ベンチャー企業に転職してよかったことは?|年齢やキャリアから見る転職のコツ

           
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ベンチャー企業に転職したいけど、どうやったら転職できるのか分からない

なんとなく「ベンチャー企業ならやりがいを感じられそう」といった考えから、転職の候補として、ベンチャー企業をイメージする人も多いでしょう。

しかし、実際に転職した際に、後悔してしまう方いることも事実。

そこで、今回は、ベンチャー企業に転職するメリット・デメリットや、どのような人に向いているかを解説します。
年齢別やキャリア別の、ベンチャー企業への転職ポイントについても解説しているのでご自身に当てはめながら参考にしてください。


ちなみにベンチャー企業はやはり人材を欲しがっている傾向が強く、転職自体は比較的容易な方と言えます。

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この記事の執筆者
佐藤 誠一 氏Webライター
22〜26歳までフリーターを経験した後に正社員に就職した経験をもつ。 また「全国職業相談センター」というサイトで3,000人以上の職業相談も実施。ブログ「さとうのキモチ」を運営

関連記事:ベンチャー・スタートアップ企業向け転職エージェントおすすめ19選【比較】選び方や特徴・評判を解説

目次

ベンチャーに転職してよかったこと

ベンチャー企業には個人の能力や意欲を活かすチャンスが多く、職場での貢献がそのまま昇給や昇格に反映されやすいメリットがあります。

以下では、ベンチャーに転職してよかったことについて紹介します。

ベンチャーに転職してよかったこと
  • 個人に任される裁量が大きい
  • 年齢・経験関係なく昇給・昇格できる
  • 業務内容が幅広い
  • 仕事の働き方が自由

個人に任される裁量が大きい

ベンチャー企業では、社員一人ひとりに大きなタスクやプロジェクトが任されるケースが多い傾向にあります。

業務を自分の判断で進められるため、責任感が高まると同時に仕事の達成感を得やすいメリットがあります。

自身のアイデアが即座に業務に反映され、成果が出ればその分評価されやすいのも、ベンチャー企業ならではの魅力です。

こうした環境では、向上心をもち、積極的に取り組む姿勢が評価されやすいため、個人の成長を望む方には理想的な職場といえます。

年齢・経験関係なく昇給・昇格できる

ベンチャー企業では、年齢や経験に関係なく、成果に基づいた昇給や昇格が可能です。

従来の年功序列制度を採用する企業とは異なり、ベンチャー企業では実績が評価されやすいため、早期のキャリアアップが望めます。

たとえば、20代でマネージャーやリーダー職に就くことも珍しくありません。

成果主義の文化が根付いており、スピード感をもってキャリアを積んでいきたい方にとって最適な環境といえます。

ベンチャー企業は、個々の社員に対して柔軟な評価制度を採用しています。

年齢や過去の職歴に関わらず、実力さえあれば報酬を得られる環境なため、成果を出し昇給や昇格したい方におすすめです。

業務内容が幅広い

ベンチャー企業では、職務範囲が広く、様々な業務に携わる機会があります。

通常の大企業では業務が細分化されて担当を受け持っていますが、ベンチャー企業では少人数で運営していることが多いため、一人の社員が複数の役割を担うことが一般的です。

複数の役割を担うことで、新しいスキルを身につけたり、他部署の業務に触れる機会も多くなるため、スキルや能力を高められるでしょう。

仕事の働き方が自由

ベンチャー企業のもう一つの魅力は、働き方の柔軟性です。

大企業では規則やルールが厳しく、働き方も固定化されていることが多いですが、ベンチャー企業ではフレックス制度やリモートワークが導入されている場合が多く、自由度の高い働き方が叶えられます。

リモートワークが可能な場合、通勤時間が不要となるため時間を効率的に使えたり、フレックスのように仕事の開始時間を選べることで、自分に合った働く環境が整えられたりします。

NTTコムリサーチが実施した「テレワークと会社満足度に関する調査」によれば、在宅勤務をしている人の34.6%が「以前に比べてワークライフバランスが向上した」と回答しています。

