フリーランスの採用代行とは?メリットや必要なスキルを解説

高橋宇内
           
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採用代行のフリーランスってどう?

採用代行のフリーランスは違法になる?

といったお悩みをお持ちのフリーランスもいるのではないでしょうか。

本記事では、フリーランスとして採用代行を始めるメリット・デメリットや求められるスキル、注意点などを解説します。

本記事を読めば、フリーランスとして採用代行を始める際に押さえるべきポイントを網羅できるでしょう。

フリーランスの採用代行における不安や疑問を解消したい方は、ぜひ最後までご一読ください。

 

この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
目次

フリーランス採用代行とは

フリーランスの採用代行とは、企業の採用活動を個人として代行することです。

近年、人件費を削りたい企業は、フリーランスに採用代行を依頼する傾向にあります。

また、マンパワー不足などが原因で人事体制が整っていないため、フリーランスの力を借りる企業も増加傾向です。

なお、フリーランスの採用代行と企業採用代行にはいくつか異なる点があります。具体的に解説しましょう。

企業採用代行との違い

企業の採用代行とフリーランスの採用代行における業務内容の違いは、以下のとおりです。

  • 費用
  • 契約方法
  • 業務範囲

続いて、具体的にどのような違いがあるのかを一つひとつ見ていきましょう。

費用

法人の場合は固定報酬になりますが、フリーランスは業務内容や勤務時間などによって費用が異なります。

契約内容

企業の採用代行は、自社とクライアントとの契約を結ぶため、法人対法人として契約を結びます。

一方、フリーランスの場合は、自身とクライアントとの契約となるため、個人対法人として契約します。

業務範囲

一般的な企業の採用代行は、求職者への連絡・面接対応・合否連絡など、クライアントの採用活動を総合的にサポートします。

一方、フリーランスの採用代行は、面接対応やスカウトメール配信のみなど、企業の採用活動を一部分のみサポートする場合があります。

フリーランスがどの業務を請け負うのかは、クライアントと相談したうえで決定されます。

フリーランス採用代行のメリット

次に、フリーランスの採用代行として働くメリットを4つ解説します。

具体的には以下のとおりです。

フリーランスとして働けば、会社員では得られないさまざまなメリットを味わえます。

詳しくみていきましょう。

時間・場所問わず働ける

フリーランスには、働く時間や場所などの縛りがありません。

自宅はもちろん、カフェやコワーキングスペースなど、自分が好きな環境で働けます。

クライアント先へ訪問する時以外は、作業時間にも縛りがないため、会社員のように毎朝満員電車に乗る必要もないのです。

自由度の高い働き方を実現させたい方にとって、フリーランスになるのはベストな選択肢といえるでしょう。

得意な業務に絞れる

フリーランスになれば、得意な業務に絞って採用代行を受けられる可能性があります。

誰でも少なからず、採用業務の中でも得意・不得意があるはずです。

クライアントの要望・ニーズとあなたの得意分野が合致すれば、得意な採用業務のみ代行できるかもしれません。

また、得意な業務に絞れば、その業務のスキルをピンポイントに磨けるため、専門性の高さをクライアントにアピールできます。

収入が青天井になる

フリーランスの採用代行は、やり方次第で収入を大幅に上げられます。

フリーランスとして採用代行をおこなう際は、必ずしも契約社数を1社のみに絞る必要は全くありません。

複数社と契約すれば、その分だけ多くの報酬を受け取れるためです。

案件の単価や受注数次第では、これまでよりも収入を倍以上に増やせる可能性も十分にあるでしょう。

キャリアアップにつながる

採用に関する知識や経験は、将来的なキャリアアップにも役立ちます。

フリーランスは自分で全ての業務をおこなうため、今まで経験したことのない作業も経験できるはずです。

その経験を活かせば、人事コンサルタントや採用代行会社の立ち上げなどの新たなキャリアアップも決して夢ではありません。

フリーランス採用代行のデメリット

フリーランスとして採用代行をおこなう際は、ある程度のスキルが必要とされます。

なぜなら、採用代行は企業の採用活動を代行する責任の大きい仕事であり、そもそもスキルがなければ企業から依頼してもらえないためです。

スキルを得るためには、正社員として人事の仕事を経験し、採用活動の進め方や求職者の動向といった採用に必要なノウハウを最短で学ぶ必要があります。

次に、フリーランスとして採用代行を始めるにあたって、具体的にどのようなスキルが求められるのかを解説します。

フリーランス採用代行に求められるスキル

次に、フリーランスの採用代行に求められる7つのスキルを解説します。

具体的には以下となります。

これらの能力を持っている方は、採用代行として活躍できる可能性が高いでしょう。

詳しく解説します。

コミュニケーション力

コミュニケーション能力があれば、求職者とのやり取りをスムーズに進められます。

なぜなら、採用代行のメインは対人業務であるため、求職者との意思疎通を図るためにも、コミュニケーション能力は必要であるためです。

たとえば、面接業務を代行する場合、求職者へ適切な質問を投げかけたり、人事として適切な回答を伝えたりする必要があります。

相手の考えや意向を汲み取って、スムーズに会話のキャッチボールを進めなければなりません。

企業の人事として求職者と円滑にやり取りを進めるために、コミュニケーション能力は重要です。

情報収集力

情報収集力があれば、採用活動に必要とされるさまざまな情報を吸収できます。

時代の流れによって、人材採用のトレンドや求職者の動向などは目まぐるしく変わるため、新しい情報へ常にアンテナを張ることが大切です。

例として、クライアントが転職サイトの掲載を検討している場合、あなたがそれよりもおすすめの新しい転職サイトを知っていれば、クライアントに提案ができます。

提案すれば、クライアントから情報感度の高さを評価され、あなた自身の評価も上がるはずです。時代のトレンドに合った採用活動を進めていくうえで、情報収集力は必要です。

プレゼン力

求職者の入社意欲や志望度を高めるために、プレゼン力が必要とされます。

プレゼン能力がなければ、求職者に対して企業の魅力や強みを十分にアピールできないためです。

たとえば、あなたが企業の会社説明会の実施を代行するとします。求職者に企業への理解を深めてもらい、入社したいと思わせるためには、求職者の心を掴むようなプレゼンを図る必要があります。

