです。

ドライバー職以外での経験も、意外な強みになる可能性があります。たとえば、接客業の経験があれば顧客対応力の高さとしてアピールでき、事務職の経験がある方は正確な書類作成能力がアピール材料となります。

ですので、自分のこれまでを振り返り、少しでも役に立ちそうなエピソードを多く発見しておきましょう。

業界の相場の動向などをチェックし現実的な条件を提示する

転職を考える際には、自分が目指している業界・職種の大体の給与相場などを調べておきましょう。

たとえば、同じ企業のトラックドライバーでも、車種や勤務時間などの条件によって待遇は異なるのが一般的です。

業界動向を知るには、転職サイトの求人情報や業界誌、ドライバー向けの情報サイトなどを活用するのがおすすめです。また、同業他社で働く知人がいれば、実際の労働条件などの情報を得られる可能性もあります。

ときには面接などで、直接希望の条件を聞かれることもあります。現実離れした希望を伝えてしまわないよう、自分の応募する職種の平均的な待遇は把握しておいた方が安全です。

労働環境や福利厚生についてもしっかり調べる

転職活動をおこなうにあたっては、給与だけでなく、労働環境や福利厚生のチェックも忘れないようにしましょう。

たとえば、休憩時間の取り方や、長距離運転時の宿泊施設の質、健康診断の頻度なども重要なポイントです。

なかには、免許を含めた資格取得支援制度などを設定している企業もあります。将来ドライバーとして仕事の幅を広げていきたい方は、そういったキャリアアップ支援の仕組みを確認しておくと良いでしょう。

長期的なキャリア目標を設定しておく

転職を考える際は、目の前の待遇アップだけでなく、長期的なキャリア目標も視野に入れましょう。

たとえば、将来的に管理職を目指したい、または独立開業を考えているなど、自分のキャリアプランに合った企業を選ぶことが大切です。

そのため、面接時には企業の将来性や、キャリアアップの機会、社内での異動の可能性などについても積極的に質問するのがおすすめです。

転職を考えているドライバーからのよくある質問

最後に、ドライバー転職を検討中の方からよく寄せられる質問に回答します。

トラックドライバーは何歳まで働けますか？

トラックドライバーの定員は、法律によって定められてはいません。

多くの企業では60歳定年後も再雇用で働き続けるケースが増えています。

しかし、高齢ドライバーの増加に伴い安全性への懸念も高まっています。そのため、65歳以上のドライバーには「適齢診断」と呼ばれる特別な適性診断が義務付けられています。

ドライバーの平均月収はいくらですか？

求人ボックスの調査によると、大型トラック運転手の平均年収は約448万円とされています。

これは月収に換算すると約37万円です。これに対して小型～中型トラックの運転手は平均年収が約425万円で、月収約35万円というデータがあります。

ただし、企業や勤務形態によってかなり幅があるとも言われているため、平均だけで判断するのは難しいというのが現状です。転職先を選ぶ際には、きちんとその企業が提示している条件をチェックすることが重要です。

転職サイトとエージェントの違いは何ですか？

転職サイトは、企業が掲載を依頼した求人情報を紹介するサービスです。求職者が自ら求人を探して応募する、いわば自己完結型の仕組みになっています。

自分のペースで転職活動を進められる点がメリットですが、何もかもを自分で決めなければならない点をデメリットと感じる方もいるでしょう。

一方、転職エージェントは、専門のコンサルタントが自分の転職をサポートしてくれるシステムです。面談を通じて希望のヒアリングをしたり、応募書類や面接の対策を手伝ってくれたりします。

非公開求人の案内も含めて幅広いサポートを受けられるのが魅力ですが、面談やメールでのやりとりが慌ただしいと感じる方もいるようです。

まとめ｜自分の希望する業界のエージェントを活用して好条件転職を実現しよう

ドライバー業界は現在人手不足に悩まされているため、転職者にとっては有利な状態が続いています。

そんな状況下で少しでも有利な転職を実現するためには、まず自分自身の優先順位をはっきり定め、業界の動向についてもよく調べておくことが重要です。

また、働きながらの転職活動は決して楽なものではありません。転職エージェントに登録しておくと、面談で伝えた希望をもとに、コンサルタントがおすすめの求人を提案してくれます。

ドライバー職だけを考えている方であれば専門エージェント、他の職種も検討中の方は総合型の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。

コンサルタントのさまざまなサポートを受けながら、理想の転職活動を成功させましょう。