自由な働き方の選択肢があることで、ワークライフバランスを整えられ、職場への定着率も高まるでしょう。

参考:テレワークと会社満足度に関する調査|NTTコムリサーチ

ベンチャー企業が求める人物像

ベンチャー企業が求める人物像

ベンチャー企業へ転職する上で「どのような人材であれば採用されやすいのか」ベンチャー企業が求める人物像について知っておきましょう。

基本的に、ベンチャー企業は仕事に熱意を持つ人を採用する傾向が強いです。

具体的には、以下の3つのいずれかが求められます。

ベンチャー企業が求める人物像
  1. 主体的に仕事に取り組める
  2. 幅広い業務に適応できる
  3. 新たな課題に挑戦できる

なぜそれぞれのポイントが重要になるのか、以下で解説します。

主体的に仕事に取り組める

ベンチャー企業は、仕事を任されてこなすような、受け身な性格の人には向いていません。

組織体制が整っていない可能性もあるため、1から全て教育するような体制ができあがっていないためです。

そのため、誰かに指示されて動くのではなく、提案から実行まで全てを自分一人で行えるような主体性が必要になります。

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「誰かに教えてもらう」のではなく「自ら取り組み学びながら覚える」ような人が、ベンチャー企業に向いていると言えるでしょう。

幅広い業務に適応できる

少数精鋭のベンチャー企業では、一人ひとりの業務の幅が広いです。

そのため、一つの仕事ではなく、さまざまな業務をこなせる人が優遇されます。

もちろん、全ての業務を経験している必要はありません。
大事なのは、取り組む姿勢です。

「これだけしかできない」「この業務はやりたくない」ではなく「未経験の仕事でもやってみたい」という人なら、経験自体が少なくても、採用される可能性は高いでしょう。

新たな課題に挑戦できる

ベンチャー企業では、どんな課題にも向き合える人材が求められます。

ベンチャー企業は、新しいサービスを立ち上げるため、正解のない中で事業を展開しなければいけません。

そのため、今までの企業では経験のないような課題に直面する可能性もあります。
そういった課題にぶつかったときに「向き合う能力があるか」「やりきる能力があるか」が重要です。

これまでに直面した大きな課題や、乗り越えた経験などをアピールすると、採用される可能性は高くなるでしょう。

まとめると、

  • 主体的に仕事に取り組みたい
  • 幅広い業務を経験したい
  • 新たな課題にどんどん挑戦したい
佐藤誠一

上記に当てはまる方は、ベンチャー企業に適した人柄といえるので、自信を持って挑戦して良いと言えるでしょう。

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ベンチャー企業に転職するメリット

ベンチャー企業に転職するメリット

ベンチャー企業には、他業種にはないメリットがあります。

主なメリットとして挙げられるのは、以下の5つです。

ベンチャー企業に転職するメリット
  1. 新しい仕事に取り組める
  2. 仕事のやりがいを感じられる
  3. 上層部への意見が通りやすい風通しの良い環境
  4. 意志決定速度が速い
  5. 会社の成長に役立てる
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大きなメリットは「仕事のやりがい」です。

ベンチャー企業は、これから成長を目指す新しいサービスやビジネスモデルなど、新規事業の立ち上げをおこなうため、大手企業などに比べると、やりがいを感じられるでしょう。

以下では「なぜ5つのメリットが発生するのか」を解説します。

新しい事業に取り組める

ベンチャー企業は、これまで世の中になかったサービスなどに携われるメリットがあります。

そのため、既存のシステムやサービスではなく、世の中に新しい価値を発信したいという人には、大きなメリットになるでしょう。

また、事業だけではなく、新しい仕組み作りや組織作りも経験できます。

一方で大手企業は、基本的に過去の例に沿って進めていくため、何事も新しいというのは、ベンチャー企業ならではのメリットと言えるでしょう。

仕事のやりがいを感じられる

ベンチャー企業に転職する人の多くがメリットに感じているのは、仕事のやりがいです。

ベンチャー企業は、少数精鋭である場合が多いため、一人ひとりの業務の幅が広いために、やりがいを感じられます。

たとえば、経理の場合であれば、大手企業では「経理」「会計」「財務」と分かれてしまいます。
しかし、ベンチャー企業であれば、全てを一人で管理できる可能性があるのです。

また、どこをどのように改善した方が良いか提案もでき、反映されやすい傾向があります。

そのため、大手企業では得られない、仕事のやりがいを強く感じられるでしょう。

風通しの良い環境

ベンチャー企業は、風通しの良い環境である傾向があります。

なぜなら、少数精鋭であるため、社員が一丸となり、チームとして動いていくためです。

一方で大手企業の場合は、年功序列の文化が残っていたり、細かく組織化されていたりするために、上層部への意見が伝わりにくい傾向にあります。
「こんなことをやってみたい」「こんな風に改善をしたい」と提案したくても、上層部に意見が届かない場合がほとんどでしょう。

