この先一生派遣社員として働いていても大丈夫なのだろうか
派遣社員として働いている方なら一度は考えたことがあるかもしれません。
派遣社員は比較的自由な働き方ができる半面、収入が安定しなかったり、派遣先から切られてしまったりするリスクもあります。しかし、ご自身の生き方よっては、一生派遣社員として働いていくことが最適な場合もあるでしょう。
この記事では、一生派遣で働いていく場合のキャリアプランや、派遣社員でいるメリット・デメリットについて解説します。
一生派遣社員として働くリスクはある?
派遣社員として働き続けることで考えられるリスクについて解説します。
雇用が安定しない
また、契約期間終了後、派遣先企業が決まらない期間は給与が発生せず、その間収入は完全にストップしてしまいます。プライベートと両立しやすいとはいえ、仕事が見つからないリスクもあることに注意しましょう。
急な出費に対応できない
正社員として毎月安定した収入があれば問題ありませんが、派遣社員の給与では冠婚葬祭、病気やけが、家電の故障など急な出費に対応できません。年末年始やゴールデンウィークなどで休みが多いとその分給料も少なくなり、ボーナスももらえないため、貯金がしづらいというリスクもあります。
福利厚生が手厚くない
2020年4月の「労働者派遣法」改正で「同一労働同一賃金」が導入され、派遣社員と正社員が受けられる福利厚生に差はなくなりました。しかし、派遣社員の雇用主は派遣会社であり、基本的に派遣先企業の福利厚生は受けることができません。
そのため、福利厚生の手厚い派遣会社であれば充実した福利厚生を受けられますが、派遣会社によっては福利厚生が弱い場合もあります。
ただし、最近ではスキルアップ講座や資格取得支援など福利厚生が充実している派遣会社もあるので、会社選びの際に良く見ておきましょう。
派遣先から切られてしまう可能性も
派遣社員は常に契約が切られるリスクを考えながら働かなければなりません。正社員であれば安定的に雇用されますが、派遣は派遣社員と派遣先企業双方の合意が必要で、どちらかが拒否すると契約はできません。
キャリアアップしにくい
派遣社員の仕事は、伝票入力など同じ作業を繰り返すような作業やルーティンワークが多くを占めます。そのため、長く働いていたとしても責任ある仕事を任されることはほぼなく、スキルアップ・キャリアップしにくいのです。
正社員であれば、昇格して管理職になったり給与が上がったりしますが、派遣社員が転職して正社員として働きたいと思っても、スキル不足で評価されにくいリスクもあります。
キャリアアップや転職を考えるのであれば、資格取得や派遣会社の制度を利用してスキルを身に付けておきましょう。
自分の生き方に合った働き方を選ぼう
派遣社員には一見不利な場面もありますが、一生派遣社員として働き続けることも可能です。働き方は、ご自身の生き方に応じて選択するようにしましょう。
派遣社員を続ける場合
派遣に優しい社会環境が進行していることもあり、一生派遣社員で働き続けたいという方も少なくありません。企業としても、コストを抑えながら即戦力となる人材を確保できることは派遣社員を雇うメリットといえるでしょう。
派遣社員として働き続けるためには、ポータブルスキルや会社から求められたことに応じられる基礎的な能力が必要でしょう。これは派遣社員に限ったことではありませんが、企業に必要な人材でいることは今後のキャリアプランに重要なはずです。
一般的には年齢を重ねると転職しにくいと考えられますが、年齢にマッチした案件を派遣会社に紹介してもらうことで仕事は見つかりやすくなるでしょう。
紹介予定派遣を選択する場合
派遣社員としてある程度経験を積んでから、状況と待遇などを鑑みて正社員に切り替えたい方もいるでしょう。紹介予定派遣は、一般的な登録型派遣と違って正社員雇用を前提としています。
採用の面接や試験が設けられているケースもありますので、派遣会社の担当者と二人三脚で準備を進める必要があるでしょう。紹介予定派遣の契約期間が終了すると、派遣先の企業が派遣社員を正社員に登用するか判断します。
正社員を選択する場合
