インターネットが普及する現代において、システム開発やプログラミングのスキルを活かそうと副業するエンジニアが増加しています。それらの背景には、近年の働き方改革や厚生労働省のモデル就業規則の改定により、従業員の副業・兼業を認める企業が増えているのも影響しているのが事実です。

しかし、エンジニアのなかには「どのような副業をすれば収入を得られるのか」「本業に支障なく働けるおすすめの仕事は？」など、さまざまな疑問を抱く方が多くいます。

そこで今回は、システムエンジニアにおすすめの副業や案件事例、稼ぐためのポイントなど、エンジニアが副業する前に知っておきたいポイントを解説します。

【関連記事】システムエンジニアにおすすめの副業とは？土日・在宅で稼ぐ方法とメリットを解説

システムエンジニア（SE）の副業は可能なのか？

企業のシステムエンジニア職に就く方のなかには、副業でプラスアルファの収入を得ようとする人もいるでしょう。しかし、日々の業務で忙しいエンジニアが、そもそも副業で稼ぐのは可能なのでしょうか。

ここでは、システムエンジニアの副業事情について解説します。

エンジニアの副業は可能

結論、システムエンジニアの副業は可能です。

2022年に実施された「エンジニア副業実態調査」では、55.5％のエンジニアが「副業経験がある」と回答しており、副業実施者の多さが見てとれます。

なお、システムエンジニアが副業する理由には、以下が考えられます。

このようにIT技術の進化が加速化する現代では、エンジニアの人材不足で外部に開発を委託する企業もあり、ITの関連スキルさえあれば、副業案件を獲得しやすいのです。

なかには、土日のみ稼働・フルリモートなどの案件もあり、条件次第では本業が多忙でも取り組みやすいと考えられます。

【参考記事】エンジニア副業実態調査｜LAPRAS株式会社

副業・兼業を認める企業の増加

システムエンジニアが副業可能といえる理由には、副業・兼業を認める企業の増加が大きく関係しています。

経団連の調査では、2022年時点で従業員の副業・兼業を「認めている」「認める予定」と回答した企業は、全体の70.5％を占める結果となりました。

また、労働者数5,000名以上の大企業だと、その割合が8割を超えるなど、大手ほど副業・兼業が許可されているとわかります。

なお、副業・兼業を認める企業は、2019年以降に急増しているのもポイントです。この背景には、厚生労働省が公表・改正した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」「モデル就業規則」や、コロナ禍でのテレワークの普及が影響し、副業・兼業しやすい環境が整ったと考えられます。

ただし、競業禁止や秘密保持の面で、勤め先への届け出なしに副業を許可する企業は少ないといえます。申請・許可を経て副業可能となる企業がほとんどのため、正しく報告したうえで案件探しをスタートすべきでしょう。

【参考記事】副業・兼業に関するアンケ―ト調査結果｜一般社団法人 日本経済団体連合会
副業・兼業の促進に関するガイドライン｜厚生労働省
モデル就業規則｜厚生労働省

システムエンジニア（SE）におすすめの副業9選とは？

システムエンジニアが副業するなら、どのような案件がよいのでしょうか。手のかかる副業を選んでしまうと、本業に支障をきたす可能性が出てきます。また、とにかく稼ぎたい方の場合、エンジニア職に適した稼げる副業に着手するのが大切です。

ここでは、システムエンジニアにおすすめの副業について、実際の求人サイトに掲載された案件を参考にしながら紹介します。

1.コーディング

システムエンジニアが取り組みやすい案件のひとつが、コーディングです。

コーディング案件には、LPやWebサイト、アプリケーションなどさまざまな業務があり、内容によって難易度や報酬も異なります。

なかでも初めての副業には、比較的工数の少ない案件を選ぶのがよいかもしれません。本業に余裕のある方やコーディングが得意な方は、規模の大きい案件に挑戦するなど、状況に応じた仕事を探しましょう。

コーディング業務の案件事例
案件名	【コーディング】HRアプリケーション開発の求人・案件
単価	～55万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	WordPressのカスタマイズ経験 CSS3やHTML5を用いた開発経験 Gitを用いた開発経験
職種・ポジション	エンジニア

