応援ナースがしんどいと言われている理由に「人手不足で忙しい」「人間関係や職場環境がよくない」といったものが挙げられます。

負担が大きい一方で、月40万円以上と高収入を稼ぐことができるケースも多いため、人気の働き方になっています。

臨床経験が3年以上あれば応援ナースに挑戦できるため、がっつり稼ぎたい人はぜひ挑戦してみてください。

関連記事：看護師向け転職エージェントおすすめ18選｜求人数や口コミも比較して紹介！

応援ナースがしんどいといわれる理由

応援ナースがしんどいといわれる理由は4つあります。

しんどいといわれる理由を事前に知ったうえで、応援ナースの求人に応募するか検討しましょう。

人手不足で忙しいから

応援ナースは人手不足の職場に勤務するのが一般的です。

例えば赴任先が以下の状況になっている可能性があります。

応援ナースが補充されたとしても、もともとの人手不足が解消されたわけではありません。

1人あたりに対する仕事量が多くなるので、応援ナースはしんどいといわれています。

人間関係や職場環境がよくないから

どこの職場にもひとりくらい合わない人がいるものです。

中には応援ナースが高収入であることを知っており、ひどい態度をとる看護師もいるかもしれません。

応援ナースは就業期限が定められている働き方です。

勤務先の人間関係や職場環境がよくなくても、期間が満了するまでは辞められません。

期間を満了するまでストレスが溜まることから、応援ナースはしんどいといわれています。

引っ越しが大変だから

応援ナースは就業期間が3〜6ヶ月と定められています。

定期的に引っ越しすることになるので、気軽に家具や物を増やせません。

引っ越し先の生活に慣れた途端に別のエリアに行くことになるため、ストレスになるのでしょう。

引っ越し費用や現地までの交通費は赴任先が負担してくれるものの、帰りの費用は自己負担になるので気をつけてください。

期間を延長するか、次の勤務先が決まっていれば、赴任先が費用を負担してくれます。

昇給手当や賞与がないから

赴任先にもよりますが、応援ナースは基本給が月33〜45万円と高めです。

しかし基本給が高く、就労期限が定められているので、昇給手当や賞与はもらえません。

常勤スタッフと同等の業務量をこなしているのに見合った給与がもらえず、しんどさを感じる応援ナースもいます。

そのため、応援ナースはあくまで短期間でがっつり稼ぎたい人に向いている働き方といえます。

応援ナースはしんどくても稼げる！都市別に月給を解説

応援ナースはしんどい分しっかり稼げます。

後述する「応援ナースに向いている人の特徴」に当てはまっていれば、しんどさをあまり感じずに活躍できるはずです。

都市圏応援ナースの場合：月40〜45万円

都市圏応援ナースとは、都市圏にある緊急度の高い病院に全国各地の看護師を集結させるという働き方です。

就業期間は6ヶ月で、赴任先の看護力を安定させるのが目的です。

夜勤手当を含めると月50万円もらえる職場もあります。

詳細が気になる人は「応援ナースの求人を取り揃えている転職エージェント」をご確認ください。

北海道応援ナースの場合：月40〜45万円

北海道応援ナースは、都市圏で働くのと同じくらいの収入を稼ぐことが可能です。

都会と比べて生活費が安いので、しっかり貯金したい人におすすめです。勤務地は札幌、稚内、旭川などさまざまなエリアから選べます。

週末には観光地を巡ったり、美味しい海産物を楽しんだりする応援ナースもいます。

特に夏は内地と比べて涼しいため、夏頃に行くのが良さそうです。

沖縄応援ナースの場合：月33〜40万円

沖縄応援ナースの給与は都市圏・北海道と比べると低めです。

給料よりも、職場の人間関係に疲れた看護師が癒しを求めて応援ナースを始めるケースが多いそうです。

休日はマリンスポーツが楽しめるほか、自然に囲まれ、ゆったりした時間を過ごせます。

収入もしっかり確保しつつ、プライベートも充実させたい看護師さんにおすすめといえるでしょう。

応援ナースに向いている人の特徴

応援ナースに向いている人の特徴は3つあります。

すべて当てはまっていれば、応援ナースとして働いてもしんどさをあまり感じないかもしれません。

行動力がある人

行動力がある人は、環境の変化にも柔軟に対応できます。

応援ナースは、定期的に赴任先が変わる働き方です。

引っ越しをしたり、新たに人間関係を構築したり、仕事を覚えなおしたりするのは大変です。

しかし、どのような環境でも対応できるなら楽しみながら働けるでしょう。

年齢関係なく誰とでも仲良くなれる人

応援ナースは、定期的に赴任先が変わります。

新たに配属された勤務先の先輩スタッフとイチから信頼関係を構築しなければいけません。

応援ナースがしんどいという人の中には、既にできあがっているコミュニティーに入れないという声もありました。

年齢関係なく誰とでも仲良くなれる人なら、短期間で職場に馴染めるでしょう。

明確な目標がある人

「短期間でお金を稼ぎたい」「絶対に留学したい」など、明確な目標がある人の方が困難を乗り越えやすい傾向にあります。

ただ稼げるから応援ナースを始めてみたい場合、赴任先の業務についていけず、ストレスが溜まってしまう可能性があります。

応援ナースのしんどさを知ったうえで、挑戦してみるか考えてみてください。

応援ナースになるための条件

応援ナースになるためには2つの条件を満たす必要があります。

ただし離島・沖縄応援ナースは人手不足のため、臨床経験が1年以上あれば応募できるとされています。

離島・沖縄を除いて3年以上の臨床経験が必要

応援ナースは人手不足の病院に配属される働き方です。

