三菱自動車工業株式会社は、国内自動車メーカー8位の業績を誇る大手企業です。

そのため人気や注目度が高く、平均年収や制度などが気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では三菱自動車工業株式会社の年齢・職種・役職別の平均年収や企業情報などについて解説します。

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三菱自動車工業株式会社の平均年収

三菱自動車工業株式会社の有価証券報告書によると、平均年収は2024年3月期で786万円となっています。

年度	平均年収
2024年3月期	786万円
2023年3月期	744万円
2022年3月期	661万円
2021年3月期	652万円
2020年3月期	731万円

日本の一般企業における平均年収は460万円となっているため、三菱自動車工業株式会社の平均年収は大幅に高いことが見受けられます。

また、上記の過去5年の平均年収の推移からは、例年、平均年収が増加していることがうかがえます。今後も業績の増加に伴い、年収が増加していくことが予想されます。

参考：【公式】三菱自動車有価証券報告書
参考：国税庁｜令和５年分 民間給与実態統計調査

自動車業界での平均年収比較

自動車業界中で平均年収を比較すると、三菱自動車工業株式会社は中間に位置するという結果になりました。

企業	平均年収
トヨタ自動車	900万円
日産自動車	877万円
本田技研工業	831万円
いすゞ自動車	789万円
三菱自動車	786万円
スズキ	702万円
SUBARU	691万円
マツダ	659万円
日野自動車	689万円

しかし、自動車業界は、事業内容も企業によって大きく異なり一概に比較できない部分があります。

また、先ほどもお伝えしたように三菱自動車工業株式会社の年収は増加していく可能性があります。

同様に各企業の年収も、自動車業界の業績や自動車輸出先などの外部環境変化や市場競争激化などによって、今後、変動していくことが考えられるため、将来的には順位が変化することもあるでしょう。

年代別平均年収

三菱自動車工業株式会社の年代別の平均年収は以下の通りです。

引用：三菱自動車工業株式会社｜エンゲージ　会社の評判

エンゲージ 会社の評判の集計データによると、各年代で段階的に年収が増加していることがわかります。

55歳以降の平均年収は、1,000万円を超えており、経済的にも比較的余裕のある生活を送ることができるでしょう。

役職別平均年収

三菱自動車工業株式会社の役職別平均年収については以下の通りです。

役職	推定平均年収
部長級	約1,240万円
課長級	約1,030万円
主任	約780万円

一般社員（役職なし）の平均給与を約600万円と仮定すると、主任級でその約1.3倍、課長級で約1.7倍、部長級では約2倍の1,200万円前後に達すると見られます。

参考：【公式】三菱自動車有価証券報告書
参考：厚生労働省｜令和５年賃金構造基本統計調査

職種別平均年収

三菱自動車工業株式会社の職業別の平均年収については以下の通りです。

職種	推定平均年収
技術職	約870万円
営業職	約680万円
事務職	約590万円

三菱自動車工業株式会社では職種別でみると技術職の平均年収が一番高く、約870万円です。

技術職には機械工学、電気電子、ソフトウェアなどの専門分野の知識・スキルが求められます。他職種に比べて取得が難しい資格や高度な資格を有する人材が多く、年収が高くなる傾向があります。

営業職は平均年収が680万円と2番目に高くなっています。

営業職の大きな特徴は、収益に連動した報酬制度が採用されることです。いわゆるインセンティブ型の給与制度です。基本給に加えて、販売台数や契約額に応じた歩合給・ボーナスが支給されるため、成果次第で収入が変動します。

事務職は人事、総務、約経理、法務などの間接部門で企業運営を分担しています。 三菱自動車の事務職の平均年収は590万円で、技術職・営業職に比べて低いです。

しかし、事務職の全国平均年収が433万円であるのに対し、三菱自動車工業の事務職は平均年収590万円と、150万円高い水準となっており、事務職で高水準以上を求める方におすすめです。