正社員としてすぐに働き出したい場合には、正社員求人を多く保有する転職エージェントに登録すると良いでしょう。転職エージェントは、求人の提案だけでなく面接や履歴書などのサポートもしてくれます。
未経験でも働くことができる職場の紹介もありますので、まずは登録しておくと安心でしょう。リクルートエージェントやマイナビエージェントなどの大手転職エージェントであれば、かず多くの求人からあなたにぴったりの求人を紹介してくれるはずです。
転職エージェント5社
エージェント | 求人数 | ポイント | 公式サイト |
---|---|---|---|
★ 4.8
|
公開求人数
42.9万件
非公開求人数
37.8万件
|
【圧倒的な求人数と転職支援実績】初めての転職なら登録すべきエージェント。
|
|
★ 4.6
|
公開求人数
6.2万件
非公開求人数
非公開
|
【20~30代向け】有名大手企業からベンチャー企業まで幅広い求人を保有。
|
|
★ 4.5
|
公開求人数
13万件
非公開求人数
非公開
|
【転職者の1/3が年収アップ】レジュメ登録してスカウトを待つだけで自分の市場価値がわかる。
|
|
★ 4.2
|
公開求人数
25.6万件
非公開求人数
3.8万件
|
【登録者数は業界最大級の約750万人】実績ノウハウをもとにしたマンツーマンサポート。
|
|
★ 4.0
|
公開求人数
1.1万件
非公開求人数
1.8万件
|
【年収アップ率71%】1都3県(東京・千葉・埼玉・神奈川)で転職する方におすすめ。
|
エージェント | 相性のいい年代 | 相性のいい地域 | 公式サイト |
---|---|---|---|
★ 4.8
|
20代
30代
40代
50代
|
首都圏
名古屋
大阪
兵庫
福岡
札幌
仙台
その他
|
|
★ 4.6
|
20代
30代
40代
50代
|
首都圏
名古屋
大阪
兵庫
福岡
札幌
仙台
その他
|
|
★ 4.5
|
20代
30代
40代
50代
|
首都圏
名古屋
大阪
兵庫
福岡
札幌
仙台
その他
|
|
★ 4.2
|
20代
30代
40代
50代
|
首都圏
名古屋
大阪
兵庫
福岡
札幌
仙台
その他
|
|
★ 4.0
|
20代
30代
40代
50代
|
首都圏
名古屋
大阪
兵庫
福岡
札幌
仙台
その他
|
エージェント | 評価 | クチコミ | 公式サイト |
---|---|---|---|
★ 4.8
|
・求人数、セミナーが充実していて、アドバイザーさんのサポートが手厚かったです。
・HPの使い勝手が良く、絞り込み検索機能が使いやすい! |
||
★ 4.6
|
・面接対策や履歴書添削などを手厚く行ってくれました。
・ハイキャリア向けの求人は少なめですが、未経験分野への転職も可能で、自分の可能性を広げられます。 |
||
★ 4.5
|
・情報収集目的で使いましたが、多くのスカウトをもらえました。
・無課金でも年収アップ転職ができるときいて使いました。無料期間を有効活用することをお勧めします。 |
||
★ 4.2
|
・比較的、業種分けがしっかりとされていて、特定の業種の求人だけを確認できて便利。
・テレビCMや転職サイトの王手企業ということと20代30代向けの求人が多いことから利用しました。 |
||
★ 4.0
|
・サイトがシンプルな作りで見やすい。
・関東圏で、すぐに転職をしたいと考えているような人には向いているかなと思いました。 |
派遣社員の市場
しかし、バブル崩壊以降「年功序列」、「終身雇用」といった従来の日本の働き方が変化しました。近年は働き方改革が進み、自分らしい働き方を選択する方が増え、たとえ大企業に勤めていても一生安泰とはいえないため、一生同じ会社で働き続けることが一般的ではなくなったのです。
派遣社員は増加傾向にある
日本では1986年の「労働派遣法」施行によって、派遣という働き方がスタートしました。その後たびたびの法改正で派遣として働くことができる適用対象業務が増えたことにより、派遣労働者はさらに増加しました。
「一生派遣として働く」という方も
現代日本では働き方の変化とともに、考え方や生き方も変化してきました。家庭を持つと子育てや住宅など何かとお金がかかりますが、一方で一生独身でいるという選択をする人が増えました。
