投資銀行からの転職理由やポスト投資銀行の選択肢、転職活動の注意事項

           

編集者
佐藤達也
【キャリアアドバイザー】国弁護士・公認会計士・税理士等の士業や、管理部門特化の転職サポートを行う人材紹介会社に在籍。士業・バックオフィスに特化した転職ノウハウ・企業調査を担当しています。分野特化だからこその、勘所を押さえたリアルな情報を発信できるよう心がけています。
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投資銀行は人材の流動性が非常に高く、転職は一般的に行われています。そのため現在投資銀行にお勤めの方の中でも、転職を検討中の方は少なくないでしょう。

とはいえ投資銀行からの転職先にはどんな選択肢があるのか、投資銀行で培ったどんな経験やスキルを活かせるのか悩むことも多いはずです。

そこでこの記事では投資銀行からの転職をテーマに、考えられる転職先の種類や活かせるスキルなどを解説します。

転職活動のポイントや注意点もお伝えします。

サービス名特徴
LHH転職エージェントスイス発のアデコグループが運営。外資系投資銀行など、グローバルなハイクラス転職に強み。
リクルートエージェント日系投資銀行を含む、日系大手企業の転職におすすめ。日本有数のネットワークを活かし、多数の求人を保有。
BEETM&A・IR・財務・経営企画など、管理部門・バックオフィスの転職に強み。CFOなどCxOの求人も多数保有。
コトラ金融・コンサルティング業界の転職に強い転職エージェント。他業界他業種への転職実績が豊富。
ハイスタ会計士公認会計士・USCPA・試験合格者・公認内部監査人など、資格を活かした転職におすすめ。金融業界出身者の転職支援にも強み。
投資銀行からの転職におすすめの転職エージェント
目次

投資銀行からの転職理由や目的

投資銀行から転職する理由や目的で多いのは、以下のようなものです。

中長期的なキャリア形成が難しい

投資銀行では高い報酬や濃密な経験を積むことができますが、その反面、中長期的なキャリアを築くのが難しい面があります。

多くはアナリストやアソシエイトという若手のポジションからスタートしますが、その上にあるヴァイスプレジデントやディレクターに昇進するのは非常に困難です。

その理由としては、過酷な労働環境や競争の激しさ、キャリアの停滞感などが挙げられます。

そのため、中長期的なキャリアを形成するために転職する人が少なくありません。

リアルなビジネスや社会への貢献を感じづらい

投資銀行は主に企業の資金調達やM&Aなどのアドバイザリー業務を行っており、実際にビジネスを展開する側ではありません。そのため、自分の仕事がどのように社会に影響を与えているか、具体的に感じることが難しい場合もあります。

投資銀行で得た知識や経験を活かしながら、もっとリアルなビジネスや社会への貢献をしたいと考えて転職するケースも少なくありません。

ワークライフバランスを向上させたい

ワークライフバランスの向上は、投資銀行から転職する際によくある理由です。投資銀行は長時間労働や過度なストレスにさらされやすい職場であり、本人の想像をはるかに超えるハードワークであったというケースも珍しくありません。

そして自分の人生や価値観を見直した結果、別の業界や職種に転職することが多々あります。たとえば国内の銀行や事業会社などへ転職することで、ワークライフバランスの向上が期待できます。

激務と報酬のバランスをとりたい

投資銀行では高い報酬を得ることができますが、それには相応の労働時間と責任が伴います。

長時間の残業や深夜・休日出勤することが多く、金融市場の動向やクライアントのニーズに常に対応しなければならないためストレスやプレッシャーが大きい仕事でもあります。

このような激務に耐えることができるのは報酬が高いからだと思われがちですが、実際にはそうではありません。

投資銀行の報酬はベースサラリーとボーナスで構成されていますが、ボーナスは業績や評価によって大きく変動します。つまり、必ずしも激務に見合った収入を得ることができるとは限らないのです。

