歯科医師で年収5,000万円を稼ぐのは可能?高収入を得るためにすべき3つのこと

           
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「歯科医師として年収5,000万円を稼ぐことは可能なのか?」と疑問を持つ歯科医師の方も多いのではないでしょうか。結論からいうと、年収5,000万円を叶えることは不可能ではありません。

そこで、この記事では、歯科医師の年収を上げる方法について詳しく解説し、開業医と勤務医の年収比較や、開業医が年収5,000万円を叶える方法も掲載しています。

キャリアアップを目指したい方や年収を上げたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:歯科医師向けの転職エージェント・サイト4選|利用の流れや選び方も解説

目次

歯科医師が年収5,000万円を叶えることは可能か?

結論、歯科医師が年収5,000万円を目指すのは可能です。

しかし、働き続ければ段階的に収入が上がり、気づけば5,000万円になっているわけではありません。年収5,000万円を稼ぐには、目標達成に向けた積極的な行動と計画的なキャリア形成を図る必要があります。

歯科医師が年収5,000万円を目指すためのキャリアパスには、以下が考えられます。

  • 勤務医のキャリアを積む
  • 開業する
  • 副業する

それぞれ詳細を見ていきましょう。

勤務医のキャリアを積む

資格や専門スキルだけで簡単に年収5,000万円とはいきませんが、キャリアを積んでいくことは転職・開業・キャリアアップなど多くの場面で有利に働くのは間違いないといえます。

まず歯科医師のキャリアは、勤務医として病院や診療所などさまざまな医院に勤め、基本的な手技や接遇技術を学んで行くケースがほとんどと言えるでしょう。

こうした勤務医の段階で歯科医師としての基本スキルを習得した後は、特定分野の症例が多い指導医に従事することや、認定医、専門医の資格を取得するのもおすすめです。

【歯科医師が取得する認定医・専門医の分野】
  • インプラント
  • 口腔外科
  • 歯科麻酔
  • 歯科放射
  • 小児歯科
  • 歯周病
  • 矯正

これらの資格取得には、日本歯科医学会が定めた施設での研修、学会・セミナーへの参加や論文発表など、複数の条件を経たのちに試験へ合格することが必要になります。

【参考記事】
認定分科会一覧|日本歯科医学会
専門分科会一覧|日本歯科医学会

認定医・専門医のような専門知識と資格があれば、大規模病院やクリニックなど、転職の際の選択肢も広がるかもしれません。

開業する

勤務医である程度の経験を積むと、将来的に開業を考える歯科医師の方も増えてきます。

勤務医と開業医の割合がどれくらいなのか、ここで一度確認しておきましょう。

下記は、厚生労働省が公表する令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計のうち、国内の病院と診療所に従事する歯科医師数をまとめたものです。

開設者・代表者 勤務医
病院 19人 1万2,310
診療所 5万8,867 3万2,922
合計 5万8,886 4万5,232

上記のとおり、病院・診療所に従事する歯科医師104,118人のうち、約6割弱の方が開業しているとわかります。ただ、開業をした約半数を超える歯科医師のすべてが年収5,000万円を叶えているわけではありません。

開業したとしても、年収を上げるためには広告の打ち出しや運用、自由診療を取り扱い治療の幅を広げるなど、経営上の戦略を考案し、実施していく必要があります。

【参考記事】
令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況|厚生労働省
令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況_2.歯科医師|厚生労働省

副業する

法律上、歯科医師の副業は禁止されていません。

ただ、国立や公立の医院に所属している歯科医師は公務員扱いとなるため、副業は禁止となります。また、勤務している歯科医院の方針で副業を禁止している場合も、同様に副業は行えませんので注意が必要です。勤務医の方は、勤めている歯科医院の就業規則を確認するようにしましょう。

なお、歯科医師の副業には以下のようなものが挙げられます。

  • 非常勤の歯科医師として別の医院でも勤務している
  • 講師として講演などに参加している
  • 執筆活動をしている など

しかし、通常の業務に加え副業に時間を割いてしまうと、身体的・体力的に持たなくなってしまい、業務に支障が出てしまうケースも考えられます。

副業を検討している歯科医師の方は、これまで自由に使えていた時間を割かなければならない、というデメリットも考慮するようにしましょう。

勤務医と開業医の年収比較

ここからは、歯科医師の勤務医・開業医それぞれの年収を詳しく見ていきます。。

以下は、厚生労働省がおこなった令和3年賃金構造基本統計調査と第23回医療経済実態調査に基づいて、それぞれの平均収入を一覧にしたものです。

職種 平均収入

勤務医

※計算式・・・A+B=C

A. 月給   ・・・ 584,700

B. 年間賞与 ・・・ 856,000

C. 想定年収 ・・・ 7822,400

開業医

※計算式・・・A-B=C

A. 医業収益 ・・・ 4,1518,000

B. 経費   ・・・ 2,9238,000

C. 想定年収 ・・・ 1,2375,000

表からわかるように、勤務医と開業医では約450万円と年収に大きな差があります。とはいえ、平均で800万円弱の勤務医も、日本全体の平均年収が約400万円と考えれば十分な収入といえます。