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

2.システム開発

システムエンジニアの技術力と創造性をすぐに活かせる副業を探すなら、システム開発がおすすめです。

とくに中小企業や個人事業主は外部のエンジニアへ開発を委託するケースが多く、副業案件も多い傾向にあります。

また、システム開発の案件だと、本業以外の業界に携われるチャンスがあるはずです。上流工程から担えるプロジェクトマネージャー（PM）や、開発・保守と幅広く対応できるフルスタック案件の経験がある方は、副業でも高い報酬を得られるといえるでしょう。

システム開発の案件事例
案件名	【上流】レンタル会社向け基幹システム刷新の求人・案件
単価	～65万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	要件定義等の上流経験 Javaでの開発経験
職種・ポジション	システムエンジニア

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

3.人工知能（AI）開発

システムエンジニアは、人工知能の仕様を検討してアルゴリズムを開発・構築するAI開発の案件でも活躍できます。

人工知能は近年とくに注目されているジャンルであり、副業ニーズも非常に高めです。案件に携わるためには、数学や人工知能に関する幅広い専門知識が求められますが、案件獲得によって高収入を得られるでしょう。

人工知能の開発案件の一例には、以下が挙げられます。

人工知能の開発案件例
案件名	【Python／JavaScript／Dart】AI教材システム開発の求人・案件
単価	～90万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	Pythonを用いたバックエンドの開発経験 Flutter・Dart・JavaScriptを用いたフロントエンドの開発経験 AWS・GCPなどのクラウドインフラの経験
職種・ポジション	システムエンジニア・プログラマー

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

4.アプリケーション開発

Webアプリケーションの開発案件は多くあり、副業を探すシステムエンジニアなら着手しやすいかもしれません。

業務ではAmplifyやLambdaのほか、AmazonのAPI GatewayやDynamoDBなどを用いてアプリケーションの基盤を整えたり、各仕様に合わせて調整・運用をおこなったりします。

なお、アプリケーションの開発案件にはさまざまなタイプがあるため、経験のあるプログラミング言語を用いるものなど、自身のスキルに応じた業務を選ぶとよいでしょう。案件探しが難しければ、エージェントに依頼するとマッチングを図ってくれるはずです。

また、自身でアプリケーションを開発できるなら、App StoreやGoogle Playでの販売によって収益化を目指すのも、ひとつの副業スタイルとなります。

アプリケーション開発の案件例
案件名	【Flutter／AWS／リモート】スマホアプリ開発の求人・案件
単価	～85万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	Dart／Flutterの経験 iOSおよびAndroidアプリのリリース経験 AWS環境での開発経験　など
職種・ポジション	システムエンジニア・プログラマー

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

5.ゲーム開発

もし普段からオンラインゲームやソーシャルゲームで楽しんでいるなら、ゲーム開発の案件を探すのがおすすめです。

ゲームの開発には多くの案件があり、エンジニアの技術力を活かしながら趣味を副業にできます。また、自身が携わったゲームがリリースされるとやりがいを感じるはずです。

さらに、ヒットタイトルの案件に携われば、実績としても評価されるでしょう。UnityとLive2Dを中心とした開発スキルやiOS・Androidの知識が必要となりますが、ゲーム好きなら楽しんで業務にあたれるでしょう。

ゲーム開発の案件例
案件名	【Unity】ブロックチェーンゲーム開発の求人・案件
単価	～75万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	Unityを用いた開発経験（3年以上） 5名以上のチームでの開発経験
職種・ポジション	システムエンジニア プログラマー フロントエンドエンジニア

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

6.Webライティング       

Webライティングは、インターネットサイトへ掲載するためのコンテンツを執筆する仕事です。

記事ジャンルはさまざまですが、IT関係のメディアだと現役エンジニアや開発経験のある人を募集するケースがあり、専門知識に基づいたライティングができれば高単価をねらえます。

