個人事業主におすすめのファクタリング会社9選!即日・少額利用も可能

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目次
  1. 個人事業主におすすめのファクタリング会社9選を比較【即日対応可あり】
    1. ベストファクター
    2. QuQuMo
    3. アウル経済
    4. OLTA
    5. ウィット
    6. MSFJ
    7. No.1ファクタリング
    8. FREENANCE
  2. 個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際のポイント6つ
    1. 個人事業主OKのファクタリング会社である
    2. 即日入金が可能である
    3. 売掛債権額が最低買取金額以上である
    4. できるだけ手数料が安いファクタリング会社に依頼する
    5. 申込み方法を確認する
    6. 対面相談して対応の質を見る
  3. 即日入金可能なファクタリングにメリットがある場合とは
    1. 支払期限まで時間がないケース
    2. 融資を受けるまではいかないが早めの入金を希望するケース
    3. 金融機関から融資を受けられないケース
    4. 保証人や担保が用意できないケース
  4. 即日にファクタリングを受ける方法とは
    1. 買取手数料の上限と下限が公開されている会社を選択する
    2. ファクタリング審査に必要な書類を事前に準備する
    3. オンライン申し込みで時間を短縮する
    4. 承諾の時間短縮のため2社間ファクタリングを選択する
    5. 複数業者へ相談して回答スピードを比べる
    6. 債権譲渡登記が必要ない会社を選択する
  5. 個人事業主がファクタリングを利用してから現金を受け取れるまでの流れ
    1. STEP1|問い合わせ
    2. STEP2|必要書類を用意・提出する
    3. STEP3|審査・見積もり
    4. STEP4|契約
    5. STEP5|入金
  6. 個人事業主のファクタリング利用条件とは?
    1. ファクタリングに利用できる売掛債権を持っている
    2. 条件を満たした売掛債権である
    3. 取引先の信用度が高い
    4. 必要書類を準備できる
  7. ファクタリングを利用する上での4つの注意点
    1. 審査に通らない債権がある
    2. 償還請求権の有無を確認する
    3. 必ず即日で振り込まれるとは限らない
    4. 会社によって手数料が異なる
  8. 個人事業主が利用できるファクタリング以外の資金調達方法
    1. ビジネスローン
    2. クラウドファンディング
  9. 個人事業主がファクタリングを利用する際によくある質問
    1. 夜間や土日に即日ファクタリングできる?
    2. ファクタリングに違法性はある?
    3. 個人給料はファクタリングの対象になる?
    4. ファクタリングを利用するデメリットはある?
    5. ファクタリングの手数料はいくらかかる?
    6. 審査が甘いファクタリング会社はある?
  10. さいごに

ファクタリングは最短即日で資金調達可能なサービスもあり、利便性の高さからも注目を集めている金融サービスです。

ファクタリングは、売掛債権を売却することで現金を入手する方法です。

一般的には企業向けのサービスという印象が強いファクタリングですが、個人事業主が利用できるサービスもあります。

急に資金調達が必要になった場合は、個人事業主が利用できる即日対応可能なファクタリングサービスを利用することも検討してみましょう。

本記事では、個人事業主におすすめのファクタリング会社やファクタリング会社を選ぶポイント、利用の流れ、注意点などを解説します。

この記事を監修した弁護士
浅川 有三
浅川 有三弁護士(浅川倉方法律事務所)
売掛金回収、家賃の滞納金回収、横領された売上金回収など、幅広い分野で債権回収トラブルの解決に注力。顧問弁護士としての実績も多数あり。迅速丁寧な問題解決を目指している。

個人事業主におすすめのファクタリング会社9選を比較【即日対応可あり】

横にスライドします。

サービス名ベストファクター日本中小企業金融サポート機構QuQuMoアウル経済OLTAウィットMSFJNo.1ファクタリングFREENANCE
手数料2社間:5%~
3社間:2%~
1.5%~1%~1〜10%程度2~9%記載なし3.8〜9.8%(個人事業主の場合)2社間:5~15%
3社間:1~5%
3〜10%
調達可能額30万〜無制限記載なし下限上限なし~1億円下限上限なし下限上限なし10万〜500万円(個人事業主の場合)10万〜5,000万円1万〜1,000万円まで
対応スピード最短即日対応最短3時間入金まで最速2時間最速2時間500万円まで最短即日対応最短2時間で対応最短即日対応最短即日対応最短即日対応
契約方法出張契約
電話契約
オンライン契約
オンライン契約オンライン契約オンライン面談
電子契約対応
オンライン契約
メール契約
電話契約
オンライン契約
メール契約
電話契約
訪問契約
オンライン契約
出張契約
電話契約
オンライン契約
オンライン契約
営業時間【平日】10時00分〜19時00分【平日】9時30分~18時00分【平日】9時00分〜17時00分(メールは24時間対応)【平日】9時30分〜19時00分【平日】10時00分〜18時00分(Webは24時間)【平日】9時00分〜20時00分【平日】10:00分〜20:00分【平日】9時00分〜20時00分24時間対応
ホームページ公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

ベストファクター

ベストファクター
画像参照元:株式会社アレシア

サービス概要

手数料2社間:5%~
3社間:2%~
調達可能額30万〜無制限
対応スピード最短即日対応
契約方法出張契約・電話契約・オンライン契約
営業時間【平日】10時00分〜19時00分
運営会社株式会社アレシア
ホームページURLhttps://bestfactor.jp/

