研究職から異業種への転職は可能?おすすめの職種や転職に成功する方法を紹介

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
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研究職に憧れて就職をしても、待遇に不満があったり向いていなかったりすると転職を考え始めることもあるでしょう。しかし、研究職は専門性が高いゆえに、転職に不利だと考える方も少なくありません。

本記事では、研究職から転職する理由や異業種に転職する難易度、おすすめの転職先について紹介します。

転職に成功するポイントにも焦点を当てますので、転職を検討している研究職の方はぜひ最後までご覧ください。

目次

研究職から転職する理由

研究職から転職を考える方は、どういった理由があるのでしょうか。

ここからは、研究職から転職する理由を4つ紹介していきます。

給与や待遇に不満がある

給与や待遇に不満があるといった理由は、研究職に限らずどの業種でも抱える悩みのひとつです。

研究職は企業によって年収に大きな差があるため、同じ作業量なら少しでも年収が高いところに転職したいと考える方が少なくありません。

努力をしても成果が給与に見合わない、長年勤めても年収が上がらないといった不満があると、転職を検討するようになります。

新しいことに挑戦してみたい

自分の能力をもっと活かせる研究がしてみたい、新しいことに挑戦したいといった前向きな理由から転職を決意する方もたくさんいます。

研究職は専門分野について研究をしていくことが仕事なので、他分野の研究をする機会はほとんどありません。自分の興味のある分野を研究していても、長年続けていくと新しいことに興味が変わることもあるため、転職を検討するようになります。

研究職以外で知識を活かしたい

研究職は成果を出すことで企業に貢献していますが、より直接的に社会に貢献したいと考える方もいます。そういった考えがある場合、研究職ではない形で知識を活かしたいと思い、転職を考えるようになります。

とはいっても、研究職は誰もができる仕事ではないため、異業種への転職を決意してもいいのか葛藤を抱える方も少なくないようです。

人間関係が固定されがちで窮屈

研究職は対人となる仕事はほとんどありませんが、上司や研究チームのメンバーとの人間関係が原因で転職を検討することがあります。大学の場合は12人ほどの少人数で研究を進めるところが多くあり、企業では510人、もしくはそれ以上のメンバーで研究を行います。

また、メンバーは頻繁に変わることはなく、人間関係が固定されがちなので窮屈に感じやすい傾向にあります。

閉鎖された環境のため、上司やメンバーを嫌になってしまった場合は、一緒に働くのはストレスになり転職を考えるきっかけになります。

研究職から異業種への転職について

研究職で培ってきた経験を、異業種で役立てたいと考える方は少なくありません。しかし、専門性の高い研究職だと異業種への転職は不利だと考える方もいるでしょう。

実際にそのとおりなのか、研究職から異業種へ転職する難易度や注意点について紹介していきます。

異業種への転職の難易度

専門性の高い研究職は、転職への難易度が高いと考えられがちです。しかし、求人数の観点からすると、研究職から研究職への転職よりも異業種への求人数のほうが格段に多くあります。そのため、求人数が限られている研究職に転職するよりは、異業種へ転職するほうが難易度は低いと考えられます。

また、研究職の方は採用側から難関な試験をクリアした優秀な人材といったイメージを持たれることが珍しくありません。たとえ未経験の業種だとしても、能力の高さから重宝されやすい魅力を持っています。

とはいえ、マイナスなイメージを持たれることもあります。

物事を突き詰めて研究をしていく研究職は、頑固そう、コミュニケーションスキルが低いと思われることもあるため面接時の印象が大切です。

異業種に転職するときの注意点

続いては、異業種に転職するときの注意点を紹介していきます。転職活動をスムーズにおこなうためにも、ぜひチェックしておきましょう。

転職理由を明確にする

異業種に転職するには、なぜ異業種に転職したいのか理由を明確にすることが大切です。転職理由を明確にすることで、志望動機や入社後のビジョンもイメージしやすくなります。