IT業界の知識があれば開発の実務経験を問われない場合も多く、文章を考えるのが好きな方やエンジニア経験の浅い方におすすめの副業といえるでしょう。

Webライティングの案件例
案件名	【ライティング／フルリモート】toC向けコンテンツライティングの求人・案件
単価	～75万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	ライティング経験
職種・ポジション	ライター

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

7.ブログ運営

前述したWebライティングと同類の案件に、ブログ執筆・運営もあります。

この場合、クライアントからの依頼に基づいてブログ運営をおこなう以外に、自身でオリジナルのサイトを立ち上げて広告収入をねらうケースもあります。

すぐに収益を得るのは難しいかもしれませんが、長期的目線でコツコツ作業するのが好きな方にはおすすめです。

また、自身でサイト運営をおこなう場合、クライアントからの納期に追われないためストレスなく副業できるでしょう。成果が出れば実績としてアピールする際にも役立つなど、ブログ運営経由で案件が広がる可能性もあります。

なお、クライアントから依頼を受ける場合は、以下の求人を参考にしてください。ブログはカジュアルな書体で気軽に執筆できる記事も多く、副業初心者にも向いている案件といえるでしょう。

ブログ運営の案件例
案件名	【ライティング】デリバリー系サービス　ブログ制作の求人・案件
単価	～45万円／月
契約形態	業務委託
必要スキル	文字起こし 執筆・校閲の経験
職種・ポジション	ブログライター

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

8.プログラミング講師

システムエンジニアの副業案件には、プログラミング言語の使い方やシステム開発についてレクチャーする講師案件もあります。

講師だと単発や週2日の稼働なものも多く、作業につきっきりとなる業務よりは着手しやすいと考えられます。

また、講師業務に取り組むなら、コミュニケーションスキルやレクチャースキルも求められるでしょう。受講生からの人気を獲得できると単価アップにつながりやすくなるなど、実績次第で高収入を得られる業務といえます。

人と接したり会話したりするのが好きな方は、案件を通じてやりがいを感じられるかもしれません。

プログラミング講師の案件例
案件名	【週1～3日】【Java／Python／PHP／JavaScript】 プログラミング講師の求人・案件
単価	～2,690円／時
契約形態	業務委託
必要スキル	Java・Python・PHP・JavaScriptを使用した開発経験
職種・ポジション	プログラマー

【参考記事】フリーランスの求人・案件｜レバテックフリーランス

9.IT関連以外の副業

ここまでITの関連スキルを活用した案件事例を紹介しましたが、本業とはまったく異なるジャンルで副業するのも可能です。

システムエンジニアの経験・スキルが不要な副業には、以下が挙げられます。

たとえば、データ入力・動画編集・事務代行などはパソコンがあれば始められるため、副業未経験者におすすめといえます。

また投資には、株式や投資信託・FX・仮想通貨・不動産などさまざまな種類があります。知識がなければ難しいものもありますが、すきま時間を活用したいなら挑戦する価値があるでしょう。

システムエンジニア（SE）の副業が見つかるサービス

副業したいと考える方のなかには、システムエンジニア向けの案件をどのように探そうかと悩む人もいるでしょう。エンジニアの副業は、求人サイトを活用する以外にも多くの方法で見つかります。

ここでは、システムエンジニアの副業を探せるサービスを紹介します。

SNS

サイトなどに登録せず、システムエンジニアの仕事を気軽に探したい場合、SNSをチェックすると案件が見つかる可能性があります。

たとえばX（旧Twitter）では、「システムエンジニア募集」「エンジニア副業」などのキーワードでハッシュタグ検索すれば、案件募集に関するさまざまな情報を得られるかもしれません。

タイミングによっては企業の求人案件も見つかるケースがあり、アカウントからダイレクトメールのやりとりで応募できるのも事実です。

また、個人アカウントでエンジニア職に関する情報発信を定期的におこなえば、企業側から案件を打診される可能性もあるでしょう。今やSNSは情報発信・収集だけでなく、求人募集の窓口としても活用できるツールのひとつといえます。

