30歳未経験からのエンジニア転職は無理?先輩エンジニアの成功体験談・厳しい意見

本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
柚木瑛里那
監修者
株式会社アシロ HR事業部 副統括責任者
柚木 瑛里那
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弁護士有資格者のキャリア相談や転職活動全般のサポートを行いながら、大手法律事務所を中心に代表の先生方との関係性を築く。弁護士特化エージェント『No-Limit』の立ち上げメンバーとして参画し、現在は副統括責任者としてプロフェッショナル人材の転職支援を主導。
CAREER UP STAGEは、転職サイトやエージェントを『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説します。
30歳 エンジニア 未経験
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

30代未経験からのエンジニア転職は「もう遅い」「無理だ」といった厳しい声も多く、一歩を踏み出せずにいる方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、30代未経験からのエンジニア転職は、正しい知識と戦略があれば、十分に可能です。

ただし、20代と同じ戦い方では成功が難しいのも事実。

本記事では、転職後のリアルな年収事情から、目指しやすい職種、今から取るべき資格、そして失敗しないための具体的な成功パターンまで、あなたの不安を解消する全知識を徹底解説します。

この記事を読み終える頃には、漠然とした不安が「自分にもできる」という確信に変わっているはずです。

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目次
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  1. 【結論】30歳未経験からのエンジニア転職は「無理ではない」が簡単でもない
  2. 30歳未経験からのエンジニア転職|体験談・世間からのリアルな声
  3. 「30代の未経験エンジニア転職は無理」と言われる3つの理由
  4. 【年収公開】30代未経験エンジニアの収入事情とキャリアパス
  5. 30歳未経験からでも目指しやすいエンジニアの職種ランキングTOP3
  6. 【年代別】30歳未経験からのエンジニア転職難易度|30前半と後半別の攻略法
  7. 30歳からのエンジニア未経験転職を有利に進めるための資格3選
  8. 30代未経験人材がITエンジニアに転職する際の注意点
  9. 30歳未経験からのエンジニア転職を成功させる3つのパターン
  10. 30歳エンジニア未経験におすすめの転職エージェント・サービス3選
  11. 30代未経験のエンジニア転職に関するよくある質問
  12. まとめ|30歳からの挑戦は遅くない。正しい準備でキャリアを切り拓こう

【結論】30歳未経験からのエンジニア転職は「無理ではない」が簡単でもない

30歳未経験からエンジニアへの転職は、無理ではありません。

正しい知識と戦略的な準備をすれば、十分に実現可能です。

その理由は、IT業界が深刻な人材不足に直面しているためです。

経済産業省の調査「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。

この人材不足を背景に、多くの企業が年齢よりもスキルを重視する採用にシフトしています。これまでの営業経験や事務経験といった社会人経験が、エンジニアの仕事で評価されることもあります。

ただし、誰でも簡単になれるわけではない点も事実です。

この記事では、転職を成功させるための具体的な方法を解説します。

30歳未経験からのエンジニア転職|体験談・世間からのリアルな声

実際に30代未経験からエンジニアになった人の声や、採用側の本音を知ることは、転職のリアルなイメージを掴む上で非常に重要です。

ここでは、30歳未経験からのエンジニア転職に成功した人の体験談と、厳しい現実に関する意見をそれぞれ紹介します。

両方の視点を知ることで、目指すか目指さないかの良い判断材料になるでしょう。

成功した人「苦労は多かったが、挑戦して本当に良かった」

これらの声に共通しているのは、年齢を理由に諦めず、具体的な行動を起こしている点です。

特に、プログラミングスクールを活用した方の「かなり条件のいい企業に受かるようになった」という口コミは、30代の転職戦略を考える上で非常に参考になります。

事前にスキルと資格という客観的な証明を用意することが、転職成功の確率を高めることを示しています。

また、30代後半で転職した方の「PLもPMも全員年下。それでも、仕事は楽しい」という声は、転職後のリアルな人間関係を教えてくれます。年齢や経歴を気にせず、新しい環境に飛び込む覚悟があれば、やりがいを見つけられることを示しています。

