フリーランスの平均年収とは│年収アップの方法とおすすめのエージェントも解説

高橋宇内
           
編集者
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「フリーランスの年収がどれくらいか知りたい」

「フリーランスは年収をアップする方法を知りたい」

フリーランスとして年収アップを目指すうえで、まずはフリーランスの年収相場を知りたいはずです。

そこで本記事では、職種別・働き方別のフリーランスの平均年収や年収アップをおこなうための方法、おすすめの転職エージェントを詳しく解説します。

年収を上げるためには、フリーランスの年収実態をふまえて、自分の立ち位置を理解することが重要です。

本記事を読めば、年収アップの方法を具体的に知れるため、すぐに行動へ移せるというメリットがあります。

1日でも早く年収を上げて、ゆとりのある暮らしをしたいフリーランスの方は、最後までご一読ください。

 

この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
目次

【最新版】フリーランスの平均年収

2024年の最新の調査によると、フリーランスの年収は、200万円~400万円未満が26.7%で最も多いことがわかります。

また、2023年の同調査においても、200万円~400万円未満が全体の26.7%と最も大きい割合を占めていました。

【参考記事】:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2023
【参考記事】:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2024

上記データを見ると、2023年から2024年にかけて600万円以上稼いでいるフリーランスが減少しているので、「フリーランスの年収相場は年々下がっている…」と思う方もいるでしょう。

しかし、この結果には本業だけではなく副業も含まれているため、一概には言えないのも事実です。

とくに、近年は副業や兼業、フリーランスという働き方が、国全体として推奨されている流れがあります。

フリーランス以外に、Wワーカーの年収も含まれているため、全体の平均年収が低下していると言えます。

近年のフリーランスの年収傾向とは

フリーランスというと、「なかなか稼げない」というイメージを持つ方も少なくないでしょう。

しかし、フリーランスは会社員と同等、もしくはそれ以上に稼ぐことも不可能ではありません。

月に140時間以上働いているフリーランスの7割以上が年収400万円以上を実現させています。

下記は、月に140時間以上働いているフリーランスの年収の割合を細かく分類したデータです。

年収額割合
200万円未満8.4%
200万円~400万円未満22.0%
400万円~600万円未満22.7
600万円~800万円未満15.4%
800万円~1,000万円未満12.9%
1,000万円~1,200万円未満5.6%
1,200万円~1,500万円未満5.9%
1,500万円~2,000万円未満3.2%
2,000万円以上2.1%
無回答1.8%
【参考記事】:種別・業種別・年齢別モデル年収平均ランキング|マイナビ転職

月に140時間以上働くフリーランスの22.7%が、年収400万円~600万円を稼いでいることがわかります。

一方、国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は523万円です。

年収額は労働時間の長さに比例するため、フリーランスでも会社員以上に稼げる可能性があると言えます。

なお、男女の間には収入に大きな差が出ており、女性の年収額よりも、男性の年収額の方が高い傾向です。

この差は、男性の方がフリーランスになる前に仕事につながる人脈を構築した可能性が高いと推測できます。

【参考記事】:令和4年分 民間給与実態統計調査
【参考記事】:フリーランス白書2020_フリーランス協会

【職種別】フリーランスの平均年収比較ランキング

下記では、職業別に分けてフリーランスの平均年収の比較ランキングをまとめました。

順位職種年収仕事概要
1位コンサルタント年収800万円以上クライアントの課題解決に向けた戦略の立案・助言
2位ITエンジニア年収約800万円ITスキルを使った、ITシステムのインフラの設計・構築・運用
3位Webマーケター年収600万円~800万円Webサービスを活用し、サービスが売れるための仕組みづくり
4位専門士業年収500万円~800万円弁護士や社会保険労務士などの専門的な資格が必要な職業の俗称
5位Webデザイナー年収300万円未満クライアントから依頼されたWebサイトのデザインの担当・制作
6位Webライター年収200万円未満インターネット上に掲載される記事・コンテンツのライティング

フリーランスにおいても職種ごとに年収の幅が大きく広がるということがわかります。

順位が上になればなるほど、クライアントから求められるスキルや経験のレベルも上がると言えます。

なお、コンサルタントは、クライアントの企業規模や依頼される業務の幅によって受注単価が変動しやすいため、年収上限が明らかとなっていません。

5位以下においては、無資格・未経験から始められる仕事であるため、他の職種よりも平均年収は低めです。

しかし、Webデザイナー・Webライターもスキルと経験を着実に積んでいけば、年収アップが可能です。

【働き方別】フリーランスの平均年収比較ランキング

続いて、働き方別に分けたフリーランスの平均年収をランキング形式で解説します。

順位タイプ年収働き方
1位自営業系独立オーナー297.5万円個人事業主、あるいは法人経営者
2位複業系パラレルワーカー102.8万円複数の会社と契約して仕事を請ける
3位自由業系フリーワーカー89.0万円特定の勤務先は持たずに仕事をする
4位副業系すきまワーカー62.3万円会社勤めをしながら副業として働く
参考記事:【ランサーズ】新・フリーランス実態調査 2021-2022年版