ただ伝えたい要点を話すのみではなく、相手に「伝わる」ように表現できる能力が採用業務には必要です。

ヒアリング力

ヒアリング力は、求職者の入社後のミスマッチを防ぐために役立ちます。

入社後のミスマッチをなくすためには、ヒアリングを通じて、求職者と雇用条件や仕事内容などを十分に擦り合わせる必要があるためです。

例として、あなたが求職者との面談を代行するとします。

その場合、求職者が希望する給与や勤務地、職種などを細かくヒアリングし、どこまで実現できるのかを人事目線で落とし込まなければなりません。

企業の採用方針と求職者の意向にズレを減らすために、ヒアリング力は必要です。

早いレスポンス力

クライアントや求職者から信用を得るためには、早いレスポンスが必要です。

レスポンスが遅いと、相手から「返信が後回しにされている」と思われてしまう可能性があるためです。

例として、あなたがクライアントから求職者へのメール返信を依頼された場合、求職者への返信やクライアントへの業務進捗の報告が遅れてしまえば、双方からの信用を失ってしまいます。

求職者への返信が遅れると、入社意欲自体が下がる可能性もあるため、注意が必要です。

双方から信頼を得るためだけではなく、人材採用を成功につなげるためにも、早めのレスポンスが大切です。

論理的思考力

論理的思考力は、業務の課題点や改善策を見出すために必要な能力です。

業務の進捗を正しく分析しなければ、採用活動自体のペースが遅れる可能性があるためです。

たとえば、あなたがスカウト配信の業務を担当するとしましょう。求職者がスカウトメールに反応してくれない場合、メール本文や文面の長さ、配信時間などの何処に問題があったのかを分析しなければなりません。

理想的な採用活動を実現するためにも、客観的な視点から業務改善を図れるような論理的思考力が必要です。

自走力

企業の採用活動をスムーズに進めていくためには、自走力が必要不可欠です。

なぜなら、採用活動は長いスパンをかけて進めていくものだからこそ、指示待ちではなく、自分から能動的に行動しなければならないためです。

例として、あなたが企業から求人掲載の運用業務を請けたとしましょう。

その場合、応募管理や原稿修正、スカウトメールなどのオプションの活用を自発的に進めていく必要があります。

フリーランスの採用代行には、企業に指示される前に行動できるような自走力が求められます。

フリーランス採用代行の注意点

続いて、フリーランスとして採用代行の仕事を始める際の3つの注意点を解説します。

これらの注意点を押さえなければ、何らかのトラブルに見舞われる可能性が上がるため、しっかりと頭に入れておきましょう。

契約書で締結する

クライアントの採用代行を請け負う際は、必ず契約書を締結しましょう。

口頭で契約を交わしてしまうと、給与が未払いになったり、返信が返ってこなくなったりする場合があるためです。

契約書を締結しておけば、証拠として残せるため、「言った」「言わない」などの揉めごとを起こさずに済みます。

なお、締結した契約書は、書類として保管しておくか、Googleドライブなどのクラウドサービスに保存しておきましょう。万が一、何らかのトラブルが起こりそうなときにも安心です。

業務内容の認識を必ず確認する

採用代行として請け負う業務内容は、クライアントと十分に擦り合わせしておきましょう。

その理由は、いざ契約を締結しても、担当業務とは異なる仕事を頼まれた場合、トラブルに発展する可能性があるためです。

たとえば、あなたの業務は面接対応のみであるはずが、電話対応も依頼された場合、担当業務外として電話対応を断るか、業務契約を別途結び直す必要があります。

認識ズレが原因でトラブルを発展させないためにも、クライアントと業務内容を十分に擦り合わせましょう。

単価にこだわりすぎない

請け負う業務の単価にこだわりすぎないことも重要です。

最初から高単価にのみ絞ってしまうと、契約が取れない状況が続いてしまう恐れがあるためです。

一般的に、企業がフリーランスに採用代行を依頼する場合の平均単価は月額2030万円(※)といわれています。

この単価を目安にしつつ、まずは実績づくりのために低単価も引き受けるのもひとつの手です。

※参考:フリーランス人事とは?依頼しても大丈夫?メリット・デメリット|キャリブロ

なお、低単価で引き受ける際は、業務の成果に応じて単価を都度相談したい旨をクライアントへ事前に伝えることをおすすめします。

そうすれば、実績を着実に積みながら、業務単価のアップもじっくり狙えるでしょう。

フリーランス採用代行は事前の準備が成功へのカギ

フリーランスとして採用代行を始めれば、働く場所や時間の縛りがなくなり、自由度の高い働き方ができるようになります。

また、請ける業務次第では収入アップも狙えるため、高年収の実現も十分に可能です。

本記事で解説したポイントを基に、フリーランスとして採用代行を始めるための準備を一つひとつ進めていきましょう。

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