法テラスで弁護士を紹介してくれるか？担当弁護士を選びたいときのポイントを解説
法律トラブルを抱えている方の中には、法テラスで弁護士を紹介してもらいたいという人もいるでしょう。
法テラスでは、一定の基準を満たすことで無料法律相談や弁護士費用の立て替え制度を利用可能ですが、必ずしも弁護士を紹介してもらえるわけではありません。
本記事では、法テラスで弁護士を紹介してもらえるケースや、法テラスを活用する方法を解説します。
法テラスから直接弁護士を紹介してもらえなくても、費用を抑えてサポートを受ける方法は存在します。
ぜひ本記事を参考にしてください。
解決したい
減らしたい
獲得したい
揉めている
弁護士をしてほしい
相談できる
親族と揉めている
対策をしたい
請求したい
されてしまった
訴えたい
払ってもらえない
分からない
お金を取り戻したい
法テラスでは弁護士を紹介してくれるのか？
法テラスで弁護士を紹介してもらえるかどうかは、ケースによって異なります。
ここでは、ケース別の法テラスにおける弁護士紹介の可否について説明します。
通常の法律トラブルの場合｜弁護士を紹介してくれない
離婚や相続など、一般的な法律トラブルの場合、法テラスから特定の弁護士を紹介してくれることはありません。
あくまでも無料法律扶助の一環として、ランダムで弁護士との無料法律相談の場を作ることはできますが、法テラスから特定の弁護士を指定して紹介することは基本的にはないのです。
そのため、無料法律相談を利用する際も相談分野を得意とする弁護士が来てくれるかどうかはわからず、最終的には依頼する弁護士を自分で探さなくてはならないケースもあります。
なお、自分で弁護士を探して法テラスを利用することを「持ち込み方式」といいます。
持ち込み方式で依頼するには、弁護士が法テラスと提携している必要があるので注意しましょう。
相談者が犯罪被害者やDV被害者の場合｜弁護士を紹介してくれる
法テラスでは、相談者が犯罪被害者やDV被害者の場合、その分野について経験豊富な弁護士を紹介します。
DV・ストーカー・児童虐待などの相談には弁護士が心情に配慮しつつ法律相談を実施します。
弁護士は被害者の心理的な負担を軽減するために、適切なカウンセリングサービスや支援団体と連携し、総合的な支援をしてくれるでしょう。
詳しくは、法テラスのホームページで確認してください。
【参考】
犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介 | 犯罪の被害にあわれた方へ | 法テラス
DV等被害者法律相談援助 | 犯罪の被害にあわれた方へ | 法テラス
弁護士紹介制度がない法テラスを上手に活用するためのポイント
ここでは、弁護士紹介制度がない法テラスを上手に活用するためのポイントについて説明しています。
1.法テラスと契約している弁護士を自分で探す
法テラスでは、特定の弁護士を紹介してもらえないため、自分が希望する弁護士に依頼する場合は、自分で弁護士を探して連絡を取る必要があります。
しかし、法テラスと提携している弁護士でないと、民事法律扶助の利用はできません。
気になる弁護士がいる場合は、法テラスと提携しているかを確認したうえで、相談するようにしましょう。
なお、ベンナビでは法テラスと提携している弁護士事務所も多数掲載しています。
無料相談の予約の際に、法テラス利用を希望している旨を伝えるとスムーズですので、ぜひ活用してください。
2.簡易な文書を作成してほしい場合は法テラスの無料相談時に依頼する
法テラスでは、弁護士の紹介はおこなえませんが、無料法律相談の時間内における、簡易的な書類作成・確認には対応してもらえるケースがあります。
簡易的な支援を受ける場合は、書類は本人名義で作成し、弁護士や司法書士が代理でおこなうわけではありません。
また、郵送や交渉などの追加サービスは提供されません。
作成費用は書面一通につき2,200円（税込）で、法律相談中にその場で支払う必要があります。
法テラスと契約している弁護士の探し方｜ひまわりサーチを使おう
法テラスの契約弁護士を探すには、「ひまわりサーチ」にアクセスし、弁護士を探すエリアと住まいを選択します。
サイトの留意事項に同意後、「民事法律扶助の取扱の有無」で「有」にチェックを入れることで、法テラス契約弁護士を見つけることができます。
また、「重点取扱業務」や「事務所所在地」などの項目を入力すると、さらに絞り込みが可能です。
【参考】弁護士情報サービス| ひまわりサーチ | 日本弁護士会
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持ち込み方式を利用せずに法テラスで法律相談をする際の注意点
こちらでは、持ち込み方式を利用せずに法テラスで法律相談をする際の注意点について説明します。
1.担当弁護士の得意分野と自分の悩みが一致しないことがある
