失業保険の受給中に晴れて再就職が決まったものの、職場の雰囲気や仕事内容が合わず、短期離職したいと考えていませんか。

なかには、退職後の生活への不安から、失業保険を再受給したい方もいるかもしれません。しかし「再就職後すぐに退職したら失業保険はもらえるの？」と気になると思います。

結論、再就職後すぐに退職しても、一定の条件を満たせば失業保険を受給することは可能です。

とはいえ「どんな条件を満たせばいいの？」「手続きはどうすればいいの？」と疑問がたくさん出てくると思います。

そこで、失業保険を再受給する場合の条件や再受給する際の手続きの流れをまとめました。記事を読めば、失業保険の再受給で困る機会は減るはずです。再就職の直後に会社を退職したい方や、退職後に生活に不安がある方は、最後まで読んでみてください。

事前に読みたい⇒失業手当（失業保険）はどんな制度？計算方法や条件・期間・もらい方までくわしく解説

再就職後すぐに退職しても失業保険は受給できる

失業保険を受給して再就職した後すぐに退職しても、一定の条件を満たせば失業保険を再び受給できます。

失業保険を再受給する際の条件は以下のとおりです。

通常、失業保険を受給するには、以下のように雇用保険に一定期間加入している必要があります。

離職理由	受給資格	主な離職例	必要な加入期間
自己都合退職	一般受給資格者	キャリアアップを目的とした転職に伴う退職	離職日以前の2年間で通算12ヶ月以上
	特定理由離職者	有期雇用契約の更新を希望したが、認められず期間満了により退職 病気・出産・介護など、やむを得ない理由による退職	離職日以前の1年間で通算6ヶ月以上
会社都合退職	特定受給資格者	倒産・リストラなど

そのため、短期離職した場合は普通であれば失業保険を受給できません。

しかし、再就職前にもらっていた失業保険の受給期間内であれば、残りの日数分を受け取れます。

再就職手当を受給している場合

失業保険を受給していた方は、早期に再就職すると再就職手当を受け取れます。

そのため「再就職手当を受給している場合は、失業保険を再受給できる？」と気になる方もいるでしょう。

結論、離職前に再就職手当を受給していた場合も失業保険をもらえます。

退職後に受給できる失業保険の給付日数は、以下の方法で計算できます。

実際の計算例は以下のとおりです。

再就職後すぐに退職した場合の失業保険の受給手続き

再就職後すぐに退職して失業保険を再受給したい場合は、以下の流れに沿って手続きを進めましょう。

求職の申し込みをする際、雇用保険に加入している場合は離職票をハローワークに持参します。雇用保険に未加入の場合は退職証明書を提出しましょう。

失業認定を受ければ、残りの給付日数分の失業保険を受給できます。

ちなみに、待期期間や給付制限期間を再度経る必要はありません。

失業保険の申請手続きで困っている場合の対処法

失業保険の受給を考えている方のなかには「自分は再受給の対象なのかな？」と疑問に思っている方もいるかもしれません。また、自力での申請に不安がある方もいるでしょう。

そのような方は、『失業保険サポート』の利用を検討してみてください。

経験豊富なコンシェルジュからサポートを受けられるので、安心して手続きを進められるでしょう。人によっては、自分で申請する場合よりも多くの金額を受給できる可能性があります。

サポート開始前に無料のWeb説明会や個別相談があるため、サービスの概要やサポート内容に関する疑問を解消したうえで利用できるのもメリットです。

申請手続きに不安がある方やもらい損ねを防ぎたい方は、まず無料のWeb説明会に参加してみてください。

次の職場では長く働きたい方がやるべきこと3つ

再就職後すぐに退職したい方のなかには「次の職場では長く働きたい...」と考えている方も多いはずです。

そこで、この章では次の職場で長く働きたい方がやるべきことをまとめました。

いずれも入社後のミスマッチを防ぐために必要な行動です。実践すれば、入社してから「こんなはずじゃなかった...」と後悔するリスクを減らせるでしょう。

あなたに合う企業と出会うために、できることから始めてみてください。

それではひとつずつ解説します。

自己分析を徹底する

入社後のミスマッチを防ぎたい方は、まず自己分析を徹底しましょう。自分の強み・適性を知らなければ、向いている仕事はわからないからです。

自己分析と聞くと「なんだか面倒くさそう...」と感じるかもしれません。

しかし、以下の8つの項目を紙に書き出すだけで簡単に自己分析はできます。

向いている仕事を見つけて長く働くためにも、自己分析を入念におこないましょう。

関連記事：後悔しない仕事選びのコツとは？重視すべき基準やおすすめのサービスを紹介

企業研究を入念におこなう

自己分析とあわせて、企業研究も徹底的におこないましょう。企業について深く知らなければ、入社後に「思っていた感じと違う...」とギャップに戸惑うことにつながるからです。

