転職に関するアンケート意識調査2023年版|全世代が使った転職サイトは?

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

はじめての転職活動は不安なことがたくさんありますね。しかし、同僚や上司には気軽に聞けないなんてことも少なくありません。

この記事では、転職サービス利用者4,000人にアンケートを取った結果をまとめました。転職サービス利用社数や、重視したポイント、年収変化、仕事内容、社風の適合、人間関係改善など転職後の満足度を解説しています。

これから転職活動を始めようとしている方、転職サービス選びに迷いがある方は、ぜひ参考にしてください。

アンケート調査詳細

名 称:転職サービスに関するアンケート
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査日:2023年9月6日
調査対象:10年以内に転職サービスを利用した20~60代の男女
調査人数:4,000人
PDF:転職サービス利用者4,000人調査レポート

目次

転職エージェント選びのアンケート結果

まずは、転職エージェント選びのアンケート結果について見てみましょう。

転職エージェントの利用数

転職エージェントの利用数
※ユーザーアンケートより抜粋

約半数の方が1つの転職エージェントに絞って転職を実現したようです。複数の転職エージェントを利用するとキャリアアドバイザーからの連絡等が煩雑になり、日程が管理しきれなくなることを懸念した結果だと思われます。

次に、2つや3つなどの複数利用をした方が多いようです。転職エージェントによって求人に違いがありますし、転職のサポートも異なります。複数を利用して、効率よく転職を進めたい方が多いと予想できます。

転職エージェント選びで重視したポイント

転職エージェント選びで重視したポイント
※ユーザーアンケートより抜粋

転職エージェント選びでは、「紹介してもらう求人の質」が41.63%と最も多い結果となりました。求人の質は転職満足度に直結しますから、1位になるのも当然といえるでしょう。

次に、「年収アップが可能か(23.65%)」「早く転職を進められるか(21.98%)」と続きます。

多くの方が、年収アップを転職の目標としていることがわかります。仕事で成果を出しても給与に反映されないのであれば、転職を検討するのも当然のことです。

また、在職しながらの転職は負担が大きいですし、離職後の転職は経済的な不安がつきまといます。転職スピードを気にかけている方も多数見られました。

転職エージェントの満足度

転職エージェントの満足度
※ユーザーアンケートより抜粋

「満足している」と「やや満足」の合計が54.13%と、半数以上の方が転職エージェントを利用して良かったと感じているようです。個々のニーズに合わせた求人紹介や、専門的なキャリアアドバイスが高く評価されているのでしょう。

一方で、約13%の利用者が不満を感じており、期待と異なる求人の紹介、サポートの不足、コミュニケーションの問題などがあったと予想できます。

転職エージェントを最大限活用するためには、自分のニーズに合ったエージェントの選び方が重要だといえるでしょう。また、転職エージェントとの良好なコミュニケーションを保ち、積極的に自己の希望や条件を伝える姿勢が大切です。

アドバイザーの良かった点

アドバイザーの良かった点
※ユーザーアンケートより抜粋

「真摯にサポートしてくれた(22.85%)」が1位でした。転職では誰もが不安になります。丁寧に寄り添ってサポートしてもらえることで安心して転職に集中できるようになり、満足度も高まるようです。

続いて「的確なアドバイスをくれた(21.0%)」が2位でした。転職時には今後のキャリアに迷うこともあるでしょう。的確なアドバイスが貰えれば、自分でも気づかなかったキャリアの可能性を発見できるかもしれません。

さらに、「求人票にない情報をくれた(16.35%)」が3位の結果になりました。職場の雰囲気や人間関係など、企業のホントのところを事前に知っておきたい求職者もたくさんいるようです。

転職についてのアンケート結果

続いて、転職について「かかった期間」と「ミスマッチのない転職ができたか」についてのアンケート結果を見てみましょう。

転職サービスを利用して転職までかかった期間

転職サービスを利用して転職までかかった期間
※ユーザーアンケートより抜粋

転職サービスを利用した方のおおよそ7割程度が、1~3ヶ月程度での転職を実現しているようです。

最も多いのが「1ヶ月~2ヶ月未満」となっており、効率的に転職されている方が多く見られました。1ヶ月未満での転職も15.83%となっており、スピード感を持っての転職も現実的だといえるでしょう。