佐藤誠一

ベンチャー企業であれば、上司や社員一人ひとりとの距離が近くなるので、自分の意見や提案を伝えやすくなります。

意思決定速度が速い

ベンチャー企業は、意思決定までのスピードが早いです。

先述したように、ベンチャー企業は上司への提案を直接伝えられるために、やりたい施策をすぐに実現できます。

一方で大手企業の場合は、提案が通るまでの期間、提案が通ってからシステム導入までの期間など、多くの時間がかかってしまうため、ストレスに感じる人もいるでしょう。

ベンチャー企業は、会社や上司が良いと思ったものはすぐ実行できる環境であるため、やりがいにもつながるポイントです。

会社の成長に役立てる

ベンチャー企業は、これからどんどん会社を大きくしたいと考えている企業です。

そのなかで、積極的に自身の提案をしながら事業を進めていくことは、会社自体を成長させていくと言っても過言ではありません。

転職したばかりの頃は小規模な会社でも、数年後には大規模な会社になっている可能性もあります。

小規模のベンチャー企業を大きく成長させていくやりがいは、他業種では得られないでしょう。

ベンチャー企業で働くメリットを改めてまとめると、

  1. 新しい仕事に取り組める
  2. 仕事のやりがいを感じられる
  3. 上層部への意見が通りやすい風通しの良い環境
  4. 意志決定速度が速い
  5. 会社の成長に役立てる

上記の5つでした。

佐藤誠一

これらにメリットを感じる方はベンチャー企業も検討してみるのがおすすめですよ。

転職エージェントを用いるとベンチャー企業への転職もスムーズに進むので、ぜひ活用してみてください。

自力では出会えなかったであろう、珍しいベンチャー企業を紹介してくれるかもしれませんよ。

ベンチャー企業に転職するデメリット

ベンチャー企業に転職するデメリット

先述したように、ベンチャー企業にはいくつものメリットがあります。しかし、決してデメリットがないわけではありません。

ベンチャー企業のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

ベンチャー企業のデメリット
  1. 組織がまわっていない可能性
  2. 方針が変わってしまう可能性
  3. 年収が下がる可能性

それぞれは、あくまで可能性ですが、転職に失敗しないために考えておくべきリスクです。

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以下では「それぞれの可能性がどのようなデメリットになってしまうのか」を解説します。

