
法律相談
弁護士の無料相談は本当にお得?メリットとデメリットを徹底解説
2023.12.04
横浜市で民事のトラブルや犯罪などに巻き込まれたときは、弁護士の無料相談を活用してください。
神奈川県弁護士会や横浜市役所では弁護士の無料相談をおこなっており、複雑な法律問題でも解決できる可能性があります。
しかし、弁護士の無料相談を利用するときは、以下のような疑問なども生じてくるでしょう。
トラブルの解決を先送りにすると、当事者同士の関係がさらに悪化する、または時効によって特定の権利を失うケースがあるため、早めに無料相談を活用してみましょう。
本記事では、横浜市の弁護士に無料相談できる窓口や、無料相談を上手に活用するコツを解説していきますのでぜひ参考にしてください。
横浜市の弁護士に無料相談したい方は、神奈川県弁護士会や法テラス神奈川などの無料相談を利用してみましょう。
相談できる内容や利用日、利用時間帯は以下のようになっています。
神奈川県弁護士会は県内に12ヵ所の法律相談センターを設置しており、横浜市在住の方は横浜駅の東口と西口、関内の3ヵ所で以下の無料相談を利用できます。
相談可能な曜日と時間帯はそれぞれ異なるため、神奈川県弁護士会のホームページで確認してください。
一部の無料相談は予約制ですが、「法律相談インターネット予約」を利用すると、夜間でもパソコンやスマートフォンから相談日を予約できます。
なお、消費者被害や交通事故などの無料相談には専用窓口が設置されています。詳細については、以下のリンクより確認してください。
横浜市で悪徳商法などの被害に遭ってしまった方は、関内の法律相談センターで弁護士に無料で相談することができます。
相談日や相談時間については、以下を参考にしてください。
電話番号 | 045-211-7700 |
---|---|
予約受付時間(電話予約の場合) | 月~金曜日 9時30分~17時00分 |
相談日時 | 水曜・木曜日 9時15分~11時45分 火曜・金曜日 13時15分~16時15分 |
1回あたりの相談時間 | 45分以内(3回まで) |
料金 | 無料 |
消費者問題に詳しい弁護士が対応してくれるため、投資詐欺やマルチ商法などの被害に遭ったときは相談してみましょう。
【参考】消費者被害相談|神奈川県弁護士会
横浜市で交通事故の被害者となった場合、関内や横浜駅西口をはじめ、全9ヵ所の法律相談センターで弁護士の無料相談を利用でき、弁護士登録1年以上の弁護士が交通事故における民事上のトラブルに関してアドバイスをしてくれます。
また、関内法律相談センターで実施されている交通事故による高次脳機能障害相談では、交通事故による損害賠償請求事件の経験実績があり、かつ高次脳機能障害の法律問題に関する研修を受講した弁護士が対応してくれます。
ここでは、関内法律相談センターおよび横浜駅西口法律相談センターを紹介します。
【関内法律相談センター】
電話番号 | 045-211-7700 |
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予約受付時間(電話予約の場合) | 月~金曜日 9時30分~17時00分 |
実施日時 | ●交通事故相談 月曜~金曜 9時15分~11時45分、13時15分~15時45分
●交通事故による高次脳機能障害相談 毎月第2・4水曜 13時15分~15時45分 |
1回あたりの相談時間 | ●交通事故相談 30分以内
●交通事故による高次脳機能障害相談 50分以内 |
料金 | 無料 |
【横浜駅西口法律相談センター】
電話番号 | 045-620-8300 |
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予約受付時間(電話予約の場合) | 月・火・木・金曜日 9時30分~17時00分 水曜日 9時30分~20時45分 土日 9時30分~15時30分 |
実施日時 | 水曜日 17時30分~20時00分(要予約) |
1回あたりの相談時間 | 30分以内 |
料金 | 無料 |
なお、交通事故の無料相談を利用するときは、交通事故証明書や診断書などの資料を準備しておきましょう。
そのほか、交通事故相談を取り扱っている相談場所一覧については、以下のリンクより確認してください。
【参考】交通事故相談|神奈川県弁護士会
横浜市で子どもの非行や体罰、いじめなどの問題に悩んでいる方は、以下のように電話や直接面談で弁護士に無料相談することができます。
【子どもお悩みダイヤル】
電話番号 | 045-211-7703 |
---|---|
予約受付時間(電話予約の場合) | 月~金曜日 9時30分~12時00分、13時00分~16時30分 |
1回あたりの相談時間 | 20分以内 |
料金 | 初回のみ無料 (続けての有料相談も可能) |
【子どもの人権相談(面談/関内法律相談センター)】
電話番号 | 045-211-7700 |
---|---|
予約受付時間(電話予約の場合) | 月~金曜日 9時30分~17時00分 |