計画的なスキル習得と、変化を受け入れる柔軟な姿勢が、成功の鍵と言えるでしょう。

厳しい意見「SESにならなれる」「なれてもブラック企業率が高い」

30代未経験の転職では「実務経験」が最優先されるため、その入口としてSES(お客様の企業に常駐して働く働き方)が現実的な選択肢です。

SESと聞くと「単純作業ばかりさせられる」といった不安を感じるかもしれませんが、働き方自体が悪いわけではありません。

どのSES企業に所属するかがキャリアを大きく左右するため、最初の「会社選び」が極めて重要になります。

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「30代の未経験エンジニア転職は無理」と言われる3つの理由

30代未経験からのエンジニア転職は可能ですが、「無理だ」という意見があるのも事実です。

企業が採用時に懸念するポイントを知ることで事前に対策を立てられるため、理由を理解することが、転職を成功させる第一歩になります。

主に、以下の3つの理由が挙げられます。

ここでは、それぞれの理由について詳しく解説します。

理由①:即戦力を求める求人が多いため

1つ目の理由は、多くの企業が中途採用者に「即戦力」を期待しているためです。

企業は、教育コストをあまりかけずに、すぐ現場で活躍してくれる人材を求めています。

dodaの調査でも、企業が中途採用にかける期待は大きいことがわかります。

例えば、新卒採用とは異なり、手厚い研修が用意されていない場合も少なくありません。そのため、スキルが全くない状態では、応募できる求人が限られてしまうのが現実です。

理由②:20代と比較してポテンシャルを評価されにくいため

2つ目の理由は、20代の若手候補者と比較されると、ポテンシャルを評価されにくい点です。

採用担当者は、学習スピードの速さや、新しい環境への柔軟性を「ポテンシャル」として評価します。この点において、一般的に30代よりも20代の方が有利だと判断されがちです。

同じ未経験者という条件であれば、企業は長期的な成長を期待して、より若い20代を優先することがあります。

年齢が上がるほど、ポテンシャルだけでなく、具体的なスキルや経験が求められます。

理由③:前職の経験が「エンジニア適性」を疑われる場合があるため

3つ目の理由は、これまでのキャリアが、逆にエンジニアへの適性を疑わせる可能性があるためです。

採用担当者は、「なぜ、順調なキャリアを捨ててまでエンジニアに?」という視点であなたの経歴を見ます。

この疑問に明確に答えられないと、エンジニアになりたいという「本気度」が伝わりません。

例えば、営業職で高い成果を上げていた方が応募してきた場合を考えます。「対人スキルが強みの方が、なぜ一人でPCに向き合う仕事を?」と、適性そのものを懸念されることがあります。

前職の経験が素晴らしいほど、エンジニアへの転身理由が曖昧では、「長続きしないだろう」と判断されやすくなります。

【年収公開】30代未経験エンジニアの収入事情とキャリアパス

30代未経験からエンジニアに転職した後の、年収やキャリアがどう変化するのかは、最も気になる点です。

ここでは、転職直後の現実的な年収と、その後のキャリアステップについて解説します。

短期的な収入だけでなく、中長期的なキャリアプランを描くことが、転職成功の鍵です。

転職1年目の年収相場は300万円〜400万円が目安

30代のエンジニア未経験からの転職1年目の年収は、300万円から400万円がひとつの目安です。

未経験からのスタートは「ポテンシャル採用」となるため、多くの場合、一時的に年収が下がります。

dodaが公開する年収分布データを見るとITエンジニア全体で最も多い年収帯は「300万円~400万円未満(29.6%)」です。

doda 年収分布データ
引用:doda

また、未経験者が担当することの多いエンジニア職種「運用/監視/保守」の平均年収は378万円となっており、この金額が現実的なスタートラインと言えます。

dodaの同調査では、経験者を含む30代ITエンジニアの平均年収は516万円です。

まずは実務経験を積み、この平均値に近づいていくことが当面の目標になります。

出典:ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説

最初は「運用・保守」など下流工程からのスタートが一般的

未経験からエンジニアになった場合、多くはシステムの安定稼働を支える「運用・監視/保守」といった業務からキャリアを始めます。

dodaの職種別年収データでも、「運用/監視/保守」の平均年収は378万円です。一方で、「プロジェクトマネジャー」の平均年収は693万円と、その差は300万円以上あります。