能力の高い研究職の方でも、未経験者の採用は企業にとってリスクがあります。

面接では異業種に転職してどのようなことをしていきたいのか、転職に何を求めているのかを尋ねられる可能性が高いので、明確な理由を準備しておきましょう。

転職先で活かせるスキルを見つける

異業種に転職するには、自分の強みをアピールする必要があります。これまで研究職で培ってきたスキルが転職先で活かせるのであれば、未経験だとしても採用率は格段に上昇します。研究職の専門的な分野を活かせるのであれば、キャリアアップできる可能性も十分にあるでしょう。

専門的な分野以外にも、研究職の方は問題解決スキルや情報収集スキルが身に付いている傾向があります。転職活動を有利におこなうためには、それらのスキルを活かせる転職先を探してみてください。

転職先を念入りに下調べする

異業種への転職は、これまでの仕事内容とまったく異なります。そのため、無事採用されたとしても「思っていた仕事ではなかった」と後悔するケースも少なくありません。

転職先を念入りに下調べできていると、入社後にミスマッチが起こるリスクを軽減できます。また、自分と転職先の相性を確認するためにも下調べは有効です。

転職先を下調べするときは、転職先の公式サイトや求人情報をじっくりと読み込んでください。企業理念や企業風土が伝わってくるはずです。会社の規模や業績、業務内容は、とくに入念にチェックしましょう。

また、社員のインタビューや会社関連の写真なども目を通すようにしてください。インターネットでも評判を確認できるためチェックしておきましょう。

研究職のおもな職場

転職を検討していても、今の職場に不満があるだけで研究職は変えたくない方もいるでしょう。研究職といっても、働く場所はさまざまです。

ここからは、研究職の方のおもな職場を3つ紹介していきます。

民間企業の研究職

民間企業の研究職では、新商品や新技術を生み出したり改良したりする研究をおこないます。営利目的の研究のため、ニーズによって研究内容が変わるといった特徴があります。また、企業の利益を追求するためにおこなわれるので、期限内に成果を出す必要があるでしょう。

研究能力以外にも、実用化するために安全に生産ができるか検討する現場視点や、ニーズがあるのかを把握する市場把握力が求められることもあります。他部署と連携することもあるため、コミュニケーションスキルも必要です。

大学・大学院の研究室

大学・大学院の研究室では、将来必要になるであろう技術の基礎研究をおもにおこないます。大学院を修了後、そのまま研究室に留まる方も少なくありません。中途採用でも募集はあり、理系だけでなく文系の募集もあります。

博士号を取得している方が研究職として採用されるケースが多く、企業に比べると長期間同じテーマを研究するため根気のいる仕事です。

自分が追い求めているものをとことん追求したい方には向いているといえます。

公的機関

公的機関とは地方公共団体や各省庁を指し、国や自治体の公的機関で研究職として働くことができます。公的機関の研究職は公務員なので、職に就くためには試験に合格しなければいけません。

仕事内容は公的機関によって異なり、動物医薬品の研究所から食品衛生研究所などさまざまです。求人数が少ないため転職するのは簡単ではありませんが、公務員なので安定を求めている方にはおすすめです。

研究職におすすめの異業種

研究職から異業種に転職するなら、研究職ならではのスキルが活かせる転職先選びが大切です。ここからは、おすすめの異業種を5つ紹介していきます。

研究職のスキルを活かせる点や仕事内容、年収についても解説するので、転職先選びの参考にしてください。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームとは、企業の抱える経営課題に対して事業戦略やシステム構築、オペレーション改革などをおこない、解決に導く仕事です。

具体的な仕事内容は業界によってさまざまなので、前職に関わりのある業界や分野を扱うコンサルティングファームであれば優位に転職できる可能性があります。

研究職で備わった深い専門知識や論理的思考といったスキルは、コンサルティングファームでも活かすことができます。コミュニケーションスキルや問題解決能力が高い方であれば、さらに採用側のニーズとマッチするでしょう。