実施日時 | 木曜日 13時15分~16時15分 (面談予約が入っていない場合は、電話相談も可能) |
1回あたりの相談時間 | 45分以内 |
料金 | 無料 |
子どもお悩みダイヤルは、相談の申込受付をしたら、翌日までに弁護士から相談者宛てに電話がかかってきます。
電話相談を希望する際は、連絡を取りやすい電話番号を伝えておきましょう。
また、はじめから面談での相談をしたい場合には、関内法律相談センターで実施されている「子どもの人権相談」の利用をおすすめします。
法テラス神奈川の法律相談は基本的に有料ですが、以下の要件を満たしている方であれば30分×3回の無料相談を利用できます。
ここでは、3人家族の場合を例に紹介します。
月収要件 | 27万2,000円以下 (横浜市や川崎市など、生活保護一級地の場合は29万9,200円以下) |
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資産要件 | 270万円以下 |
その他の要件 | ・和解や調停による解決見込みがある ・報復などが目的ではないこと など |
ただし、法テラスでは相談者が弁護士を選べないため、解決したい問題に注力していない弁護士が担当する可能性もあります。
このほか、無料相談の概要や費用の立て替えに関する詳細については、公式サイトを確認してください。
横浜市役所では、以下のように弁護士による無料相談「市民相談室」を定期開催しています。
【法律相談】
実施日時 | 月~金曜日 9時00分~12時00分 13時00分~16時00分 |
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相談時間 | 25分以内 |
相談方法 | 月~木曜日 午前:電話のみ 午後:対面のみ 金曜日 午前・午後ともに対面のみ |
電話番号 | 045-671-2306 |
その他 | ※「案件」ではなく「回数」で夜間と合わせて年度内1人あたり2回まで相談可能 ※電話・対面問わず1回とカウントする |
【夜間法律相談】
実施日時 | 毎月第2・4水曜日 18時00分~20時30分 |
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相談時間 | 25分以内 |
相談方法 | 電話のみ |
電話番号 | 045-671-2306 |
その他 | ※「案件」ではなく「回数」で夜間と合わせて年度内1人あたり2回まで相談可能 ※電話・対面問わず1回とカウントする |
いずれも予約制になっており、相談者側から弁護士は指定できません。
なお、予約はすぐに埋まってしまうため、横浜市のホームページで空き状況を確認しておきましょう。
【参考】市民相談室(市庁舎3階)|横浜市
「遺言書の作成方法を知りたい」「交通事故の被害に遭ったが、加害者との話し合いの進め方がわからない」など、ご自身が悩んでいる分野に精通した弁護士に相談することで、問題解決も早くなるでしょう。
横浜市の弁護士を探す際、たとえば以下のように「ベンナビ」を活用して弁護士を探すことができます。
横浜市で以下のような労働問題に困っている方は、ベンナビ労働問題で弁護士を探し、早めに無料相談しておきましょう。
ベンナビ労働問題では、次のような内容について相談することができます。
中でも、セクハラやパワハラはエスカレートしやすいため、早期解決を目指す必要があります。
ベンナビ労働問題では、地域別の弁護士検索ができるため、会社や自宅の近くなど、相談しやすい弁護士を見つけることができるでしょう。
遺産相続では、以下のような困りごとが発生しやすいため、ベンナビ相続で横浜市の弁護士を探し、無料相談を活用することをおすすめします。
ベンナビ相続では、次のような内容について相談することができます。
特に相続放棄や相続税申告、遺留分の侵害額請求には期限があるため、できる限り早めに弁護士へ相談しましょう。
横浜市で以下のような離婚問題に困っている方は、ベンナビ離婚で身近な弁護士を探してみましょう。
ベンナビ離婚では、次のような内容について相談することができます。
当事者同士で話し合うと養育費や慰謝料の決め方がわからず、離婚協議がまとまらない可能性が高いでしょう。
離婚問題が長期化すると大きなストレスになってしまうため、できるだけ早めに弁護士の無料相談を活用することをおすすめします。
横浜市で債務整理を急ぐ方は、ベンナビ債務整理で借金問題に詳しい弁護士を探してみましょう。
以下の方法で債務整理すると、借金の返済負担が軽くなる、または借金が全額免除される可能性があります。
弁護士の無料相談を活用すると、どの方法で債務整理するとよいかを判断してもらえます。
また、弁護士に債務整理を依頼すれば、債権者とのやりとりは弁護士を介することになるため、督促のストレスから解放されるでしょう。
横浜市で債権回収に困っている方は、ベンナビ債権回収で弁護士を探し、早めに無料相談することをおすすめします。
たとえば、以下のような債権は5年や10年、または20年で時効が完成するため、回収を急がなければなりません。