法テラスの事務所への飛び込み相談では、担当する弁護士や司法書士を自分で選ぶことができないため、相談したい分野や自分との相性が合わない場合があります。
たとえば、相続について相談したくても、離婚問題に注力している弁護士が担当となる場合があるのです。
また、弁護士も人間なので、対応力は人によって異なります。
淡々と業務をこなしていく弁護士と、外向的でたくさんコミュニケーションをとってくれる弁護士では、どちらが良いかは依頼者によって感じ方も違うでしょう。
持ち込み方式以外で法テラスを利用すると、問題に精通していない弁護士が対応することもあり、対応が悪く感じられることもあるかもしれません。
2.弁護士も事前準備ができないため一般論に終わる可能性がある
たとえ法テラスの常勤弁護士が無料法律相談をおこなっても事前準備ができないため、相談時のアドバイスが一般論に終始することもありえます。
相談者はどの弁護士に相談するか知らず、弁護士も相談内容に対して事前準備できないという問題があるでしょう。
このため、離婚や相続などの複雑な相談には不向きな場合があります。
3.担当した弁護士が必ずしも依頼を受け付けてくれるわけではない
無料法律相談を利用したあとの事件の受任については、各弁護士・司法書士が判断します。
そのため、相談した弁護士・司法書士が必ずしも事件を受けるわけではありません。
法テラスと弁護士紹介に関するよくある質問
法テラスの弁護士紹介を利用するにあたり、いくつか疑問が生じることもあるでしょう。
ここでは、法テラスの弁護士紹介を利用するにあたってよくある質問を紹介します。
- サポートダイヤルに問い合わせれば弁護士を紹介してくれるか？
- 法テラスの無料相談を申し込んだら担当の弁護士がついてくれたが？
- 法テラス以外の法律相談窓口で弁護士を紹介してくれるところはあるか？
Q.サポートダイヤルに問い合わせれば弁護士を紹介してくれるか？
法テラス・サポートダイヤルでは専門家の紹介はおこなわず、代わりに相談内容に応じた適切な相談窓口情報を案内します。
たとえば、法律の専門相談が必要な場合、各地域の弁護士会や無料法律相談所の連絡先を紹介してくれます。
また、家庭問題や子育てに関する相談については、子ども家庭支援センターや児童相談所などの適切な機関を案内してくれるでしょう。
民事法律扶助の利用を希望する場合は、電話口でその旨を伝えてください。
Q.法テラスの無料相談を申し込んだら担当の弁護士がついてくれたが？
法テラスの事務所では無料相談を提供していますが、そこに来る弁護士は法テラスが選んでいるわけではありません。
法テラスと契約している弁護士の名簿に基づき、機械的に順番で割り当てられています。
法テラスは相談のための部屋を契約弁護士に貸し、相談者がその弁護士に依頼したい場合は、弁護士を通じて法テラスに弁護士費用の立て替えを申し込むことができます。
つまり、弁護士を選ぶのは相談者自身であり、法テラスは特定の弁護士を推薦や紹介していません。
契約弁護士は、法テラスとの契約に基づき、一定の基準を満たしているため、その質は一定程度保証されています。
ただし、相談者の問題に対して最適な弁護士が割り当てられるかどうかは、ケースバイケースです。
Q.法テラス以外の法律相談窓口で弁護士を紹介してくれるところはあるか？
弁護士会では、離婚、遺言相続、労働問題などの法律相談を担当する弁護士を紹介しています。
弁護士の紹介を受けたい方は、電話またはWebで予約が必要です。
また、相談センターで直接弁護士に依頼できるかを確認することも可能です。
現在、弁護士紹介は予約制で、電話スクリーニング形式でおこなわれています。
事案内容のヒアリング後、適切な弁護士が紹介され、その後相談日時の調整をおこないます。
紹介された弁護士との法律相談には相談料が発生しますので注意してください。
また、最終的に依頼するかどうかは自分で判断しましょう。
弁護士会の相談センターでは、さまざまな法律分野に対応できる弁護士が在籍しているため、初めて法律問題に直面する方でも安心して利用することができます。
さいごに｜法テラスで弁護士紹介が使えなくても持ち込み方式で対応できる
法テラスでは、通常の法律トラブルの場合、弁護士を紹介してくれません。
ただし、相談者が犯罪被害者やDV被害者の場合は、弁護士を紹介してくれます。
法テラスでは、弁護士紹介制度が利用できなくても、持ち込み方式で対応可能です。
自分に合った弁護士を探して、弁護士経由で法テラスの民事法律扶助を利用できないか確認しましょう。
なお、ベンナビでは法テラスとの契約弁護士も多数掲載しています。
相談分野や無料法律相談ができるかどうかでも弁護士を探せるので、自分に合った弁護士を見つけてみてください。
解決したい
減らしたい
獲得したい
揉めている
弁護士をしてほしい
相談できる
親族と揉めている
対策をしたい
請求したい
されてしまった
訴えたい
払ってもらえない
分からない
お金を取り戻したい
