法律相談センター完全ガイド|利用方法と注意点を徹底解説!
法律トラブルを弁護士に相談するにあたって、法律相談センターを利用すべきかどうか検討している方も多いのではないでしょうか。
法律相談センターとは、地域の弁護士会が運営している法律相談の窓口のことです。
全国に約300ヵ所の窓口があり、離婚、相続、交通事故、労働問題、借金問題など幅広い相談に対応しています。
本記事では相談できる内容や2種類の予約方法など、法律相談センターについて解説します。
また、自分に合った相談窓口を見つけられるよう、法テラスや一般的な法律事務所との違いについても説明します。
解決したい
減らしたい
相談内容を選択してください
獲得したい
揉めている
弁護士を してほしい
相談できる
親族と揉めている
対策をしたい
請求したい
されてしまった
訴えたい
払って もらえない
分からない
お金を 取り戻したい
法律相談センターとは?各都道府県の弁護士会が運営する法律相談所
法律相談センターとは、地域の弁護士会によって運営されている法律相談窓口のことです。
それぞれの弁護士会が複数の法律相談センターを運営しており、現在は全国に約300ヵ所の窓口が設置されています。
相談できるトラブルは、相続や離婚などの家族の問題、労働問題、不動産トラブル、借金トラブルなど多岐にわたります。
相談することで、弁護士に依頼したほうが良いのか、自分で解決できるのかなどについて判断してもらうことも可能です。
また、法律相談センターでは相談に応じてくれた弁護士にそのまま依頼できることも特徴といえます。
相談内容や相談時間は地域によって異なるため、以下のページで事前に確認することをおすすめします。
法律相談センターの予約方法 | 全国共通の電話番号やオンラインで予約できる
法律相談センターで相談するには、事前の予約が必要です。
まずは電話やWebサイトから予約をしましょう。
電話予約|ひまわりお悩み110番にかけると近くの弁護士会につながる
電話予約をする場合は、全国共通の電話番号「ひまわりお悩み110番」に連絡するのがおすすめです。
ひまわりお悩み110番に電話をかけると、近くの弁護士会につながります。
電話がつながったら、名前・連絡先・相談内容を伝え、面談日・相談場所を決めます。
また、相談するにあたり不安や疑問があれば、予約時に確認しておきましょう。
窓口 | ひまわりお悩み110番 |
連絡先 | 0570-783-110 |
受付時間 | ※地域によって異なる |
公式サイト | https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/search/himawari110.html |
なお、それぞれの弁護士会でも直接電話予約を受け付けています。
オンライン予約|ひまわり相談ネットなら24時間いつでも予約できる
日本弁護士連合会のひまわり相談ネットであれば、24時間いつでも法律相談の予約ができます。
希望のエリアを選択すると、各都道府県の法律相談センターの予約画面に移ります。
そこで相談内容・場所・日時などを指定して、個人情報を入力すれば予約完了です。
窓口 | ひまわり相談ネット |
受付時間 | 24時間 |
公式サイト | https://www.soudan-yoyaku.jp/ |
法律相談センターで相談できる主な内容
法律相談センターで相談できる主な内容は以下のとおりです。
なお、ここでは東京の法律相談センターの相談内容を参考にしています。
相談内容 | 具体例 |
離婚・親族 | ✔不倫した配偶者に慰謝料を請求したい ✔財産分与や親権についての協議がまとまらない |
相続・遺言 | ✔遺言書に、自分以外だけが相続人である旨が書かれていた ✔亡くなった親に借金があり、相続を放棄したいと思っている |
借金相談 | ✔複数の金融機関からお金を借りてしまい、返せなくなりそうだ ✔消費者金融への返済が滞っており、日々の取り立てに疲弊している |
金銭トラブル | ✔取引先からなかなかお金が支払われない ✔連帯保証人になったことをきっかけにトラブルが生じた |
借地・借家トラブル | ✔急に退去を命じられた ✔借主に出ていってもらいたい |
消費者トラブル | ✔欠陥商品の返金をしてもらえない ✔訪問販売で押し売りされた |
職場でのトラブル | ✔残業代を払ってもらえない ✔職場でハラスメント被害に遭っている |
生活保護 | ✔生活保護の申請手続きがわからず困っている ✔生活保護費の返金を役所から求められている |