参考：【公式】三菱自動車有価証券報告書
参考：厚生労働省｜令和５年賃金構造基本統計調査

賞与

三菱自動車工業株式会社では、年に2回、合計で基本給の5-6か月分の賞与が支給されます。

一方、転職サービスdodaの調査によると、一般的なボーナスの年間支給額は、「月収の2.6か月分」が平均となっており、三菱自動車工業株式会社の賞与はそれを大きく上回っていることがわかります。

賞与の高さも三菱自動車工業株式会社の年収に大きく影響しているといえるでしょう。

参考記事：ボーナス平均支給額の実態調査｜パーソルキャリア株式会社|転職サービス「doda（デューダ）」

三菱自動車工業株式会社ってどんな会社？

三菱自動車工業株式会社はそもそもどのような会社なのでしょうか。

ここでは、企業の基本情報や年間休日、福利厚生について解説します。

企業情報

三菱自動車工業株式会社は、日本の大手自動車メーカーの一つで、SUV・オフロード車や電動車（PHEV・EV）に強みを持つ企業です。

特に東南アジア市場での影響力が大きく、電子化戦略を推進しています。

そして三菱自動車工業株式会社は、商品企画からアフターセールスまでを一貫しておこなう企業です。それにより、品質管理の向上・顧客ニーズの反映・コスト削減を実現しています。

引用：【公式】三菱自動車工業株式会社　職種紹介｜新卒採用情報｜採用情報｜

年間休日

三菱自動車工業株式会社の年間休日は、121日です。　

令和6年「就労条件総合調査」の結果によると1企業平均年間休日数は112日で、比較すると三菱自動車工業株式会社の年間休日が10日近く多いことがわかります。

業界として見ても、自動車業界はほぼすべての会社が年間休日121日と、自動車業界は他の業界に比べて、休みがしっかりとれるということがわかります。

自動車業界の年間休日数比較
トヨタ自動車	121日
本田技研工業	121日
日産自動車	121日
MAZDA	121日
SUBARU	121日
スズキ	121日
三菱自動車	121日
ダイハツ	121日
日野自動車	121日
いすゞ自動車	121日

内訳としては、「土日休み」＋ゴールデンウィークや年末年始など「大型連休」です。祝日は稼働日（土日にかぶる場合を除く）となっていますが、夏季にも大型連休があり、家族とのイベントを大事にしたい方などには嬉しいポイントですね。

離職率

年度	三菱自動車工業株式会社 離職率（離職者数）	令和５年雇用動向調査 離職率
2022	2.9％（392人）	15.0%
2023	2.6％（354人）	15.4%