副業サイト

システムエンジニアの副業案件を探したいなら、副業紹介に特化したマッチングサイトを活用するのがおすすめです。

副業サイトでは、本業を抱えながら副収入を得たい人が仕事を依頼したい企業とやりとりでき、双方の条件がマッチすれば、案件を開始できる仕組みとなっています。

また大前提、副業サイトの利用者の多くは本業があるため、企業側も副業しやすい求人条件を提示してくれるのがメリットといえます。単発よりも中長期的な案件が多いため、高度なスキルを求められる傾向にありますが、副業に本腰を入れて取り組みたい方は活用するとよいでしょう。

副業マッチングサイトが気になる方は、以下のサイトをチェックしてみてください。

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトとは、前述した副業サイトと同様、仕事を受けたい人と依頼したい人をつなぐWebサービスです。

サイトの利用方法は前述した副業サイトと同じですが、クラウドソーシングサイトの方が初心者向けや単発案件が豊富といえます。

そのため、エンジニア経験の浅い方や副業の時間をあまり確保できない方でも、自身の条件に合った仕事を見つけられると考えてよいでしょう。

クラウドソーシングサイトが気になる方は、以下のサイトをチェックしてみてください。初めて案件に応募する際は、難易度の低いものから挑戦するのがおすすめです。

スキルシェアサービス

もしシステムエンジニアの実務経験が豊富なら、スキルシェアサービスで自身のスキルに価格をつけて販売するのもおすすめです。

プログラミングや開発など、自身の得意分野にあたる業務をそれぞれ商品化して売り出せば、そのスキルを求める企業・個人から依頼が入ります。基本的には受け身の姿勢でよいため、営業活動が苦手な方や自身のスキルを試したい方に向いています。

サービスの詳細が気になる方は、以下のサイトをチェックしてみてください。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントとは、所属するアドバイザーが利用者のスキル・希望をヒアリングしたうえで、条件に応じた仕事を紹介してくれるWebサービスです。基本的にはフリーランスの方を対象としていますが、副業紹介が可能なサービスもあります。

エージェントサイトがあつかう案件は高単価なものが多く、実力次第で年収アップを図れるのも魅力です。応募の際は実務経験を求められるケースがほとんどのため、システムエンジニア経験が1年以上あると安心かもしれません。

月収数十万円以上を稼げる案件も多いため、副業に本腰を入れて挑戦したい方は積極的に活用するとよいでしょう。

その他｜知人・友人からの紹介

もし周囲でIT関連の仕事に従事する人がいるなら、そのような知人・友人から仕事を紹介してもらうのもよいかもしれません。

親しい人物なら、自身のスキルや本業を理解したうえで依頼してくれるため、初めての副業でも取り掛かりやすいと考えられます。

また、クライアントが知人・友人となれば業務中になんらかのトラブルが生じた場合でも、気兼ねなく相談できる点がメリットです。

たとえすぐに案件を紹介してもらえなくても、仕事を探している旨を伝えておけば、業務が発生したタイミングで声をかけてくれるでしょう。

システムエンジニア（SE）の副業探しにおすすめのサービス

システムエンジニアの副業探しでは、どのようなサービスを利用するかで獲得できる案件に差が生じます。イメージどおりの仕事を得るためには、自身に適したサイトを選ぶのがおすすめです。

ここでは、システムエンジニアの副業探しにおすすめのサービスを5つ紹介します。特定分野の仕事を効率よく探すためにも、詳細を確認しておきましょう。

【関連記事】エンジニアの副業におすすめのエージェント10選！優良案件を見つける方法や収入アップのコツ

ITPRO PARTNERS（ITプロパートナーズ）

ITプロパートナーズは、IT起業家やフリーランスの自立支援に特化したエージェントサービスです。

特化型とはいえ、週2日稼働やフルリモートの案件も多数あつかっているため、副業探しにも適したサイトといえます。あつかう案件は基本的にクライアントからの直請けのため、高単価なのが魅力です。