そのため、「家族を持たず自分ひとりの生活ならずっと派遣社員でも良い」と考える方も増えているようです。
私も働く気力とか夢とか何にもなくて、許されるなら派遣やバイトで一生生きて行きたい。
— さくら(💎:🐻🦁🦅🦓🦔🦇) (@07myVLc9uH5AG9e) August 21, 2023
ただ、日本で生きる上で正社員じゃない事がヤバすぎて、それだけの為に正社員にしがみついてるから、この大学生たちの気持ちはよく分かっちゃう😭 https://t.co/Oqdc21yT9z
正社員で手取り16😭😭とか嘆いてる民が多すぎて一生派遣社員(手取り20そこら、定時退社、責任無、社内ニート)で良い気がしちゃう
— ちるたそ (@chi_ru_m) July 28, 2023
派遣社員として働くメリット
プライベートと両立しやすい
派遣社員という働き方の最大のメリットは、プライベートと仕事を両立しやすいことかもしれません。
派遣は仕事を紹介されたときの条件で働くため、残業がない仕事であれば基本的に残業は発生せず、仕事とプライベートを両立しやすいと言えます。
正社員の場合は残業が多くプライベートの時間が削られる可能性もありますが、その点派遣は仕事の条件次第ではプライベートの時間を守りながら働きやすい傾向にあります。
いざという時退職しやすい
正社員の場合、契約期間がなく責任の重い仕事も多いため、就業規則には「○か月前までに退職を申し出ること」とあっても希望時期にやめられないこともあるでしょう。また、引継ぎに時間と手間がかかり、やめたくてもやめられないケースもあるかもしれません。
ところが派遣社員の場合はもともと定められた契約期間があるため、正社員に比べて退職しやすいと言えます。契約更新を希望しなければ自動的に退職できるのも派遣社員として働くメリットの一つです。
さまざまな仕事を経験したい方や、同じ仕事を続けるのが苦手な方にとっても魅力的ですね。
自分で仕事探しをしなくて良い
正社員の仕事探しであれば、自分で求人を探し、応募書類を作成したり応募したりしなければなりません。
派遣の仕事は、派遣会社が探して仕事を紹介してくれるため、自分で仕事を探さなくて良いというメリットもあります。自分に合った仕事をプロが選定してくれるほか、仕事探しにかかる面倒な作業を派遣会社がおこなってくれるのは嬉しいですよね。
時給が高い
一般に「派遣は給料が安い」と言われることもありますが、派遣社員にはボーナスがない分時給が高い傾向にあります。
残業がないため正社員と比べて平均月収が少なくなってしまうことは事実ですが、残業代は100%支給されるため、ブラックな条件で働く心配もありません。
ただし、正社員は年齢や経験をを重ねるごとに給与が上がっていくのが基本ですが、派遣社員の場合は一概にそうとも言えないため注意が必要です。
正社員に比べて責任が少ない
派遣で働くと、責任の所在は派遣元にあります。そのため、正社員に比べて責任が大きい仕事を任されることが少なく、ミスをしても責任追及は派遣元に対しておこなわれます。
仕事の重責からくるストレスもさほどないため、ワークライフバランスを大切にしたい方にとっては理想の働き方と言えるかもしれません。
派遣社員として働くデメリット
派遣社員は正社員と比べて仕事とプライベートを両立しやすく、責任がそれほど重くないなどのメリットがあります。しかし、もちろんデメリットも存在します。
契約期間がある
派遣社員という働き方は、契約期間があるのが特徴です。派遣の契約期間は基本的に3か月や半年で、更新を繰り返して同じ派遣先で働いたとしても長くて3年が限度と法律で定められています。
3年以上働くとなると、直接雇用、つまり派遣先企業に正社員として就職することになります。しかし、企業としては人件費削減のために派遣社員を雇っており、正社員の採用はコストがかかるため正社員登用にネガティブなイメージを持つ企業もあるかもしれません。
また、契約期間が終了したあと次の派遣先がなかなか決まらず収入なしになってしまう可能性もあるので注意しましょう。
ボーナスや退職金がもらえない
