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INTERVIEW

インタビュー

最古参メンバーが振り返るアシロの転換点 〜アシロの歴史におけるキーパーソンの特徴〜

PROFILE

Y.M

リーガルメディア事業部

アシロは2009年の創業以来、着実な成長を遂げてきました。その道のりは、決して平坦なものではなく、多くの挑戦と変化の連続といえます。

今回は、創業期からアシロを支え、アシロの歴史と共に歩んだ古参メンバーであるY.Mさんへインタビューを実施。

これまでのアシロの歴史から「6つのターニングポイント」を振り返りつつ、会社の成長を牽引してきたキーパーソンたちの存在を見ることで、ビジネスパーソンとして学ぶべきことを探りつつ、アシロが大切にしてきた価値観や、求められる人物像をひもときます。

 


 

Q.自己紹介をお願いします

Y.Mと申します。

2011年にアシロへ新卒として入社して以来、さまざまな事業部での業務を経て、現在は祖業であるリーガルメディア事業部 マーケティンググループにて広告チームのマネージャーを務めています。

入社以来、リーガルメディア事業部では営業やマーケティング、そして顧客フォローを経験。子会社のアシロ少額短期保険ではマーケティングや営業を含め多くの業務を経験し、HR事業部ではRA(※)を務めていたこともあります。

詳細は、以下の記事もご参考ください。
【新卒キャリアステップ】入社14年目 アシロ初の新卒入社メンバーが歩んだキャリアとは

※RA:Recruiting Advisorの略。転職エージェントにおける企業側担当として、採用戦略や採用支援を行う

Q.アシロの歴史における「ターニングポイント」を教えてください。

時系列に沿って、いくつかのターニングポイントについてお話させていただきます。

① 2015年4月:売上を飛躍させた「コンテンツSEO」への挑戦

リーガルメディア事業のプロダクト、弁護士ナビ(現在:ベンナビ)の設立当時、お客様となる法律事務所様へ送客するための問い合わせ・ユーザー集客手法は、Web広告とサイト改修による限られたテクニカルSEO(※)が中心でした。

しかし、お客様が増えるにつれて、より多くの相談者様をおつなぎする必要が出てきます。
当時は広告費を増やすことで対応していましたが、それだけではいずれ限界が来ることは明らかでした。

そこで新たに挑戦したのが「コンテンツSEO」。Webサイトに掲載する記事の質を高め、検索結果の上位に表示させることで、広告に頼らずとも自然にサイトへ訪れる人を増やす手法です。

この取り組みが功を奏し、送客数が格段に増加しました。結果として当時のリーガルメディア事業部が陥っていたほとんど利益がない状況は大きく改善し、現在の安定した収益体制の礎を築く、最初の大きな転換点だったと思います。

※ SEO:Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略。検索順位における上位表示を目指す施策の総称

② 2016年12月:情報の信頼性に向き合った「記事コンテンツ制作プロセス改革」

2016年、インターネット上の情報の信頼性が大きく問われる事件が世間を騒がせました。医療情報サイトで、不正確な記事や無断転載が発覚した事件であり、Webメディア全体の信頼性が問われるきっかけとなりました。

対象となったサイトは医療分野でしたが、法律という専門性の高い情報を扱う私たちにとって、決して他人事ではありませんでした。

この問題を受け、私たちは記事コンテンツの制作プロセスを抜本的に見直しました。
それまでよりも多くのコストを投じ、コンプライアンスを徹底的に遵守する体制へと移行したのです。

企業の成長には「攻め」だけでなく、こうした「守り」の姿勢がいかに重要であるかを痛感させられた出来事でした。

③ 2017年4月:上場に向けた土台作り「管理部の新設」

アシロが本格的に株式上場を目指し、成長する組織のガバナンスを強化するため、管理部が新設されました。

それまでは事業を成長させることに全力を注いできましたが、株式上場のためには、社内規定やコンプライアンス体制を高い基準で整備する必要があります。
しかしながら、当時は管理部がなく、成長を実感すると同時に、「管理部門」の重要性を実感していました。