この年収差は、キャリアステップそのものを表しています。

まずは運用・保守業務でITの基礎体力をつけ、そこから設計・構築といった上流工程、さらにはプロジェクトマネジメントへとステップアップしていくのが王道のキャリアパスです。

焦らずに土台を固めることが、将来的に高い年収を得るための、最も確実な道筋と言えるでしょう。

出典:ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説

3年後のキャリアと年収アップのモデルケース

実務経験を3年積むと、専門性が身につき、エンジニアとしての市場価値は大きく向上します。継続的に学習を続ければ、年収が前職を超えることも十分に可能です。

例えば、インフラエンジニアとしてキャリアをスタートした場合を考えます。実務経験を積みながらAWSのようなクラウド技術を習得すれば、年収500万円以上を目指せます。

このように、転職後の3年間でどのようなスキルを身につけるかが、その後のキャリアを大きく左右します。明確な目標を持って学習を続けることが大切です。

30歳未経験からでも目指しやすいエンジニアの職種ランキングTOP3

いざエンジニアを目指そうと思っても、「どの職種から始めれば良いのだろう」と迷う方は少なくありません。

ここでは、30代未経験からでも挑戦しやすいエンジニア職種を、ランキング形式で3つ紹介します。

ランキングの基準は、以下の3つの観点です。

ランキングのポイント
  • 求人数の多さ
  • 学習の始めやすさ
  • 異業種からの転職事例の豊富さ

それぞれの仕事内容や年収の目安も解説しますので、ご自身の興味や適性と照らし合わせながら、キャリアプランの参考にしてください。

第1位:インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク)

30代未経験からエンジニアを目指す上で、最もおすすめしたい職種がインフラエンジニアです。

ITシステムの土台となるサーバーやネットワークを支える、社会に不可欠な仕事でもあります。

求人が安定しており、「CCNA」といった資格がスキルの客観的な証明になるため、学習の目標を立てやすいのが大きな魅力と言えるでしょう。

ただし、未経験からのスタートでは、システムの安定稼働を守る「運用・保守」の業務が中心になります。人によっては夜勤やシフト制の勤務があったり、地道な監視業務を単調に感じたりするかもしれません。

まずは運用・保守で着実に経験を積み、将来的に設計・構築といった上流工程を目指したい、という堅実なキャリアプランを描く方に向いています。

30歳がエンジニア未経験からインフラエンジニアとしてキャリアを歩んだ場合の、年収モデルは以下の通りです。

年次想定年収
初年度300万円~450万円
1~3年目            400万円~550万円
3~5年目            500万円~700万円
7年目以降          650万円~

第2位:テストエンジニア / QAエンジニア

次におすすめなのが、製品やサービスの品質を守るテストエンジニアです。テストエンジニアは、開発されたシステムが仕様通りに正しく動くかを検証する、品質保証の専門家です。

この職種の魅力は、高度なプログラミングスキルよりも、論理的思考力や注意深さが求められること。前職で培った品質管理や、仕様書を正確に読み解くといった経験も直接活かせます。

ただし、キャリアの初期段階では、決められた手順書に沿った地道なテスト作業が多くなるでしょう。人によっては、単純作業だと感じてしまうかもしれません。

テスト業務からキャリアを始め、将来はテスト自動化のスキルで専門性を高めたいと考える方に適した仕事です。

テストエンジニアとしてキャリアを歩んだ場合の、年収モデルは以下の通りです。

年次想定年収
初年度300万円~400万円
1~3年目            380万円~500万円
3~5年目            480万円~650万円
7年目以降          600万円~

第3位:Webエンジニア(Webサイト制作・運用)