弁護士に相談すると時効の中断などをアドバイスしてくれるほか、弁護士に依頼することで、訴訟や強制執行にも対応してもらうことができます。
横浜市で交通事故の被害者となり、賠償金に納得できない方は、ベンナビ交通事故で弁護士を探してみましょう。
以下の損害賠償を保険会社の基準で算定すると、必要額を大幅に下回るケースが多いため、注意が必要です。
弁護士に依頼すると慰謝料増額の可能性が高く、後遺障害等級の認定もサポートしてもらえるため、適切な損害賠償の獲得が期待できます。
横浜市で刑事事件の加害者になったときは、ベンナビ刑事事件で弁護士を探し、速やかに相談することをおすすめします。
一例として、以下の弁護活動を弁護士へ依頼しておけば、逮捕されても早期釈放や不起訴獲得を期待できるでしょう。
なお、逮捕後は1回のみ無料で接見できる当番弁護士、または勾留後に国選弁護士を呼ぶことができます。
しかし、なかには刑事事件が専門ではない弁護士が選任されるケースがあるため注意が必要です。
ネットトラブルは加害者の特定が難しいため、以下の被害に遭ったときはベンナビITでネットトラブルに注力している弁護士を探してみましょう。
よくあるネットトラブルの例として、次のようなものがあります。
弁護士にネットトラブルの解決を依頼すると、SNSや匿名掲示板の投稿削除、加害者の特定や損害賠償請求に対応してくれます。
また、ご自身が特定の人物に対する誹謗中傷の書き込みをしたことで発信者情報開示請求を受けてしまったようなケースでも、弁護士によるサポートを依頼することができます。
横浜市の弁護士に無料相談する場合、以下の点を踏まえながら準備すると、効率的かつ短時間で要点を伝えやすくなります。
横浜市の弁護士に無料相談するときは、以下のような証拠や資料を事前に集め、提出してください。
証拠や資料があると弁護士が解決方針を立てやすく、裁判を起こす必要があるかどうかも判断してもらえます。
当事者が複数いる法律問題の場合、相関図があると短時間で弁護士に要点を伝えられます。
遺産相続の無料相談であれば、被相続人と相続人の相関図を作成し、誰と誰が争っているかをわかるようにしておきましょう。
なお、相関図は手書きでも問題ありません。
横浜市に限らず、法律事務所は裁判所の近くや官公庁街に多いため、遠方に住んでいる方や休日・夜間しか相談できない方は、メール相談やLINE相談を活用しましょう。
その際、資料を添付しておけば、弁護士と直接面談したときのやりとりをスムーズに進められるでしょう。
横浜市の弁護士に法律問題を解決してもらう場合、着手金や報酬金などの費用がかかります。
ただし、弁護士費用には統一基準がなく、各法律事務所によって金額が変動するため、相談時に大まかな費用を必ず聞いておきましょう。
横浜市で法律問題を依頼する弁護士を探す際は、以下の弁護士の選び方を参考にしてください。
特に経歴や専門分野を確認しておくことで、弁護選びに失敗しづらいと考えられます。
各弁護士には弁護士会の登録番号があるため、法律事務所のホームページや名刺を確認してみましょう。
たとえば、2万番台は経験年数20年や30年のベテラン弁護士ですが、6万番台の弁護士は経験年数が1~3年程度です。
必ずしも、実務経験が長ければ能力が高い弁護士であるとはいい切れませんが、実務経験から得たノウハウが豊富にあると考えらえます。
そのため、経歴の長い弁護士を選ぶことで、ご自身の悩みに最も適した解決方法を提案してくれるでしょう。
横浜市で弁護士を選ぶときは、法律事務所のホームページで専門分野を確認してください。
「○○の解決は任せてください」などのアピールがあれば、その分野に注力している弁護士であると考えられます。
あわせて、具体的な解決事例なども確認しておくとよいでしょう。
専門書を監修している弁護士には高度な専門知識があり、相手側が弁護士を立てた場合でも負けない交渉を展開してくれる可能性が高いと考えられます。
法律関係の専門書は交通事故や遺産相続、労働問題などのジャンルに分かれており、大型書店や通販サイトでも扱っているため、著者名を確認してみましょう。
オンライン面談やLINE相談などに対応している弁護士であれば、法律事務所に出向かなくても無料相談ができます。
出張相談に対応している弁護士もいるため、病気や交通事故のけがで入院している方でも法律問題を解決することができるでしょう。
横浜市で弁護士を選ぶときは、依頼者の意向を尊重してくれるかどうかをチェックしましょう。
勝手に解決方針を決めてしまう弁護士に依頼すると、依頼者が望んだ結果にならず、割高な弁護士費用を支払うことになるため注意しましょう。
横浜市は法律問題の無料相談窓口が数多く設置されているため、夫婦間のトラブルやお金の貸し借りなどで困ったときは、まずは相談だけでもしてみましょう。
弁護士から適切なアドバイスを受けておくと、トラブルの内容によっては自己解決できる可能性もあります。
複雑なトラブルをじっくり相談したいときや、休日・夜間でも無料相談したいときは、ベンナビシリーズで弁護士を探してみましょう。