組織がまわっていない可能性

ベンチャー企業は、安定を求めている人や、急速な変化についていけない人には、大きなデメリットになります。

なぜなら、少数精鋭の可能性が高いため、組織が上手くまわっていない場合や、事業体制や組織体制が1年で大きく変わってしまう場合があるからです。

組織がまわっていなければ、一人ひとりの負担も大きくなりますし、組織体制が変われば、また1から新しい体制に慣れていかなければいけません。

自分のペースや自分のできる範囲で仕事に携わりたい人には、向いていないでしょう。

方針が変わってしまう可能性

先述したように、ベンチャー企業は変化が多いです。

そのため、戦略や事業方針に関しても、大きく変わってしまう可能性があります。

会社の状況によっては、180度方向性が変わる可能性もあるでしょう。

また、一度通った自分の提案が却下される可能性もあります。

そのため、ルーティーンワークを理想の働き方とする人や、変化に対応できる人でなければ、ついていけなくなってしまうでしょう。

年収が下がる可能性

ベンチャー企業に対して「高収入」というイメージを持っているのであれば、ベンチャー企業への転職はおすすめしません。

ベンチャー企業への転職は、年収ダウンにつながる傾向の方が高いです。
とくに、起業したばかりの頃は、収益が少ないため、給与には期待できません。

ベンチャー企業で年収がアップしている例もありますが、ほとんどはDeNAや楽天など、メガベンチャーと呼ばれる大企業へ成長した企業に転職した例です。

しかし、設立5年以内のベンチャー企業の場合、事業の不安定さから、年収が下がる傾向にあります。

佐藤誠一

もし年収が不安な場合は、転職するベンチャー企業の成長を調べておきましょう。

関連記事:ベンチャー転職で後悔しない方法を徹底解説!失敗事例や注意点、成功する人の特徴とは

ベンチャー企業へ転職した人の体験談

ベンチャー企業へ転職した人の体験談

ベンチャー企業への転職は、成功ばかりではありません。

なかには、転職をして失敗した人もいます。

そこで、実際にベンチャー企業へ転職した人の「成功体験談」と「失敗体験談」を紹介します。
体験談の内容から、メリット・デメリットを見ていきましょう。

ベンチャー企業に転職してよかった体験談

ベンチャー企業に転職して成功した事例として、最も多かったのは「裁量」でした。

転職前の企業では、自分で行える裁量が小さいですが、ベンチャー企業であれば、幅広い業務を行えます。

裁量の大きさが違う。いちいち上司の判断を仰がなくても一人称で進められるようになった。[後略]
出典:30代のベンチャー転職/スタートアップ転職者が語る、転職してよかったこと、苦労したこと | ベンチャースタートアップ転職

[前略]社内にしか影響を与えない雑務に時間を割かなくなったのは、業務における大きな変化だったと思います。会社から指示された数字をそのまま追いかけるようなこともなくなりました。[後略]
出典:大手からベンチャーに転職したユニポテンシャル平山里桜さんの例 | ベンチャースタートアップ転職

裁量が大きい分、自身の成長にもつながりやすいです。

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先述のように、やはりベンチャー企業転職の大きなメリットは「やりがい」と言えるでしょう。

ベンチャー企業転職しなければよかった失敗談

ベンチャー企業への転職で後悔している人の事例では、いくつかのマイナス点が見つかりました。

  • 給料が低い
  • 会社の信用が低い

それぞれの体験談を見ていきましょう。

[前略]給料は減りましたね。退職金もほとんどないですし。社会的信用度は下がるし。転職して引っ越すとき、不動産屋に行って「ベンチャー勤務って信用がないんだな」と痛感しました。[後略]
出典:大企業→ベンチャー企業へ転職した人の現実|転職ならtype

ベンチャー企業は、大きな実績を残していない会社であるため、大手企業と比べて、会社の信用度が低いです。

これまで大手企業に勤めていた人は、信用の点を理解しておかなければ、後悔につながってしまうかもしれません。

ベンチャー企業は、仕事に対して積極的であり続けなければいけません。

指示待ちではなく、自身で成長しながら業務をおこなうため、残業もプライベートの時間も注がなければいけない場合があります。

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そのため、やりがいは感じられますが、場合によっては「辛い」と感じる可能性もあるでしょう。

ケース別ベンチャー企業への転職ポイント

ベンチャー企業の転職のポイント

ベンチャー企業への転職と一重に言っても、年齢や経験によって転職成功の可能性は左右されます。

たとえば、30代であれば、比較的ベンチャー企業へ転職しやすいです。

しかし、40代を超えると、ベンチャー企業への転職は難しくなる傾向にあります。

その他にも、以下の経験別にポイントをまとめました。

  • 30代からベンチャー企業へ転職
  • 40代からベンチャー企業へ転職
  • 未経験からベンチャー企業へ転職
  • 第二新卒からベンチャー企業へ転職
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それぞれのメリット・デメリットから、難易度やスキルまでを、以下で解説します。

30代からベンチャー企業へ転職

30代からベンチャー企業への転職は、比較的有利と言えます。

なぜなら、30代は仕事に対する体力やスピード感、ITリテラシーも高いため、ベンチャーのような働き方に合っているからです。

実際の難易度や、求められるスキルについても、以下で見ていきましょう。

30代からベンチャー企業へ転職するメリット・デメリット

30代でベンチャー企業へ転職するメリットデメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
キャリアアップのチャンスがある
幅広い業務に携われる
高収入を狙える可能性がある
上層部との関係を築ける
マネジメント業務に携われる
仕事の量が多い
年収が下がる可能性がある
会社全体の年齢層が低い

30代は、これから将来のキャリアを考える上で、重要な年齢です。

そのため、現在の会社に不安や不満を感じている人もいるでしょう。
そのような30代にこそ、ベンチャー企業は向いています。

ただし、これまで築いてきたキャリアがほぼゼロに近くなってしまうデメリットもあります。

20代前半から地道に一つの会社に勤務していた場合、デメリットを強く感じてしまうでしょう。

30代からベンチャー企業へ転職する難易度

30代からのベンチャー企業転職難易度は、低いです。

30代であれば、特別なスキルや経験がなくても、採用される可能性は高いと言えます。

ただし、これまでの経験や将来の展望について求められる可能性があります。
ベンチャー企業は、幅広い業務と仕事への挑戦心が求められるため、要領の良さや柔軟な考え方、どんなことに挑戦していきたいかを問われるでしょう。