働き方別においても、平均年収は大きく差が開くことがわかります。

当然のことですが、「年収は仕事に費やす時間に比例する」ということがわかる結果です。

上記データは、クラウドソーシングサービス『ランサーズ』の調査結果を元にしています。

クラウドソーシング経由で受注をした場合、手数料が引かれるため、受注単価は低い傾向です。企業と直接取引をおこなうフリーランスの場合は、上記データよりも平均年収が高いと言えます。

仮に同じ仕事を請けるのならば、少しでも年収アップにつながる方法を経由して受注したいはずです。

次の項目では、フリーランスが年収アップを叶えるための方法とおすすめのエージェントを解説します。

フリーランスが年収アップを叶える方法

次に、フリーランスが年収アップを叶えるための方法を4つ解説します。具体的には以下のとおりです。

「年収が上がらない」という壁を越えるためには、自身に足りていない要素を改善することが先決です。

年収アップに悩んでいるフリーランスは、1日でも早く年収を上げるためにも参考にしてみてください。

稼げる職種を選ぶ

フリーランスとして年収をアップさせるには、稼げる職種を選ぶことも重要です。

そのためには、需要が高い職種をリサーチし、見合ったスキルと経験を磨くことが必要です。

多くの企業は、需要が高い仕事を請けられるフリーランスに対して、高単価を提示してくれます。

なお、近年はITデジタルの急速な進歩によって、下記のような職種の需要が特に高まっています。

需要が高まっている職種
  • ITエンジニア
  • Webデザイナー
  • 動画クリエイター

上記の職種は、無資格・未経験からでもスキルと経験を磨けば、着実な年収アップが可能です。

興味・関心を持てる職種がある場合は、新たな仕事として挑戦するのもひとつの手段です。

取引実績を増やす

取引実績を増やすことは、フリーランスとしての信頼性を上げることにつながります。

フリーランスに仕事を外注する多くの企業は、フリーランスの取引実績数をシビアに見ます。

なぜなら、取引実績数は、フリーランスとしての経験値そのものを示すものであるためです。

フリーランスとしての経験が少ない方に依頼するのは、発注側にとってリスクでしかありません。

とくにフリーランスになったばかりの方は、取引実績数がまだ少ない段階であることが多い傾向です。

取引実績数に自信がない方は、受注単価が少々低くても、取引実績の数を重ねるところから始めましょう。

スキルアップを図る

スキルアップを図ることは、フリーランスが年収を上げるために必要なアクションです。

スキルアップを通じて仕事の質が高まれば、クライアントから評価され、受注単価アップにつながります。

また、新たに高単価な案件へ応募して、選考を受けた場合、受注をもらえる可能性がさらに上がるでしょう。

いわば、年収をアップさせるには、受注単価の高さに比例したスキルと経験が求められると言えます。

なお、ITコンサルタントなどの専門資格が必要とされる職種に挑戦する場合、資格の取得も有効な方法です。

フリーランスエージェントを利用する

フリーランスの利用を通じて、仕事の生産性を大きくアップさせられる可能性があります。

エージェントを利用すれば、案件紹介や単価交渉、継続交渉などをアドバイザーに全て頼めるのです。

契約に至るまでの営業活動の工数を全てカットできるため、本業にのみ時間を割けるようになります。

アドバイザーによる単価交渉や継続交渉が上手くいけば、効率的に仕事がもらえて年収が上がるでしょう。

年収を上げたい方におすすめのフリーランスエージェント3選

続いて、年収を上げたい方におすすめのフリーランスエージェントを3つ紹介します。

Lancers Agent

Lancers Agent
Lancers Agentの特徴
  • 案件数が豊富
  • 幅広い職種に対応
  • スキルアップ支援あり

ランサーズエージェントとは、エンジニアやデザイナーの案件を強みとするエージェントです。

高単価案件や非公開案件の中から、あなたのスキルと経験に合った案件をピックアップしてくれます。

なお、支払いサイトは10日、20日、30日から選択でき、売上管理をしやすい点も大きなメリットです。

契約内容などをクライアントとフリーランスの両者に開示してくれるため、取引の透明性も信頼できます。

サービス概要
サービス名Lancers Agent
運営会社株式会社ランサーズ
公開求人数13,523件
非公開求人数非公開(約80%以上)
対応地域東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県中心に全国
公式サイトhttps://lancersagent.com/
2024年10月1日時点