業績が下がり、仕事の大変さに対して満足のいく報酬を受け取れないと感じて辞めるケースもあります。

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投資銀行からの転職で候補となる業界や職種

投資銀行からの転職で考えられる転職先や、各転職先へ転職するメリットとデメリットを解説します。

同業他社

同業他社への転職は、別の投資銀行や証券会社などが選択肢です。日系から外資、外資から日系といった形で同じ投資銀行でも環境を変えるというパターンや、日系から日系のように似た環境を選ぶパターンもあります。

投資銀行の仕事にやりがいを感じており、仕事内容を大きく変えたくないという方には向いているでしょう。

競合先での業務制限に注意

同業他社への転職は転職全般において成功のセオリーであり、投資銀行からの転職においてもよくあるパターンです。

しかし投資銀行業界では他社との競争や機密情報の流出リスクなどの点から同業他社への転職は快く思われないことが多く、転職先で一定期間の業務制限を受ける場合があります。

制限を受ける場合は転職先でできることが限られてしまうため、制限規定などがないのか確認が必要です。

投資会社(バイサイド)

投資銀行からの転職で選択肢に挙がりやすいのが投資会社(バイサイド)です。PEファンドやヘッジファンドなどが代表的な例で、自らの資金や投資家から集めた資金を使って企業や金融商品に投資することで収益を得る仕事です。

投資会社への転職メリットとしては、 投資判断の自由度が高く、自分のスキルや知識を活かしやすい点が挙げられます。

投資対象となる企業や業界に深く関われるという点や、投資銀行と同様に成果に応じて高い報酬が得られる可能性があるのも魅力でしょう。

一方で、市場環境や投資家のニーズに左右されやすい点や、ワークライフバランスが悪くストレスが多い点などはデメリットです。

ベンチャー・スタートアップの経営幹部

投資銀行で培った財務や資金調達のスキルを活かし、ベンチャーやスタートアップ企業の経営幹部あるいは候補として転職するパターンもあります。

投資銀行出身者の場合は金融知識に精通していることもあり、CFOやCFO候補に就くキャリアが代表的です。

ベンチャーやスタートアップの経営に携わると、自分の意思決定が会社の成長に直接影響するというやりがいを得ることができます。将来的に上場を果たせば大きな報酬を得る可能性もあります。

一方でリスクと隣り合わせであること、経営幹部として多くの責任を負い、長時間労働やストレスに耐える必要があることなどは押さえておかなくてはなりません。

投資銀行からの転職では、年収が大きく下がるケースも多いでしょう。

事業会社(M&AやIR、財務など)

事業会社のM&A部門やIR担当、財務や経営企画などの部門に転職するパターンもあります。

自社の事業に直接関わることができるため、自分の仕事の意義や成果を感じやすい点が大きなメリットです。事業会社独自のノウハウや経営戦略を学ぶことができ、投資銀行よりもワークライフバランスがよくなることも大きなメリットでしょう。

デメリットとしては、投資銀行で培ったスキルやネットワークを十分に活かせない場合があることや、年収が大きく下がる場合が多いことなどが挙げられます。

総合商社

近年、投資銀行から総合商社へ転職するケースも目立ちます。投資銀行での経験部門は限定されておらず、バンカーだけでなくリサーチやセールスの転職もあります。

総合商社は国内外のさまざまな業界や分野に関わる幅広い事業を展開しており、投資銀行で培った金融知識や分析力、交渉力などが活かせる可能性が高いです。また、安定した経営基盤を持ち、高い給与水準や福利厚生も魅力的です。

投資銀行から事業会社への転職では年収が大きく下がるケースが多いですが、総合商社では低下幅を抑えられるでしょう。

ただし総合商社は非常に競争が激しい環境であり、投資銀行と同じくらいにハードワークが求められます。長時間労働や出張、海外赴任なども覚悟しなければなりません。

多様な事業を手掛けているため、専門性やキャリアパスが曖昧になる可能性もあります。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームへの転職は、投資銀行からのキャリアチェンジとして人気があります。特に戦略や財務系では投資銀行で培ったファイナンスの知識や経験を活かしやすく、マッチする可能性が高い転職先です。