また、30代前半と後半では、難易度は異なります。

30代前半であれば、挑戦心や熱意のアピールで、受け入れてもらえる可能性はありますが、30代後半では、より高いスキルを求められるでしょう。

30代からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキル

30代前半であれば、特別なスキルは求められません。

唯一求められるのは、順応力の高さです。

ベンチャー企業では、入社してから幅広い業務を担当するので、仕事をしながらスキルを高めていけます。
そのため、入社前に資格やスキルを取得しておかなければ不利になるといったことはありません。

しかし、30代後半であれば、マネジメントスキルや、前職での専門的な知識やスキルを求められます。

30代後半では、これまでのスキルを活かしながら、幅広い業務に携わってほしいと考える企業が多いです。

とくに重要なスキルはマネジメントスキル。

ベンチャー企業を経営する上で、経営手腕などは、とても重要な役割になります。

佐藤誠一

前職でのマネジメント経験があれば、30代後半でも転職しやすいです。

40代からベンチャー企業へ転職

40代からのベンチャー企業転職は、向き不向きがあります。

40代となれば、前職である程度のキャリアを培っている人が多いでしょう。

しかし、ベンチャー企業に転職すると、これまでのキャリアが通用しない可能性があります。
また、圧倒的に年下が多くなるため、働きにくさも感じるかもしれません。

難易度やメリット・デメリットからも、40代からのベンチャー企業転職について、再検討してみましょう。

40代からベンチャー企業へ転職するメリット・デメリット

40代でベンチャー企業へ転職するメリットデメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
専門性が高ければ高収入に期待できる
自分のやりたいことを実現できる可能性がある
福利厚生が整っていない可能性がある
これまでのキャリアが通用しない可能性がある
年収が下がる可能性がある

40代では、これまで多くの経験を積んでいる人が多いでしょう。

そのため、前職で専門的な業務に関わっていたならば、大抜擢される可能性があり、高収入に期待できます。

また、前職では行えなかった自分のやりたいことが提案しやすい環境なので、新しいことにチャレンジしたい人には向いています。

しかし、大手企業などで長年勤務してきた人にとって、ベンチャー企業はデメリットに感じる部分が多いです。

大手企業で培ってきたキャリアが通用しなかったり、当たり前のようにあった福利厚生がなかったりと、不満に感じる部分も多いでしょう。

40代からベンチャー企業へ転職する難易度

40代からベンチャー企業への転職は、これまでの経験によって難易度は異なります。

前職での経験が豊富な人であれば、ベンチャー企業にとっても欲しい人材です。
これから企業を成長させる上でも、重要な存在として、採用される可能性は高いでしょう。

しかし、前職で大きな成果を残していない場合、難易度は高いと言えます。

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何か特化したスキルや知識がなければ、採用は難しいでしょう。

40代からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキル

40代からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキルは、以下の2つです。

  • マネジメントスキル
  • 専門スキルや知識

ベンチャー企業に限りませんが、40代の転職者には現在自社に無いスキルが求められます。

とくに、ベンチャー企業で働く人は若い社員が多いため、マネジメントスキルを持っている人は重宝されるでしょう。

未経験からベンチャー企業へ転職

未経験からのベンチャー企業への転職は、ハードルが高いです。

ベンチャー企業は、ただでさえ変化の激しい企業であるため、ついてこられる人材を求めています。

ただし、未経験でもベンチャー企業へ転職できる可能性もあります。
難易度やスキルを確認して、転職成功を目指しましょう。

未経験からベンチャー企業へ転職するメリット・デメリット

未経験からベンチャー企業へ転職するメリットデメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
新しい業務を覚えられる
やりがいを感じられる
覚えなければいけない業務が多い
仕事を教えてもらえない可能性がある

未経験の場合、幅広い業務を行わなければいけないといった体制にたいして、どのように向き合うかがネックです。

新しい業務にやりがいを感じられる人にとってはメリットですが、未経験のうちにさまざまな仕事をしなければならないといったデメリットともとれます。

また、教育体制ができあがっていない可能性もあるため、自身で仕事を覚えていかなければいけません。
挑戦意欲の高い人にとってはメリットですが、分からない上にやることが多く、仕事が辛く感じてしまう人もいるでしょう。