外国人の方向けの相談 | ✔日本人と結婚し、日本に移住をしたいと考えている ✔在留資格に関するトラブルに遭ってしまっている |
犯罪被害 | ✔詐欺に遭った ✔暴行を受けた ✔窃盗被害に遭った |
交通事故トラブル | ✔交通事故に遭ったため慰謝料請求がしたい ✔事故を起こしてしまい被害者と示談交渉したい |
刑事事件 | ✔逮捕されるかもしれない ✔家族が逮捕されてしまった |
建築相談 | ✔注文住宅を購入したが引き渡し期限を過ぎても完成していない ✔購入したばかりの住宅に雨漏りなどがあって修繕を依頼したい |
訴えられた場合の相談 | ✔訴状が届いたがどうすればよいかわからない ✔弁護士に依頼したいが探し方がわからない |
高齢者・障害者向けの相談 | ✔高齢になり財産管理に不安がある ✔障害者差別を受けている |
法律相談センターを利用する際の費用
法律相談センターでは、原則として有料で法律相談を受け付けています。
しかし、地域や相談内容によっては無料相談に対応していることもあります。
ここでは、法律相談センターを利用する際の費用について確認しましょう。
相談料は30分あたり5,500円程度が相場
法律相談センターの相談料は、30 分あたり 5,500 円程度が相場です。
また、相談時間を過ぎると15分ごとに2,750円程度の追加料金が発生します。
地域によって相談料や相談時間は異なるため、事前に確認しておきましょう。
地域や相談内容によっては無料で相談できる
地域や相談によって、相談を無料で受け付けている場合もあります。
たとえば、東京の法律相談センターでは、以下のような相談を無料で受け付けています。
- 借金相談
- 中小企業に関する相談
- 犯罪被害に関する相談
- 公害や環境に関する相談
- 子どもの権利に関する相談 など
なお、無料相談の時間や回数などは、地域・相談内容によって異なるので注意しましょう。
【参考】費用について|第二東京弁護士会
民事法律扶助制度を利用できる場合もある
法律相談センターによっては、法テラスの民事法律扶助制度を利用できる場合もあります。
たとえば、大阪弁護士会の法律相談センターでは、以下の相談内容について民事法律扶助制度の利用ができます。
- 離婚に関する法律相談
- 外国人の方に対する法律相談
民事法律扶助制度(無料相談)の利用条件は、資力基準を満たしていることと制度の趣旨に適することの2つです。
民事法律扶助制度を利用できるかどうか知りたい場合は、近くの法テラスに問い合わせてみましょう。
【参考】面談相談(無料・一部無料) - 無料相談一覧|大阪弁護士会 総合法律相談センター
解決したい
減らしたい
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揉めている
弁護士を してほしい
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親族と揉めている
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訴えたい
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法律相談センターを利用する際の注意点
ここでは、法律相談センターを利用する際の注意点を説明します。
相談を担当する弁護士は選べない
法律相談センターで相談を担当する弁護士は、当番制で決まっています。
そのため、弁護士を指定することはできません。
自分の相談したい分野に詳しくない、弁護士との相性があまり良くないなどの可能性も考えられるでしょう。
相談者が本人以外の場合は依頼ができない
法律相談センターの法律相談は、原則として本人が行く必要があります。
しかし、体調や状況によっては本人が相談に行けなかったり、介助者が必要だったりする場合もあります。
このようにやむを得ない事情があれば、本人以外からの相談や第三者の同席を認めてくれることがあります。
ただし、本人が相談していない場合、アドバイスは受けられますが、弁護士に依頼をできないことが多いです。
相談時の録音・録画は断られる場合がある
法律相談の内容を録音・録画したいという方もいるでしょう。
しかし、録音・録画ができるかどうかは、担当する弁護士によって異なります。
そのため、必ず録音・録画の可否を確認したうえで、指示に従うようにしてください。
なお、メモは認められていることが多いので、筆記用具を持参することをおすすめします。
法律相談センターと法テラスの違いは?