ベストファクターは法人でも個人事業主でも利用できるファクタリング会社です。

買取をおこなうにあたり、最短30分で審査が終了し、かつ審査通過率は92.25%と9割を超える高い水準です。

急に現金が必要となり、確実に調達したい場合には、ベストファクターの利用が適しているといえるでしょう。

ベストファクターの公式サイト

口コミ・評判

ファクタリングの利用は6回目です。ファクタリング会社によっては個人事業だからと言って手数料をたくさん取る会社もあります
初めて使った業者なんて諸経費など合わせて30%以上も取られました。今回、WEBで乗り換えキャンペーンをやってるのを知って、ベストファクターに申し込んでみました。担当の島田さんから「個人事業だと手数料が高くなる傾向がある」と伝えられましたが、実際には9.3%。これを高いを感じる人もいるかもしれないですが、他の会社を知ってる身としては良かったです。担当者も話しやすい人でありがたかったです。

引用元:お客様の声/口コミ・評判を投稿できます。 – ベストファクター

個人事業を立ち上げたばかりで、少額でしたが調達できました。50万円の売掛金について、43万円が翌日に入金されました。取引はスムーズで、取引先に知られないとのことで、今のところ何も問題はおきていません。

引用元:お客様の声/口コミ・評判を投稿できます。 – ベストファクター

QuQuMo

QuQuMo
画像参照元:株式会社アクティブサポート

サービス概要

手数料1%~
調達可能額下限上限なし
対応スピード入金まで最速2時間
契約方法オンライン契約
営業時間【平日】9時00分〜17時00分(メールは24時間対応)
運営会社株式会社アクティブサポート
ホームページURLhttps://ququmo.com/

QuQuMo(ククモ)は、株式会社アクティブサポートが提供するオンライン完結型資金調達サービスです。

申込から入金までのスピードが業界でもトップクラスに早く、最速2時間で対応してもらえます。

しかも手続きはすべてオンラインで完結し、必要な書類も請求書と通帳の2点のみと非常に手軽です。

債権譲渡登記の設定もいらないため、すぐにでも現金が必要な個人事業主にうってつけのサービスといえるでしょう。

QuQuMoの公式サイト

口コミ・評判

資金調達額1500万円 申込から振込まで4時間
担保保証人なしで資金調達できるのがほんとに驚きでした。 建設会社の経営をしているのですが、普段は銀行から融資を受けています。 機材の故障により緊急で追加費用がかかることになったためファクタリングしてもらいました。金融機関の与信枠が超過していたので、保証人なしで現金化できたのはとても助かりました。

引用元:QuQuMo Online

資金調達額600万円 申込から振込まで3時間
銀行に行っても貸してもらえず、途方に暮れていたとき広告を見てすぐに相談しました。 私は、ネットが苦手で不安でしたが サポートセンターに問合せをしながら安心して契約を進めることができました。必要書類も少なくこんなに簡単に資金調達ができるんだとびっくりしてます。 また困った際にはお願いしようと思います。

引用元:QuQuMo Online

アウル経済

アウル経済
画像参照元:株式会社アウル経済

サービス概要

手数料1%〜10%程度
調達可能額~1億円
対応スピード最速2時間
契約方法オンライン面談/電子契約対応
営業時間【平日】9時30分〜19時00分
運営会社株式会社アウル経済
ホームページURLhttps://owl-economy.jp/

アウル経済は、設立から25年以上の歴史をもつ企業です。

主力事業として以下の4事業を展開しており、経営コンサルティングに一環としてファクタリングをおこなっています。

  • 経営コンサルティング事業
  • 通信事業
  • 広告代理店業務
  • 営業代行業務

ファクタリング専門の会社ではないものの、最高1億円の債権買取実績があります。

アウル経済の公式サイト

口コミ・評判

資金調達の際、弊社は銀行に融資をお願いすることが多かったのですが、毎回用意する書類が多く審査に時間がかかることがネックでした。また銀行の窓口に赴くことも負担でした。そのような中アウル経済のサービスを利用したところ、必要書類も最小限ですぐに審査していただけ、相談から入金まで約1日程度と、とても素早い対応をしていただきました。

引用元:アウル経済の請求書買い取り

売掛先は基本的に国や自治体の公的機関になりますが、当月の診療報酬分が翌々月21日前後と比較的長いことがネックでした。資金繰りに奔走しなくて済むので、とても助かっています。

引用元:アウル経済の請求書買い取り

OLTA

OLTA
画像参照元:OLTA株式会社

サービス概要

手数料2%~9%
調達可能額下限上限なし
対応スピード500万円まで最短即日対応
契約方法オンライン契約・メール契約
営業時間【平日】10時00分〜18時00分(Webは24時間)
運営会社OLTA株式会社
ホームページURLhttps://www.olta.co.jp/

OLTA(オルタ)は、オンライン申し込みで迅速に売掛債権の現金化ができるファクタリング会社です。

審査に必要な情報の提供後、24時間(1営業日)以内に回答がおこなわれ、契約完了後即日または翌営業日に振込をしてくれます。

また買取の範囲についてある程度柔軟に対応してくれるのも特徴で、請求書の金額の範囲であれば、一部のみ売却といったことも可能です。

加えて提携銀行数も多く、メディア掲載歴も豊富であることから、ファクタリングサービス選びで何より安心・安全を重視する方におすすめです。

OLTAの公式サイト

口コミ・評判

末永工業 様北海道 建設業 個人事業主
51~100万円 即日調達
絶対にお金で失敗したくないからこそAI審査のOLTAさんを選びました。資金繰りで苦しい思いをしている同業者に教えてあげたいです。

引用元:クラウドファクタリングで資金繰りを素早く改善 OLTA(オルタ)