コンサルティングファームではさまざまな業界や企業の課題を解決することがミッションなので、多様な経験を積むことができ、投資銀行に比べてキャリアの選択肢が広がります

プロジェクトごとにチームで仕事をするので、コミュニケーション能力やリーダーシップも磨かれます。

一方で、勤務時間が長く、残業や出張が多いことなどはデメリットです。またコンサルティングファームは一般的には高年収ですが、投資銀行からの転職では年収が下がるケースが多いです。

起業、その他

起業するパターンもあります。この場合、新卒で投資銀行に入社した人がいきなり起業するというより、スタートアップの経営幹部などを経験も積んでから起業するケースが主流です。

投資銀行ではファイナンスの知識を磨けるものの起業に必要なスキルは必ずしも得られないため、多様な経験を積んでから起業するほうが成功しやすいというのが理由です。

起業のほかには、弁護士や政治家などさまざまな転身パターンがあります。

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投資銀行からの転職で活かせる経験やスキル

投資銀行で培った経験やスキルは、転職する際には大きなアピールポイントとなります。具体的にどんな経験やスキルを活かしやすいのかを以下に挙げます。

ファイナンスの専門知識

投資銀行で得たファイナンスの専門知識は、ほかの業界や職種に転職する際に有利になります。

たとえば事業会社で資金調達やM&Aなどのプロジェクトを担当する場合、投資銀行で学んだ金融市場や取引の知識が必要になります。

経営戦略や事業開発に関わる際には、投資銀行で培った競合分析や業界動向の把握スキルを活かせるでしょう。

M&A、IPOなどの業務経験

M&AやIPOなどの業務に携わった経験は、転職において大きな武器となります。

M&AやIPOは企業の成長戦略や資金調達において重要な役割を果たすプロジェクトです。プロジェクトを通じて企業分析や財務分析のスキル、プロジェクトマネジメントや交渉のスキルなど幅広いスキルを身につけることができます。

たとえばベンチャーやスタートアップなどの成長企業では、投資銀行で経験したM&AやIPOのノウハウが役立ちます。

コンサルティングファームや事業会社の経営企画などでも、M&AやIPOの経験で培った分析力や交渉力などを活かすことができます。

汎用性の高いビジネススキル

投資銀行で働くとさまざまな業界や企業の分析や評価、M&Aや株式公開などの案件に携わることができます。これらの経験はビジネススキルの幅を広げます。

たとえば業界や企業の動向を把握するためのリサーチ能力、複雑なデータを整理して分かりやすく伝えるためのプレゼンテーション能力、クライアントや関係者と円滑にコミュニケーションを取るための交渉力などです。

これらのスキルは、どんな業界や職種にも応用できる汎用性の高いものです。

英語力

ビジネスのグローバル化が進む中で、英語力はどの業界・業種でも不可欠なスキルとなりつつあります。

投資銀行で英語を使う頻度やレベルは日系と外資系で大きく異なりますが、投資銀行では国際的な取引やプロジェクトに携わる機会が多く、英語でのコミュニケーションやドキュメント作成が日常的に求められます

そのため英語力は高い方が多く、転職でも評価の対象となります。

ハードな働き方を経験したことは糧となる

投資銀行は長時間労働やプレッシャーに耐えることを要求される職場ですが、そのようなハードな働き方を経験したことは、転職後にも大きな強みとなります。

投資銀行で培った忍耐力やストレスマネジメントの能力は、どんな業界や職種でも必要とされるスキルだからです。

また、投資銀行で携わる案件や取引は多くの場合複雑で高度な内容であり、高い壁を越えてきたという経験も転職後に役立つでしょう。

投資銀行から転職する際の注意点

投資銀行からの転職は多くのメリットがありますが、以下の点には注意が必要です。

年収は下がるケースが多い

投資銀行からほかの業界に転職する場合、年収が下がる可能性が高いことを覚悟しなければなりません。

投資銀行は金融業界の中でもとくに高い報酬水準を誇っており、ボーナスも多額です。しかしほかの業界では、そこまで高い給与やインセンティブを期待できない場合が多くあります。

他業界へ転職後、金融系に戻るのが難しい

金融業界での転職を考える場合は投資銀行での経験をダイレクトに活かすことができ、キャリアに整合性もあるため、再度の転職も難しくはありません。しかし金融系以外へ転職する場合はキャリアのリセットに近いため、ふたたび金融系に戻るのは難しくなります。

