会計事務所に転職するには?未経験者・年代別の採用ポイントを解説
「未経験でも会計事務所に転職できるの?」
「入所に必要な経験や資格は?」
「会計事務所に向いている人の特徴は?」
実務経験や資格は何もないから、会計事務所に転職は難しいと思っている人は多いのではないでしょうか?企業財務に関するスペシャリストが集まる場所なので、専門知識や経験が必要な職場ですが、未経験でも転職できる可能性は十分あります。
本記事では、未経験者・年齢別の転職のポイント、事務所選びのポイント、転職エージェントの使い方など、転職活動を始める前に知っておくべき内容を解説しています。
目次
会計事務所は未経験からでも転職できる
結論から言うと、会計事務所は未経験からでも転職が十分に可能です。
業務の忙しさや、会計士を目指す若手の不足などから会計業界全体的に人材が不足しています。人手が足らず、常に案件を多数抱えている事務所はスタッフを必要としているため、未経験でも転職ができます。
もちろん誰でも入れるというわけではなく、経験者に比べると転職成功のコツや注意点を理解しておかなければなりません。会計事務所へ転職を希望されている人は、本記事を読み進めて理解し、うまく活用していきましょう。
未経験から会計事務所へ転職する5つのポイント
未経験でも会計事務所へ転職するために、以下の5つのポイントを押さえましょう。
- なるべく20代のうちに転職する
- 会計事務所の閑散期に転職する
- 事務所の方針や雰囲気を知っておく
- 事前に資格を取得しておく
- 転職エージェントを活用する
それぞれ詳しく解説していきます。
なるべく20代のうちに転職する
会計業務や関連する業務が未経験の人や関連資格を持たない人であれば、20代の方が有利になります。会計事務所の傾向としては、30代後半になると事務所の中核を担うスタッフとみなされてしまいます。
未経験では採用のハードルが高くなってしまうため、可能であれば20代のうちに挑戦しましょう。
会計事務所の閑散期に転職する
繁忙期と閑散期がいつかを知った上で転職をしましょう。未経験者が繁忙期に入所すると、周りの先輩や同僚が忙しくて、仕事についていけなかったり業務を丁寧に教えてもらえなかったりする可能性があります。
会計事務所の一般的な繁忙期と閑散期は、以下の通りです。
- 繁忙期:11月から5月
- 閑散期:6月から10月
繁忙期には、通常業務に加えて確定申告や年末調整、様々な税務申告があります。クライアントの税務書類の作成代行を突発的に依頼されることもよくあります。
閑散期には、通常業務や臨時的に発生する業務も少ない傾向にあります。
会計事務所は経験や知識が浅いと、周りに教えてもらい業務に慣れる必要があるため、閑散期に転職することがおすすめです。
事務所の方針や雰囲気を知る
事務所は所長の意向や方針が強く反映されやすいため、自分と合うかどうかを求人票をもとに確認しておきましょう。加えて、環境・人重視で転職する人は職場の雰囲気も知っておかないと、入所後に後悔する可能性があります。
求人のサイトだけではわからないこともあるため、転職エージェントなどの活用もおすすめです。
事前に資格を取得しておく
会計事務所勤務が未経験でも、会計や税務に関わる資格を保有していると以下のようなメリットがあり、転職が有利になります。
- 転職先の選択肢が増える
- 内定率を上げられる
- 入所後にスムーズに仕事を始められる
例えば、おすすめの資格は以下のようなものがあります。
- 公認会計士
- 税理士
- 日商簿記
- 全経簿記試験上級
- 社会保険労務士
税理士試験に合格していることが望ましいですが、難易度が高いため入所後に実務経験を積んでから受験しても良いでしょう。
また、日商簿記2級を取得していると、未経験でも十分な知識の証明となるため、おすすめの資格です。最近では大学生の受験者も増えており、参考書の種類も増えているため学習しやすいでしょう。
会計事務所に特化した転職エージェントを活用する
会計事務所の転職では、一般の求人サイトに出回らない非公開求人が多数存在します。未経験者が会計事務所の求人を探すと、業界の内情に詳しくないため、自分に合った求人を見つけられなかったり情報の取捨選択ができずに転職活動が難航する恐れがあります。