未経験からベンチャー企業へ転職する難易度

未経験からベンチャー企業へ転職する難易度は、高いです。

ただし「未経験」と一重にいっても、2種類に分けられます。

  • 業界未経験
  • 職種未経験
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職種未経験の場合は、ミスマッチが起こりにくいために、採用される可能性はあります。

しかし、業界未経験の場合は、先述した「業務が多い」や「仕事を教えてもらえない可能性がある」といったデメリットが強く影響してしまうために、難易度は上がります。

未経験からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキル

未経験からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキルは、「経験」です。

そのため、未経験からのベンチャー企業への転職は、おすすめしません。

転職を考えているベンチャー企業があるならば、まずは同じ業界の仕事につき、知識を得てからの転職をおすすめします。

第二新卒からベンチャー企業へ転職

第二新卒からのベンチャー企業への転職は「なぜベンチャー企業に転職するのか」を明確にしておかなければいけません。

ベンチャー企業で第二新卒を歓迎している企業もありますが「すぐにやめてしまうかもしれない」といった懸念を感じている企業もあります。

また、第二新卒でベンチャー企業へ転職するデメリットは多いです。
本当にベンチャー企業へ転職したいかを、以下のポイントからしっかり検討してみましょう。

第二新卒からベンチャー企業へ転職するメリット・デメリット

第二新卒からベンチャー企業へ転職するメリットデメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
未経験の仕事に携われる
やりがいを感じられる
上司に頼れない
大きな仕事を任せてもらえるとは限らない
年収が下がる可能性がある
ミスマッチを起こす可能性がある

第二新卒でからのベンチャー企業への転職は、デメリットが多いです。

とくに大きなデメリットは、ミスマッチを起こす可能性。

第二新卒でベンチャー企業への転職を検討する人の多くは、ベンチャー企業への憧れを持っている人が多いです。
しかし、期待しているほどの仕事量を任せてもらえなかったり、予想以上に年収が低かったりする可能性があります。

そのため、再度転職を検討してしまう人も多いです。

挑戦心を持ち、やりがいを感じられるのであれば、メリットと感じられるかもしれませんが、あまりにも憧れが強い場合は、ベンチャー企業への転職を、一度考え直した方が良いかもしれません。

第二新卒からベンチャー企業へ転職する難易度

第二新卒からベンチャー企業へ転職する難易度は、低いと言えます。

基本的に、多くのスキルは求められていません。

佐藤誠一

ただし「なぜベンチャー企業へ転職しようと考えているのか」は、重要なポイントです。

  • なぜ新卒で入った企業が合わなかったのか
  • なぜベンチャー企業でなければいけないのか

上記の2点をアピールできなければ「すぐにやめてしまうかもしれない」という懸念から、採用の可能性は下がるでしょう。

第二新卒からベンチャー企業へ転職する際に求められるスキル

第二新卒に対して、大きなスキルは求められていません。

スキルは、入社後に学んでつけていく部分であるためです。

先述しているように、第二新卒は辞めてしまうかもしれない懸念がついてくるため、スキルよりも、ベンチャー企業に転職したい想いが重要と言えるでしょう。

関連記事:ベンチャー企業の選び方|転職リスクを軽減する方法や成功のコツを解説

ベンチャー企業へ転職してよかったと成功させるポイント

ベンチャー企業の転職に成功するポイント

ベンチャー企業へ転職するためのポイントとして、3つが挙げられます。

ベンチャー企業への転職成功のポイント
  1. キャリアプランをイメージしておく
  2. 転職する企業の特徴を把握しておく
  3. 転職エージェントを利用する

