「電気工事士は勝ち組だって聞くけど本当なの？」
「電気工事士が勝ち組っていわれている理由は？」
「自分は電気工事士に向いているの？」

そんな疑問を持っているのではないでしょうか。

電気工事士は、ビルや工場の大型施設から一般家庭までの電気設備を扱うため国家資格が必要な仕事です。

実務を積んでキャリアアップしていくことで年収が600万円以上になることもあるため、勝ち組といわれています。

電気工事士は勝ち組だと聞いて、やりたいと思っている方や気になっている方に、おすすめの内容となっていますのでぜひ最後までご覧ください。

関連記事：建築・建設業界に強いおすすめ転職エージェント12選｜選び方のコツや注意点も解説

電気工事士が勝ち組といわれる理由4選

ここでは電気工事士が勝ち組といわれる理由を紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

年収が高くなる可能性があるから

電気工事士が勝ち組といわれる理由として、将来的に年収が高くなることが挙げられます。

厚生労働省が統計を出している電気工事士の年収では、平均で約682万円まで上がっていくと発表しています。

国税庁が統計をとった正社員の平均年収が523万といわれているため、比較すると160万ほど年収が高いのです。

未経験の状態や会社に入って間もない最初のタイミングでは、給料が低くなってしまうことが多いのですが、資格をとって実務経験を長く続けることで年収が高くなっていくため、勝ち組といわれています。