コンサルティング業界は、年収が平均より高いところも魅力です。未経験だとしても年収500600万円になるため、今の年収を落とすことなく転職ができる可能性が高いでしょう。さらに経験を積んで出世をすると、1,0002,000万円と上がっていくことも夢ではありません。

しかし、残業が多い傾向にあるため、プライベートを充実させたいと考えている方には不向きの場合があります。

品質管理

品質管理の仕事は、製造した商品に不備や問題がないか、高い品質が保たれているかを確認することです。チェックだけでなく企画段階から参加することもあり、どれだけコストをかけずに製造・構築できるのかを考えることも必要です。

品質管理はさまざまな製造現場で実施されていますが、食品・自動車・医療といった品質に問題があると危険が及ぶ可能性が高い業種ではとくに必要な仕事だと考えられています。

品質管理では研究職で培った専門的な知見や分析スキルを活かすことができ、専門性を評価されやすいメリットがあります。

医薬品や医療機器の品質保証であれば、薬品関連の研究職をおこなっていると優位に転職できるでしょう。同じように食品関連や製造業の研究職をおこなっている方は、同業種の品質管理で研究職のスキルを発揮することができます。

品質管理の年収はおよそ450万円といわれています。若いうちの年収は高いとはいえませんが、経験を積んでいくと年収アップが可能です。福利厚生や住宅補助などが充実しているケースが多いため、会社からサービスを受けたいと思っている方には嬉しいポイントです。

営業職

研究職の方のなかには人前で話すことが苦手な方もいるかもしれませんが、専門性の高い知識は営業職でも役立ちます。営業職は会社に利益をもたらすことが仕事であり、企業の花形業務と呼ばれるほど人気がある仕事です。商品やサービスを個人や他企業に対して売り込む必要があるので、商品の専門知識を有している研究職のスキルが活かされ業績に貢献できるはずです。

研究職の業務とは大きく異なりますが、コミュニケーション能力が高く、努力を積み重ねることができる方に向いています。意欲的に仕事をしたいといった願望がある方にはおすすめの職種といえるでしょう。

営業職の年収は業界によって異なりますが、全体の平均ではおよそ540万円ほどになります。企業によっては固定給+歩合給になるため、営業実績がいいと給料はさらに良くなります。

しかし、営業職は残業が多い傾向があり、得意先との付き合いなどもあるので、そういったことがストレスにならないかなど十分に検討したほうが良いでしょう。

エンジニア・プログラマー

エンジニアは情報システムやソフトウェアの設計・開発を行い、プログラマーはプログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作成するためにプログラミングをおこなうう仕事です。

エンジニアやプログラマーの仕事は、研究職で培った情報収集スキルや問題解決スキルが重宝されます。

どちらの仕事でも度重なるエラーに対応する必要があり、原因を追究して解決しなければいけません。情報スキルや問題解決スキル以外にも、研究職で得た忍耐力や論理的思考力、高い学習意欲を活かすことができます。

エンジニアの年収は、平均で730万円ほどです。全体的に年収は高めで、経験を積むほど年収は高くなります。プログラマーの年収はおよそ420万円ほどで、一般企業よりもフリーランスで働いたほうが年収が高くなることもあります。

マーケティング

マーケティングは世の中が求めているものを知るために、市場調査や分析をおこない、企画を立案する仕事です。

マーケティングの仕事には、研究職で積み重ねた分析スキルや論理的思考力が役に立ちます。

企画に携わった商品が世の中に流通することもあるため、影響力のある仕事に挑戦したい方におすすめです。また、好奇心旺盛でトレンドに敏感な方や、数字に強く論理的に戦略を立てられる方にも向いているでしょう。

マーケティングの年収は400500万円ほどであり、平均よりやや高めです。残業時間は月30時間ほどの場合が多く、社員同士の連携で業務をおこなうため、協調性が求められるシーンが少なくありません。マーケティングは求人数も増加しており人気の高い職種です。