そのため転職する際には自身のキャリアプランを明確にし、方向性を定めたうえで転職先を決めることが大切です。

刺激が減ることに不満を感じる人もいる

投資銀行では高いプレッシャーや激しい競争などが日常的にありますが、転職によってそうした環境がなくなる可能性が高いです。人によってはやりがいやモチベーションを失ったり、退屈に感じたりすることがあるでしょう。

このような状況に陥らないためには、転職先の企業文化や仕事内容を事前によく調べ、自分の価値観や適性にあった仕事を選ぶことが大切です。

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投資銀行から転職する適切なタイミング

転職を急いでいない場合など、転職する最適なタイミングについて検討することもあるでしょう。投資銀行から転職するタイミングの考え方について解説します。

必要なスキルや経験を身につけたタイミング

一般的には、投資銀行で2~3年程度働くと投資銀行業務に必要な基本的なスキルや経験を習得できると言われており、実際に3年程度で転職する人は少なくありません。

それ以上働くことで専門性を深めることができますが、転職する場合には転職先の選択肢が狭まる可能性もあります。

転職を前提としている場合は長く働くことが必ずしも最適解ではないので、自分のキャリアプランにどんなスキルや経験が必要なのかを整理しておくことが大切です。

転職先によっては年齢を考慮する

投資銀行から転職する場合、年齢も重要な要素のひとつです。

一般的に投資銀行のキャリアは若い時期にピークを迎えると言われているため、30代後半から40代にかけては転職市場での競争力が低下する可能性があります。とくに同じ業界や職種に転職する場合は、経験やスキルだけでなく、年齢も採用の判断基準となります。

異業種や異職種に転職する場合も、年齢は無視できません。新しい環境に適応するためには柔軟性や学習意欲が必要であり、これらの能力は年齢とともに低下する傾向があります。

したがって、投資銀行から転職する場合は年齢も考慮して、自分のキャリアプランを見直す必要があります。

転職市場の動向を捉えることが大切

転職では「転職したいときが適切なタイミング」と言われる場合があります。

確かに医療系の専門職や介護業界など、今もこれからも豊富なニーズがある職種・業界であれば転職したいときにすればよいかもしれません。しかしそうではない限り、転職のタイミングは市場の動向を捉えることが大切です。

転職意欲が最大限に高まるまで待っていたばかりに、高かった市場価値が下がったり、希望する職種のニーズが減ったりする可能性があります。反対に、市況が悪い状態で転職活動を頑張っても思うような結果にならないかもしれません。

転職を検討している方は市場の動向を常に把握し、市況がよいタイミングを逃さないようにしましょう。

投資銀行からの転職活動におけるポイント

投資銀行からの転職を目指す場合の、転職活動のポイントをお伝えします。

自分の強みやキャリアビジョンを明確にする

まずは自分の強みやキャリアビジョンを明確にすることです。

投資銀行で培ったスキルや経験をどのように活かしたいか、どんな業界や職種に興味があるかなど自分の目標や志向を整理しましょう。このことは自身のキャリアプランニングに役立ちます

また、採用担当者は投資銀行出身者の専門性や高いレベルの仕事ぶりを評価するとともに、その人が自社にどんな価値をもたらすかを見極めたいと考えます。

そのため自分の強みやキャリアビジョンを明確にすることで、自分にどんなモチベーションや適性があり、どんな貢献ができるのかをアピールできます。

投資銀行での経験を活かせる業界や職種を探す

投資銀行からの転職に限りませんが、転職では前職の経験を活かすことが成功のセオリーです。そのため投資銀行で培ったスキルや知識を活かせる業界・職種や、投資銀行での経験と関連性が高い業界・職種がもっとも転職成功確率が高くなります