楓成工業 様山口県 建設業 個人事業主
51~100万円 即日調達
無駄のないWeb完結のシステムが気に入りました。1日に何回も実施される煩わしいヒアリングがなく、手数料が上限9%なのも魅力でした。

引用元:クラウドファクタリングで資金繰りを素早く改善 OLTA(オルタ)

ウィット

ウィット
画像参照元:株式会社ウィット

サービス概要

手数料記載なし
調達可能額下限上限なし
対応スピード最短2時間で対応
契約方法電話契約・オンライン契約・メール契約
営業時間【平日】9時00分〜20時00分
運営会社株式会社ウィット
ホームページURLhttps://witservice.co.jp/lp/

ウィットは中小企業と個人事業主に特化したファクタリング会社で、お客様満足度94%の高い実績からもサービスの有用さがうかがえます。

最短2時間のスピード入金が可能で、契約手続きは電話・オンライン・メールの完全非対面で完結できます。

小口専門で少額利用の買取実績も豊富なため、他社で断られた方も一度相談してみるとよいでしょう。

ウィットの公式サイト

口コミ・評判

開業届出を出していない白色申告の個人事業主でも利用できました。他社は門前払いだったので助かりました。30万円規模で個人事業主相手にファクタリングを実施してくれる会社はそう多くないんじゃないかと思います。

引用元:【公式】ウィット|中小企業・個人事業主のためスピードファクタリング

近隣にファクタリング会社がなく、ネットで調べて問い合せしても、ほとんどの会社が面談が必要と言われて困っていました。ウィットさんは、メールのやり取りだけでとてもスムーズに手続きができました。

引用元:【公式】ウィット|中小企業・個人事業主のためスピードファクタリング

MSFJ

MSFJ株式会社
画像参照元:MSFJ株式会社

サービス概要

手数料3.8%〜9.8%(個人事業主の場合)
調達可能額10万円〜500万円(個人事業主の場合)
対応スピード最短即日対応
契約方法電話契約・訪問契約・オンライン契約
営業時間【平日】10時00分〜20時00分
運営会社MSFJ株式会社
ホームページURLhttps://msfj.co.jp/

MSFJは法人だけでなく個人事業主やフリーランスも含め、幅広く事業者向けファクタリングサービスを取り扱っています。

MSFJの強みは、90%以上の審査通過率を誇りながら、個人事業主なら最低10万円から買取をおこなっている点です。

手数料も3.8〜9.8%と下限上限が明確になっているため、利用しやすいでしょう。

またMSFJでは、買取した事例だけでなく断った事例もホームページで公開しています。

形だけでなくきちんと審査がおこなわれていることが伺えるのは、利用者にとって安心できる要素といえるでしょう。

MSFJの公式サイト

口コミ・評判

お世話になっております。私がMSFJ株式会社とファクタリング契約した第一の理由は個人事業主専門でしたからです。
個人事業主ということで他のファクタリング会社から断られており途方にくれている状態でした。
ネットでこちらの個人事業主専門ファクタリングを見つけてだめもとで申し込んだ結果無事に調達できました。
調達までの期間も非常に短くして頂きまして誠にありがとうございます。

引用元:売掛金を当日買取|個人事業主専用ファクタリング

私は個人事業主として内装業を営んでおります。今回、元請からの入金が送れ資材屋さんへのお支払が遅れそうになり資金調達をおこないました。最初は、少額で個人事業主であった為どこもNGでした。
MSFJさんに問い合わせしたら無事に資金調達することが出来ました。個人事業主専門のファクタリングサービスがあることに大変感謝です。

引用元:売掛金を当日買取|個人事業主専用ファクタリング

No.1ファクタリング

株式会社NO1
画像参照元:株式会社No.1

サービス概要

手数料二社間:5%~15%
三社間:1%~5%
調達可能額10万〜5,000万円
対応スピード最短即日対応
契約方法出張契約・電話契約・オンライン契約
営業時間【平日】9時00分〜20時00分
運営会社株式会社No.1
ホームページURLhttps://no1service.co.jp/

No.1ファクタリングは高額買取をウリとするファクタリングサービスです。

業界でも1、2位を争う低い手数料率(1%~15%)であることに加えて、初めてNo.1ファクタリングをご利用の方限定で「初回買取手数料50%割引」or「他社より高額買取保証」を実施していることから、費用負担を抑えての売掛債権の現金化が望めます。

最短60分で振込というスピード対応も可能なので、すぐさま現金が必要な個人事業主の方にはうってつけのファクタリングサービスでしょう。

No.1ファクタリングの公式サイト

利用者実績

30万円の資金調達に成功(2020年8月)
内装業 福岡県福岡市 個人事業主
買取手数料:10.0% 調達までの期間:1日

引用元:個人事業主様のファクタリング|ファクタリングなら株式会社No.1

300万円の資金調達に成功(2020年7月)
運送業 大阪府大阪市 個人事業主
買取手数料:4.0% 調達までの期間:3日

引用元:個人事業主様のファクタリング|ファクタリングなら株式会社No.1

FREENANCE

FREENANCE
画像参照元:GMOクリエイターズネットワーク株式会社

サービス概要

手数料3%〜10%
調達可能額1万円〜1,000万円まで
対応スピード最短即日対応
契約方法オンライン契約
営業時間24時間対応
運営会社GMOクリエイターズネットワーク株式会社
ホームページURLhttps://freenance.net/

FREENANCE(フリーナンス)は、インターネット関連事業で有名なGMOインターネット株式会社のグループ企業が運営する、個人事業主やフリーランスに特化したファクタリングサービスです。