転職エージェントの中でも、総合型ではなく士業や会計事務所に特化した転職エージェントを活用すると、求人数が多く、未経験者OKの求人が見つかる可能性が高くなります。また、書類の添削や面接対策もサポートしてももらえるエージェントなら、より通過率を引き上げることができます。
会計事務所に採用されるポイント【年齢別】
20代から40代の年代別に、採用されるポイントを紹介していきます。自身の年齢をもとに、会計事務所に転職するときの参考にしてください。
20代はポテンシャル重視
20代はポテンシャルを重視して採用される可能性があります。
20代の求職者は、選考で以下のような要素を見られます。
- 何でも吸収できる素直さ
- 繁忙期も頑張れるバイタリティ
- 事務所に良い雰囲気を作り出すフレッシュさ
未経験や経験が浅くても、20代であれば素直さや積極性、勤勉さをアピールできれば好感触です。
応募書類や面接のアピール次第で、採用される確率が高まります。会計士事務所に勤める知り合いや、転職エージェントを活用して対策することをおすすめします。
30代は前半と後半で選考ポイントが変化する
30代は、前半か後半かで採用の確率も変わってきます。30代前半ならば、未経験だったり資格がなくても、20代のようにポテンシャル採用の可能性があります。
30代後半で未経験の場合は、戦力になるまでの期間や教育コストを考えて、不採用になる確率が高くなります。会計業務は未経験でも、金融業界や経理業務の経験や、関連する資格を取得していると有利になります。
40代以上は経験年数や資格の有無で分かれる
40代や50代の未経験者や無資格者は、採用のハードルがかなり高くなります。会計事務所としては、同じ未経験なら40代以上よりも20代や30代の若い人を採用した方が長く働いてもらえる可能性が高いため、メリットが大きいからです。
40代以上の人は、経理業務の経験年数や税理士、簿記の資格を保有していることが、転職成功の必須条件になります。
会計事務所の求人数
会計事務所や税理士法人、監査法人の業種で、未経験可の求人数は以下のとおりです(2023年3月20日時点)。
経験者や資格保有者であれば、より求人数が多く採用される確率も高くなります。会計事務所は人材不足であることが多いため、常に一定数募集はあります。
求人サイトには載っていない非公開求人もあるため、転職エージェントに登録するなどして、自分に合った求人を効率的に探すと転職の成功率が高くなります。
会計事務所の年収
会計事務所の平均年収は、正社員で484万円となっています。
雇用形態 | 給与 |
正社員 | 484万円(平均年収) |
アルバイト・パート | 1,096円(平均時給) |
派遣社員 | 1,405円(平均時給) |
正社員の初任給は月20万円程度が相場で、日本の平均年収よりは高くなっています。
会計事務所の年収幅は331万円〜963万円で、事務所の規模や経験年数、保有資格やスキルなどによって上下します。
転職する会計事務所を選ぶときの5つのポイント
会計事務所を選ぶポイントは、以下の5つです。
- 社員の平均年齢や割合
- 所長の人柄
- 事務所内に未経験の中途社員がいるか
- 研修内容
- ホームページやブログがあるか
それぞれ詳しく説明していきます。
社員の平均年齢や割合
会計事務所の平均年齢や、どの年齢層の社員が多く働いているかを確認しておくのがおすすめです。ホームページなどを見ればわかることですが、記載がなければ転職エージェントの担当者や面接官に確認しましょう。
平均年齢や年齢層を見ることで、社員の定着率をある程度判断することができます。離職率を直接聞くのはハードルが高いですが、平均年齢であれば気兼ねなく聞くことができるでしょう。
また、配属先の年齢層が自分と離れていると入所後に馴染みづらい可能性があるため、社内のコミュニケーションを重要視する人は年齢層もひとつの判断基準にしましょう。
所長の人柄
所長の人柄をチェックしておきましょう。所長の人柄は、事務所の雰囲気によく表れます。安定志向だったり、チャレンジ志向だったり様々です。
所長の方針や人柄と合わずに辞めていく人もいるため、自分の性格と合っているかを確認しておきましょう。転職エージェントの担当者に聞いたり、ホームページを見るとわかりやすいです。
