副業でWEBライターを始める場合、どのように案件を探してよいのかや未経験からの始め方や分からないという方もいるでしょう。
そこでこの記事では、WEBライターの副業の始め方や仕事の進め方、副業でWEBライターをするメリット・デメリットなどを解説します。
記事内では案件を探しやすいおすすめのサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
副業でWEBライターを始めた場合の仕事内容
まずはWEBライターがどのような仕事をするのかを解説します。具体的な業務内容としては、以下の3点が挙げられます。
- 文章作成
- 校正
- 記事構成の作成
一つずつ詳しく見ていきましょう。
文章作成
WEBライターの基本的な仕事は、クライアントの依頼や指定されたテーマに沿って記事を作成することです。
扱うトピックはさまざまですが、副業向きのライティング案件としては以下のようなものが挙げられます。
案件例 | 詳細・特徴 |
---|---|
WEBメディアに掲載する記事作成 | ・コラム記事や解説記事など、WEBメディアのコンセプトに添って記事を執筆する ・SEOの知識があると重宝されやすい |
商品紹介の記事作成 | ・特定の商品を紹介し、購買を促すような記事を作成する ・主なクライアントはメーカーなど販売機能を持った企業 |
レビュー・口コミの作成 | ・執筆者が実際に商品やサービスを利用し、レビューを紹介する ・写真・動画撮影など執筆以外の業務が発生することもある |
訪問者ページの作成 | ・WEBサイトの訪問者が最初に閲覧する頁を作成する ・デザインの知識が必要 |
インタビュー記事作成 | ・特定の人物にインタビューし、記事に落とし込む ・取材をする必要があるため、コミュニケーション能力が求められる |
長い文章を書くことに慣れていない場合は、500文字以下で単発募集している「レビュー・口コミ作成」の案件に応募するのも良いでしょう。
校正
校正作業とは、納品された記事をチェックして文法や綴りの間違いを修正し、読みやすい記事にすることを指します。
誤字脱字だけではなく、クライアントの要求に沿った内容かどうかをチェックし、必要に応じて修正を加えることもあるため、正しくニーズを読み取るヒアリング能力も求められる作業といえるでしょう。
記事構成の作成
高品質な記事を作成するためには、構成の段階で戦略を練る必要があります。記事の目的やターゲット読者を理解し、情報を適切に整理して、読者が興味を持ちやすい形で構成を作成する作業が該当します。
構成を練る過程で、キーワードの選定や見出しの作成なども同時におこないます。
副業でWEBライターを始める流れとは?
この章では、副業でWEBライターを始める流れを3つのステップに分解して解説します。
- PCやネット環境を整備する
- 案件を見つけられるサービスに登録する
- 案件を受注する
未経験からWEBライターを始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
PCやネット環境を整備する
WEBライターとして活動するためには、ある程度のスペックを持ったPCとインターネット環境が必要です。スマホで記事を書くことも不可能ではありませんが、作業効率やスピードを考慮するとPCでの作業がおすすめです。
高スペックである必要はありませんが、PCを選ぶ際は下記のスペックを備えているものを選ぶと作業がしやすくなるでしょう。
CPU | Intel Core i5以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD(256GB以上) |
画面サイズ | 13インチ~15インチ |
他にも自宅にWi-Fiを通しておくなどして、通信が途切れず安定して作業できる空間を確保しておくことも重要です。
案件を見つけられるサービスに登録する
WEBライターとして仕事ができる環境が整ったら、次に案件を獲得するためのサービスに登録しましょう。副業向きの案件を探す方法としては、例えば以下の3点が挙げられます。
- クラウドソーシングサービスで案件を探す
- スキルシェアサービスで依頼を受ける
- 求人サイトで案件を探す
クラウドソーシングサービスで案件を探す
クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼する企業やクライアントと仕事を受注する個人を結びつけるサービスです。
プログラミングやデザイン・データ入力などに加えてWEBライティングの案件も充実しているため、幅広い案件の中から選ぶことが可能です。
またクラウドソーシングサービスの案件は、単発の「タスク」と長期の「プロジェクト」の2種類に分類されます。
タスク | ・単発かつ短期間で完了する案件(口コミ投稿など) ・クライアントと契約は結ばず、簡単な成果物を納品して終了 ・低単価の案件が多い |
プロジェクト | ・長期契約や複数の記事執筆など ・クライアントと契約を結び、連携して進める ・応募の際は提案文(自己PR)を添えることが多い ・案件によってはテストライティングを求められる ・タスクに比べると高単価の案件が多い |
スキルシェアサービスで依頼を受ける
スキルシェアサービスとは、個人のスキルや経験を売買するサービスです。自分が提供できるスキルを出品し、スキルを買いたい人が申し出れば条件交渉をおこない、契約成立となります。
初めに紹介したクラウドソーシングサイトに比べ、受け身で仕事の依頼を待つことができるのが特徴です。
スキルシェア | スキルを出品して依頼を待つ
→受動的な方法 |
クラウドソーシング | 募集されている案件に応募する、またはオファーを受ける
→能動的な方法 |
またスキルシェアサービスは個人間のやり取りが多いため、企業とのやり取りに比べると案件の規模が小さい傾向があります。
求人サイトで案件を探す
WEBライティングの案件はあまり見かけませんが、求人サイトで案件を探すのもひとつの方法です。
求人サイトで掲載されている案件では、おもに時給制と業務委託の2つのパターンがあり、それぞれ契約条件が異なります。
業務委託案件であれば出来高制で時間や場所にとらわれず執筆できるケースも多いため、副業としても比較的始めやすいです。
ただし時給制の場合は最低勤務日数や時間が定められている場合も多いため、応募する前に募集要項をしっかり確認しておきましょう。
案件を受注する
各サービスで案件を受注したあとは、クライアントの要望に沿って記事を作成します。執筆から納品までは以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- クライアントの提示した執筆マニュアルやレギュレーション(書き方のルール)を守る
- 納期に必ず提出できるよう、スケジュールを調整する
- 報告・連絡・相談を欠かさない
- 納品前にしっかり見直す
丁寧で誠実な対応を心がけることで、自ずとクライアントとの信頼関係が築けるはずです。
副業でWEBライターになった場合の仕事の進め方
この章では、副業でWEBライターをおこなう場合の仕事の進め方について解説します。案件を受注したのちは、一般的に以下のような流れで仕事が進みます。
- 競合上位記事を分析する
- 記事の構成を作成する
- 校閲を進める
- 納品する
一つずつ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
競合上位記事を分析する
良質な記事を書くためには、競合となる他の記事を分析することが大切です。任意のキーワードが与えられている場合は、まずGoogleでキーワードを検索し、上位に上がっている記事を確認します。
なお競合の記事を確認する際は、下記のようなポイントをチェックしてみてください。
- 見出しはどのように構成されているか
- どのような人をターゲットとした記事なのか
- 競合記事の優れている点
- 競合記事の不十分な点
目視で確認するほか、競合サイトを分析するツールを利用すれば、アクセス数や詳しい情報を入手することができます。上位表示を目指すために、これらの情報をフルに活用して作成に臨みましょう。
記事の構成を作成する
実際に記事を執筆する前に、記事の構成を作成してクライアントに提出します。ここで意見のすり合わせを行うことで、認識の不一致を防ぐことができます。
構成を作る際は見出し単位でコンテンツの概要を記載していくことが一般的です。大見出しは〈h2〉、中見出しは〈h3〉、小見出しは〈h4〉タグで記載することで、クライアントからも読みやすくなります。
構成を作成する際には、ターゲットを絞り込んでどのような情報を求めているのかを分析しましょう。Googleで検索するほか、SNSなどで生の声をリサーチするのもおすすめです。