第3位は、Webサイトの制作や運用に携わるWebエンジニアです。

学習した成果が目に見える形でWebサイトに反映されるため、ものづくりの楽しさを実感しやすいのが魅力と言えます。

自分で作ったWebサイトを「ポートフォリオ」として提示できる点も、スキルをアピールする上で大きな強みになるでしょう。

ただし、非常に人気のある職種のため、未経験者向けの求人は競争が激しいのが現実。技術の流行り廃りも速く、常に新しい知識を学び続ける意欲が不可欠です。

競争が激しいことを理解した上で、質の高いポートフォリオを作り、主体的に学習を続けられる方に向いています。

Webエンジニアとしてキャリアを歩んだ場合の、年収モデルは以下の通りです。

年次想定年収
初年度300万円~400万円
1~3年目            400万円~580万円
3~5年目            550万円~750万円
7年目以降          700万円~

【年代別】30歳未経験からのエンジニア転職難易度|30前半と後半別の攻略法

30代未経験のエンジニア転職は、年齢によって難易度と攻略法が大きく異なります。

なぜなら、企業が候補者に期待するものが、30代前半と後半では変わるためです。

30代前半であれば、まだポテンシャルを評価される余地が残されています。一方で30代後半になると、即戦力性やこれまでの社会人経験がより厳しく問われます。

ご自身の年齢に合った正しい戦略を知ることが、転職成功の確率を高めます。

30代前半(30~34歳):資格取得で20代との差を埋める戦略

30代前半の方は、資格取得やポートフォリオ作成を通じて、「学習意欲」を客観的に証明することが最も重要です。

30代前半は、ポテンシャルを評価してもらえる最後の年代と言えます。しかし、採用の現場では意欲の高い20代の候補者と比較されるため、「やる気があります」という言葉だけでは不十分です。

例えば、「基本情報技術者試験」のような国家資格を取得すれば、ITの基礎知識と学習能力を明確にアピールできます。自作のWebサイトといったポートフォリオも、スキルを具体的に示すための強力な武器になります。

スキルを証明できる準備を整えてから応募することが、結果的に内定への一番の近道になります。

30代後半(35~39歳):前職の経験を武器にするキャリアチェンジ術

30代後半の方は、技術力だけでなく、「これまでの社会人経験をどう活かせるか」を具体的にアピールすることが攻略の鍵です。

この年代になるとポテンシャルで採用されることはほぼなくなり、技術力だけで20代と勝負するのは得策ではありません。

そこで重要になるのが、前職で培った「+α」のスキルです。例えば、営業職で培った高い顧客折衝能力は、お客様の要望を正確に引き出す「要件定義」の場面で大きな武器になります。

事務職として業務改善に取り組んできた経験は、社内の課題を解決する「社内SE」として高く評価されるでしょう。

このように、エンジニアの技術と前職の経験を掛け合わせることで、あなただけの価値をアピールすることが大切です。

30歳からのエンジニア未経験転職を有利に進めるための資格3選

30代未経験からエンジニアを目指す上で、資格は「学習意欲」と「ITの基礎知識」を客観的に証明するための強力な武器になります。

特に、ポテンシャルを評価されにくい30代にとって、自発的に学んだ成果を形で示すことは、20代の候補者との差別化に繋がります。

数ある資格の中でも、まずは取得しておきたい主要な資格を3つ紹介します。ご自身のレベル感に合わせて、どの資格から挑戦すべきか考えてみてください。

資格名こんな人におすすめ
ITパスポートIT知識が全くなく、何から学べば良いか分からない人
基本情報技術者試験 本気でエンジニアを目指す覚悟と基礎知識を示したい人
CCNA  インフラエンジニア(特にネットワーク)を志望する人

以下で、それぞれの資格について詳しく解説します。

ITパスポート

ITの知識が全くない方が、最初に取得を目指すべき資格は「ITパスポート」です。

正直にお伝えすると、ITパスポートの資格だけで、エンジニアとしての転職が成功することはありません。なぜなら、ITパスポートは技術力を直接証明する資格ではないからです。

しかし、ITの知識が全くない方が最初に目指す資格として、依然として有効な選択肢です。その最大の理由は、IT業界の全体像や幅広い基礎用語を、体系的に学べる点にあります。

