初めて転職をする方のなかには「何社ぐらい応募すべき？」「どれくらいで内定が出る？」など疑問や不安を抱えている人は多いでしょう。

この記事では、転職成功者の平均応募社数や通過率・内定率、どれくらい転職期間を見込めば良いかなどを徹底解説します。

これから転職をする人には必見の内容です。

転職者の平均応募社数は「8.6社」

大手転職サービスであるマイナビの「転職動向調査2023年版（2022年実績）」によると、転職者の平均応募社数は約8.6社でした。

閲覧した求人の数は33.8社だったので、約25％、つまり4社の求人を見たら1社応募するくらいの割合であることがわかります。

ここから、転職活動に関する詳しい内訳を見ていきましょう。

書類選考の通過率

同じくマイナビによると、約8.6社の応募のうち、面接に進んだのは約3.5社でした。このデータを踏まえると、書類選考を通過する確率は約40%であると考えられます。

ただし、この数値は履歴書や職務経歴書の質、応募する企業の人気度、そして求められているスキルや経験とのマッチ度に大きく依存するため、あくまでも参考程度に捉えておくと良いでしょう。

内定を得るために必要な社数

「転職動向調査2023年版（2022年実績）」によると、内定獲得数は1.5社でした。

つまり、8社程度応募して1社の内定が出るという割合です。

もちろんこの数値には個人差があるため、内定を得るためには、8社から10社程度に応募するのがいいでしょう。

逆に応募社数が多すぎると、面接日程の調整やそれぞれの企業研究に割く時間が足りなくなるなど管理が難しくなるため、注意が必要です。

転職活動を始めてから内定を得るまでの期間

「転職動向調査2023年版（2022年実績）」によると、転職活動を開始してから内定を得るまでの期間は「2週間から1ヶ月未満」が26.9％を占め、最多となりました。

続いて、「1ヶ月～2ヶ月未満」が22.3％、「1週間～2週間未満」が18.5％と続きます。

この期間は、業界や職種、市場の状況、個人のスキルや経験によって異なりますが、現職の退職時期なども考慮しながら計画的に転職活動を進めることが大切です。

複数の企業に応募するメリットとは？

転職活動において複数の企業に応募することは多くのメリットがあります。

1つずつ見ていきましょう。

各社を比較しながら最適な企業選びができる

複数の企業に応募する最大のメリットは、さまざまな企業を比較する機会が得られることです。

たとえば職務内容、給与水準などの求人票からわかることだけでなく、企業文化や人間関係、働いている人の様子など、実際に応募して直接企業の担当者と対面するからこそわかる情報もあります。