たとえば投資銀行で特定の業界やセクターに精通していた場合は、その業界やセクターに関連する企業やポジションを狙うとよいでしょう。

経験業務や担当案件を整理し、自己PRを磨く

自己PRによって、自分の強みや適性、成果や貢献を伝えることが大切です。そのためには、まず自分の経験業務や担当案件を整理しましょう。

投資銀行ではさまざまな業界や企業、取引や案件に関わる機会がありますが、それらをすべて列挙するだけでは自己PRになりません。ポイントとしては、自分が主導的に関わった業務・案件を選ぶことや、案件の背景や目標・課題を明確にすることなどが挙げられます。

業務や案件の成果・効果、評価やフィードバックを具外的に示すことも大切です。

応募書類は誤字脱字や見た目にまで注意して作成する

投資銀行出身者は一般的に優秀な人材であると思われることが多いですが、投資銀行出身というだけで採用されるわけではありません。応募書類を作成する段階から手を抜かず、全力で転職活動に取り組むことが大切です。

応募書類については、内容はもちろんですが、投資銀行出身者であれば資料作成スキルはかなり高いとみられています。そのため誤字脱字がないことはもちろん、見た目にまでこだわって作成するべきです。

応募先ごとの面接対策を実施する

面接対策は応募先にマッチした対策を実施することが重要です。それにより自分を差別化し、内定獲得の可能性を高めることができます。

面接では応募先の業界や企業の特徴、求められる人材像や役割などを事前にリサーチし、自分の強みや適性を具体的に示しましょう。

投資銀行での業務内容や成果、チームワークやリーダーシップなどのエピソードを用意し、面接で効果的に伝えることも大切です。

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投資銀行からの転職におすすめの転職エージェント

投資銀行からの転職で転職エージェントを利用するべき理由

投資銀行からの転職では転職エージェントの利用が必須です。その理由を解説します。

金融業界の求人は非公開のケースが多い

金融業界では、競争力の高い人材を確保するために自社の求人情報を一般に公開せずに、限られた人にだけ紹介するケースが多いです。

このような求人は、転職エージェントが独占的に扱っていることが多いため自分で探すことは困難です。転職エージェントに相談することで、非公開求人の中から自分に合った求人を紹介してくれます。

金融業界の転職は情報収集が難しい

情報収集の面でも、転職エージェントを利用する価値が高いです。

金融業界は非常に競争が激しく、求人情報や企業の評判などは公開されにくい傾向があります。また、金融業界にはさまざまな専門分野や職種があり、自分に合ったポジションを見つけるのも容易ではありません

金融業界に精通している転職エージェントなら業界事情や企業の内情など貴重な情報を提供してくれるため、転職活動の情報収集に厚みがでます

転職エージェントを使うと選考通過確率が高まる

転職エージェントは応募書類の添削や面接対策などを通じ、求職者の経歴や志望動機を適切にアピールできるようにサポートしてくれます。

また、企業とのコミュニケーションや交渉も代行してくれるため、スムーズに選考プロセスを進めることができます。

自分で応募するよりも、よりマッチしやすい企業に応募できるため、内定を得る可能性が高くなります。

不利になりがちな年収交渉を依頼できる

転職時の年収を決定する際、前職の年収を参考にすることが一般的です。しかし投資銀行の年収水準は高く、他業界に比べても優遇されているため、応募先の企業からは「高すぎる」とみなされる可能性があります。

そのため年収交渉では不利な立場になりやすいのですが、転職エージェントが年収交渉を代行してくれます。市場価値に見合った年収を提示するため交渉が有利に進みやすく、交渉のプロが自分の代わりに話を進めてくれるのでストレスを感じず時間の節約にもなります。