事務所内に未経験の中途社員がいるか
未経験者の場合は、未経験者の入所実績がある事務所を選びましょう。未経験者を採用したケースがあるのなら、あなたが未経験から入所したときのロールモデルになりますし、入所後の教育環境が整っている可能性が高くなります。
可能であれば、実際に未経験で入所した人に、選考中や入所後の具体的な話を聞けるとなお良いでしょう。
研修内容
未経験者の場合は、会計事務所の業務内容はもちろんですが、入所後の研修内容も重要です。未経験者向けに研修を用意している事務所もあれば、事務所の特徴やルールにしか触れない研修内容の事務所もあります。
事前に研修内容まで確認できれば、入所後の働き方をある程度イメージできます。事務所のホームページや、会計事務所に通じた転職エージェントを活用して確認しましょう。
ホームページやブログがあるか
事務所の様子や方針がわかるホームページや、ブログを用意してあるか確認しましょう。多くの企業がホームページを持っている現代で、何も用意されていない事務所は、閉鎖的だったり業務内容が狭かったりする可能性があります。
転職活動では、自分だけでなく相手のことも詳しく知らなければなりません。転職する前にホームページやブログを見て働くイメージをしておくことで、適した転職先を見つけられます。
会計事務所への転職に向いている人の5つの特徴
会計事務所の業務は、繁忙期と閑散期で大幅に波が変わるだけでなく、業務の内容やクライアントとの関わり方にも特徴があります。そのため、向き不向きが大きく分かれてしまいます。
以下の特徴がある方は、会計事務所の仕事に向いていると言えるでしょう。
- コツコツと地道に仕事を続けられる人
- コミュニケーション能力が高い人
- 分からないことを自分で調べられる人
- 自分一人で抱え込まずに周りと連携できる人
- 体力がある人
コツコツと地道に仕事を続けられる人
会計事務所はコツコツと地道に仕事を続けられる人でなければなりません。会計ソフトに正しく入力したり、誤りやもれなく申告をするなど、重要ですが地味な仕事が多いです。
淡々と仕事を続けられる人には向いていますが、逆にじっと座ってデスクワークを続けるのが苦手な人は向いていないかもしれません。
コミュニケーション能力が高い人
会計事務所は、情報入力などパソコンでする作業が多い印象ですが、多くの人と関わる場所であるためコミュニケーション能力が必要になります。
会計事務所に求められるコミュニケーション能力とは、担当したクライアントと信頼関係を築き、相手の問題を解決することです。
クライアントが抱えている問題は何なのか、様々な会話を重ねて理解する必要があります。クライアントの立場に立って話を聞ける人でなければ、案件の担当が難しいかもしれません。
分からないことを自分で調べられる人
会計事務所で勤務する人は、分からないことを自分で調べられる人が向いています。経験の有無にかかわらず、分からないことは必ず発生します。
会計事務所の仕事は、全て「税法」にもとづき行われているため、調べるとわかることが大半です。特に繁忙期には、すぐ先輩社員に聞くのではなく、一旦自分で考え、調べてみることが必要です。
自分一人で抱え込まずに周りと連携できる人
会計事務所は、1人で問題を抱え込まずに周りと連携できる人が向いています。1人で仕事をすることもありますが、仲間と連携してチームで動くことが多いです。
チーム全体で協力して動くため、報連相やコミュニケーション能力が大事になります。社員1人がワンマンプレーをしてしまうと、チームがうまく機能せずスムーズに仕事が進まなくなります。
普段からコミュニケーションをしっかりとって、チーム内での信頼関係や連携プレーを確立しておくことが求められます。
体力がある人
会計事務所の職員は、繁忙期の忙しさに耐えられる、体力のある人が向いています。他の業種や職種でも同じではありますが、会計事務所には明確な繁忙期や閑散期があります。
繁忙期は11月から5月、閑散期は6月から10月です。多くの会計事務所は、人手不足が続いており繁忙期は特に忙しくなることが予想されます。全ての事務所がそうだとは言えませんが、繁忙期の忙しさにも耐えられる体力やバイタリティが求められます。
