フリーランスが抱える不安10選|体験談や解決方法を解説

高橋宇内
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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会社に縛られず自由に働ける

高収入を得られる

といったイメージがあるフリーランスですが、会社員とは違う不安・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、対策を十分にすれば不安を解消できる可能性が高まります。

そこで本記事では、フリーランスの不安とその対策について解説します。

フリーランスとしての不安を払拭しながら働きたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
目次

フリーランスが抱える不安10選

フリーランスが抱える不安としては、主に以下の項目があげられます。

フリーランスは自由度が高い一方で、安定した会社のバックアップがないため、すべての業務や結果が自己責任となります。

よって、さまざまな不安を抱えやすくなるでしょう。ここでは、フリーランスが感じる主な不安の原因について、詳しく解説していきます。

仕事がない

フリーランスは常に仕事が安定しているわけではありません。

業界や依頼内容によっては、仕事が一時的に途絶える場合があります。

とくに、長期間大きな案件がない場合や、クライアントとの契約が急に解除される場合、収入が途絶えるリスクも考慮する必要があります。

また、フリーランスの市場は競争が激しく、自分のスキル・経験がほかのフリーランスと比べて劣っていると、案件を取るのが難しくなるでしょう。

フリーランスは同じ仕事を目指すライバルが多いため、獲得できる仕事の量・質にも影響が出る可能性があります。

ケガ・病気で働けない

フリーランスは正社員と異なり、有給休暇・労災保険といった安全ネットがないため、万が一のケガ・病気で働けなくなると、即座に収入が途絶えてしまうリスクがあります。

また、フリーランスは基本的にひとりで仕事をこなすため、その仕事の全てが自分自身にかかってきます。

そのため、体調を崩しても仕事を休むのが難しく、仕事を継続するプレッシャーや不安を感じてしまうでしょう。

スキル・経験が足りない

フリーランスとして独立するときに、持っているスキル・経験が本当に十分なのか、不安を感じる場合もあるでしょう。

具体的にどの程度のスキル・経験が求められるのか、どんな資格を持っていれば仕事を獲得できるのか明確な基準がないため、自分の位置づけが不明確なまま活動を始めることになります。