研究職が転職に成功するポイント

最後は、研究職が転職に成功するポイントについて紹介していきます。転職に失敗しないためにも、ぜひチェックしてみてください。

転職後のキャリアプランを考える

キャリアプランとは、今後人生で何をめざし、どのようなキャリアを積み上げていくかを計画していくことです。自分の将来の理想像をはっきりとイメージし、必要な経験やスキルを把握することで、どのような行動をすべきかを理解することができます。

キャリアプランを考えると仕事や転職活動のモチベーション維持に効果があり、将来の目標が明確になるため転職先選びに役立ちます。

培ってきたスキルを活かせる転職先を探す

研究職から優位に転職をするには、培ってきたスキルを活かせる転職先選びが鍵となります。研究職として働いたことで得たスキルを洗い出し、それらのスキルを活かせる転職先を探してみましょう。

研究職は特定分野の専門的な知識を有しているため、関連している業界であれば強みを発揮できるといえるでしょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントとは、無料で転職活動のサポートを得られるサービスです。希望に沿った求人情報を案内してくれるので、ひとりで転職活動をすることが不安な方は活用してみましょう。

おすすめの転職エージェントを3つ紹介しますので参考にしてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェント
サービス名リクルートエージェント
運営会社株式会社リクルート
公開求人数364,921件
非公開求人数233,721件
おすすめポイント求人数の多さが売り
質の高いキャリアアドバイザーがトータルサポート
多くの転職者が給料アップを実現
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://www.r-agent.com/
※求人数は2023年12月現在
研究職におすすめのポイント

理想の転職先を見つけたいなら、圧倒的に求人数の多いリクルートエージェントがおすすめです。

リクルートエージェントはさまざまな業種や職種の求人を有しており、研究職のスキルが活かせる求人数も豊富です。応募書類の添削や面接のアドバイスなど、サポートも充実しているので転職初心者の方は安心して転職活動を進めることができるでしょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェント
サービス名マイナビエージェント
運営会社株式会社マイナビ
公開求人数67,499件
非公開求人数18,873件
おすすめポイントキャリアドバイザーにしっかり相談できる
はじめての転職活動でも安心の徹底したサポート
夜間や土曜日に相談できる
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://mynavi-agent.jp/
2023年12月時点

幅広い業種や職種の求人を扱うマイナビエージェントは、20~30代前半を中心とした若手人材の転職支援を得意としている転職エージェントです。

業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しているため、研究職のスキルや経験を活かした求人が見つかりやすいといった魅力があります。非公開求人も多数保有しているため、気になる方は利用を検討してみてください。

doda

doda
サービス名doda
運営会社パーソルキャリア株式会社
公開求人数223,854件
非公開求人数39,055件
おすすめポイント多くの求人の中から選べる
自分のペースで転職活動を進められる
徹底してサポートしてもらえる
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイトhttps://doda.jp/
2023年12月時点

dodaはリクルートエージェントにならぶ大手の転職エージェントです。

研究職やマーケティングといった専門的なスキルが必要な求人は非公開になりやすいので、非公開求人数が多いdodaであれば理想的な転職先が見つかるかもしれません。また、エンジニアの求人がとくに多い特徴があるので、エンジニアに興味を持っている方はぜひ活用してみましょう。

最後に|研究職の強みをアピールして転職を成功させよう

研究職は転職が難しいと考えられがちですが、強みをアピールすることで優位に転職できるのも事実です。これまで培ってきたスキルや経験は転職活動に役立つはずですので、どのような企業とマッチするのかご自身の経歴を整理しながら良く考えてみましょう。

転職に成功するためには、キャリアプランをしっかりと考えて転職活動の軸をはっきりさせることが大切です。

転職先選びに迷ったときは、本記事で紹介した職業を参考にし、転職エージェントを活用しながら新しい可能性にチャレンジしてみてください。

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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。