ベンチャー企業に限りませんが、転職成功において、下調べと自己分析が重要です。

以下で「なぜそれぞれのポイントが成功につながるのか」を解説します。

キャリアプランをイメージしておく

ベンチャー企業へ転職する際には、将来的にどのようなキャリアプランがあるかが重要になります。

なぜなら、キャリアプランがなければ、ベンチャー企業を続けられない可能性が高いためです。

佐藤誠一

たとえば、以下のような目標を持っている人は、ベンチャー企業への転職に向いています。

  • いつか起業したい
  • ゼロから新規事業を立ち上げたい
  • 世の中に大きな功績を残したい

上記のような目標は、採用においても、積極性や挑戦心が認められ、有利になる可能性があります。

仕事に対して受け身ではなく、率先して進んでいける想いを伝えられるように、キャリアプランを明確にしておきましょう。

転職する企業の特徴を把握しておく

ベンチャー企業に転職する際は、企業の特徴を下調べしておきましょう。

とくに調べておくべき特徴は、以下の2つです。

  1. ビジネスモデル
  2. 採用活動

ビジネスモデルについては、自身が共感できるかどうかが大事です。

上層部との距離が近いため、ビジネスモデルへの共感ができなければ、不満を持つ原因になってしまいます。

社長がどのような人物でどのような将来を描いているのかなど、企業のホームページなどから確認しておきましょう。

採用活動に関しては、力を入れているかどうかを確認しておいてください。
採用活動に力を入れているベンチャー企業は、比較的、利益が出ている会社と言えます。

とくに、新卒採用よりも採用コストのかかる中途採用に力を入れているなら、順調に利益が出ていると考えて良いでしょう。

佐藤誠一

長くベンチャー企業で働き続けるために、上記の2つについて、事前に下調べを行ってください。

転職エージェントを利用する

ベンチャー企業への転職を成功させるなら、転職エージェントの利用も検討しましょう。

ベンチャー企業に限りませんが、転職の際は「自分の強みの棚卸」「企業と自身の相性」を確認しておかなければいけません。

転職エージェントは、転職活動者のこれまでの経験をヒアリングした上で、強みの棚卸から、あなたに合ったベンチャー企業の紹介まで全部行ってくれます。
さらに、転職先の情報を詳しく教えてもらえるため、自身では調べられなかった情報も得られるでしょう。

また、ベンチャー企業と一重にいっても、求人サイトには多くのベンチャー企業の求人があり、そのなかから自身に合った企業を見つけるのは困難です。

本当に相性の良いベンチャー企業を見つけるためにも、ぜひ転職エージェントを検討してください。

ベンチャー企業への転職におすすめの転職エージェント

ベンチャー企業への転職におすすめの転職エージェントを、ケース別に紹介します。

30代~40代、未経験~第二新卒まで、それぞれに合った転職エージェントを紹介するので、ベンチャー企業への転職を検討する際に、ぜひ利用してみてください。

30代からのベンチャー企業転職ならリクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職業界No,1の求人数を誇る転職エージェントです。

30代~40代、ベテラン層まで、幅広い求人の紹介を行っています。

2023年3月30日現在では、公開求人数は35万件以上、非公開求人数は25万件以上保有しています。

ベンチャー企業に特化しているわけではありませんが、求人数が多いため、登録しておくべき転職エージェントと言えます。

できるだけ多くの求人を見たい人は、登録して求人情報を見せてもらいましょう。

40代からのベンチャー企業転職ならビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチは、ハイクラス向けのヘッドハンティング型転職サービスです。