資格を取得したとしても、それが実際の仕事獲得にどれだけ役立つのかはわかりません。

収入が安定しない

フリーランスとしての収入は、会社員と比較して大きな収益を得る可能性がある一方で、収入が全くない月もあるという不安定さがあります。

フリーランスとしての活動を始めてまもない時期や、仕事の獲得が安定していない時期には、より顕著に感じられるでしょう。

月々の収入が不安定であるため、固定費を支払うのが困難になる可能性もあります。

長期的な計画が立てられない

フリーランスとしての収入が不安定であると、貯金を十分に積み立てられず、将来的な資産形成がしにくくなります。

よって、中長期的な生活計画・投資計画をしっかりと立てるのが難しくなるでしょう。

社会的信用を得られない

フリーランスとしての収入が不安定であると、会社員と比べて社会的な信用が低くなる傾向があります。

安定した収入がない場合、クレジットカードの審査・賃貸物件の契約・ローンの組み入れなど、さまざまな金融取引において不利な判断を受ける可能性が高まるでしょう。

このような社会的信用の低さは、日常生活の中でのさまざまな制約・不便さを生みます。よって、不安に感じるフリーランスが多くなります。

確定申告や節税の知識がない

確定申告は、所得に応じて年に一度、国や自治体へ自分の所得・支出を正確に報告する手続きです。

フリーランスとして活動している場合、所得・税金の計算は自分でおこなう必要があります。

しかし、細かい帳簿をつけたり、無駄な税金を払っていないか調べたりするのに、時間がかかり苦戦するフリーランスも少なくありません。

フリーランスとして働くときには、税務に関する知識をしっかりと身につけ、効果的な税金対策をしましょう。

営業・条件交渉ができない

フリーランスとして活動する際、収入の増加や新しい仕事の獲得には、積極的な営業活動・条件交渉が不可欠です。

会社員とは異なり、フリーランスには昇給制度が存在しないため、自ら収入を向上させるための努力が必要となります。

しかし、営業・条件交渉が苦手な場合、クライアントとの間で円満な契約を結ぶのが難しくなるでしょう。

収入の安定や仕事の継続に直結するため、フリーランスとして成功するには、コミュニケーション能力・交渉術を磨くことが非常に大切です。

最新の技術についていけない

最新の技術についていけなくなる不安も、フリーランスが抱えやすい悩みのひとつです。

会社員として働く場合、研修などを通じて上司・同僚から直接スキルを学ぶ機会が比較的容易に得られます。

フリーランスの場合、自分で情報収集して、学び続けなくてはなりません。案件を獲得しながら最新の技術を学ぶ多忙さには、不安を感じるでしょう。

相談できる相手がいない

​​フリーランスとしての活動中、わからないことや困ったことが発生したとき、専門的な相談窓口・経験豊富な同僚が身近にいない場合も少なくありません。

問題解決・悩みの解消については、自分ひとりで対処しなければならず、その過程で孤独感を感じてしまうでしょう。

とくに、複雑な業務や専門的な問題に直面すると、適切なアドバイス・サポートを求められず、不安になってしまいます。

フリーランスの将来性

ランサーズの「新・フリーランス実態調査」によると、フリーランス人口はすべての労働人口の22.8%を占める1,577万人いるという結果になりました。

フリーランス人口は、今後ますます増えると見込まれています。

なぜなら、現代の労働環境では、働き方の多様化・ライフスタイルの変化が進み、自己実現や自由な働き方を求める人が増えているからです。

また、デジタルテクノロジーの進化により、リモートワークやオンラインプラットフォームを活用した仕事の形態が普及しています。

よって、地理的な制約を超えて仕事を受注し、自分のスキル・専門知識を活かした活動が可能になりました。

これらの要因から、将来的にはフリーランスの需要が増加し、多様な業種・職種でフリーランスとして活躍する人が増えると予測されています。

参考:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版

フリーランスで活躍している人の体験談

ここでは、実際にフリーランスとして活躍している人の体験談を紹介します。

ワークライフバランスを確保できた

フリーランスとして活動するようになって最も感じるメリットは、ワークライフバランスを確保できる点です。

会社員時代は、仕事のストレスや長時間労働で日常生活・趣味に時間を割けなかったのですが、フリーランスになってからは自分の時間を自由に使えるようになりました。

高橋 宇内氏

とくに家族との時間・趣味・リラックスする時間を確保できるようになり、心身の健康も向上しています。

フリーランスとしての活動は、柔軟な働き方が可能であり、自分のライフスタイルに合わせて仕事を進められるのが魅力です。

よって、仕事の効率も上がり、プライベートの充実感も得られるようになりました。

会社員時代よりも収入が上がった

フリーランスとして独立してから驚いた経験は、収入面での向上です。

会社員時代は定期的な給与がありましたが、フリーランスとしての活動を開始してからは、自らの努力次第で収入を大きく伸ばせました。

最初は不安もありましたが、プロジェクト・クライアントとの交渉・スキルアップに努めたら、収入を安定させられました。

とくに、高単価の案件の獲得は、会社員時代の収入を大きく上回るきっかけになっています。

フリーランスの不安を解決する方法5つ

フリーランスの不安を解決する方法は、以下のとおりです。

フリーランスが抱える不安は、具体的な解決方法が確立されています。自分で対策すれば、不安を解消できるでしょう。

ここでは、フリーランスの不安を解決する方法を解説します。

SNSなどを通じて仲間を作る

フリーランスとしての活動を続ける中での孤立感や、トレンドについていく不安を解消するための効果的な方法として、交流会・SNSを活用してフリーランス仲間を作ることがあげられます。

交流会に参加すると、業界の最新の動向・要求されるスキルに関する情報を手に入れられるはずです。

さらに、フリーランスとしての悩みを共有して、仕事やスキルアップに対するモチベーションを維持・向上させられます。仲間からの紹介・協力によって、さらなるチャンスを掴むこともできるでしょう。