また、実際に管理部門が立ち上がり、内部管理体制の構築が進むと同時に、私たち事業部門のメンバーにも、より一層高いコンプライアンス意識が求められるようになりました。

会社全体が、次のステージへ進むために必要な筋肉をつけていった時期と言えるかもしれません。

④ 2018年冬頃:顧客との絆を深める「カスタマーサクセスグループ」の誕生

アシロの企業理念は「関わる人を誰よりも深く幸せにする」です。
この理念をさらに高いレベルで体現するために、リーガルメディア事業部内にカスタマーサクセス(以下CS、※)グループが組織されました。

それまでは営業担当者がお客様へのフォローも兼務していましたが、お客様の数が増えるにつれて、どうしてもかけられるリソースが限られてしまいます。

そこで、既存のお客様に専念する組織を立ち上げることで、より手厚いサポートを提供できる体制を整えました。
お客様と真摯に向き合うというアシロの原点を再確認し、企業理念を形にできたため、重要なターニングポイントといえるのではないでしょうか。

※CS:顧客をフォロー・サポートすることで、顧客の成功体験や利益拡大を支援する職種

⑤ 2025年上半期:祖業に並ぶ第二の柱へ「派生メディア」の急成長

アシロの祖業はリーガルメディアですが、その後発で始まった派生メディアが、近年急成長を遂げてきました。

そしてついに2024年10月期の第2四半期には、売上規模においてリーガルメディアと肩を並べるまでに成長。
同じメディア事業ではありつつもライバルでもあった派生メディア事業部は、名実ともにリーガルメディア事業部に並ぶ、アシロの柱と言える存在になりました。

会社として、事業ポートフォリオ(※)の多角化に成功した重要なターニングポイントです。

※事業ポートフォリオ:企業が展開する事業の組み合わせや構造

⑥ 2025年下半期:「利益創出」への転換

2023年10月期から2024年10月期にかけて、アシロは将来の成長に向けた「投資期間」として、さまざまな投資を積極的に行ってきました。

そして来る2025年10月期を「利益創出期間」と位置づけ、コスト構造をゼロベースで見直す大きな意思決定が成されました。

結果として、リーガルメディア事業部の営業利益率が改善。このタイミングで全部門がコスト意識を高く持ち、事業運営を見直したことは、この後のアシロ全体の成長につながるであろう大きなきっかけとなるはずです。

Q.各ターニングポイントにおけるキーパーソンは誰でしたか?そして、彼らからどんなことが学べるでしょうか?

前述のターニングポイントごとに、それぞれお話させていただきます。

①【2015年4月】 T.Oさん:未経験から「得意領域」を創り上げた育成力

コンテンツSEOをアシロの得意領域にまで引き上げたのは、現在リーガルメディアのマーケティンググループで副統括責任者を務めるOさんの功績です。

当時はコンテンツSEOの黎明期で、経験者は市場にほとんどいませんでした。
Oさんは自身もプレイヤーとして圧倒的な成果を出しながら、未経験のメンバーを一人前のマーケターに育て上げ、強力なチームを築き上げました。

Oさんのスキルとリーダーシップがなければ、リーガルメディア事業部は今と大きく異なる姿になっていたと思います。

② 【2016年12月】中山 博登さん:「攻め」と「守り」を両立する経営者の慧眼

インターネットにおける情報の信頼性が問われる事件に伴い、記事コンテンツの制作プロセス改革を主導したのは、代表取締役の中山さんでした。

創業以来、中山さんの一貫した「攻め」の姿勢を見てきましたが、この時は問題が報じられてから即座に「守り」の意思決定を下し、コストをかけてでも万全の体制を構築することを優先しました。