フリーナンス口座を開設することで、即日払いが受けられるようになるとともに、業務上の事故の補償を受けられるフリーランス向けの保険(フリーナンスあんしん補償)に無料で加入することができます。

色々と不安定な面が多い個人事業主やフリーランスにとって、ファクタリングのみならず保険までついてくるのは、働くうえで十分に心強いサービスといえるでしょう。

FREENANCEの公式サイト

口コミ・評判

即日払いのおかげで、クライアントとクリエイター 双方との信頼関係を構築できています
FREENANCEのおかげで社会的な信用が上がり、大きな案件を受託できるようになりました。クリエイターとの信頼関係の持続にも役立っています。

引用元:FREENANCE(フリーナンス)

FREENANCEのおかげで、常に〝攻めの姿勢〟で大きなチャレンジができると思います。
フリーランスが大きなチャレンジをするときに、即日払いが背中を押してくれる、そしてあんしん補償が守ってくれる。FREENANCEのおかげで、これからも攻めの姿勢でいろいろなことに挑戦できそうです。

引用元:FREENANCE(フリーナンス)

個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際のポイント6つ

個人事業主におすすめのファクタリング会社を9社に絞ってご紹介しましたが、それでも選びきれないという方もいるはずです。

そこで、個人事業主がファクタリングサービスを選ぶ際、特に押さえておきたいポイントを6つまとめました。

  1. 個人事業主OKのファクタリング会社である
  2. 即日入金が可能である
  3. 売掛債権額が最低買取金額以上である
  4. できるだけ手数料が安いファクタリング会社に依頼する
  5. 申込み方法を確認する
  6. 対面相談して対応の質を見る

これらをクリアしていれば、個人事業主が安心して便利に利用できるファクタリングサービスといえるでしょう。

また、紹介する6つのポイントのうち、ご自身で優先順位をつけて、もっとも条件が合うファクタリングサービスを選ぶのもおすすめです。

個人事業主OKのファクタリング会社である

まず、押さえておきたいのが、利用したいファクタリング会社が「個人事業主OKかどうか」です。

ファクタリング会社によって「法人専用」「個人事業主(フリーランス)専用」「法人も個人事業主もOK」など、利用できる対象者が決まっています。

個人事業主が利用するなら、「個人事業主専用」または「法人も個人事業主もOK」なサービスを選びましょう。

即日入金が可能である

資金調達は急を要する場合がほとんどです。

特に個人事業主の場合、次の入金までの生活費が足りない、出張の取材が入ったものの手持ちに不安がある、などその日のうちに現金が必要な場合もあるでしょう。

スピーディーに手続きと審査を進めてくれ、即日入金してもらえるかどうかも、個人事業主がファクタリング会社を選ぶ際のポイントです。

売掛債権額が最低買取金額以上である

一般的に、ファクタリング会社では売掛債権の買取可能下限額と上限額を設定しています。

買取可能下限額は、おおよそ50万円前後に設定されていることが多いため、少額利用を目的としている場合はよく確認するようにしましょう。

買取可能下限額が定められていないファクタリングサービスであれば、かなりの少額からでも利用可能です。

ご自身が売却したい売掛債権の額が最低買取額以上であるかも、ファクタリングサービスを選ぶ際のポイントになります。

できるだけ手数料が安いファクタリング会社に依頼する

売掛債権から高額の手数料を引かれては、手にできる資金が少なくなります。

手数料はできるだけ安いほうが利用しやすいのは当たり前ですから、個人事業主がファクタリングサービスを選ぶ際も、できるだけ手数料がやすいファクタリング会社を選びましょう。

利用者とファクタリング会社の2社間でおこなうファクタリングでは5%~20%程度が相場といわれています。

しかし、そうしたファクタリングサービスの中でも個人事業主向けではより安く設定されている場合があります。

そもそも手数料は、売掛債権の金額や、事業者、取引先の信用度などから総合的に判断して決まるものです。したがって、実際に申し込んでみなければ、正確な手数料はわかりません。