またサービスを利用すると、専属エージェントが自身の希望・スキルをヒアリングしたうえで案件を紹介してくれます。そのため「本業と両立しやすい業務」などの要望があれば、積極的に伝えるのがよいでしょう。

業務開始後もエージェントが定期的にフォローしてくれるため、副業初心者でも安心して利用できる環境が整っています。

サービス名称	ITPRO PARTNERS
案件数	3,550件
求人・案件例	AWSセキュリティ運用・インフラ基盤：～90万円／月 オンライン商談ツールの開発：～100万円／月
対応地域	全国　※リモート可能
利用料金	無料
運営会社	株式会社Hajimari
ホームページ	公式サイト

Midworks（ミッドワークス）

ミッドワークスは、ITエンジニアの仕事探しに特化したエージェントサービスです。高単価・フルリモート・週3勤務など、利用者の目指したい働き方をかなえられる案件が豊富に揃っているのが特徴に挙げられます。

また、サイト上に公開していない非公開案件が全体の80％以上を占めており、利用によって副業案件の幅を広げられる可能性があります。一定の条件をクリアすれば、スキルアップのための書籍・イベント参加費用を負担してもらえたり、案件が途切れても60％までの報酬保障を受けられたりするなどの魅力も満載です。

本業をおろそかにせず徐々に副業案件を増やしていきたい方や、いきなりフリーランスになるのが不安な方は、サービスの利用で多くのメリットを感じられるでしょう。

サービス名称	Midworks
案件数	1万103件
求人・案件例	プラットフォーム開発サーバーサイドエンジニア：～80万円／月 多機能型モバイルオーダーシステム開発：～90万円／月
対応地域	東京・大阪・その他近郊エリア　※リモート可能
利用料金	無料
運営会社	株式会社Branding Engineer
ホームページ	公式サイト

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、副業・兼業で対応可能なフルリモート案件を多数あつかうエージェントサービスです。IT・Web系のエンジニア支援に特化しており、業界内での認知度も高いのが特徴に挙げられます。

また、利用者はITの専門知識をもつコーディネーターから案件を紹介してもらえるのに加え、参画までのスケジュール調整や契約対策まで依頼できるのもポイントです。

将来的に独立した場合は、フリーランスの多くが不安に感じやすい収入・税務手続き・ヘルスケアに関する福利厚生プログラム「レバテックケア」を利用できるなど、業務に集中しやすい環境が整っているといえるでしょう。

業界トップクラスの紹介実績によりクライアントからの信頼も厚く、高単価案件に挑戦したい方や独立を考えて副業に取り組みたい方にはおすすめです。

サービス名称	レバテックフリーランス
案件数	7万9,099件
求人・案件例	システム開発：～75万円／月 データマネジメントプラットフォーム開発：～85万円／月
対応地域	全国　※リモート可能
利用料金	無料
運営会社	レバテック株式会社
ホームページ	公式サイト

Lancers Agent（ランサーズエージェント）

ランサーズエージェントは、掲載案件の85％以上がフルリモートのため、ワークライフバランスを実現しやすい仕事を探せるエージェントサービスです。

おもにITエンジニアや開発PM・デザイナー・マーケターなどの案件をあつかっており、利用すれば求人紹介から継続提案・クライアントへの報酬交渉まで、多くのサポートを受けられます。

また、週3日のスローペースから5日のフルタイムなど、業務の選択肢が豊富なため、徐々に稼働日・時間を増やしていきたい方におすすめです。利用すれば、在宅でプライベートタイムを少しずつ副業に充てて、実績を積んでいけるでしょう。

サービス名称	Lancers Agent
案件数	1万2,950件
求人・案件例	自社サービスの開発・運用・保守：～79万円／月 スタッフ管理サイト刷新業務：～94万円／月
対応地域	東京　※リモート可能
利用料金	無料
運営会社	ランサーズ株式会社
ホームページ	公式サイト

coconalaテック（ココナラテック）

ココナラテックは、システムエンジニアなどのIT業務従事者へ高単価案件を紹介し、収入の安定化を支援するエージェントサービスです。掲載する全ての案件がクライアント直請けで余分なマージンが発生しないため、スムーズな収入アップを図れます。