法律相談の窓口としては法テラスもよく知られています。
法律相談センターと法テラスでは、何が異なるのでしょうか。
ここでは、法律相談センターと法テラスの主な違いについて説明します。
運営元|法テラスは法的トラブルの解決を支援する国による公的法人
法律相談センターは、各都道府県の弁護士会によって運営されています。
一方、法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した公的な法人です。
業務内容|法テラスでは国民に対する情報提供などをおこなっている
法律相談センターは、弁護士会が手掛けている業務の一種であり、地域の方が弁護士に対して身近に法律相談がおこなえるように設置されています。
一方、法テラスは、国民が法的トラブルを解決するための情報やサービスを受けられる環境を整えることを目的に、情報提供や無料相談などの業務をおこなっています。
法テラスの主な業務は以下のとおりです。
情報提供業務
法制度についての情報提供や、弁護士会・司法書士会・地方公共団体といった法律相談ができる窓口の案内を無料でおこなっています。
民事法律扶助業務
経済的に困っている方向けに、無料の法律相談を実施しています。
また、弁護士や司法書士への依頼費用などの立て替えもおこなっています。
無料相談の条件|法テラスでは資力基準などを満たす必要がある
法律相談センターの無料相談の可否は、主に借金相談や労働相談のように相談内容で決まっています。
一方、法テラスでは、資力基準などを満たしているかどうかで無料法律相談の可否が決まります。
詳しい条件や相談方法については、法テラスのWebサイトを確認してください。
【参考】民事法律扶助業務|法テラス
法律相談センターについてよくある質問と回答
最後に、法律相談センターについてのよくある質問に回答します。
法律相談センターの相談時間はどれくらい?
法律相談センターの相談時間は、地域や相談内容によって異なります。
一般的には1回あたり30分程度ですが、専門性が高い相談内容は30分~1時間程度の場合もあります。
どこの法律相談センターを利用しても大丈夫?
どこの法律相談センターでも利用することができます。
しかし、事件の場所や相手方の所在地が遠方の場合、相談はできても依頼まではできないケースがあります。
法律相談センターと法律事務所ならどちらを利用するのがいい?
法律相談センターと法律事務所の法律相談には、以下のような違いがあります。
- 自分で弁護士を選べるかどうか
- 無料相談に対応しているかどうか など
法律相談センターでは担当弁護士を選べませんが、法律事務所であれば自分で選ぶことができます。
また、法律相談センターでは無料相談の対象が限られていますが、法律事務所であれば無料相談で受け付けている可能性があります。
相談先に迷っているなら、自身の状況や希望に応じて選択することをおすすめします。
さいごに|法律トラブルで困っていたらまずは弁護士に相談しよう
法律相談センターの法律相談は、地域や相談内容によって受付時間や費用が異なります。
相談する際には、事前に法律相談センターのWebサイトなどをチェックしておきましょう。
また、納得のいく解決を目指したいなら、自分の状況や希望に合った弁護士を見つけることが大切です。
自分の条件や希望に合う弁護士を効率よく見つけたいなら、相談内容や地域から弁護士を探せる「ベンナビ」を利用することをおすすめします。
解決したい
減らしたい
相談内容を選択してください
獲得したい
揉めている
弁護士を してほしい
相談できる
親族と揉めている
対策をしたい
請求したい
されてしまった
訴えたい
払って もらえない
分からない
お金を 取り戻したい