実際にエンジニアとして働く方々からは以下のような意見があります。

仕事だとITパスポートの範囲は通ってきている前提で話をするから意味ないは嘘すぎる

引用:X

何の意味もないとTwitterで嘲笑されがちな資格ことITパスポート、取ると職場の評価上がるから取ろかな

引用:X

ITパスポートなんか取っても意味ない、っていうエンジニア、相当優秀でめちゃくちゃ経験あるエンジニアの言うこと(偏見)だから、平凡なエンジニアは自己学習兼ねてせめて勉強しておいた方がいいよ

引用:X

「意味がない」という意見は、既にその知識を身につけている優秀なエンジニアの視点であることが多く、未経験からスタートする方には必ずしも当てはまりません。

30代未経験の立場から見れば、この「知っていて当たり前の知識」を学習し、資格として証明することは、IT業界で働く上での最低限の準備ができている、という具体的な証拠になります。

基本情報技術者試験

本気でエンジニアを目指すのであれば、「基本情報技術者試験」の取得を強くおすすめします。

この国家資格は「ITエンジニアの登竜門」として、業界内で広く認知されています。ITパスポートから一歩踏み込み、プログラミングやデータベースといった、より実務に近い専門知識が問われます。

そのため、基本情報技術者試験に合格すれば、エンジニアとしての土台となる知識が身についている、という明確な証明になります。

企業からも、「未経験でも、一定の基礎学力と高い学習意欲がある」と客観的に評価され、書類選考で有利に働くケースが多くあります。

30代未経験という立場から、本気でエンジニアになる覚悟を示す上で、非常に有効な資格と言えるでしょう。

CCNA(シスコ技術者認定)

インフラエンジニア、特にネットワーク分野を目指すのであれば、「CCNA」の取得が転職を大きく有利にします。

CCNAは、世界的なネットワーク機器大手であるシスコシステムズ社が認定する資格です。国家資格であるITパスポートや基本情報技術者試験とは異なり、より実践的なネットワーク技術の知識を証明できます。

実際の求人票でも、「CCNA保有者歓迎」と明記されているケースは少なくありません。未経験者であっても、この資格を持っているだけで、書類選考の通過率が大きく変わることがあります。

IT全般の基礎知識を証明する他の資格に対し、CCNAは「ネットワークの専門家」としての第一歩を証明する、専門性の高い資格です。

30代未経験人材がITエンジニアに転職する際の注意点

30代未経験人材がITエンジニアに転職する際の注意点として、以下のようなものが挙げられます。

30代未経験者がITエンジニアに転職する際は、新卒入社からエンジニアとしてキャリアを積んできた人材とのスキルギャップを認識するところからスタートしなければなりません。

そのうえで、若手人材や同年代とのギャップを埋める覚悟を決め、意欲的に自己学習に取り組む必要があります。

企業が納得する転職理由を用意する必要がある

30代未経験からのITエンジニア転職は、未経験分野への転職期限ともいわれる28歳・29歳を過ぎており、このタイミングでキャリアチェンジする理由が最も重要となります。