記事を執筆する
クライアントに構成を確認してもらい、OKが出たら記事の執筆に入ります。記事を執筆する際のポイントは多岐にわたりますが、主にクライアントの要望に添って想定読者を意識しながら書くことが重要です。
- クライアントが何を求めているのかを分析する
- 想定読者に合わせて文体を変える
- 同じWEBメディアの記事を確認して空気感をつかむ
- 誰が読んでも分かりやすいように書く
先述した通り、クライアントによってはレギュレーションが設けられているところもあります。
校閲を進める
記事の執筆が完了したら、校閲を行います。文法や綴りの間違いをチェックし、記事の一貫性や流れを確認します。この段階で、読者がスムーズに理解できる内容かどうかを再確認し、必要に応じて修正を加えます。
納品する
校閲が終わったら、クライアントに記事を納品します。納品時には、クライアントの指示に従い、指定されたフォーマットや方法で送信します。納品後にクライアントからの修正要望があった場合は、速やかに修正して再提出しましょう。
副業でWEBライターを選ぶメリットとは
この章では、副業でWEBライターを選ぶメリットを3つ紹介します。
- 在宅で仕事を進められる
- 好きなことを仕事にできる
- 収入が増える
WEBライターの仕事が自分に合っているかを確かめるためにも、ぜひチェックしてみてください。
在宅で仕事を進められる
WEBライターの最大のメリットのひとつは、在宅で仕事を進めることができる点です。通勤の必要がなく、在宅で業務ができるため育児や介護とも両立しやすいです。
好きなことを仕事にできる
元から書くことが好きな方の場合、自分の興味や専門分野に合わせた内容を執筆することができます。
またブログなどを解説すれば自分の好きな分野に絞って執筆することも可能なため、調べ物や執筆作業が苦になりにくいのがメリットといえるでしょう。
収入が増える
最初は低めの文字単価からスタートすることがほとんどですが、経験を積んでスキルを磨くことで副業としては十分な収入を得られる可能性が高まるでしょう。
副業でWEBライターを選ぶデメリットとは
誰でも気軽に始められるWEBライターですが、他の副業と比較するとデメリットに感じる点もあります。
この章ではWEBライターを選ぶデメリットを2つ紹介しますので、ぜひメリットと合わせて判断材料のひとつにしてください。
高額収入を得ることは難しい
未経験や初心者でもチャレンジしやすい簡単な案件は、単価が低い傾向にあります。また始めたての頃は相場より単価が低い(文字単価0.1円~0.5円など)ことも多く、月の報酬が1万円を切ってしまうといったケースも珍しくはないでしょう。
競合が多い
WEBライターは誰でも始めやすい反面、競合も多い傾向にあります。さらに好条件の案件は未経験者より経験者の方が優遇されるため、なかなか受注できないといったケースも珍しくはありません。
最初はなかなか案件を受けられず、歯がゆく感じる期間があることを留意しておきましょう。
WEBライターの副業案件を見つけられるサイト
この章では、副業としてWEBライターを始めたい方におすすめのクラウドソーシングサイトを紹介します。
ランサーズ
日本最大級のクラウドソーシングサービスであるランサーズは、副業としてWEBライターを始めたい方におすすめの案件紹介サイトです。
自身の情報やポートフォリオを登録しておくと、クライアントの方からオファーが届きます。もちろん、自分から気になる案件があれば応募することも可能なので、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選べます。
さらにランサーズでは活動実績やプロフィールの充実度に合わせて独自のランクが認定されるため、上位のランクを獲得すれば他のユーザーとの差別化につながり、より好条件の案件を受注できる可能性が高まります。
ほかにも優秀と認められたクライアントには認証マーク/認定マークが与えられるため、前もって信頼できるクライアントか見分けることが可能です。
さらに報酬の未払いを防止する「仮払い機能」や、クライアントに直接伝えづらい要望を匿名で伝えられる「依頼アドバイス機能」といったクリエイターを守る制度も充実しているため、安心して利用できるサイトといえます。
WEBライターの副業で高収入を得るコツ