三菱自動車工業株式会社の離職率は、2023年で2.6％で、人数だと354人が退職をしています。

令和５年雇用動向調査結果の概況による、一般的な離職率と比較しても、三菱自動車工業株式会社の離職率はかなり低いことが読み取れます。

参考：人事関連データ｜ESGデータ集｜三菱自動車株式会社
参考：厚生労働省｜令和５年雇用動向調査結果の概況

業界ごとに比較してみるとどうでしょうか。

上記は、自動車業界と他業界の離職率を比較したグラフです。

グラフから読み取れる傾向を見てみましょう。

では、なぜ自動車業界の離職率は低いのでしょうか。

考えられる理由が3つあります。

業界の安定性

自動車産業は長期間日本の基幹産業の一つとして発展してきたため、企業の経営基盤が比較的強固であり、雇用も安定しています。

年収の高さと、福利厚生の充実

自動車メーカーは給与水準が比較的高く、賞与や退職金の制度がしっかりと整っています。福利厚生も充実しており、働きやすい環境が整っています。

年功序列や終身雇用文化の根付き

日本の自動車メーカーには、長年にわたって終身雇用文化が根付いており、企業側も社員の定着を重視しています。

特に大手メーカーでは、労働組合が強く、労働環境の改善が積極的におこなわれているため、職場環境が比較的良好に保たれています。

こうした理由から、退職をせずに、長く三菱自動車工業株式会社に在籍する人材が増えることで、離職率の低減につながっていると考えられます。

福利厚生の充実｜三菱自動車工業株式会社の独自の取り組みとは？

三菱自動車工業株式会社は、福利厚生に力を入れており、社員が働きやすい環境づくりに徹底して取り組んでいます。

特に、独身寮や社宅制度は、東京や岡崎、水島の各勤務地で完備されており、生活にかかる費用を低くおさえることができるのは一つの魅力でしょう。

駐車場も月額1,000円程度で借りることができるため、水島など車移動が中心となる地域でも固定費負担を抑えることができます。

また、育児や介護のための福利厚生が充実しているため、ライフイベントによる生活の変化にも応じた働きやすい環境がそろっています。

このほかにも、ライフプラン休業、ボランティア休業、カフェテリアプラン、語学習得サポート、三菱車社員販売制度など多種多様な福利厚生がそろっています。

給与面のみではなく、福利厚生も重視される方はこうしたポイントも確認をしましょう。

三菱自動車工業株式会社で働きたいと考えるあなたに知ってほしいこと

三菱自動車工業株式会社の年収や福利厚生などの魅力を知り、「働きたい」と思われた方もいらっしゃるでしょう。ここでは、実際の仕事内容について紹介します。参考にしてみてください。

実際の仕事内容

それでは三菱自動車工業株式会社の2職種について実際の仕事内容を紹介していきます。入社後のあなたを想像する参考になれば幸いです。

営業部

営業スタッフは、店舗に来店されたお客様の対応や自動車を購入されたお客様へのアフターフォローなどをおこないます。

午前中は車両点検などの予約が多いため、店舗でお客様と直接お会いする時間を確保します。午後は、警察署や役所での手続きのための外出や、事務作業、電話などを行います。

このように、営業スタッフはお客様との関係を築くことが重要な役割となります。

サービススタッフ（整備士）

整備士は、車両の安全性と快適性を確保するために、日々の整備作業に携わっています。

例えば、群馬三菱自動車販売のサービススタッフは、車検や定期点検をメインに担当し、多いときは1日に5～6台の車両点検・修理をおこなっています。

また、整備工場での作業のほか、引き取りや納車でお客様のお宅に行くこともあります。

三菱自動車の整備士は、お客様の愛車の安全・安心を守る重要な役割を担っているのです。

三菱自動車工業株式会社への転職におすすめの転職エージェント

三菱自動車工業株式会社へ転職をする、とはいっても三菱自動車工業株式会社には様々な職種があり、職種によっても求められる条件は異なります。

希望する職種ではどのような書類が書類選考を通過しやすいのか、面接では自身のどのようなスキル・経験をアピールポイントするとよいのかなど、自分だけで対策するには難しい部分もあるのではないでしょうか。

ここでは、そうした転職準備から内定までをサポートしてくれる転職エージェント3選を紹介します。

マイナビメーカーAGENT

大手自動車メーカーの技術職への転職には、マイナビメーカーAGENTの活用がおすすめです。

その理由は、自動車業界の専門性が高い求人を多数保有し、メーカー転職に特化したサポートが受けられます。

また、企業とのパイプが強いため、非公開求人の紹介や企業ごとの選考対策も可能です。

さらに、三菱自動車工業のような大手メーカーへの転職は、業界動向や企業文化を理解した専門アドバイザーのアドバイスが有効であり、転職の成功確率を高めることができます。