派遣社員は時給が高いものの、ボーナスや退職金がもらえないことがデメリットの一つです。
派遣社員は正社員ほど重要な仕事を任されないことや、残業が少ないことから、正社員と比べて給与が少ないのは事実です。ボーナスや退職金をもらえないことも頭に入れてやりくりする必要があります。
スキルや経験になりにくい
派遣社員の仕事は入力作業や伝票処理、コピーなど単純な作業やルーティンワークが多く、その人のスキルや経験になりにくいというデメリットもあります。
やりがいを感じにくい
責任の少ない単純な作業やルーティンワークを続けていると、慣れてしまったり飽きてしまったりする方もいるでしょう。派遣社員には、重要度の低い比較的誰でもできる仕事を回されがちです。そのため、同じ派遣先である程度働いていてもやりがいを感じにくいかもしれません。
正社員には重い責任や異動、転勤などのリスクも伴いますが、単純な仕事よりもやりがいがあり、それに応じた給与をもらえます。
派遣社員が年収を上げるには
派遣社員は正社員と比べて雇用が安定せず収入が上がりにくいことがわかりました。それでは、派遣社員として生活していくために、どうすれば年収を上げられるのでしょうか。
給与の高い派遣の仕事を探す
まずは、なるべく給与の高い派遣の仕事を探しましょう。契約期間が終わるたびに仕事を変えられるのは派遣のメリットでもあります。次の仕事を探すときに、より収入の高い派遣先を探しましょう。
ただし、時給が高いのにはそれなりの理由があるケースも多いので、求人内容をしっかり確認しておきましょう。
資格を取得する
派遣社員は単純作業が多いとは言え、資格を持っていると昇給してもらえたり優遇してもらえたりする可能性があります。また、資格取得者の場合、契約期間終了後に更新してもらえる可能性が高くなります。
副業をする
派遣の仕事以外に収入源を得られるのが副業です。近年、副業を容認する企業も増えてきており、在宅で手軽に始められるものや、空いた時間でできる簡単な仕事もあります。
ただし、副業によってプライベートの時間が削られてしまう可能性もあり、ワークライフバランスに気を付ける必要があります。中には副業を禁止している企業もあるので、就業規則は必ず確認するようにしましょう。
おすすめの派遣会社4選
ここからは、おすすめの派遣会社を4社ご紹介します。派遣会社と一口に言っても扱う仕事の種類や福利厚生の内容などさまざまです。
リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは、就職や転職の国内大手リクルートグループの派遣会社です。
また、リクルート健康保険組合に入れるほか、無料の健康診断や産休育休、介護休暇など福利厚生が充実しているのもうれしいポイントです。研修やキャリアアップ支援も豊富なので、スキルアップ・キャリアアップしたい方にもおすすめです。
アデコ
アデコは世界60ヶ国でサービスを展開する大手の外資系派遣会社です。日本でも30年以上の実績があり、事務職を中心幅広い職種が扱っており、再就業率(今後もこの派遣会社で働いきたいと思う人の割合)が高い企業でもあります。
スイスに拠点を置くアデコでは高時給の案件も多く、収入アップを目指す方におすすめです。実力重視の求人が多いため、語学のスキルを活かしたい方や、クリエイター系の方にも合っています。
スタッフサービス
スタッフサービスはリクルートグループの派遣会社で、大手企業への派遣実績の多さや研修体制の充実度、丁寧なフォローで人気の人材派遣のリーディングカンパニーです。
高時給案件も多く、翌月の仕事探しなど急な場合でも相談可能です。誰もが知る大手企業をはじめ、事務職の求人を多く取り扱っているので、事務系職種を希望する方はぜひ登録してみてください。
テンプスタッフ
テンプスタッフは日本全国に拠点があり、売上日本一の派遣会社です。業界最大級の求人数を誇り、専属のコーディネーターが手厚くサポートしてくれるので、自分に合った仕事を紹介してもらえると評判です。
まとめ
なんとなく派遣を続けるのではなく、「何を目標に働くのか」、「どういった働き方をしたいのか」を明確にし、やりがいを持って働けると良いですね。