できれば事前に見積もりを出してもらい、複数社で比べてみた上で、より安い手数料のサービスを選ぶのがポイントです。

申込み方法を確認する

ファクタリング会社によって、申込み方法は「対面」「郵送」「オンライン」などがあります。

とくに、即日の入金が必要であるならば、オンラインに対応しているところを選ぶとよいでしょう。

オンライン対応のファクタリング会社は、即日入金に対応しているところが一般的だからです。

一方、「対面」や「郵送」は、申し込みから入金まで一定の期間が空くことが通常です。

入金を急いでおらず、じっくり話を聞いて進めたい場合は、対面や郵送を選ぶとよいでしょう。

対面相談して対応の質を見る

ファクタリング会社によっては、事前相談を受け付けているところがあります。

ひとまず相談を利用し、対応を確認してみましょう。

特に初めてファクタリングを利用する場合は、疑問や不安点も多いはずです。

悩みを親身になって聞いてくれるか、丁寧に説明してくれるかをよく確認してください。

これも複数社で相談してみて、「印象が良い」「信頼できる」と感じたファクタリングサービスを選ぶのがポイントです。

即日入金可能なファクタリングにメリットがある場合とは

即日入金可能なファクタリングの利用が、メリットにつながるケースがあります。

おもに時間に余裕がなく資金調達が必要な場合ですが、以下の内容に該当するなら、即日入金可能なファクタリングを選びましょう。

支払期限まで時間がないケース

支払期限が迫っているのに手元に現金がない場合、即日入金可能なファクタリングが有効です。

住民税や国民健康保険料、外注費、家賃などには支払期限が定められています。

個人事業主の場合、取引先の入金が遅れたことでこうした支払いに支障が出ることもあるでしょう。

特に取引先への入金が遅れることは、今後の取り引きに影響する可能性があるため、できるだけ避けたいはずです。

こうした「すぐに現金が必要な場合」に、即日入金可能なファクタリングはメリットがあります。

融資を受けるまではいかないが早めの入金を希望するケース

「銀行から融資を受けるほどではないが資金を用意しておきたい」場合にも、即日入金可能なファクタリングはメリットがあります。

個人事業主の場合、「先月は仕事がなかったが、今月は多くの仕事を受注できた」というケースはよくあるはずです。

多く働いた月の売掛金を早々に現金化できれば、事業や生活を安定させることができます。

新しい案件を受注するために、早めに資材や設備を準備しておきたいなど、売掛金の入金が少し早ければ資金繰りがうまくいくような場合も、即日入金可能なファクタリングは有効です。

金融機関から融資を受けられないケース

資金を集めるには、ファクタリング以外に金融機関から融資を受ける方法もあります。

ただし、金融機関からの融資が難しいこともあるでしょう。そういったときには、ファクタリングを利用する価値が大きいでしょう。

一般的に金融機関とファクタリングでは審査対象に違いがあります。

金融機関は個人事業主の信用を重要視するのに対して、ファクタリング会社は売掛債権の信用を重要視します。

つまり、利用者自体が債務超過だったり税金を滞納していたりしても、売掛債権さえ信用があればファクタリングを利用できるのです。

これは、信用力が低く金融機関からの融資が難しい個人事業主には、とても大きな力になります。

保証人や担保が用意できないケース

ファクタリングは売掛債権の売買契約ですから、保証人や担保を用意する必要はありません。

融資であれば、通常は保証人や担保が必要になりますが、個人事業主でこれらを準備するのは難しいことも少なくないはずです。

保証人や担保が用意できなくても現金を手にできるのも、ファクタリングのメリットでしょう。

即日にファクタリングを受ける方法とは

いくら「即日入金可能」とホームページなどに書かれていても、手続きを誤れば即日に対応してもらえない場合があります。

ここでは、確実にスピーディーなファクタリングを目指すために押さえておきたい方法を紹介します。

買取手数料の上限と下限が公開されている会社を選択する

即日ファクタリングを可能にするには、まず、買取手数料の上限と下限が設定されていることを確認してください。

手数料には〇%~など、上限が明示されていない場合も多く、実際見積もりをした段階で想像以上に高く提示されることも考えられます。

即日入金を希望しているにもかかわらず、手数料がネックになって別のファクタリング会社に申し込みし直すことになれば、大きな時間のロスです。

買取手数料の上限と下限が設定されていれば、ある程度納得した上で申し込めるため、こうしたタイムロスを防げるでしょう。

ファクタリング審査に必要な書類を事前に準備する

必要書類を準備してから申し込めば、最短時間で資金化してもらえる可能性が高まります。

通常、ファクタリング利用の流れは「申し込み」→「必要書類の提出」→「審査」です。

申し込みの段階で必要書類を用意しておけばスムーズに提出でき、すぐに審査をしてもらえます。

ファクタリング会社によって必要書類は異なりますが、多くの場合、以下のような書類の提出を求められます。

  • 身分証明書
  • 事業用資金口座の通帳のコピー
  • 取引先との基本契約書
  • 請求書や発注書など
  • 印鑑証明書

大抵の場合、各ファクタリングのホームページ上で明示されているため、準備してから申し込みを進めるようにしましょう。

オンライン申し込みで時間を短縮する

ファクタリングの申し込みから契約までの方法は、ファクタリング会社によってさまざまです。大きくは以下のような流れに分けられます。

  1. 申し込みから契約まで全てオンライン完結
  2. 申し込みはオンラインや電話などでできるが、契約は対面
  3. 申し込みはオンラインや電話などでできるが、契約書類が郵送されてくる
  4. 電話やメールで申し込み、契約は対面または郵送

即日ファクタリングを希望するなら、①の方法で手続きを進められるファクタリング会社を選びましょう。

オンラインで全て完結できれば、移動や郵送の時間がかからないため時間を大幅に短縮できます。必要書類もメールなどで送れるため、即日入金してもらえる可能性が高くなるのです。

実際、即日入金を掲げているファクタリング会社の多くは、オンライン完結のサービスを提供しています。

なお、オンラインのみのやり取りに不安を感じるなら、②の方法を採用しているファクタリング会社も選択肢になります。

契約を対面としているファクタリング会社の中には、来社が必要なところとオンライン面談で済むところがあります。

オンライン面談で済ませられるファクタリングサービスであれば、安心感を持って契約に臨めるうえ、時間短縮もでき、即日入金が期待できます。

承諾の時間短縮のため2社間ファクタリングを選択する

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。

2つの違いは以下のとおりです。

ファクタリングの種類2社間ファクタリング3社間ファクタリング
契約利用者とファクタリング会社の2社間でおこなわれる利用者とファクタリング会社、取引先(売掛先)の3社間でおこなわれる
売掛金の支払い方法取引先から振り込まれたら、利用者がファクタリング会社へ支払う取引先から直接ファクタリング会社に支払われる
メリット利用者とファクタリング会社のみで契約がおこなわれるためスピーディー手数料が安い傾向がある
取引先にファクタリングを知られない
デメリット手数料が高い傾向がある取引先にファクタリングの利用がバレる
取引先の了承を得る必要があるため時間がかかる