そのため、技術職として大手自動車メーカーへの転職を目指すなら、マイナビメーカーAGENTを活用するのが有利となります。

リクルートエージェント

大手自動車メーカーの営業職への転職には、リクルートエージェントの活用がおすすめです。

その理由は、事務職の転職支援実績が豊富で、自動車業界の大手企業への転職成功事例も多いためです。

法人営業や海外市場対応など専門的なスキルが求められるため、採用エージェントの業界特化型のアドバイザーによるサポートが効果的です。

また、リクルートエージェントは非公開求人の取り扱いが多く、三菱自動車工業の営業職向けの独自求人にアクセスできる可能性があります。応募書類の添削や面接対策の支援が、提案力や交渉力を面接で適切にアピールできるようにサポートしてくれます。

それに加えて、採用エージェントは企業とのコネクションが強く、給与や条件面での調整もエージェントがサポートしてくれます。希望に合った三菱自動車工業の営業職を目指すなら、リクルートエージェントを活用するのが有利です。

メイテックネクスト

大手自動車メーカーの整備士への転職には、メイテックネクストの活用がおすすめです。

製造や技術系分野に特化した転職支援をおこなっており、自動車整備士向けの専門求人が豊富に揃っているためです。

さらに、メイテックネクストは技術系の非公開求人の取り扱いが多く、大手自動車メーカーや企業の整備士向け求人にアクセスできる可能性が高いのもメリットです。

また、履歴書・職務経歴書作成サポートや、面接対策のアドバイスも受けられるため、転職成功率を高めることができます。

それに加えて、転職後のキャリア形成アドバイスも充実しており、三菱自動車工業でのスキルアップを見据えた転職プランを提案してもらえる点も魅力です。

そのため、三菱自動車工業の整備士として転職を考えるなら、メイテックネクストを活用するのが最適でしょう。

三菱自動車工業株式会社に関するよくある質問

三菱自動車工業株式会社に関して、実際に寄せられる質問には以下のようなものが挙げられます。

それぞれの質問について解説していきます。

三菱自動車は大企業のひとつですか？

大手企業の数字的に明確な定義はないですが、厚生労働省の賃金基本統計調査では、常用労働者1,000人以上の企業を大企業と表しており、これらを定義の区分と考える人も多いです。

三菱自動車工業株式会社は2024年で13,844人の従業員在籍しており、この考えに当てはめると、大企業といえるでしょう。

参考：賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

三菱自動車の就職難易度は？

三菱自動車工業株式会社の採用基準は公表されていないので、確実な情報はありません。

しかし、三菱自動車は自動車業界の大企業のひとつであり、年収も高く有名企業であることから、転職・就職難易度は高いと予想できます。

また、面接では、転職理由や過去の実績、入社後にどう貢献できるか具体的に質問されるため、自分の経験を数字や成果とともに整理しておくことが重要です。

三菱自動車の大学院卒の年収は？

公式ホームページの募集要項によると、事務系総合職、エリア総合職ともに、大学院卒は初任給263,000円と公開されています。みなし残業時間の設定はなく、基本給とは別に残業代は全額支給されます。

参考記事：募集要項｜三菱自動車工業株式会社

まとめ

本記事では三菱自動車工業株式会社の平均年収や仕事内容について解説しました。

三菱自動車工業株式会社は、国内自動車メーカーの平均年収では8位に位置しており、現在も業績を伸ばす大手企業で、安定した給与水準が特徴です。

三菱自動車工業株式会社は平均年収が「786万円」と、日本の平均年収である「460万円」と比較してもかなり高く、今後も事業の発展に合わせて平均年収の増加が期待されています。

また、三菱自動車工業株式会社の賞与は年に2回支給され、年間合計で基本​​給の「5～6か月分」と一般的な企業の平均賞与である「2.6か月分」と比較しても高い水準です。

それに加えて、以下のような点も魅力のひとつです。

そのため、転職倍率も転職難易度も自然と上がると考えられます。

三菱自動車工業株式会社といっても、さまざまな職種・部署がありますので希望に応じた対策が必要となります。

「大手自動車メーカーへの転職準備って何をすればいいのだろう」「就職活動を成功させたい」と悩んでいる方は、まず一度、転職エージェントに相談をしてみるのも手段の一つでしょう。