レバテッククリエイター

レバテッククリエイター
レバテッククリエイターの特徴
  • 新人フリーランス向き
  • サポートの手厚さが好評
  • 仕事が決まりやすく高単価高

レバテッククリエイターとは、Web・ゲーム業界に特化しているエージェントです。

関東、関西、福岡を中心として、全国エリアまで幅広く案件を取り揃えている点がメリットです。

また、優良案件が多いという評判があり、スキルや経験に見合った高単価案件も紹介してくれます。

未経験者向けの案件も多数取り扱っているため、新人フリーランスのクリエイターの方に向いています。

サービス概要
サービス名レバテッククリエイター
運営会社株式会社レバテック
公開求人数885件
非公開求人数非公開
対応地域東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県
公式サイトhttps://creator.levtech.jp/
2024年7月1日時点

Midworks

Midworks
Midworksの特徴
  • 高単価案件が多め
  • 通勤交通費の支給制度あり
  • 案件終了後の保証制度あり

ミッドワークスとは、エンジニアとデザイナーの企業に特化したエージェントです。

Webディレクター、データアナリスト、UI・UXデザイナーなどの案件も多く取り扱っています。

Midworksの特筆すべき点は、公開求人約9,000件のうち、全体の80%が非公開案件であることです。

専任のコンサルタントが、あなたの希望条件やスキルに合った案件をピックアップしてくれます。

サービス概要
サービス名Midworks
運営会社株式会社Branding Engineer
公開求人数10,639件
非公開求人数非公開
対応地域【関東エリア】
東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県
【関西エリア】
大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、三重県
公式サイトhttps://mid-works.com/
2024年10月1日時点

【関連記事】Midworks(ミッドワークス)の評判・口コミは?魅力から注意点まで解説!

フリーランスの年収でよくある質問と回答例

最後に、フリーランスの年収でよくある質問に対して、Q&A形式で答えていきます。

年齢や実務経験年数で年収は変わる?

多くの場合、年齢と年収額に対して影響を及ぼしません。

フリーランスは特定の企業に属しておらず、年功序列などとは関係ないためです。

なお、実務経験年数は実務スキルを示す要素であるため、年収額にそのまま直結します。

とくに、資格やスキル、経験が必要な仕事の場合は、実務経験を重視されやすい傾向です。

フリーランスでも年収1,000万円稼げる?

フリーランスであっても年収1,000万円の実現は可能です。

調べによると、年収1,000万円を稼いでいるフリーランスの割合は全体の9.7%です。

専門性を身に着けて高単価な案件を継続的に獲得できれば、この層に入り込めるでしょう。

なお、売上をコンスタントに上げるための仕組みづくりも必要である点も忘れないでください。

【参考記事】:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2024フリーランス協会【フリーランス白書2024】

フリーランスエージェントは無料で使える?

フリーランスエージェントは、登録〜案件マッチングまで無料で使えます。

エージェントから紹介された案件を請けた場合は、手数料の支払い必要です。

なお、仲介手数料の平均相場はおよそ受注額の20%〜30%前後とされています。

年収600万円のフリーランスは何割くらい?

フリーランス白書2024によると、全体のうち26.8%が年収600万円台と言われています。

年収600万円を叶えるには、高いスキルと経験の他、売上をつくる仕組み作りが必要です。

この年収レンジにいるフリーランス仲間に助言をもらうことがひとつの近道となるでしょう。

【参考記事】:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2024フリーランス協会【フリーランス白書2024】

理想の年収額を決めてあなたに合った年収アップの方法を実行しよう

フリーランスは、会社員よりも自由な働き方だからこそ、やり方次第で大幅な年収アップを狙えます。

職種ごとに平均年収は大きく差が開くので、年収アップを図る際は下記ポイントを意識してください。

フリーランスで年収アップを目指すポイント
  • あなたの強みや特徴を理解する
  • あなたの強みを活かせる職種を選ぶ
  • 希望年収に見合ったスキルアップを図る

年収アップを実現するには、ある程度時間がかかりますが、焦らず丁寧かつ着実に進めていきましょう。

なお、自己の強みや特徴の分析や向いている職種に迷った際は、エージェントの力を借りることも一案です。

フリーランスは孤独な闘いになりやすいからこそ、道に悩んだ時は、抱え込まずにプロの力を借りましょう。

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キャリアアップステージ」は、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが運営する転職メディアです。当メディアは「コラムガイドライン」に基づき運営しています。 また、サイト内で紹介している転職支援サービスは「ランキング概要」等を基準に選定・評価しています。
会社名 株式会社アシロ(ASIRO Inc.)
2021年7月20日 東証グロース上場(7378)
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本社所在地 160-0023
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法人番号 9011101076787
設立日 2009年11月
代表者(代表取締役社長) 中山博登
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