2社間ファクタリングなら、取引先にファクタリングの利用を説明して了承を得る時間を省けます。

2社間ファクタリングの図解

ただし、手数料が高くなる点は留意しておきましょう。

取引先を交えない2社間ファクタリングでは、取引先から入金がない可能性や、入金された売掛金を利用者が使い込んでしまう可能性も考えられるからです。

これはファクタリング会社にとってリスクとなるため、手数料が高めに設定される傾向にあります。

スピーディーさでいえば2社間ファクタリングが勝るため、即日入金を希望しているなら、2社間ファクタリングを選びましょう。

複数業者へ相談して回答スピードを比べる

事前相談を利用してスピード感を推し量る方法もあります。

ファクタリングに関する疑問や見積もり依頼などを、複数業者に相談してみましょう。

オンライン上から相談を送れる場合や、電話、LINEなどで相談できる場合など、ファクタリング会社によって相談方法はさまざまです。

質問に対して迅速に回答してくれるか、メールの返事はスピーディーかなど比べてみましょう。

レスポンスがよい、素早く的確に回答してくれるなど、スピード対応が期待できるファクタリング会社を選ぶことも、即日でファクタリングを受けるためのポイントです。

債権譲渡登記が必要ない会社を選択する

2社間ファクタリングでは債権譲渡登記を必要としているファクタリング会社もあります。

利用者とファクタリング会社のみで契約をおこなう2社間ファクタリングでは、仮に利用者に悪意があり、1つの売掛債権を複数のファクタリング会社に売買していた場合、どこに権利があるのか証明できません。

このような二重譲渡がおこなわれた場合の対抗手段として、債権譲渡登記があります。

登記をおこなうことで、譲渡された債権の所在を明確にします。

しかし債権譲渡登記は、司法書士に依頼するなど別途手続きが必要です。

当然ながら時間がかかるため、即日ファクタリングを受けることは難しくなるでしょう。

ファクタリング会社によっては、債権譲渡登記を保留にして、登記をせずにファクタリングを受けられるところもあります。

スピーディーに手続きも進むため、2社間ファクタリングで即日入金してほしい場合は、債権譲渡登記が必要ないファクタリング会社を選びましょう。

個人事業主がファクタリングを利用してから現金を受け取れるまでの流れ

手続きをスムーズに進め、即日ファクタリングを受けるためにも、ファクタリングに申し込んでから現金が振り込まれるまで、どのような流れで手続きが進むのか確認しておきましょう。

個人向けファクタリングの流れ

STEP1|問い合わせ

まずは気になるサービスに問い合わせてみましょう。

いくら急ぎで現金が必要な状況とはいえ、ファクタリング会社の中には悪徳業者がいないわけではないので、慎重であるに越したことはありません。

問い合わせの段階で対応が遅かったり、違和感があったりした場合には、利用を避けたほうがよいでしょう。

STEP2|必要書類を用意・提出する

ファクタリングの手続きを円滑に進めたいのであれば、あらかじめ必要な書類を集めておきましょう。

必要な書類は会社によって異なりますが、少なくとも「請求書」と「直近の事業用口座の入出金がわかる通帳(明細)」の2点は必須です。

詳しくは利用する予定のファクタリング会社に確認しておきましょう。

STEP3|審査・見積もり

提出した書類をもとに、売掛債権の買取が可能かどうかの審査がおこなわれます。

買い取りの可否や手数料の金額は、売掛債権の額や、取引先の信用度によって変化します。

もし見積もりで出された手数料に不満があれば、契約をしなくても問題ありません。

STEP4|契約

見積もりに問題がなければ契約に進みます。

契約方法はファクタリング会社によって異なっており、オンラインで即日契約ができるところもあれば、必ず対面でおこなうところもあります。

なお、ファクタリングの契約をする際には、「償還請求権」の有無を確認しておきましょう。

一般に償還請求権付の契約を「リコース契約」または「ウィズリコース」、無い契約を「ノンリコース」といいます。

ファクタリング会社に償還請求権があると、万が一、クライアントの倒産や不払いで売掛債権の回収ができない場合に、ファクタリング会社はもともと債権を持っていた人=ファクタリング利用者に回収金額分の支払いを求めます。

要は、ファクタリングで受け取った現金に返済義務が生じるわけです。

最近では償還請求権付きのファクタリングは減少傾向にあり、日本国内のファクタリングには原則的に償還請求権はありませんが、申込前にしっかりと確認しておきましょう。

STEP5|入金

無事に契約が終われば入金を待つだけです。

売掛債権から手数料を引いた金額が、早ければ数時間以内に指定した口座に振り込まれるでしょう。

なお入金にどの程度時間がかかるかは、ファクタリング会社によってさまざまなので、事前に確認しておくことをおすすめします。

個人事業主のファクタリング利用条件とは?