参考：電気工事士 - 職業詳細 | job tag（職業情報提供サイト（日本版O-NET））|厚生労働省
令和４年分　民間給与実態統計調査|国税庁

需要が高く将来性があるから

電気工事士は仕事内容の需要が高く、今後なくなりづらいため将来性が高い職業といえます。

なぜなら、電気は人間が生活する上で必要不可欠なインフラの一つといわれているからです。

新しい建物の施工だけでなく、建物のメンテナンスや部品の交換、老朽化による解体作業にも電気工事士の資格が必要になります。

また、近年の5GやIoTなどを中心としたIT産業の成長により、さらにシステムやデバイスが身近になると予測可能です。

システムやデバイスを稼働させるためには電気が必要なため、ITの成長とともに電気工事士の仕事が増えていくでしょう。

今後は企業だけでなく、行政、学校、各家庭にも使用範囲が広がると予想されるため今後も需要がなくなりにくいと考えられているのです。

電気工事士の資格で色々な仕事に活かせられる

電気工事士として資格をとると、他の仕事にも活かせるようになります。

なぜなら、電気工事士の資格は汎用性が高く、転職する際に有利になることがあるからです。

具体的には以下の職種で活用可能です。

たとえばビルメンテナンスでは「ビルメン4点セット」といわれる、働く時に役立つ資格が4種あります。

実は、ビルメン4点セットのうち1つが第二種電気工事士になっており、他業種でも活かせる資格と分かります。

第二種電気工事と第一種電気工事士、両方の資格をとっておくことで幅広く仕事を受けることが可能です。

独立ができる可能性があるから

電気工事士の仕事を続けて、実務経験を積むと独立できる可能性があります。

近年、電気工事士は現場で活躍できる作業員が減っており人手不足の状況です。

そのため、講師資格を持って実務経験がある人は、独立しても需要が高く各現場で必要な人材として重宝されます。

ただし、独立には条件があり、以下の2点をクリアする必要があります。

注意点として、資格をとってすぐに独立できるわけではなく3年以上の実務経験が必要になります。

また、独立すると自分で仕事をとる必要があるため、技術力だけでなく営業力が必要です。

資格と実務経験を積むことで電気工事士として独立ができるようになるでしょう。

電気工事士に向いている人の特徴

ここでは、電気工事士に向いている人を紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

体力に自信がある

体力に自信ある方は電気工事士に向いています。

なぜなら、現場仕事を中心に作業している電気工事士は一日中立ちっぱなしで作業したり、重量物を持ったりすることが多いからです。

もちろん、作業の合間に休憩はありますが、足や腰などに負荷かがかかりやすく体力がないとすぐに疲れてしまいます。

とくに、電気工事士の繁忙期である夏ではエアコンなどの大型家具を設置取り付け、取り外しの仕事が多くなります。

夏の暑い時期に重い家電を運ぶことが多くなるため、体力勝負になりやすいのです。

電気工事士の仕事は体力仕事が多いため、体力に自信がある方に向いているのです。

器用に仕事ができる

電気工事士の仕事は細かい作業が求められることが多いため、器用に仕事ができる人は向いています。

電気工事士は低電圧から高電圧まで扱っており、常に感電や災害のリスクがあります。

安全を確保するために、施工前に作成した図面通りに作業する必要があるからです。

図面によっては配線の長さをミリで表記されているところもあるため、丁寧で細かい作業が多くあります。

細かい作業を丁寧に行うことが多いため、手先が器用な人の方が向いている仕事といえるでしょう。

ものづくりが好き

ものづくりが好きな人は電気工事士の仕事を早く覚えられる可能性があるため向いています。

なぜなら電気工事では実際に配線をしたり、電気設備を触ったりすることが多く、ものづくりに近い作業ができるためです。

たとえば、趣味でプラモデルを作っていたり、機械を分解するのが好きだったりすると好奇心を持って実際の仕事もできるようになります。

実際に、電気工事士として働いている方の中には志望動機として元々ものづくりが好きだった方も多くいます。

ものづくりが好きな方は、好きなことを仕事にできる可能性があるため、電気工事士に向いているといえるでしょう。

勉強熱心になれる

電気工事士で一人前になるために日々勉強を続けることが大切です。

まず電気工事士になるためには必ず国家試験を取得しなければなりません。

資格を持っていない状態で施工してしまうと違法になってしまうため、必ず取得しましょう。

また、働き始めてすぐの時は右も左もわからない状態です。

そのため、分からないことがあれば勉強して少しずつ覚えていくことが大切です。

働き始めてからも勉強を続けることで一人前になれるため、勉強熱心な人向きの仕事といえます。

電気工事士で勝ち組になるためのホワイト企業の見分け方5選

ここでは電気工事士で勝ち組になるためのホワイト企業の見分け方を紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

大手企業との取引が多い

大手企業と取引の多さは、ホワイト企業か見分ける方法として見ておきたい点です。

なぜなら、大手企業から仕事を受けていることは、安定して仕事の受注している一個の指標になるからです。

大手企業の保有しているビルや管理している場所などの受注が定期的にきており、納品までの期間も無理がないように設定されていることが多くなります。

反対に、短く無理がある納期の場合は残業や休日出勤を強いられることにつながります。

安定した仕事をするために、大手企業との取引が多い企業か確認するようにしましょう。

福利厚生がしっかりしている

会社の福利厚生が手厚い会社は、従業員が長期的に働きやすい環境を作るために考えてくれているところが多い特徴があります。

たとえば、資格を受験する時の費用を負担してくれたり、合格した後に資格取得手当として給料に上乗せしてもらえるような資格取得支援があったりします。

他にも福利厚生の代表は以下の通りです。

福利厚生の制度がしっかりしているところは社員が働きやすいように考えているところが多いため、ホワイト企業が多いといえます。

残業が比較的短い

厚生労働省が公表している『３６協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針』では、残業に対して以下のように制定しています。