ただし、年収5,000万円を目指すのであれば、ほぼ開業医の一択になる、といえるでしょう。

勤務医の給与は経験と能力で決定されるケースが多く、ベテラン歯科医師になると年収1,000万円以上が支給される事例もあります。

勤務医のままで年収5,000万円を叶えるのは非常に難しいですが、より待遇の良い勤務先を求めて転職するのは十分に可能です。能力の高い歯科医師であれば、転職先次第で年収アップも図れるでしょう。

また、勤務医と開業医の大きな違いは、年収の計算方法にあります。

勤務医の場合、基本給与に残業代や諸手当、賞与を単純に合計したのが年収になります。

しかし、開業医の場合、クリニックの運営にはさまざまな経費が必要です。たとえ医業収益を上げても、各経費を差し引いた金額が年収になります。

開業医の経費は、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 医薬品費
  • 歯科材料費
  • 設備機器賃借料
  • 家賃・従業員給与 など

その他、ホームページの運営費などの広告宣伝費も必要になる場合が多く、開業に伴う経費は多岐にわたると考えておくのが無難です。

【参考記事】
令和3年賃金構造基本統計調査_職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)|厚生労働省
第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)_青色申告者(省略形式)を含む調査の結果_P837 歯科診療所|厚生労働省

歯科医師が高収入を得るためのポイント

ここからは、歯科医師が高額収入を得るためのポイントを、勤務医と開業医の双方の視点から解説していきます。年収5,000万円を目指す方はぜひご参考ください。

1.より高度なスキルを習得する

大前提として、歯科医師が高収入を得るには実績と経験が不可欠です。

現状に満足せず新たな知識を取り入れ、技術の向上を図ってこそ高収入を得られるようになります。

特に5,000万円という非常に高額な年収を目指すのであれば、インプラント・ホワイトニングなどの専門スキルは検討しておいた方が良いでしょう。

加えて、実際に開業した際に役立つ経営・マネジメントスキルも早めに学んでおくのがおすすめです。勤務医・開業医別にも詳しくみてみましょう。

勤務医のケース

勤務医の場合、担当顧客が増えたり保険適用外の自費診療を多くこなしたりすると、給与アップやインセンティブ収入を得られるケースがあります。

勤務する病院によって待遇は異なりますが、いずれにしても自身のスキルを磨くのと収入アップにつながるのは間違いありません。

高度な手技と経験・実績があれば、転職する際にも希望する病院から内定を得やすくなり、さらなる高額収入を期待できるようになるでしょう。

開業医のケース

開業医であれば、資格取得によって自身の専門分野を広げるのもひとつの方法です。

その他、インプラントや矯正などの保険外診療の施術回数を増やし、実績を早めに作っておくことも必須でしょう。

客観的な実績があれば、集客・集患はもちろん、他の病院や医師会へのアピールにも役立ちます。

2.転職エージェントに相談する

年収を上げたいと思うなら、歯科医師専門の転職エージェントに相談してみるのも非常におすすめです。

具体的なキャリアアップ方法や、年収アップのアドバイスももらえるので、現在勤務医の人は特におすすめといえるでしょう。

勤務医のケース

勤務医が転職エージェントに相談する場合、自身のスキルやこれまでの経歴を踏まえたうえで、今後のキャリア形成・年収アップ方法をエージェントが一緒に考えてくれます。

もちろん収入アップを目的にした転職なら現在よりも待遇の良い病院を紹介してもらえるでしょうし、スキルアップを図りたい場合には適した求人を紹介してくれます。

転職エージェントに依頼すれば、自己分析の補助や応募書類の添削も受けられるので、ひとりで動くより年収アップに向けて具体的な行動を起こせますよ。

開業医のケース

開業医が自身のキャリアアップに転職エージェントを利用するケースはほとんどないかもしれません。

開業医の場合、やや費用としては高値にはなりますが「自身の医院で優秀な人材を採用したい」と思う場合にエージェントへの依頼が選択肢として挙げられます。

前述のとおり、開業医が年収5,000万円を目指すためには、集客・集患による売上アップが必須といえます。

多くの患者に通院してもらおうと思えば、質の良いサービスの提供や温かく迎えてくれるスタッフの存在は欠かせません。

高度な治療スキルをもつ優秀な歯科医師がいれば、事業の拡大とともに売り上げ増加も図れるようになります。

転職エージェントに依頼すれば、状況に適した優秀な人材を紹介してくれるので、選択肢としてぜひ覚えておきましょう。

まとめ

歯科医師が開業して成功するには、まず、勤務医のあいだに経験と実績を積みながら、先を見据えて準備しておく必要があります。

自身に足りないスキルを考えてみたり、未来の集患に向けて経営スキルやマネジメントスキルの学習を始めるのもよいでしょう。

効率的にキャリアアップ・開業へのステップをふみたいならば、一度は医療分野を扱うエージェントに相談してみるのがおすすめです。

エージェントはやはり業界に詳しく、客観的なアドバイスももらえるため、年収アップに向けてより明確な目標を立てられるようになります。

年収5,000万円の歯科医師に近づくためにも、まずはエージェント相談から始めてみましょう。

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