会計事務所の仕事内容
会計事務所の仕事内容は、主に以下のようなものがあります。
- 記帳代行
- 決算業務
- 税務申告
- コンサルティング業務
- その他の業務
転職する前に、それぞれの業務内容を知っておきましょう。以下で1つずつ解説していきます。
記帳代行
記帳代行とは、クライアントの帳簿を代行して作成する業務のことで、会計事務所のメイン業務の1つです。ほとんどの会計事務所は、会計ソフトを導入しているので、ソフトに入力する作業です。
領収書や請求書をクライアントから受け取り、会計ソフトに入力して帳簿を作成します。
取り扱う量が非常に多いため、正確さと速さが問われます。帳簿をもとにして、月1回試算表を作成します。
決算業務
決算業務は帳簿をもとにして、賃借対照表や損益計算書を作成します。これらの書類を確認すれば、企業の1年間の活動成果がわかるようになります。
企業の運営では、年次決算は欠かせないため、期日を守りながら正確に行うことで会計事務所の信頼につながります。
税務申告
税務申告は、決算書をもとにして申告書を作成する業務です。税務申告は、主に税理士が行いますが、公認会計士もできます。
申告書の作成時は、作成者の税理士の名前を記入する必要がありますが、公認会計士が作成した場合は代理人として署名します。
その他、以下のような業務は税理士の資格保有者のみが行えます。いわゆる独占業務で、税理士以外が行うことは法律で禁止されています。
- 税務申告に関わる書類の作成
- 税務代行
- 税務相談
コンサルティング業務
会計事務所によっては税務や会計に関するコンサルティング業務も、仕事内容の1つです。必要に応じてクライアントに会計処理の指導をしたり、取締役に経営に関するアドバイスをすることもあります。
国際税務や企業再生支援、M&Aなど分野に特化した会計事務所もあるため、興味がある方は確認してみてください。
その他業務
その他にも、以下のような業務をしています。
- 年末調整
- 給与計算
- 銀行から融資手続きのサポート
業務の範囲が非常に広いため、未経験者はまず業務内容を覚えることが大変です。
また、クライアントは経営者や企業の重要なポジションの方であることも珍しくありません。そのため、ただ単に会計業務のみを行うのではなく、クライアントに信頼されて、頼られる存在となることが大切です。
会計事務所転職に役立つ資格・スキルや経験
この項目では、会計事務所に転職する上であると有利になりやすい資格や経験などを紹介していきます。該当するものがある方は、面接などでアピールすると良いでしょう。
金融業界の勤務経験や経理業務の経験
金融機関での勤務経験や、企業で経理担当を経験したことがあると、会計事務所に転職するときに有利になります。
金融機関で働いた経験があると、金融知識を一通り有しているためスムーズに業務に入れます。
税理士や簿記の資格
税理士や簿記の資格を持っていると会計事務所への転職に役立ちます。特に税理士は税の専門家として仕事を独占でき、保有していれば会計事務所への転職も有利になるでしょう。
しかし税理士は合計5科目に合格し、2年の実務経験を積まなければ合格になりません。実務経験がない方には取得できない資格です。
そこで未経験者におすすめなのが日商簿記で、企業にとって必要な知識が詰まっています。最近では学生の受験者が多く、2〜3級は受験しやすくなっています。
会計事務所へ転職を考えている方は、ぜひ受検を検討してみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションスキル
会計事務所では、コミュニケーションスキルも必要になります。
会計事務所は、クライアントの悩みや問題に真剣に向き合い、信頼されることが必要です。他の社員と連携して動く必要があるため、社内の信頼関係も築いておく必要があります。
ExcelなどのPCスキル
会計事務所では、申告書の作成時などでExcelなどのPCスキルが必要になります。会計ソフトでは作成できない資料づくりが必要になることがあります。
Excelなどを活用した資料作成経験がある人は、有利といえるでしょう。
会計事務所への転職におすすめの転職エージェント5選