採用面接において、「なぜ30代で未経験のITエンジニアにチャンレンジするのか」は必ず聞かれる質問でしょう。

もし、転職理由の背景にある明確なキャリアビジョンやキャリアプランを示せれば、採用担当者を納得させられ、転職に有利に働くはずです。

ゼロから学ぶ覚悟を決める必要がある

30代である程度のキャリアを積んでいたとしても、未経験職種への挑戦では新しいことをゼロから学ぶ覚悟を決めなければいけません。

同僚のスキル感に追いつくため、退勤後に自己学習に時間を割く必要があるでしょう。

ITエンジニアは習得すべきことが多岐にわたるうえ、最先端の技術を常に学び続けなければいけない仕事であるため、学習は短期では完了できません。

学習スケジュールを立てて、1~3年は集中して勉強に取り組む必要があり、並大抵の覚悟では実現できないでしょう。

それくらいの覚悟を決めて学習に挑めなければ習熟が難しいのが、30代未経験からのITエンジニア転職なのです。

年収が一時的に下がる可能性がある

30代未経験からのITエンジニア転職では、全く未経験の職種であるため、年収が一時的に下がる可能性があります。

役職がついていた人材にとっては、転職後の年収が数百万円単位で落ちる可能性もあるので、覚悟しておく必要があるでしょう。

転職時はなるべく前職の経験が活かせる求人に応募することが、年収の下げ幅を最小限に抑えるための最善策といえます。

年下の社員が上司になる場合がある

30代未経験からのITエンジニア転職では、新卒入社からキャリアを蓄積してきた年下の社員が上司になるケースがあり得ます。

未経験から覚悟を決めて学ぶ姿勢があれば問題ありませんが、年下の社員に指導・マネジメントされることにストレスを感じる方にとっては、苦しい期間が続くでしょう。

30歳未経験からのエンジニア転職を成功させる3つのパターン

30代未経験からエンジニア転職を実現するには、大きく分けて3つの方法があります。

それぞれのメリット・デメリットを正しく理解し、ご自身の状況に合った戦略を選ぶことが大切です。

主に、以下の3つのパターンが考えられます。

ここでは、それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

① スキル習得前に「未経験可」の求人に応募する

1つ目のパターンは、今の時点ですぐに「未経験可」の求人に応募する方法です。

この方法のメリットは、学習費用をかけずに、いち早くエンジニアとしてのキャリアを始められる可能性がある点です。

しかし、このアプローチには大きなリスクも伴います。

「未経験可」を謳う求人の中には、残念ながら教育体制が整っていない企業も少なくありません。入社できてもスキルに繋がらない単純作業ばかり任され、キャリアアップできないというケースは実際に多くあります。

情報収集が不十分なままこの方法を選ぶのは、正直に言ってあまりおすすめできません。

入社後の成長環境を、慎重に見極める必要があります。

② プログラミングスクールでスキルを習得してから転職する

2つ目は、まずプログラミングスクールに通い、スキルを身につけてから転職活動を行う方法です。

受講費用や学習期間が必要になる点はデメリットと言えます。しかし、体系的なカリキュラムで効率的に学べるため、結果的に転職への最短ルートになることが多いのが特徴です。

学習の成果であるポートフォリオ(自作のWebサイトなど)は、スキルの客観的な証明として、選考で非常に有利に働きます。

30代の方が限られた時間の中で着実にスキルを身につけ、キャリアチェンジを成功させるための、最も王道なパターンと言えるでしょう。

③ IT未経験の転職支援に強いエージェント・サービスを利用する

3つ目は、IT業界に詳しい転職エージェントに相談しながら、転職活動を進める方法です。

最大のメリットは、キャリアプランの相談から、自身に合った優良企業の紹介、選考対策まで、プロのサポートを一貫して受けられる点です。

自分一人では見つけられない非公開求人を紹介してもらえることも多く、転職活動を効率的に進められます。

プロの知見を借りて、転職の成功確率を最大限に高めたい方にとって、最も賢い選択です。

特に、プログラミングスクールの利用と組み合わせることで、その効果は最大化します。

ただし、担当となるアドバイザーとの相性によって、満足度が左右される可能性はあります。相性のよい担当者に出会うために、2~3つの転職エージェントを併用することもおすすめです。

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30歳エンジニア未経験におすすめの転職エージェント・サービス3選

30代未経験からのエンジニア転職では、転職エージェントの活用が成功の鍵を握ります。

なぜなら、自分一人では見つけられない未経験者歓迎の優良求人を紹介してもらえたり、専門的な視点から選考対策のサポートを受けられたりするからです。

ここでは、数あるサービスの中でも特に「求人の質」「サポートの手厚さ」「30代未経験者の支援実績」という3つの基準で厳選した、おすすめの3社を紹介します。

それぞれの特徴を理解し、ご自身に合ったサービスを選んでみてください。

30歳エンジニア未経験におすすめの転職エージェント・サービス

ユニゾンキャリア|手厚いサポートが強みのIT専門エージェント

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  • インフラエンジニアや開発エンジニアといった目標が明確な方
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  • 自分では見つけられない質の高い非公開求人に出会いたい方
サービス概要
サービス名Tecgate転職
運営会社株式会社セルバ
タイプIT特化型
求人の閲覧可能
エージェント機能あり
スカウト機能の有無なし
対応地域全国(首都圏中心)
料金完全無料
公式サイトhttps://tecjob.selva-i.co.jp/