またサービスでは、ITスキルをもつエージェントが利用者の適性にマッチする案件を提案してくれるのに加え、トラブルの有無を定期的に確認してくれるのも特長です。不慣れな事務作業のサポート体制も整っているなど、初めての副業・兼業を成功させたい方におすすめのエージェントといえるでしょう。

副業に慣れて長期的な案件にチャレンジする際も、安心して取り組めます。

サービス名称	coconalaテック
案件数	456件
求人・案件例	認証基盤構築のインフラエンジニア：～80万円／月 FinTechプロダクト開発：～128万円／月
対応地域	全国　※リモート可能
利用料金	無料
運営会社	株式会社ココナラエージェント
ホームページ	公式サイト

システムエンジニア（SE）が副業で効率的に稼ぐためには？

システムエンジニアが副業する目的はさまざまですが、なかでも多いのが収入アップを目指して取り組む方です。しかし、どんなにやる気があっても、稼ぎ方を知らなければ効率よく収入を得られません。

ここからは、システムエンジニアが副業で稼ぐためのコツを紹介します。

プログラミングスクールでスキルアップを図る

システムエンジニアで働いているとはいえ、実務経験が浅い場合はスキルを高めてから案件に挑戦するのがよいかもしれません。とくにクライアントが求めるレベルに達していない方や、基礎から徹底的に学びたい方、習得したいプログラミング言語のある方は、スクールでの学習を検討しましょう。

プログラミングスクールでは、不明点を現役エンジニアへ質問できる機会が多く、実用的な技術を習得しやすい環境が整っています。

なかには無料で受講できるスクールもあるため、いち早くスキルを習得したい方は、各サービスサイトをチェックしてみるのがおすすめです。

実績公開可能な案件を探す

システムエンジニアが最短で稼ぐためには、成果物を実績として公開できる案件を中心に取り組むのがおすすめです。

携わったプロジェクトの規模や期間・担当業務を実績で公表できれば、たとえ副業初心者でも案件を受注しやすくなります。

また、公開可能な実績が複数できれば、応募する案件にマッチした成果物を提示するとより効果的です。実績はクライアントが自身のスキルを評価する指標となるため、駆け出しの時期こそ、成果物の公案が許される案件を選んで挑戦するのがよいでしょう。

小規模・短期間の案件で実績を積む

副業に慣れていない時期は、感覚をつかめるまで小規模・短期間の案件を受けるのがおすすめです。

早く稼げるようになりたいからといって最初から大規模案件に取り組むと、忙しさから本業と両立できなくなる可能性があります。副業のせいで本業がおろそかになれば、勤め先から問題視されるかもしれません。

そうならないためにも、副業のスタート時期は、すきま時間で対応できる案件に取り組みましょう。

コツコツ案件を重ねて自身のキャパシティを把握できれば、どのような案件をどの程度受注すればいくら稼げるのかなどの目標も考えやすくなります。

早い段階で本業と両立できるようになれば、レベルの高い案件に挑戦して稼げるようにもなるでしょう。

ポートフォリオを作り込む

システムエンジニアが副業で稼ぐためには、自身の技術力を示せる魅力的なポートフォリオの作成が必須です。

ポートフォリオは作り込み次第で他応募者との差別化を図れるため、クライアントの目を引ければ「この人に依頼したい」と思ってもらいやすくなります。

なお、ポートフォリオを作成する際は、最低限のプロフィールに加えて以下のような経歴も記載しましょう。

また、応募のたびにポートフォリオを見直し、案件にマッチするプロジェクトを記載するのも大切です。副業案件をひとつでも多く受注するためにも、自身の魅力を最大限アピールできるよう意識しましょう。