ファクタリングは個人事業主でも利用できますが、注意しておきたい点がいくつかあります。

ファクタリングに利用できる売掛債権を持っている

ファクタリングに利用できるのは、基本的に、支払日や金額が確定している売掛債権です。

すでにサービスや商品を納品済みの確定債権だけでなく、サービスや商品を納品することが決まっている将来債権も対象となる場合があります。

なお、債権譲渡禁止特約が付帯している売掛債権は、そもそも譲渡ができないためファクタリングに利用することはできません。

条件を満たした売掛債権である

ファクタリング会社によっては、利用できる売掛債権に対してさらに細かく条件を設定している場合があります。

例えば以下のような条件です。

  • 支払いサイト〇日まで
  • 最低買取金額
  • 個人間取引の売掛債権不可

「支払いサイトが長すぎる」「最低買取金額より少額」といった売掛債権は、利用できない場合があるため、申し込み前に確認しましょう。

また、個人間取引の売掛債権は売掛金を回収できないリスクが高くなるため、そもそも利用不可としているファクタリング会社もあります。

取引先の信用度が高い

ファクタリングは売掛債権を売却することで資金を得る方法です。

もし、取引先が倒産するなどして売掛金を回収できなくても、基本的に利用者が手に入れた資金を返還する必要はありません。

しかしそうなればファクタリング会社は提供した資金を回収できず、一方的に損をすることになります。

そのため、ファクタリングの審査では利用者より、取引先の信頼度が重視されます。

上場企業をはじめ、大手企業や業績の安定した企業であれば個人事業主でも審査に通りやすく、問題なくファクタリングを利用できるでしょう。

必要書類を準備できる

ファクタリング会社から要求される書類は、全て提出しなければいけません。

期限までに不足なく用意できることも、個人事業主がファクタリングを利用する上での条件です。

書類が揃わない、期限までに提出できないとなると、いくら取引先の信用度が重視されるファクタリングでも、不信感を抱かれ、審査に影響することが懸念されます。

書類の準備は基本的なことですが、個人事業主がスムーズにファクタリングを利用するためには押さえておきたいポイントです。

ファクタリングを利用する上での4つの注意点

個人事業主に限らず、ファクタリングを利用する上で注意すべきことも押さえておきましょう。

特に理解しておきたいのは以下の4つです。

  • 審査に通らない債権がある
  • 償還請求権の有無を確認する
  • 必ず即日で振り込まれるとは限らない
  • 会社によって手数料が異なる

それぞれ確認しておきましょう。

審査に通らない債権がある

ファクタリングを利用するためには、審査に通過する必要があります。

審査では売掛先の信用度が重視されます。

具体的には売掛先が以下に当てはまると、信用度が低いとみなされ、審査に通りにくい可能性があります。

  • 売掛先が実在している企業かわからない
  • 売掛先のこれまでの取引実績が乏しい
  • 申込者と売掛先間の取引実績が少ない
  • 売掛先の経営状況が悪く、倒産のリスクがある
  • 売掛先が個人事業主である
  • 売掛先による支払いまでの期間が2ヵ月以上である

また、以下のようなケースは審査を通過できず、ファクタリングを利用できません。

  • 債権譲渡禁止特約がついており、譲渡できない売掛金である
  • 売掛金が二重に譲渡されている疑いがある
  • 3社間取引で、売掛先がファクタリングの利用に同意しない

ファクタリング会社は不良債権を買い取ってしまうと会社の経営に影響が出るため、審査は慎重におこなわれます。

上記のようなケースでは、審査に通らない可能性が高いことを知っておきましょう。

償還請求権の有無を確認する

償還請求権とは、金銭債権等が支払われないときに、金銭請求をさかのぼって直接に請求できる権利のことです。

つまり、償還請求権がありであれば、売掛先から売掛債権が支払われない場合、ファクタリング会社から弁済するよう迫られてしまいます。

償還請求権がある契約は「リコース契約」「ウィズリコース」などと呼ばれ、契約の特約で「返還請求特約」や「買い戻し特約」などの記載があれば、償還請求権があることを意味します。

なお、個人事業主向けのファクタリングの多くは、償還請求権を設けていません。

とはいえ、リスクマネージメントの観点から、償還請求権があるかないかはしっかりと確認しておきましょう。

必ず即日で振り込まれるとは限らない

特に2社間ファクタリングでは入金スピードが早く、ファクタリング会社によっては即日現金化できることが大きなメリットですが、審査に落ちた場合には即日現金化はできません。

不備を訂正した書類の提出や、他の売掛債権での申し込むなどの対応を取る必要があるでしょう。

また、審査に通ったとしても、申し込みの時間帯によっては振り込みが翌日になることもあるかもしれません。

会社によって手数料が異なる

ファクタリング会社によって手数料が異なることにも注意が必要です。

申し込みの前に多くのファクタリング会社を比較し、手数料をできるだけ低く抑えられる会社を選択するようにしましょう。

個人事業主が利用できるファクタリング以外の資金調達方法

人によってはファクタリングの利用が難しい場合もあるかもしれません。

ファクタリング以外の資金調達方法も確認しておきましょう。

ビジネスローン

ビジネスローンとは民間の金融機関や消費者金融による融資サービスで、銀行や公的機関からの直接融資に比べると、審査が優しく、融資開始までの期間が短いのが特徴です。

金利が高く最大借り入れ金額は少なめであるものの、無担保・保証人不要のケースが多く、すぐに資金が必要な際の利用に向いているといえます。

ただファクタリングと違って、負債を作ってしまうため、短期間かつ計画的に利用する必要があるでしょう。

クラウドファンディング

公益性の高い事業をおこなっていたり、ご自身の人脈が広かったりする場合には、クラウドファンディングの利用を検討するのもいいかもしれません。

支援者さえ募ることができれば、リスクを抑えて資金調達が可能です。

クラウドファンディングにはいくつかのタイプがあり、支援者に商品やサービスでリターンする「購入型」、支援者にリターンがない「寄付型」、おもに金利をリターンする「融資型」などがあります。

この中で個人事業主が始めやすいのは購入型で、支援者をそのまま固定客につなげられる可能性もあり、実現すればビジネスを成功に近づけやすいでしょう。

個人事業主がファクタリングを利用する際によくある質問

個人事業主がファクタリングを利用する際の、よくある質問をまとめました。

夜間や土日に即日ファクタリングできる?