30代未経験のエンジニア転職に関するよくある質問

Q. プログラミング未経験ですが、本当についていけますか?

A. はい、問題ありません。

未経験者を採用している企業の多くは、入社後の研修制度を整えています。大切なのは、今のスキルよりも「入社後に自ら学んでいく姿勢」です。

ほとんどの先輩エンジニアがゼロから学び始めているため、過度な心配は不要です。

Q. 35歳を過ぎると、エンジニア転職は無理ですか?

A. 無理ではありませんが、戦略がより重要になります。

35歳を過ぎるとポテンシャル採用の枠はほぼなくなり、「これまでの社会人経験をどう活かすか」が問われます。

例えば、営業経験を活かして顧客折衝に強いエンジニアを目指す、といったアピールが有効です。技術力と前職の経験を掛け合わせることで、転職の可能性は十分にあります。

Q. 30代未経験からでも、将来的に年収1,000万円は目指せますか?

A. 結論から言うと、可能です。ただし、そのためには継続的な努力と、戦略的なキャリア選択が不可欠です。

年収1,000万円を目指すには、他のエンジニアとの差別化が必要です。具体的には、クラウド、AI、セキュリティといった、今後も需要の拡大が見込まれる高単価な分野で、高い専門性を身につけることが道筋となります。

簡単な道のりではありませんが、スキルを磨き続ければ、30代未経験からでも高年収を実現することは十分に可能です。

まとめ|30歳からの挑戦は遅くない。正しい準備でキャリアを切り拓こう

この記事では、30代未経験からエンジニアを目指すための現実と、具体的な戦略を解説しました。

結論として、30代未経験からのエンジニア転職は、正しい準備をすれば十分に可能です。

しかし、20代と同じ戦い方では難しく、年収の一時的なダウンや、SESからのスタートといった現実も受け入れる必要があります。

成功の鍵は、「職種選び」「スキルの証明」「専門家の活用」の以下の3つです。

①職種選び

まずは「インフラエンジニア」のような、未経験からでも着実に実務経験を積める職種を狙う。

②スキルの証明

「基本情報技術者試験」のような資格を取得し、「学習意欲」を客観的に示す。

③専門家の活用

転職エージェントに相談し、自分に合った優良企業を効率的に見つける。

最も大切なのは、年齢を悲観せず、これまでの社会人経験を武器にし、学び続ける覚悟を持つことです。

将来の不安を解消するために、まずは情報収集や無料相談といった「最初の一歩」から始めてみてください。

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CAREER UP STAGE編集部 柚木 瑛里那

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会社名 株式会社アシロ(ASIRO Inc.)
2021年7月20日 東証グロース上場(7378)
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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。

エージェント診断
DIAGNOSE
目次
  1. 【結論】30歳未経験からのエンジニア転職は「無理ではない」が簡単でもない
  2. 30歳未経験からのエンジニア転職|体験談・世間からのリアルな声
  3. 「30代の未経験エンジニア転職は無理」と言われる3つの理由
  4. 【年収公開】30代未経験エンジニアの収入事情とキャリアパス
  5. 30歳未経験からでも目指しやすいエンジニアの職種ランキングTOP3
  6. 【年代別】30歳未経験からのエンジニア転職難易度|30前半と後半別の攻略法
  7. 30歳からのエンジニア未経験転職を有利に進めるための資格3選
  8. 30代未経験人材がITエンジニアに転職する際の注意点
  9. 30歳未経験からのエンジニア転職を成功させる3つのパターン
  10. 30歳エンジニア未経験におすすめの転職エージェント・サービス3選
  11. 30代未経験のエンジニア転職に関するよくある質問
  12. まとめ|30歳からの挑戦は遅くない。正しい準備でキャリアを切り拓こう
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