会計事務所への転職で、おすすめの転職エージェントは以下の5つです。
応募後の選考中もサポートを受けられたり、応募先の詳しい内情を知れるため、転職エージェントを利用することで転職の成功率が高くなります。また、転職エージェントは求人サイトに載っていない非公開求人を持っていることが多く、あなたにより適した会計事務所が見つけやすくなります。
転職エージェント | 特徴 |
Hi-Standard(ハイスタ) |
・公認会計士や税理士など、士業に特化 ・細やかなヒアリングで求人のマッチングにミスがない ・入所後も長期的にフォロー |
マイナビ会計士 |
・マイナビが運営する会計士特化の転職支援サービス ・キャリアアップや年収アップを狙える ・オンラインでの転職相談もある |
マネーフォワードキャリア |
・内定者に無料のライフプランニング ・FFS理論を活用したミスの少ない高度なマッチング ・中小企業のDX化を推進する会計事務所を紹介 |
レックスアドバイザーズ |
・会計士や税理士に特化した老舗の転職エージェント ・平日の夜や土曜日でも面談可能 ・求人紹介から活動中、活動後もサポートしてもらえる |
MS Agent |
・管理部門や士業に特化した転職エージェント ・幅広い分野の転職情報を把握できる ・転職セミナーや個別相談会を常時開催している |
Hi-Standard(ハイスタ)
転職エージェント名 | Hi-Standard(ハイスタ) |
運営会社 | 株式会社アシロ |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 非公開のため不明 |
紹介先 |
監査法人、会計事務所、コンサルファーム、事業会社など |
紹介方法 | メール、オンライン、対面 |
書類添削・面談指導 | あり |
利用料金 | 無料 |
Hi-Standard(ハイスタ)は、税理士や会計士などの士業に特化した転職エージェントです。細やかなヒアリングと、アドバイザーが事務所の内情に精通しているため、紹介する求人にミスマッチが少ないです。
他にも以下のような特徴があります。
- 求人紹介のあとも、書類や面談の対策までサポート
- 内定後のフォローあり
- 業界特化のアドバイザーが求職者を直接サポート
- 完全無料で利用できる
企業側の非公開情報が多いため、求人を全て非公開にしているようです。転職が初めてでも、業界に詳しい担当のアドバイザーが直接サポートしてくれます。
完全無料で利用できるため、会計事務所へ転職をお考えの方はぜひ登録しておきましょう。
公式サイト:https://hi-standard.pro/cpa/
マイナビ会計士
転職エージェント名 | マイナビ会計士 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
対応エリア | 全国 |
求人数 | 非公開のため不明 |
紹介先 |
監査法人、会計事務所、金融機関、コンサルファーム、事業会社など |
紹介方法 | メール、電話、対面 |
書類添削・面談指導 | あり |
利用料金 | 無料 |
マイナビ会計士は、株式会社マイナビが運営する会計士専門の転職エージェントです。
担当してくれるアドバイザーが、業界の詳しい情報を得られたり、徹底したサポートを受けられます。
他にも以下のような特徴があります。
- 保有している求人は将来性のある企業や法人が多い
- キャリア形成や年収アップが期待できる
- 取引者数は15,000以上で業界トップクラス
- 対応地域も全国に及ぶ
運営会社が業界大手であることから、取引社数が業界トップクラスです。
マネーフォワードキャリア
転職エージェント名 | マネーフォワードキャリア |
運営会社 | 株式会社マネーフォワード |
主要対応エリア | 全国 |
求人数 | 非公開のため不明 |
紹介先 | 会計事務所 |
紹介方法 | オンライン、対面 |
書類添削・面談指導 | あり |
利用料金 | 無料 |
マネーフォワードキャリアとは、マネーフォワードが運営するキャリア支援サービスのことです。マネーフォワードクラウドを使用して、中小企業のDX人材特化を推進する会計事務所を紹介しています。