未経験のWEBライターが高収入を稼ぐことは簡単ではありませんが、いくつかのコツを抑えれば収入アップを目指すことは可能です。この章では、副業でWEBライターをしている方が高収入を得るためのコツを3つ紹介します。
- ポートフォリオを作成する
- 実績を積む
- 得意分野を作る
ポートフォリオを作成する
案件を獲得するためには、クライアントに自分の強みや実績をアピールする必要があります。クライアントはポートフォリオやクラウドソーシングサイトのプロフィールを確認した上で依頼の可否を決めていることがほとんどなので、丁寧に作成するようにしましょう。
より案件をスムーズに獲得するためにも、以下のポイントを押さえて作成することをおすすめします。
- 得意分野/ジャンルが一目でわかるようにする
- 実績がある場合はエビデンスを示す(掲載URLや具体的な執筆数など)
- 保有資格を記載する
たとえWEBライターとしての経験がなくとも、本業で実績があれば強みと判断されて案件獲得につながるケースもあります。ポートフォリオはこまめに更新し、最新の情報を保つようにしましょう。
実績を積む
未経験で実績がない場合は、小さな案件(タスクなど)から始めて徐々に信頼関係を積み上げていきましょう。
場合によってはタスクを依頼していたクライアントからプロジェクトの依頼が来るケースもあるため、コツコツと地道に続けることをおすすめします。
得意分野を作る
記事1本にかける時間を短縮するためにも、得意分野を作ることをおすすめします。
既に知識を有している分野であれば、全く無知なジャンルよりもリサーチに時間がかからないため、何本もこなして効率的に収入を得ることができます。
本業に関係するジャンルや趣味など何でも構わないので、自分がストレスなく書くことができる分野を探してみましょう。
WEBライターの副業でよくある質問
WEBライターとして副業を始める際に、よくある質問とその回答をまとめました。
確定申告は必要ですか?
副業でWEBライターをおこなう場合でも、基本的には確定申告が必要です。
ただし所得金額が20万円以下(他に副業がない場合)であれば、確定申告は不要になります。この20万円とは、収入金額ではなく、売上高から必要経費を差し引いた所得金額になるため注意しておきましょう。
将来的に正社員のWEBライターとして雇ってもらえることもあるの?
副業の経験を活かして正社員のWEBライターとして就業することも可能です。転職サイトではまれにWEBライターの正社員求人が掲載されていることもあり、副業で経験があれば完全未経験者に比べて有利になる可能性は上がるでしょう。
ただし正社員のWEBライターの求人数は多くないため、競争率が高くなることが予想されます。WEBライティングだけではなく、SEOなどのマーケティング知識も勉強しておくと採用されやすくなるでしょう。
WEBライター初心者におすすめの案件はありますか?
初心者が案件に応募する場合は、1,000文字以下の単発など短いものがおすすめです。
最初から5,000文字や1万文字といった長文の記事を書くのは負担になるため、まずは気軽に書き始められる短い文章の案件からスタートしましょう。
クラウドソーシングサイトを利用する場合は、口コミやレビュー投稿などを書く「タスク」に着手するのもおすすめです。
特に稼げるジャンルはありますか?
医療や経営など、専門的な知識が求められる案件は単価が高く設定されていることが多いです。
資格や経験を必須としている案件も多いため、誰でも応募できるわけではありませんが、本業などで条件に該当する場合は有利に働くでしょう。
まとめ
本記事ではWEBライターの副業の始め方や仕事の進め方、副業でWEBライターを選ぶメリット・デメリットなどを紹介しました。
WEBライターはPCと安定した通信環境があれば誰でも始められる副業であり、業務内容も上位記事の分析から構成作成、執筆、校正と多岐にわたります。最初は低単価のタスク案件から始め、徐々に慣れてきたらプロジェクトに挑戦することをおすすめします。
WEBライターはPCと安定した通信環境があれば誰でも始められるうえ、在宅で仕事ができるので育児や介護とも両立しやすい点がメリットといえます。ただし最初は比較的単価の低い案件が多いことや、誰でも始めやすいゆえに競合が多いデメリットもあるため、これらの情報を踏まえて判断してみてください。