時間外労働の上限（「限度時間」）は、月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。

引用元：３６協定で定める時間外労働及び休日労働について留意すべき事項に関する指針｜厚生労働省

電気工事士にも繁忙期があるため、残業することもありますが、残業を管理せずに法外な時間に働かせる会社はブラック企業といえます。

まずは、36協定に準じた残業時間であることが大切です。

さらに、残業が比較的少ないとホワイト企業といえます。

なぜなら、作業の納期が余裕を持って設定されているため、無理に残業しなくても完了するようになっているからです。

残業時間も一個の指標になるためホワイト企業で働きたい方は参考にしてみてください。

離職率が低い

離職率が低い会社を選ぶと労働完了が整えられていることが多く、ホワイト企業である傾向が高いのです。

経済産業省が平成29年に公表した「電気保安人材の将来的な確保に向けた検討について」では、電気工事士の離職率は20〜40％程度といわれています。

離職率が20〜40％よりも高いと会社の労働環境がよくない傾向にあり、ブラック企業になっている可能性が高いのです。

例えば、社員の研修が不十分であったりすると、現場で上手く動けずに怒られてしまったり、放置されていると感じてしまったりします。

また、休暇日数や残業の多さ、心身に対する負荷などが原因で退職を考える方も多くなりやすいのです。

離職率が高いところは少ない人数で工数をこなす必要があるため、一人当たりの業務負荷が高くなってしまいさらに労働環境が悪くなる循環が生まれてしまいます。

ホワイト企業か確認したい時に企業ごとの離職率を確認するようにしましょう。

休みが取れる

休みがしっかり取れることはホワイト企業か判別する上で重要な項目のひとつです。

なぜなら、働く上で休みが取れなかったり、無理に働き続けたりすると身体的な負担が大きく体を壊す原因となります。

厚生労働省が公式ホームページで公表している『労働基準法』には以下のように書かれています。

法定の労働時間、休憩、休日
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。

引用元：労働時間・休日 ｜厚生労働省

週に1日以上の休みが取れない場合は労働基準法に違反しているため、ホワイト企業とはいえません。

求人の情報や在職者の意見を参考に、正しく休みが取れるか確認するようにしましょう。

電気工事士に必要な資格2選

電気工事士として働くためには、必ず資格を取得している必要があります。

なぜなら、電気工事士法の中で無資格が電気工事することは禁止されているためです。

ここでは電気工事士に必要な資格を2つ紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

参考：電気工事士法 | e-Gov法令検索

第二種電気工事士

第二種電気工事士の試験や資格の発行を管理している、一般財団法人電気技術者試験センターのホームページには以下のように記載されています。

一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。

引用元：電気工事士って何だろう？｜一般財団法人電気技術者試験センター

第二種電気工事士の資格を持っていることで、小規模な施設での電気工事が可能です。

具体的にはエアコンの設置や、コンセント設置や交換、屋内の電気配線の施工などができるようになります。

また、資格を持っていると施工現場の現場代理人としての仕事もできます。

現場代理人とは現場監督のような役割のことです。

現場全体を見て、適切な施工が行われているのか、図面通りに進めているなどを常に確認する必要があります。

そのため、適切な知識と豊富な現場経験が求められる重要なボジションです。

第二種電気工事士を取ると、小規模な施設での電気工事ができるようになったり、現場代理人の仕事を任せてもらえたりします。

第一種電気工事士

一般財団法人電気技術者試験センターのホームページには第一種電気工事士を以下のように説明しています。

第二種の範囲と最大電力500キロワット未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。

引用元：電気工事士って何だろう？｜一般財団法人電気技術者試験センター

第一種電気工事士を持っていると、第二種電気工事士で扱える小規模な施設を含め、大型施設の電気工事ができるようになります。

例えば、マンションやビル、工場、ショッピングモールなど500キロワット未満であれば幅広く施工が可能です。

第二種電気工事士を取得した後のキャリアアップとして取得されることが多く、取得すると電気工事のスペシャリストとして仕事ができるようになります。

スペシャリストとして認められると、現場や職場のリーダーになれたり、電気主任技術者として働けたりと仕事の幅が広がりやすくなるためキャリアアップを目指している方は必須の資格といえるでしょう。