高単価なプログラミング言語案件に応募する

もしいくつかのプログラミング言語をあつかえるなら、高単価になりやすい言語を選んで応募するのもひとつです。

そうすれば、プロジェクトの規模や期間は同じでも、収入アップを図りやすくなります。

以下は、レバテックフリーランスで公表されている各プログラミング言語の単価や案件数を一覧にしたものです。

プログラミング言語	案件数	平均単価	最高単価
Java	1万2,257件	68万円	165万円
PHP	7,436件	72万円	165万円
Python	4,183件	76万円	170万円
Rudy	2,778件	80万円	145万円
JavaScript	8,576件	71万円	170万円
C＃	4,107件	67万円	165万円
Go言語	1,876件	82万円	145万円
Swift	1,854件	79万円	145万円

稼ぐために特定の言語を習得したい場合は、一時的にプログラミングスクールを受講したり、YouTubeや書籍・無料の学習アプリで独学したりするのもよいかもしれません。

【参考記事】単価相場を比較_人気の言語で見る｜レバテックフリーランス

フリーランスエージェントを活用する

システムエンジニアのスキルを活かして稼ぎたいなら、案件探しにフリーランスエージェントを利用しましょう。

前述のとおり、フリーランスエージェントは個々のスキルに応じた案件をスピーディーにマッチングしてくれるため、自力で仕事を探すよりも効率的に稼げる流れを作れます。

また、案件につまずいたときや悩みが生じた場合、周囲に副業の相談をできる人がいなくてもサポート体制が整っているため、安心して業務に取り組めるのもポイントです。

エージェントに自身のなりたい姿を共有しておけば、徐々に難しい案件を紹介してもらえるようになり、確実に収入アップへ近づいている様子を感じられるでしょう。

IT特化のエージェントに依頼すれば、本業でも役立つ情報を得られる可能性があるなど、多くのメリットを得られるはずです。

【関連記事】フリーランスエンジニア向けエージェントおすすめ22選比較ランキング｜2024年2月版

システムエンジニア（SE）が副業で得られるメリット

システムエンジニアが副業すると、本業では感じられない多くのメリットを得られます。ここでは、エンジニアが副業するメリットを紹介します。

人脈が広がる

副業すると、案件を通じてさまざまな企業・業界と関わるため、新たなネットワークの開拓とともに人脈を広げられます。

とくに異業種の人との交わりはビジネスチャンスを生み出す可能性があり、キャリアパスの選択肢も増えるかもしれません。

また、多くの人と情報共有できれば、自身の知見も一層深まるでしょう。副業は取り組み方次第で人脈の広がりを感じられ、本業以外の人との出会いで新たな価値観を得られると考えられます。

スキルアップできる

副業で新たな技術やツールを学んで経験値を高められれば、スキルアップにつながります。

とくに本業では携われないプロジェクトや環境で働けると、新たな知識の習得が可能です。そこから疑問や課題が生じれば、技術力や思考力・問題解決能力など、さまざまなスキルを向上できるでしょう。

副業はシステムエンジニアの知見を広げるだけでなく、人としての能力を高めるチャンスを得られます。

年収アップを図れる

副業で稼げるようになると、年収アップを図れます。たとえば、毎月3万円の副業収入があれば年間36万円、月5万円なら年間60万円もプラスになり、自由に使えるお金を増やすことが可能です。

ただし会社員の場合、副業収入が年間20万円を超えると、確定申告の義務が生じるため注意しなければいけません。

稼ぎすぎると申告の手間がかかりますが、自身の頑張りやスキル次第で年収が増えるとなれば、メリットを感じる方が多いでしょう。

フリーランスの道を検討できる

副業は、将来エンジニアで独立する際に役立ちます。たとえば、副業でフリーランスの人が請け負うような仕事をおこなうと、業務にかかる工数を把握できたり、時間管理方法やクライアントとの交渉術などが身についたりします。

これらを独立前に習得していると、フリーランスになっても最初からつまずかず、収入の流れを確立できるはずです。

顧客基盤も築きやすくなるなど、将来をイメージしたうえでフリーランスの道を踏み出せるでしょう。

システムエンジニア（SE）が副業を続けるために確認すべき条件

システムエンジニアが副業する場合、本業との両立を難しく感じる方も多いでしょう。たとえ案件を受注できても、継続できなければ挫折してしまう可能性もあります。

ここでは、システムエンジニアが副業を続けるためのポイントを紹介します。

土日稼働が可能な案件を探す

システムエンジニアのなかには、平日なかなか副業時間を確保できない方もいるでしょう。その場合、ビジネスタイム外となる土日のみの稼働が可能な案件を探せると、副業を続けやすくなります。