夜間や土日対応しているファクタリング会社もありますが、あまり多くはありません。

申し込みは24時間可能でも、担当者が対応するのは営業時間内の場合が多く、申し込みの時間帯によって入金が翌営業日になることもあります。

どうしても緊急に資金調達したい場合は、土日や夜間対応のファクタリングサービスの利用が有効ですが、選択肢は狭まります。

少しでも余裕があるなら、必要書類を用意して朝一番で申し込みましょう。

早い時間に申し込めば即日ファクタリングできる可能性が高くなります。

ファクタリングに違法性はある?

ファクタリングは経済産業省も推奨する資金調達方法です。

法的にも認められた債権の売買契約で、違法性はありません。

ただし、ファクタリングをかたった詐欺や悪質な融資をおこなう業者の存在には留意しておきましょう。

  • 「ファクタリングだといわれて契約したら、利息を要求された」
  • 「手数料が高額で受け取れる債権の売却代金があまりにも少ない」

このような場合、詐欺や融資契約になっている可能性があります。

法律に抵触する可能性もあるため、利用しないことをおすすめします。

以下の金融庁から発表されている注意喚起も参考にしてください。

【参考記事】ファクタリングに関する注意喚起|金融庁

個人給料はファクタリングの対象になる?

金融庁における法令解釈に係る照会」では、賃金債権を買い取って資金を得ること、そして利用者を通じて資金回収をすることが「賃金業」に該当するのではないかを論点として、その見解と根拠が示されています。

賃金は「通貨で直接労働者に、その全額を支払わなければならない」と、労働基準法第24条第1項で定められています。

ファクタリングでは、売掛金が回収できなかった場合、利用者に支払いの責任がかかることは基本的にありません(償還請求権がない契約)。そのため、もし売掛金が回収できなかった場合、ファクタリング会社は売掛先に対して、直接支払いを求める手続きを取ることができます。

しかし給料ファクタリングの場合、給料は「直接労働者に支払われる」もののため、勤務先に対して請求する権利そのものがないことになります。

よって、請求が常に利用者にしかできない状況は、貸し付けと変わらないというのが金融庁の見解です。

貸し付けは賃金業登録をしている業者でなければできません。

賃金業登録をおこなわず給料ファクタリングをおこなっているとすれば違法になるわけです。

金融庁としては給料ファクタリングの対応を「貸金業の登録をすれば可能という文脈ではなく、違法なので買い取りの相談をしないように」という姿勢で注意喚起を出しています。

ファクタリングを利用するデメリットはある?

ファクタリングの利用で受けるデメリットとしては、手数料の高さが挙げられます。

仮に年利1.2%で100万円の銀行融資を受けたとしましょう。

ファクタリングのように当面の金銭工面のため1ヵ月だけ借りたとすれば、利息は1,000円で済みます。

消費者金融のビジネスローンを年利12%で、100万円を1ヵ月借りた場合の利息は、10,000円です。

100万円のファクタリングの手数料が1%であれば、ビジネスローンと同等の10,000円の手数料で済みますがそれ以上になると、ファクタリングの手数料のほうが高くなります。

もちろん、これは極端な例です。

性格も目的も異なる利息と手数料を比べても、参考にはならないかもしれません。

しかし、単純に手数料や利息を「支払う」点で見ると、ファクタリングの手数力の高さはデメリットでしょう。

そもそも、銀行融資は個人事業主では利用が難しい上、審査に1ヵ月近くかかることもあるため緊急の資金調達には向きません。

ビジネスローンなどの利用も、返済期間が長くなれば結局利息がかさみます。

ファクタリング利用時の手数料の高さはデメリットですが、緊急に資金が必要、負債を増やしたくないなど、目的が合っていれば安心して利用しやすい資金調達方法です。

ファクタリングの手数料はいくらかかる?

本記事で紹介した、ファクタリング会社の手数料をまとめると以下のとおりです。

サービス名手数料
事業資金エージェント2社間:5~20%
3社間:1.5~9%
ウィット記載なし
ベストファクター2社間:5%~
3社間:2%~
QuQuMo1%~
アウル経済1〜10%程度
OLTA2~9%
MSFJ3.8〜9.8%(個人事業主の場合)
No.1ファクタリング2社間:5~15%
3社間:1~5%
FREENANCE3〜10%

ファクタリング会社によって多少前後することはありますが、2社間では5~20%、3社間では1~10%くらいが相場のようです。

もし、30%を超えるような高い手数料が提示された場合は、悪質な業者の可能性もあるため利用は慎重になったほうがよいでしょう。

審査が甘いファクタリング会社はある?

各ファクタリング会社で審査基準が全く同じかといえばそうではありません。

ただし、原則、審査が甘いところはないと考えてよいでしょう。

とはいえ、融資よりもファクタリングの方が審査が甘い傾向にあります。

資金繰りに苦労している方は、ファクタリングの利用がおすすめです。

さいごに

ファクタリングは資金調達方法が限られる個人事業主にとって、画期的な資金調達方法といえるかもしれません。

一方で、ファクタリング会社の運営には資格や登録が必要ないため、ファクタリング会社を選択する際には違法性がないかを判断する必要があるでしょう。

また、手数料が低いという理由だけで会社を選んでしまうと、不利な条件が付いているなど、後々問題に発展するケースもあるかもしれません。

安全な会社と取り引きするためには、この記事で紹介した個人事業主向けのファクタリング会社を比較して、直接相談してみることをおすすめします。

この記事の調査・編集者
アシロ編集部
本記事は法律相談ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。※法律相談ナビに掲載される記事は、必ずしも弁護士が執筆したものではありません。本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。