即戦力を求められているので、3年以上の臨床経験が必要とされています。

ただし、もともと人手が不足している離島・沖縄応援ナースは、臨床経験が1年以上あれば問題ありません。

しかし、経験が浅い状態で未経験の病棟に配属されると通常業務に対応できず、辛い思いをするかもしれません。

まずは派遣やアルバイトでさまざまな診療科を経験してから、応援ナースに挑戦した方が良いでしょう。

総合的な看護師スキルが必須

応援ナースは看護師が不足している医療機関で働くため、即戦力として働ける人を求めています。

総合的な看護師スキルとは以下のことを指します。

これらを満たしていれば、応援ナースとして赴任されても問題なく活躍できるでしょう。

応援ナースを始めるうえでの注意点

本章では、応援ナースを始めるうえでの注意点を紹介します。

これらを知っておかないと、引っ越し費用の返納などのペナルティが課せられることがあります。

契約期間は満了する

応援ナースは就業期間が定められています。

求人によって異なりますが、3〜6ヶ月が一般的です。

途中で契約を解除すると、今後良い求人を紹介してもらえなくなります。

引っ越し費用の返納などペナルティが課せられる場合があるので気をつけてください。

長期的に働けるか不安なのであれば、3ヶ月の契約にしましょう。

実際に赴任先で業務をしてみて、続けられそうだったら延長すれば問題ありません。

延長の場合は、赴任先に喜ばれることが多いです。

必ず採用されるわけではない

人気のある地域の求人だと、経験豊富な看護師が殺到します。

絶対に応援ナースとして働きたい場合は転職エージェントをいくつも登録しておくと、採用される可能性がアップするでしょう。

経験が浅い方は、離島や沖縄で応援ナースを始めてみると良いかもしれません。

応援ナースがしんどいかは赴任先にもよる！きつくない赴任先の選び方

応援ナースがしんどいかは赴任先によって異なります。

以下3つの特徴に当てはまる職場を選ぶことで、より快適に働けるでしょう。

療養病棟や施設など忙しくない職場を選ぶ

看護師が忙しいと感じやすい診療科は以下の5つです。

検査・処置数が多い病棟、介助量の多い患者さんが入院している病棟は忙しくなりやすいです。

それ以外の赴任先を選べば、しんどさを軽減できるかもしれません。

残業の少ない職場を選ぶ

赴任後のミスマッチを避けるために、アドバイザーが残業時間の有無を事前に教えてくれます。

残業時間が少ない職場を選ぶことで、快適に働ける可能性がアップするでしょう。

ただし、残業時間が少ない職場は人気のため、希望しても100%採用されるとは限りません。

サポート体制を整えている職場を選ぶ

独自ルールを共有できていないなど、赴任先のサポート体制が整っていなければ通常業務に支障が出る可能性があります。

応援ナースの赴任実績があり、サポート体制が整っている職場を選べば、働きやすくなるでしょう。

関連記事：看護師転職サイトおすすめランキング15選｜評判や特徴から徹底比較！

応援ナースの求人を取り揃えている転職エージェント

応援ナースの求人を取り揃えている転職エージェントは3つあります。

応援ナースは別名「トラベルナース」とも呼ばれています。

応援ナースで検索してもヒットしなかった場合、トラベルナースで調べてみてください。

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）では、応援ナースのことを「お助けナース」と呼んでいます。

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）のお助けナースとして働くメリットは、最短2週間前後で仕事を始められることです。

通常、引っ越しを伴う転職の際は2ヶ月前から準備が必要です。

しかしナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）では、引っ越し業者の手配・荷造りをすれば、2週間前後で完了します。

好条件な職場で早く働きたい人は、ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）を利用してみてください。

看護師ワーカー

看護師ワーカーでは、応援ナースは「トラベルナース」という名称が使われています。

看護師ワーカーから応援ナース求人に応募すると、以下のメリットがあります。

• 赴任先によっては月45万円以上も可能
• 勤務先が遠方の場合書類選考・電話のみで採用決定
• 引っ越し代や交通費を支給

看護師ワーカーの求人は登録しないと閲覧できないので、まずは登録してみましょう。

ナースパワー

ナースパワー経由で応援ナースとして働いている看護師は、3,800人以上います。

好条件な求人を多数取り扱っているほか、都市圏応援ナースは月45万円の支給が確定していることからリピート率が高めです。

公式サイトには応援ナースの体験談も掲載されているので、赴任後の働き方がイメージしやすいでしょう。

好条件な応援ナース求人を見つけるために、3つすべて登録しておきましょう。

サービス概要
サービス名	ナースパワー
運営会社	株式会社ナースパワー人材センター
公開求人数	45,467件
非公開求人数	非公開
対応地域	全国

まとめ

応援ナースがしんどいといわれる理由は4つあります。

負担は大きいですが高収入を得やすい傾向にあり、求人によっては月50万円以上獲得することも可能です。

ただし応援ナースになる条件として、離島・沖縄を除いて3年以上の臨床経験が必要ということは覚えておきましょう。

条件を満たしたうえで挑戦してみたい人は、応援ナースの求人を取り揃えている転職エージェントに登録してみてください。