企業研究では以下の項目をリサーチしておきましょう。

志望企業の公式サイト・採用ページ・就職四季報などで上記の情報を集められます。企業研究の結果、わからない項目がある場合は面接で採用担当者に質問すればOKです。

また、可能であれば職場見学を依頼して、志望企業の雰囲気を肌で確かめて本当に自分に合った企業なのか見極めるのも良いでしょう。

入社してから後悔するのでは遅いので、事前にできることは徹底的にやっておくのが望ましいです。

転職エージェントを活用する

退職を考えている方のなかには、自分の適職がわからず悩んでいる方もいるはずです。

結論、向いている仕事がわからず困っている場合は、転職エージェントを活用してみましょう。

転職のプロであるキャリアアドバイザーがカウンセリングを通して、あなたの強み・適性を見極めたうえで求人を提案してくれます。そのため、入社後のミスマッチを防げる確率が高くなるでしょう。

転職サイトを利用する場合は、たくさんの求人の中から最適な求人を自分で見つけなければいけません。

一方で、転職エージェントであれば、あなたに合う求人を絞って紹介してくれます。

そのため、効率よく仕事探しをしたい方や、自分で求人を見極められる自信がない方におすすめです。

また、転職エージェントでは他にも以下のサポートを受けられます。

無料で利用できるので、複数の転職エージェントに登録して求人を見せてもらうと良いでしょう。

と気になる方もいると思います。

以下の記事では、年代や地域別におすすめの転職エージェントをまとめているので、転職エージェント選びの参考にしてみてください。

関連記事：転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気エージェントの選び方を年代・職種別に一覧で解説

再就職後すぐに退職する場合の失業保険に関するよくある質問

最後に、再就職後すぐに退職する場合の失業保険に関するよくある質問に回答します。

それではひとつずつ見ていきましょう。

失業保険以外に退職後に受給できる手当はある？

失業保険以外にも、以下のように退職後に受給できる手当はあります。

退職後に受給できる手当	主な受給条件
傷病手当	失業保険の受給資格がある 病気やケガで15日以上働けない状態にある ハローワークで求職の申し込みをした後に病気やケガをした
求職者支援制度	ハローワークに求職の申し込みをしている 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない 労働の意思と能力がある 職業訓練などの支援をおこなう必要があるとハローワークが認めたなど
広域求職活動費	雇用保険の受給資格者である 雇用保険の待期期間が経過した後に、広域求職活動を開始したなど

以下の記事では各手当の給付額や申請方法を詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

再就職手当を受け取ってすぐ退職しても大丈夫？

再就職手当を受け取ってすぐ退職しても、不正受給でない限り返金する必要はありません。

退職理由が自己都合・会社都合のどちらであっても同じことがいえます。

失業保険の給付日数が残っているのに退職したら損になる？

なかには、失業保険を満額受け取った後に再就職しようと考えている方もいるでしょう。

しかし、失業保険の給付日数が残っているからといって損とは一概にいえません。

早期に再就職すれば、会社での給料と再就職手当の両方をもらえるため、失業保険を満額受け取るよりも得になるケースもあり得ます。

また、失業保険を満額もらいたいからといって転職活動を先延ばしすると、再就職がスムーズにいかない可能性も考えられます。

そのため、失業保険を満額受け取るか、早めに転職するかは慎重に判断しましょう。

まとめ

失業保険を受給して再就職した後すぐに退職した場合でも、失業保険を再び受け取れる可能性があります。

条件を満たしている方は、ハローワークに離職票もしくは退職証明書を持参して求職の申し込みをおこないましょう。

もし「自分は再受給の対象なのかわからない...」「申請手続きに不安がある...」という方は、失業保険サポートを活用してみてください。

経験豊富なコンシェルジュからサポートを受けられるので、安心して手続きを進められるでしょう。まずは無料のWeb説明会に参加して、サービスの内容を確かめてから利用するか判断してみてはいかがでしょうか。