一方で、3ヶ月以上かかった方が約3割となっています。転職サービスを利用しても、適切に行動しなければ、なかなか転職が実現できないこともあるようです。

ミスマッチのない転職ができたかどうか

ミスマッチのない転職ができたかどうか
※ユーザーアンケートより抜粋

約6割以上の方がミスマッチの少ない転職を実現できたようです。反対に言えば、約4割の方が転職にミスマッチがあったということですから、これは見過ごせません。

転職後のミスマッチの理由としては、「風土や社風が合わない」「教育制度が整っていない」「昇給しにくい」などが挙げられるでしょう。

転職はスピードも重要ですが、ミスマッチがないかも大切です。転職先のネガティブな情報についてもしっかりと理解した上で入社を決めなければなりません。

転職で叶えられたことのアンケート結果

ここでは、「年収の変化」「ワークライフバランスの改善」「やりたい仕事につけたか」など、転職で叶えられたことについてのアンケート結果をまとめました。

年収の変化

年収の変化
※ユーザーアンケートより抜粋

転職で年収が上がった方は39.8%、変わらなかった方は20.15%、下がった方は39.9%の結果になっています。

年収アップを目指して転職をするには、実力に応じた収入が得られる企業に転職する、スキルが活かせる異業種に転職するなどの視点が重要です。

現在スキルに見合った報酬が得られないなら、実力主義・成果主義の企業に転職しましょう。勤続年数に関わらず、結果を出し続ければ大幅な年収アップが期待できます。

また、現職では当たり前のスキルが、異業種では価値が高いなんてことも少なくありません。転職で希少性の高いスキルを発揮して、年収アップを目指すのもよいでしょう。

ワークライフバランスの改善について

ワークライフバランスの改善について
※ユーザーアンケートより抜粋

ワークライフバランスの改善については、「はい」が70.45%、「いいえ」が29.55%となっています。年齢別に見れば、40代までの若い世代でより多くの方が改善している様子が見て取れます。

20代でもワークライフバランスを考える方が多いですが、体力にまだ自信があるケースも少なくありません。一方、30代や40代は結婚や出産などのライフイベントや将来のキャリアを意識する年代です。

転職によってワークライフバランスを改善して、プライベートの時間を確保したいと考える層も一定数いることがわかります。

やりたい仕事に就けたかどうか

やりたい仕事に就けたかどうか
※ユーザーアンケートより抜粋

転職でやりたい仕事につけたかどうかは、「はい」が68.9%、「いいえ」が31.1%となっています。

年齢別に見れば、20代は他の年代に比べてやりたい仕事につけた確率が高いようです。ポテンシャルでの採用が多いことから、やりたい仕事につくことを目標にするなら、20代のうちに転職すべきだといえるでしょう。

ただし、30代以降でもやりたい仕事に就けた方は一定数います。粘り強く活動すれば、年齢関係なくやりたい仕事につけるチャンスがあるようです。

自分に合った社風への就業

自分に合った社風への就業
※ユーザーアンケートより抜粋

自分にあった社風の企業への就業は「はい」が66.03%、「いいえ」が33.98%となっています。

年齢別に見ると、20代は「はい」が53.8%、「いいえ」が46.2%と、他の年代に比べると「はい」の確率が低くなっています。

20代はまだ自分のキャリアの方向性を決める段階でもありますから、社風に合うかどうかを重要視する姿勢が低い傾向にあるようです。

一方で、30代以降は「はい」の確率が同程度で高くなっています。30代以降になると働きやすさを考慮して、社風にあうかを重視する傾向にあると見て取れます。

人間関係の改善

人間関係の改善
※ユーザーアンケートより抜粋

人間関係の改善については、「はい」が68.85%、「いいえ」が31.15%となっています。

こちらも、20代は他の年代に比べて「いいえ」の割合が多くなっています。20代の転職では人間関係を重視する傾向が低いようです。一方で、30代以降になると「はい」の割合が高くなっています。

これは、20代のうちは上記の「社風」とも合わせて、職場における人間関係の重要度が理解できていないとも考えられます。「社風」や「人間関係」は働きやすさに大きな影響を与えます。

20代のうちは理解できなかった「社風」や「人間関係」の重要性が、30代以降になってわかるようになると整理できるかもしれません。

成長・市場価値を高める転職の実現

成長・市場価値を高める転職の実現
※ユーザーアンケートより抜粋

成長できる・市場価値を高められる転職が実現できたかについては、「はい」が63.53%、「いいえ」が36.48%でした。

年代別にいえば、30代・40代で「はい」の割合が高くなっています。30代・40代ともなれば、スキルや経験を十分に獲得していることから、それらを活かした転職が実現できるようです。