FFS理論というストレス反応や性格を分析できる理論を活用し、求職者のことを詳しく知れます。自己理解を深めて、具体的な対策を進められるため、ミスマッチの少ない高度なマッチングが可能です。
内定が出た人には、ファイナンシャルプランナーからライフプランニングを無料で提供しています。お金の不安を少しでも無くしたい人には、おすすめのサービスと言えます。
レックスアドバイザーズ
転職エージェント名 | レックスアドバイザーズ |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
主要対応エリア | 全国、海外 |
求人数 | 非公開 |
対応求人 |
監査法人、会計事務所、金融機関 コンサルファーム、事業会社、法律事務所 |
紹介方法 | メール、電話、対面 |
書類添削・面談指導 | あり |
利用料金 | 無料 |
レックスアドバイザーズは、会計士や税理士に特化した老舗の転職支援サービスです。高いマッチング度を誇り、豊富な転職実績を持っています。
平日や土曜日でも面談の予約ができるため、多くの人が面談がしやすいです。内定後の入社までに必要なことや、現職への退職のサポートをしてもらえたり転職後も気軽に相談ができます。
MS Agent
転職エージェント名 | MS Agent |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
主要対応エリア | 全国 |
求人数 | 公開求人数:8483件 |
紹介先 |
経理、人事、財務、法務、広報、企画、マーケティング、外資など幅広い |
紹介方法 | メール、面談 |
書類添削・面談指導 | あり |
利用料金 | 無料 |
MS AgentはMS-Japanが運営する管理部門・士業特化の転職エージェントです。管理部門・士業におすすめしたい転職エージェントNo.1に選ばれています。
会計士転職に強いアドアイザーが、あなたの希望に合った条件の求人を提供します。会計士のみの求人は多くはないですが、公開求人数が多く適した求人を見つけられる可能性が高いです。会計士以外にも、管理部門や士業の転職に関して幅広く相談したい方におすすめです。
会計事務所への転職でエージェントを使うポイント
会計事務所への転職では、転職エージェントを利用する際に以下のポイントを押さえておくことが必要です。
- 利用できるサポートをすべて活用する
- 転職の経緯や自分の希望をしっかり伝える
- 担当者と綿密なコミュニケーションをとる
- 担当者と合わなければ変えてもらう
- 複数のエージェントに登録しておく
転職エージェントを正しく活用して、転職活動を成功させましょう。
利用できるサポートをすべて活用する
転職エージェントを活用する大きなメリットに、担当者から個別のアドバイスやサポートを受けられる点があります。
例えば以下のようなサポートがあります。
- 自分の強みや適性の発見
- 応募書類の添削や面接のサポート
- 非公開のものを含めて適した求人の紹介
- 事務所とのスケジュール調整
- 給与や勤務地などの雇用条件の交渉
転職サイトのみの利用では、客観的な意見を得たり適した求人に出会ったりすることが難しくなります。エージェントによって受けられるサポートはそれぞれ異なるため、エージェントごとのサポート内容や特徴を確認してから利用しましょう。
転職の経緯や自分の希望をしっかり伝える
転職エージェントに、転職の経緯や自分の希望をしっかり伝えましょう。経緯や要望が伝わっていないと、担当アドバイザーから的外れな求人も紹介されることになります。
アドバイザーによっては、無理やり希望していない求人を押し付けてくる人もいるかもしれません。
ゆずれないポイントや価値観などを、自分の考え方を詳細に事前共有しておきましょう。もし担当者と合わなければ、早めに変えてもらうようにするのがおすすめです。
担当者と綿密なコミュニケーションをとる
担当アドバイザーに対して、はじめの挨拶や面談時のリアクションで良い印象を作っておくことで、良好な関係値を築いて転職活動がスムーズになります。求職者のあなたに、やる気が感じられなかったりマナーや印象が悪いと、アドバイザーに企業に紹介しづらいと思われてしまいます。