様々な情報から自分に合った企業を選ぶことができるため、ミスマッチのない転職ができます。

気持ちを切り替えやすい

複数の企業に応募することで、一つの選考が上手く行かなかった場合でも、他の選考を控えているため、気持ちの切り替えがしやすいメリットがあります。

これは精神的なプレッシャーやストレスを軽減させるのに役立ちます。

選考に慣れてより自分らしさをアピールできる

複数の選考プロセスを経験することで、面接や選考の流れに慣れ、自己表現のスキルが上がります。

また選考を通じて自分では気づいていなかった魅力に気づくきっかけになることもあります。

結果として、自分自身をより効果的にアピールし、自信を持って選考に臨むことが可能になります。

複数の企業に応募する際の注意点

転職活動をする際は複数の企業に応募することが大切ですが、多ければいいというものではありません。

ここでは、複数の企業に応募する際の注意点を見ていきましょう。

企業ごとに優先順位をつける

複数の企業に応募する際は、各企業に優先順位をつけましょう。

志望度の高い企業で確実に自分をアピールできるように、練習の意味を込めて別の企業の面接を先に終えておくのも効果的です。

もちろん、選考を受けるなかで志望度が変わることもあるため、志望度が低い企業も全力でのぞむようにしましょう。

詰め込みすぎてスケジュールに支障が出ないようにする

応募する企業が多すぎると、面接や選考プロセスのスケジュールが重なったり、企業分析が追いつかなかったりと管理が困難になることがあります。

何度も面接日時を再調整してしまうと、「志望度が低い」とみなされてしまう可能性があります。

転職活動には労力がかかるため、「早く終わらせたい」と思ってしまいがちですが、ある程度余裕を持ったスケジュール管理を心がけましょう。

むやみに応募社数を増やすことにこだわらない

複数の企業に応募することは多くのメリットにつながりますが、数にこだわりすぎるのは本末転倒です。

最終的に入社できるのは1社のみなので、「自分に適した企業に出会うため」という点に焦点を当て、適切な数に応募することが重要です。

重複応募に気をつける

企業が複数の転職サービスを利用して採用活動をおこなっていることは珍しくありません。

そのため、求人に応募するときは内容をよく読み、同じ企業の同じポジションに重複して応募しないように注意しましょう。

重複応募は企業側に混乱を招く場合があり、印象を悪くするだけでなく、悪質な場合は転職サービスを利用できなくなることもあります。

転職成功には市場価値の把握がカギ

転職活動を開始する前に、まずは自分の市場価値を正しく理解するところから始めましょう。

これまでのスキルや経験が転職市場でどう評価されるかを知ることで、自分に合った企業選びができます。

今よりもハイクラスを目指すならビズリーチがおすすめ

自分の市場価値を知るために転職サービスを活用することも有効です。

これらのサービスは、業界の動向や求人の傾向、給与水準などの情報に精通しており、キャリア形成をサポートしてくれます。

特にビズリーチは優秀なキャリアアドバイザーやヘッドハンターにキャリア相談ができ、ハイクラス転職を目指す方に選ばれています。

転職する・しないに関わらず、自分のキャリア目標を設定するうえでも非常に役立つサービスの一つです。

転職活動の応募に関してよくある質問

転職活動に関する情報はあまり公になることがないため、いざ自分が始めるとなると疑問や不安を感じる人は多いでしょう。

ここでは、転職者がよく抱える質問にお答えします。

転職活動では同時に何社まで応募できますか？

転職活動において、同時に応募できる企業数に明確な制限はありません。

しかし、あまり多くの企業に応募してしまうと、面接日程の調整や企業研究が難しくなってしまうため5社から10社程度に抑えておくのがおすすめです。

1社ずつ応募して転職活動をすることはリスキーでしょうか？

一度に1社ずつに応募する方法は、1社に集中して選考を進められるメリットがある一方でリスクが伴います。

また、複数の企業の選考を受けることによるメリットも大きいため、選考に慣れるためにも複数の企業に同時に応募することをおすすめします。

忙しくて複数の企業に応募する時間がありません

現職中の方など、転職活動に割ける時間が限られている方は、自分の条件や目標に合致する企業に絞って応募することが重要です。

そのためには徹底的に自己分析をおこない、自身の志向性や価値観、市場価値などを正しく把握することが大切です。

転職エージェントではプロの目線でキャリア相談ができるだけでなく、選考書類の添削や面接日程の調整など、転職活動を効率的に進めるためのサポートが充実していますので、ぜひ活用してください。

最後に｜複数の企業を受けて戦略的に転職成功を目指そう！

転職成功のためには戦略的なアプローチが必要です。特に応募社数は自分に合った企業を選ぶ際の選択肢となるため、ぜひ複数の企業に応募しましょう。

転職活動に割く時間が限られている方は、転職支援サービスの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、キャリア相談や求人紹介を受けられるだけでなく、選考対策や面接日程の調整など転職活動に関するあらゆるサポートが受けられます。第三者の目線でアドバイスがもらえるため、有意義な転職活動につながる点も魅力の一つです。

便利なツールやサービスを活用しつつ、転職成功を目指しましょう。