利用者の経歴やスキルから、自身に合った求人を紹介してくれます。

前職の経験を活かせる他、高収入にも期待できるため、40代の転職に向いていると言えるでしょう。

「前職の経験を評価してくれるベンチャー企業で働きたい」と考えている人に、おすすめの転職エージェントです。

先ほどのリクルートエージェントと併用すると、好条件の求人を網羅しやすいです。

未経験からのベンチャー企業への転職ならハタラクティブ

ハタラクティブ

ハタラクティブは、未経験や第二新卒に特化した転職支援サービスです。

フリーターからの初めての就職や、未経験業界への転職をサポートしてくれます。

事前に性格やこれまでの経歴をヒアリングしてくれるため、ミスマッチを起こしにくいのも特徴。

「ベンチャー企業に興味はあるけど、向いているかどうか不安」という人も、一度ハタラクティブで相談してみましょう。

20代の人は登録して情報収集しましょう。
あなたが転職できるベンチャー企業が見えてきます。

第二新卒からのベンチャー企業転職ならマイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20's

マイナビジョブ20’sは、マイナビグループが運営する、20代に特化した転職エージェントです。

20代に特化しているため、既卒や第二新卒に強い特徴を持っています。

企業側も、第二新卒をターゲットとしている場合が多いため、第二新卒であることが不利に働くことはありません。

佐藤誠一

また、対象を20代にしているため、書類添削や面接対策などのサポートも手厚いです。

第二新卒で、どのように企業へ想いを伝えるべきか悩んでいる人は、マイナビジョブ20’sを利用してみましょう。

20代の人は、先ほどのハタラクティブと併用すると選択肢が広がります。

ベンチャー・スタートアップ企業への転職に特化した転職エージェントおすすめ4社比較

転職エージェントのなかには、ベンチャー企業に特化しているサービスもあります。

以下では、4つの転職エージェントの特徴を紹介するので、迷いなくベンチャー企業への転職活動を進めたい人は、ぜひ利用を検討してください。

BEET-AGENT|ベンチャー企業の管理部(人事・経理・総務・CFO)の転職に強い

BEET(ビート)
公式サイト:https://beet-agent.com/

BEET-AGENTはバックオフィス特化型の転職エージェントです。経理財務・人事・法務・内部監査といった管理部門系求人を専門に扱っており、バックオフィス経験者を評価する企業への転職が強み

ベンチャー企業におけるバックオフィスはかなりハードな環境であることが多く、

  • 人事として採用をやりながら総務を兼任する
  • 営業をやりながら人事と経理もかじる など

かなりマルチタスクを要求される環境です。そもそも管理部門機能がなく、これから事業拡大・急成長をしているが故に急いでバックオフィス体制を整えないといけない、その為の採用強化で募集しているような状態だと思って間違いありません。

BEET-AGENTはベンチャー企業やスタートアップに特化しているわけではありませんが、ベンチャー・スタートアップからの引き合いも多く、ベンチャー管理部門求人も多いです。

ただ、上記のようにハードワークな内情の求人が多く、なんでもやる、ハードに働きたい、2,3年はスキル磨きだと割り切って飛び込める管理部門経験者にはおすすめです。

キープレイヤーズ

キープレイヤーズ

キープレイヤーズは、実際にベンチャー企業をメガベンチャーに成長させた、高野秀敏さんが運営する転職エージェントです。

高野秀敏さん自身がベンチャー企業出身であるため、企業や経営者とのコネクションが強いのが特徴。

さらに、高野秀敏さんの推薦を受けて応募できるので、選考の通過率も高くなります。

「高野秀敏さんみたいになりたい」「転職にプラスになる後押しが欲しい」という人は、キープレイヤーズがおすすめです。

佐藤誠一

高野さんとお話したことがありますが、すごく話しやすい人なので、ベンチャー業界の情報も教えてもらいましょう。

プロコミット

プロコミット

プロコミットは、スタートアップベンチャーから上場しているメガベンチャーまで、幅広い提案をしてくれる転職エージェントです。

とくに、キャリアアドバイザーのレベルの高さが評価されており、以下の受賞歴があります。

  • ビズリーチ社主催「ヘッドハンター・サミット」……年間優秀賞・IT部門最優秀賞・商社・流通・サービス部門最優秀賞
  • リクルート社主催「MVA」……2013年最優秀賞・2014、2015年優秀賞

プロコミットのキャリアアドバイザーは、ベンチャー企業のビジネスモデルや経営課題まで把握しており、転職者に対しても「寄り添う」だけを売りにしていません。

佐藤誠一

真摯に転職活動に向きあっているため、メガベンチャーへの転職も可能にしています。

「ハイクラスなベンチャー企業へ転職したい」「何がなんでもベンチャー企業に転職したい」といった人は、プロコミットを利用してみましょう。

先ほどのキープレイヤーズと併せて利用すると、求人の漏れを減らせます。

識学キャリア

識学キャリア

識学キャリアは、ビジネスセミナーや人材育成講座なども行っている「株式会社識学」が運営する転職エージェントです。

識学キャリアでは、実際にセミナーや講座を受講している企業を紹介してもらえます。

そのため、企業の内情に詳しく、転職者とマッチした紹介が可能。

さらに、識学キャリアを利用すると、マネジメントなどの無料受講も可能なので、転職と同時に自身のスキルを高められます。

「少しスキルに自信がない…」という人は、念のため登録してサポートを受けてみましょう。

まとめ|ベンチャー企業へ転職してよかったこと

ベンチャー企業へ転職する上で重要なのは「自分がどうありたいか」です。

ベンチャー企業は、自由度が多い反面、先述したようなデメリットもあります。

しかし、やりがいや活躍しやすいという面では、ベンチャー企業以上に最適な企業はないでしょう。

今回の記事を参考に「ベンチャー企業への転職が自分に合っているか」「ベンチャー企業で自分がどのように活躍できるか」を考えながら、転職を検討してみてください。

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