アドバイザーの積極的なサポートを受けられるよう、以下のような対応に気をつけましょう。
- 担当者の話をしっかり聞く
- 転職の経緯を本音で話す
- 礼儀正しくマナーに気をつける
- 求人の選定理由を聞く
- 要望や意見を伝える
- 具体的なキャリアプランを伝える
- 質問をたくさんする
担当アドバイザーとの関係値が良くなると、自分自身のことを話しやすくなるメリットもあります。状況によっては、転職活動が長期間続く可能性もあるため、自分にとって有利な環境を作ることが大切です。
担当者と合わなければ変えてもらう
担当者にも様々な人がいるため、もしかすると自分と性格が合わないかもしれません。転職を成功させるためには、我慢したりせずに勇気を出して、はっきりと思いや考えを伝えることが大切です。
転職エージェントを利用する際、はじめに担当者との面談があるケースが多いです。その際に以下の項目を確認して、アドバイザーとの相性をチェックしましょう。
- 自分の気持ちや考えを尊重してくれるか
- 自分の希望に合わない求人は紹介してこないか
- 担当者自身の話ばかりをしないか
転職エージェントの利用において、担当者との相性は非常に重要です。相性が良くない場合は、早めに担当変更を依頼しましょう。
複数のエージェントに登録して比較する
転職エージェントは複数登録しておき、それぞれ比較してみましょう。
その際に、総合型と業界特化型を組み合わせると、より幅広い求人から適したものを選べるようになります。
業界特化型のエージェントは、その業界や求人ごとの内情に詳しいため、すでに業界を絞って転職を検討している方におすすめです。
まとめ
会計事務所は、税に関するスペシャリストが集まる職場です。専門的な知識や経験が必要になるため、未経験からの転職は難しいと感じる方も多いことでしょう。
今回紹介したポイントや転職エージェントを活用すれば、効率的に自分に適した求人を見つけられます。士業の転職では、業界特化の転職エージェントの活用がおすすめですが、以下のような点に注意が必要です。
- 利用できるサポートをすべて活用する
- 転職の経緯や自分の希望をしっかり伝える
- 担当者と綿密なコミュニケーションをとる
- 担当者と合わなければ変えてもらう
- 複数のエージェントに登録しておく
本記事の内容を参考に、効率的に転職活動を進めましょう。
転職エージェント | 特徴 |
Hi-Standard(ハイスタ) |
・公認会計士や税理士など、士業に特化 ・細やかなヒアリングで求人のマッチングにミスがない ・入所後も長期的にフォロー |
マイナビ会計士 |
・マイナビが運営する会計士特化の転職支援サービス ・キャリアアップや年収アップを狙える ・オンラインでの転職相談もある |
マネーフォワードキャリア |
・内定者に無料のライフプランニング ・FFS理論を活用したミスの少ない高度なマッチング ・中小企業のDX化を推進する会計事務所を紹介 |
レックスアドバイザーズ |
・会計士や税理士に特化した老舗の転職エージェント ・平日の夜や土曜日でも面談可能 ・求人紹介から活動中、活動後もサポートしてもらえる |
MS Agent |
・管理部門や士業に特化した転職エージェント ・幅広い分野の転職情報を把握できる ・転職セミナーや個別相談会を常時開催している |
運営者情報
会社名 |
株式会社アシロ(ASIRO Inc.) 2021年7月20日 東証グロース上場(7378) |
---|---|
URL | https://asiro.co.jp/ |
本社所在地 |
160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング4F |
法人番号 | 9011101076787 |
設立日 | 2009年11月 |
代表者(代表取締役社長) | 中山博登 |
主な事業内容 | HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業 |
許認可 | 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782) |
グループ会社 |
株式会社アシロ少額短期保険 株式会社ヒトタス |