一方で、20代でも「はい」と回答した方が一定数います。スキルをしっかり棚卸して、転職の職種や業種を見極めれば、若いうちから成長できる・市場価値を高められる転職を実現できるようです。

転職が決まった転職サービス名のアンケート結果

最後に、転職が決まった転職サービス名のアンケート結果を見ておきましょう。

20代の転職サービス

20代の転職サービス
※ユーザーアンケートより抜粋

20代はリクルートエージェントマイナビエージェントdodaがトップ3の結果になりました。その中でも、リクルートエージェントを選ばれた方が圧倒的に多いようです。

リクルートエージェントは人材業界大手で、CMを目にする機会も多いことから、高い知名度を誇ります。

また、求人数も多く、サポートも丁寧であることから、「応募すべき求人がわからない」「自分をどうアピールしていいかわからない」など、経験が少なく転職に不慣れな20代に選ばれたと予想できます。

30代の転職サービス

30代の転職サービス
※ユーザーアンケートより抜粋

30代もリクルートエージェントマイナビエージェントdodaがトップ3という結果になりました。ただし、20代よりもマイナビエージェントやdodaを選んだ割合が多くなっています。

マイナビエージェント30代前半までの求人が多く見られるので、30代で選ぶ方が多くなったようです。また、30代女性の転職にも強い傾向があり、「スキルを活かしたい」「異業種に挑戦したい」といった女性が多く選んだと予想できます。

40代の転職サービス

40代の転職サービス
※ユーザーアンケートより抜粋

40代もリクルートエージェントマイナビエージェントdodaが上位3位でした。ただし、40代では30代と比べるとリクルートエージェントが多く選ばれています。

40代は20~30代に比べると選択肢が狭まってしまう傾向にあるので、求人を豊富に所有しているリクルートエージェントに魅力を感じる方が多いといえるでしょう。

また、未経験から異業種へ挑戦できるギリギリの年代でもあります。40代での異業種挑戦は他の転職エージェントだと断られることもあるようですが、丁寧にサポートしてくれるところも、リクルートエージェントが選ばれたポイントだと予想できます。

50代の転職サービス

50代の転職サービス
※ユーザーアンケートより抜粋

50代では、リクルートエージェントマイナビエージェントに続いて、ビズリーチが3位にランクインしました。

ビズリーチスカウト型で、管理職や専門職などのハイクラスに特化した転職エージェントです。

これまでのスキルや経験を活かして市場価値を高め、年収アップやキャリアアップを狙う50代が多いといえるでしょう。

60代の転職サービス

60代の転職サービス
※ユーザーアンケートより抜粋

60代もリクルートエージェントマイナビエージェントが上位ですが、その他はインディード、マイナビ転職、パソナと幅広い転職サービスが選ばれています。

60代での転職は、これまでの経験を活かしたキャリア向けの求人を探すパターンと、仕事を探したい「シニア向け」求人を求めているパターンとに大別されるはずです。

リクルートエージェントなどの「転職エージェント」を利用してキャリア向けの求人を探す方と、インディードなどの自ら応募するタイプの「転職サイト」を利用してシニア向けの求人を探す方とに分かれた結果だといえるでしょう。

まとめ

この記事では、転職サービスのアンケート結果をまとめました。

約半数が1つの転職エージェントを選ぶ一方で、複数のエージェントを利用し、求人の質やサポートの違いを比較する動きも見られます。

また、転職者の約54%が転職エージェントのサービスに満足しており、特に個別のニーズに合わせた求人紹介や専門的なキャリアアドバイスが高く評価されています。

アドバイザーの対応に関しては、「真摯なサポート」や「的確なアドバイス」が評価されており、転職活動におけるサポートの重要性が明らかになっています。

また、転職活動においては、1〜3ヶ月程度の期間が最も一般的であり、スピード感を持っての転職が可能であることが示されました。

さらに、転職での年収アップ、ワークライフバランスの改善、やりたい仕事への就業など、多くの利点もあります。

転職する際には、転職サービスの利用がマストだといえるでしょう。

  • URLcopy
CAREERUPSTAGE編集部のアバター
株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。