電気工事士になる手順2選

ここでは電気工事士になる手順を紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

学校で勉強して資格を取る

電気工事士になるために、学校で勉強して資格を取る方法があります。

資格を取得するためには筆記試験と技能試験の2つ合格しないといけません。

筆記試験では、電気の基礎知識や安全法、配線の設計などが問われます。

技能試験では、電気機器の設置方法や配線の工事、電線の接続など現場で必要な技術が問われます。

合格するためには、基礎から網羅的な勉強が必要です。

資格を取れる学校に行ったり、通信教育などで勉強したりすることで取得できるようになります。

学校では合格のためのカリキュラムが徹底的に組まれているため、テキストが分かりやすかったり、苦手な部分を先生に質問できるようになってたりします。

効率的に勉強をしたい方は、資格を取れる学校や通信教育などを利用するのがおすすめです。

働きながら経験を積んで資格を取る

働きながら経験を積んで、電気工事士の資格を取る方法もあります。

実際に現場で実務経験を積むことで、体で電気工事士の知識を覚えられます。

また、すでに資格を取得していたり、現場で働いていたりする方から直接教えてもらうことも可能です。

たとえば、実際に配線作業はどうしているのか、機器の設置などがどうになっているのか、生きた知識として取り入れられます。

企業によっては、福利厚生の一環で資格取得の支援をしているところもあります。

実務経験を積みながら資格取得したい方は、働きながら資格をとることも選択肢として含めてみてはいかがでしょうか。

電気工事士になるための利用すべきおすすめの転職エージェント3選

ここでは電気工事士になるための利用すべきおすすめの転職エージェントを紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

ビルドジョブ

RSG建設転職

リクルートエージェント

リクルートエージェントとは転職支援の実績が国内No.1を誇っている大手の転職エージェントです。

最大手ならではの転職に関するノウハウを基に、求職者にあった企業を紹介してくれます。

また、求人数も国内NO.1を誇っており、業種や職種を幅広く取り揃えています。

自分にあった条件の企業も見つけやすく、スムーズに転職活動ができると評判です。

初めての転職でなにから登録していいか分からない方にもおすすめな転職エージェントです。

よくある質問

ここでは電気工事士のよくある質問を紹介していきます。

一つずつ紹介していきます。

電気工事士は儲かりますか？

電気工事士は儲かりやすい職業といえます。

なぜなら、電気工事士の平均年収は比較的に高い水準になっているからです。

厚生労働省がまとめている職業情報に記載されている電気工事士の平均年収は550万円ほどと言われています。

国税庁がまとめている、令和4年度の正社員全体の平均年収が約523万円のため、27万円ほど高いのです。

電気工事士は技術職のため、実務経験を積んで市場価値をあげていくことで儲かるようになっていくといえます。

参考元：平均給与 - 国税庁

電気工事士は将来性がありますか？

電気工事士は将来性があるといえます。

なぜなら、電気工事士の仕事は人間が生活する上で必要不可欠なインフラを整備する仕事のため需要が高いからです。

新しく建物が立つ時や設備のメンテナンス、ビルの取り壊しなどで必ず電気工事士が必要になるため仕事がなくなりづらいといえます。

電気工事士の仕事は、現代に必要なインフラを扱っているため仕事がなくなりづらく将来性があるといえるでしょう。

電気工事で一人前になるまで何年かかりますか？

電気工事士で一人前になるまでには3〜5年かかるといわれています。

3〜5年ほど実務経験を積んでいくことで現場のリーダーとして任せてもらえるようになります。

リーダーをするためには適切な知識と現場経験、現場を見る力が必要となるでしょう。

たとえば図面通りに作業が進んでいるのか、誤った施工をしていないか、スケジュールに対してズレが起きていないかなど全体をまとめる力が求められます。

現場で起きていることを把握するためには幅広い知識と経験が必要になるため、一人前になるためには3〜5年程度の時間がかかります。

まとめ

改めて、電気工事士が勝ち組といわれる理由をおさらいしましょう。

電気工事士は需要が高く安定しているため将来性がある職業です。

実務経験を積むことで、現場のリーダーを任せてもらえたり、キャリアアップのために転職したり、独立したりなど将来的に年収をあげていくことも夢じゃありません。

電気工事士の仕事をしながら知識をつけて、実務経験を積むことで勝ち組になれる可能性があります。

電気工事士になるためには転職エージェントを利用して仕事を探すことがおすすめです。

転職エージェントではプロのアドバイザーが、あなたの状況に合ったキャリアプランを一緒に考えてくれたり、条件に合った企業を紹介してくれたりします。

電気工事士に興味がある、転職してみたい方は、一歩を踏み出してプロのアドバイザーと転職活動を進めていきましょう。