取引先・案件を複数受注する

フリーランスとしての不安定な収入や仕事の途絶えるリスクを軽減するために、常に複数の案件を受注することが重要です。

ひとつの案件からの報酬だけでなく、複数の収入源を確保して収入の分散を図ると良いでしょう。

たとえば、ひとつの案件で20万円の報酬を得ていても、その案件が終了したら収入が0になるリスクがあります。

しかし、5万円の報酬を4つの案件から受け取っていれば、ひとつの案件が終了しても15万円の収入が維持できるのです。

スキルアップして単価を上げる

フリーランスとしての不安を解消するなら、持っているスキルを磨き上げ、自分の価値を高めることが鍵です。

経験を通して得られる知識・技術は、自信を育む基盤になります。

実践的な経験・成果は、ポートフォリオを豊かにし、高単価の案件を獲得するときの強力な武器です。たとえば、「〇〇プロジェクトに関与し、成功を収めた」といった実績・経験は、自分の価値を明確に示せます。

クライアントにスキル・経験を高く評価してもらえれば、より高い単価での契約が期待できるでしょう。

確定申告の会計ソフトを利用する

フリーランスとしての業務において、年に一度の確定申告は多くの人にとって大きな悩みの種となっています。

そこで、会計ソフトを利用すると、複雑で時間を要する業務を効率良く正確に処理できます。

従来手書きやExcelで行っていた帳簿の管理・確定申告の書類作成が大幅に簡略化されるため、時間と労力を大幅に節約できるでしょう。

さらに、会計ソフトを活用することで、細かい税制の知識・計算ミスなどのリスクを減少させ、誤った申告や納税過不足によるトラブルを未然に防げます。

フリーランス向けのエージェントを利用する

フリーランスとしての活動をよりスムーズかつ効果的に進めるには、専門のエージェントの活用が非常に有益です。

とくに、営業活動・条件交渉に自信が持てない、または単価を上げることに不安を感じている方にとって、フリーランス専門のエージェントは強力な味方になるでしょう。

専門のエージェントを通じて多様なクライアントとのマッチングが期待できるため、自分のスキル・経験を最大限に活かした仕事を継続的に受注できるでしょう。

どのようなエージェントを利用すればいいか詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:フリーランスにおすすめエージェント16選|口コミ・評判を比較

フリーランスの不安に関する質問

フリーランスの不安に関する質問をまとめました。

フリーランスの平均年収は?

「フリーランス白書2020」によると、会社員と同程度の月140時間以上のフルタイムフリーランスでは、年収400万円~600万円未満が22.7%という結果が出ています。

参考:フリーランス白書2020

業種や職種によっては、年収800万円以上の高収入を目指せるでしょう。

フリーランスとして働く人はどのくらい?

ランサーズの「新・フリーランス実態調査」によると、フリーランス人口はすべての労働人口の22.8%を占める1,577万人です。

参考:新・フリーランス実態調査 2021-2022年版

フリーランスで働くメリットは?

フリーランスで働く主なメリットとしては、以下のような点があげられます。

  • 自分の裁量で働ける
  • 自分次第で大幅な収入アップが見込める
  • ストレスから解放される場合がある

自主的に働きたい人やストレスで悩んでいる人にとってフリーランスは魅力的な働き方であるといえます。

フリーランスの不安は周囲の人や専門家に相談しよう

フリーランスとしての生活には多くのメリットがありますが、それと同時にさまざまな不安も抱えるでしょう。

たとえば、収入の不安定性・仕事の獲得の難しさなど、独立して働くうえでの課題は尽きません。

しかし、このような不安をひとりで抱え込まず、周囲の人々・フリーランス仲間・専門家に相談すれば、具体的な解決策やアドバイスを得られます。

自分の不安・悩みを他者と共有すると、新たな視点・アイデアを得られ、より効果的な対策を見つけられるはずです。

不安を持ちつつも、その中でのメリット・チャンスを探求し、最適な方法での解決を目指してみましょう。

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