投資銀行からの転職におすすめ!転職エージェント5社

投資銀行の経験やスキルを活かした転職をするなら、同業界や類似業界に精通した、特化型転職エージェントを利用することをおすすめします。

特化型の転職エージェントなら、特定ジャンルにおける非公開求人・転職支援実績の数が多く、応募先の企業情報も細かく収集している可能性が高いでしょう。

ここでは、投資銀行の経験やスキルを活かした転職に強い転職エージェント5社を紹介します。

外資系投資銀行への転職ならLHH転職エージェント

LHH転職エージェント
公式サイト:https://jp.lhh.com/

外資系投資銀行への転職を目指すなら、LHH転職エージェントがおすすめです。

スイス発のアデコグループが運営する転職エージェントサービスで、外資系投資銀行などハイクラス転職に強みがあります。

職種・業界で細分化された専門アドバイザーが在籍しており、綿密なヒアリングと選考対策により、難易度の高い転職も成功へと導いてくれます。

公式サイト:https://jp.lhh.com/

日系投資銀行への転職ならリクルートエージェント

リクルートエージェント
公式サイト:https://www.r-agent.com/

日系投資銀行への転職なら、日本人材大手のリクルートが運営する、リクルートエージェントがおすすめです。

日本有数のネットワークをフルに活用して、公開求人は40万件以上、非公開求人は30万件以上(2023年10月18日時点)保有しています。登録することで、応募先の幅を広げることができるでしょう。

日系投資銀行を含む、多業界・多業種での転職支援のノウハウが豊富です。情報収集のためにも登録をおすすめします。

公式サイト:https://www.r-agent.com/

事業会社・経営幹部への転職ならBEET

BEET(ビート)
公式サイト:https://beet-agent.com/

事業会社のバックオフィスやCFOなどの経営幹部に転職するなら、BEETがおすすめです。

M&A・IR・財務・経営企画など管理部門・バックオフィスの転職に強みがあり、投資銀行での経験を活かした事業会社への転職支援を専門家の視点からサポートしてくれます。

CFOなどCxOの求人も多数保有しており、投資銀行での経験・スキルを活かしたハイクラス転職を実現するにはもってこいのエージェントです。

初回のキャリア面談が丁寧で、キャリアプランを明確にしたうえで求人紹介や選考に進めると評判です。

公式サイト:https://beet-agent.com/

金融・コンサルティングファームへの転職ならコトラ

コトラ
公式サイト:https://www.kotora.jp/

コトラは、金融・コンサルティング業界の転職に強い転職エージェントです。

外資系・日系金融機関のほか、ブティック型投資銀行やコンサルティングファームなど、投資銀行での経験・スキルを活かせる転職先を各種取り揃えています。

「金融機関からIT企業の経営戦略部」「金融機関から大手商社のリスクマネジメント」など、他業界他業種への転職実績が豊富なため、一度キャリア相談をしてみてはいかがでしょうか。

公式サイト:https://www.kotora.jp/

公認会計士・USCPAなど資格保有者ならハイスタ会計士

ハイスタ会計士
公式サイト:https://hi-standard.pro/cpa/

公認会計士・USCPA・試験合格者・公認内部監査人など、資格を活かした転職ならハイスタ会計士がおすすめです。

資格と経験・スキルを最大限に活かす応募書類の書き方や、面接でのアピールの仕方など、細かくアドバイスをもらえます。投資銀行など、金融業界出身者の転職支援にも強みがあります。

有資格者に絞った求人を取り扱うため、求人の質が高いと定評があります。転職によってキャリアアップを目指すなら、おすすめのエージェントのひとつです。

公式サイト:https://hi-standard.pro/cpa/

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まとめ

ワークライフバランスの改善やリアルなビジネスへの貢献などを理由の投資銀行から転職するケースは多くあります。

転職ではファイナンスの知識やM&A業務の経験のほか、ハードワークを乗り切った心身の強さもアピールになるでしょう。

金融業界の転職は求人を探すのが難しいため、転職エージェントのサポートを受けながら転職活動を進めることがおすすめです。

サービス名特徴
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運営者情報

キャリアアップステージ」は、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが運営する転職メディアです。当メディアは「コラムガイドライン」に基づき運営しています。 また、サイト内で紹介している転職支援サービスは「ランキング概要」等を基準に選定・評価しています。
会社名 株式会社アシロ(ASIRO Inc.)
2021年7月20日 東証グロース上場(7378)
URL https://asiro.co.jp/
本社所在地 160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号
新宿アイランドウイング4F
法人番号 9011101076787
設立日 2009年11月
代表者(代表取締役社長) 中山博登
主な事業内容 HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業
許認可 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782)
グループ会社 株式会社アシロ少額短期保険
株式会社ヒトタス
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佐藤 達也

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