とくに副業をスタートしたばかりの時期は、本業と副業のメリハリをつけるのが大切です。

平日に時間のある方でも、仕事終わりのプライベートタイムはゆっくり過ごして土日に副業へ集中するなど、稼働時間をコントロールするのがよいでしょう。

フルリモートワークできる案件を選ぶ

副業する場合は、フルリモートワーク可能な案件を受注するのも大切です。

フルリモートワークの案件は、作業時間や場所に制限がないため、より効率的に仕事を進められます。

とくに日中フルタイムで働く方の場合、帰宅後就寝までの時間帯を副業に充てたり、本業のすきま時間に作業したりするケースもあるでしょう。柔軟に働けるかどうかは、本業と副業を無理なく両立するために重要といえます。

システムエンジニア（SE）が副業を始める際の注意点

ここからは、システムエンジニアが副業する際の注意点を紹介します。思わぬところでトラブルに見舞われないためにも、詳細を確認しておきましょう。

副業する時間帯を考える

副業を始めるときは「どの時間帯なら作業できそうか」など、副業に充てられる時間をあらかじめ計画しておくのが大切です。

どんなに副業したくても、まとまった作業時間を確保できなければ取り組むべきではありません。

また、あらかじめ案件に充てる時間を決めておけば業務効率がアップし、オーバーワークも避けられるでしょう。時間帯を考えることは、副業を長期的に継続するコツにもなります。

勤め先で副業が認められているか確認する

副業をスタートするなら、まず勤め先で副業・兼業が許されているのか確認しましょう。

2022年におこなわれた調査では、全体の70.6％の企業が副業・兼業を「認めている」「認める予定」と回答しています。
【参考記事】副業・兼業に関するアンケ―ト調査結果｜一般社団法人 日本経済団体連合会

この結果から、今や多くの企業で副業が許可されているとわかります。しかし、なかには副業が禁止されている企業があるのも事実で、規模が小さい企業ほど認可体制が整っていないようです。

もし自身の企業で副業が許されていないなら、諦めるもしくは副業可能な企業へ転職するのがよいかもしれません。

隠れて副業するのはトラブルの元になり、場合によっては懲戒処分などを受けるおそれもあるため、正々堂々と案件に取り組める環境を整えましょう。

税金制度について把握する

会社員が副業する際は、税金制度について把握するのも重要です。仮に副業で稼げるようになった場合、自身で確定申告して副収入分の税金を納める必要が出てきます。

このとき、申告の手順や必要書類などの知識があれば、慌てず対処できるでしょう。しかし、あまり理解しないまま過ごしていると、稼ぎすぎた場合に慣れない手続きに戸惑うかもしれません。

面倒だからといって申告を先延ばしにしていると、後日追徴金や罰則を科せられるおそれも生じます。

まだ収入が見込めない時期は放っておいてもよいかもしれませんが、副業に慣れて稼げるようになったら、税金制度について調べておけると安心です。

最後に｜システムエンジニアの副業にはエージェントの活用がおすすめ

ここまでシステムエンジニアの副業事情について、具体的な業務内容や単価相場、効率的に案件を探せる方法を紹介しました。

IT技術が進化する現代では、さまざまな現場でシステムエンジニアが必要とされています。副業可能な案件も多く、ある程度知見があれば初心者でも取り組めるものと考えられます。

副業に興味のある方は、自身のスキルや経験にマッチする案件をいち早く紹介してもらえる、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。

サービスを利用すれば、専属コーディネーターがクライアントとの契約交渉をサポートしてくれるなど、副業初期段階から稼ぎやすい環境を整えられる可能性があります。

一人で取り組むよりも多くのメリットを得られるため、エージェントの利用を検討しましょう。