その後の業界の動向を見ても、あの一瞬の判断がいかに正しかったかが分かります。
経営におけるリスク管理と、迅速な意思決定の重要性を学びました。

③ 【2017年4月】川村 悟士さん:会社を前進させる圧倒的なコミットメント

上場準備や管理部の設立・整備を牽引したのは、元取締役CFOであった川村さんです。

未経験の業務も多い中、その圧倒的な業務遂行力と守備範囲の広さには目を見張るものがありました。
おそらく、当時の社内で一番働いていたのではないでしょうか。

昼夜を問わず仕事にコミットし、会社を前に進めるその姿から、プロフェッショナルであることの基準の高さを学びました。

④ 【2018年冬頃】大橋 佑紀さん:常に「クライアントファースト」を体現する姿勢

前述のターニングポイントにて説明させていただいたCSグループ立ち上げにおいて、最も尽力し、何よりも全社へクライアントファーストの意識を浸透させてくれたのは、現在リーガルメディアの統括責任者を務める大橋さんです。

大橋さんは常にお客様のことを第一に考え、そして行動で示してきました。

組織が大きくなると、時に内向きな思考に陥りがちですが、大橋さんの存在は、私たちに「誰のために仕事をしているのか」という大切な原点を思い出させてくれます。

⑤ 【2025年上半期】横尾 謙佑さん:有言実行で組織を牽引するリーダーシップ

派生メディア事業部をリーガルメディア事業部と比類するまで成長させたのは、メディア事業本部長の横尾さんです。

かつて全社定例の場で「派生メディア事業部の売上をリーガルメディア事業部の売上に追いつかせる」と宣言し、その言葉を見事に実現させました。

横尾さんの特徴は、ビジョンを掲げるだけでなく、それを達成するための「選択と集中」が徹底されている点です。

リーガルメディア事業部を含めたメディア事業本部全体の事業成長や体制構築は、横尾さんによる事業戦略の賜物だと感じています。

⑥ 【2025年下半期】4名のマネージャー・リーダー陣:組織の成長を加速させる「模範的フォロワーシップ(※)」

リーガルメディア事業部におけるコスト構造の改善は、現場を率いるマネージャーたちの力が非常に大きいと感じています。

・マーケティンググループ 非広告チーム マネージャー S.Mさん
・CSグループ マネージャー A.Wさん
・営業グループ マネージャー Y.Iさん
・マーケティンググループ 広告チーム リーダー Y.Kさん

彼ら4名に共通して学べるのは、「模範的フォロワーシップ」。役員や統括責任者たちの意思決定を正しく理解し、現場のメンバーと足並みを揃え、組織全体の目標達成に貢献する力です。

かつては若い組織であったため、この中間管理職の機能が未熟で、組織運営に苦労した時期もありました。
しかし、彼らが過去の失敗から学び、優れたフォロワーシップを発揮してくれるようになったことで、組織は格段に強く、しなやかになったと思います。

結果として、コスト構造をゼロベースで見直すという施策が活かされ、事業としても組織としても大きく成長しました。

※フォロワーシップ:リーダーを主体的に補佐し、組織の目標達成に貢献する姿勢

Q.最後に、アシロに関心がある求職者の皆さんにメッセージをお願いします!

これまでお話ししてきたように、アシロは変化が多く、とても目まぐるしい組織です。
そのため「腰を据えて落ち着いて働きたい」という方には、ミスマッチとなる部分もあるかもしれません。

しかし、「変わることを恐れず、変化そのものを楽しめる」という方にとっては、これ以上なく魅力的な環境だと思います。
そして変化が多い分、失敗もたくさん経験してきましたが、だからこそアシロには失敗に寛容な文化が根付きました。

現在のアシロは、既存事業の成長はもちろん、新しい事業の創業を求められるフェーズです。

失敗を恐れず、果敢にチャレンジしたいというマインドをお持ちの方は、ぜひ一緒にアシロの新しい歴史を創っていきましょう。
ご応募を心よりお待ちしております。

 


 

編集後記

今回のインタビューを通じて、アシロという企業の歴史が「変化」の歴史そのものであることを改めて実感できます。

数々のターニングポイントを語る中で、常に「人」の存在がありました。
コンテンツSEOを会社の得意領域へと昇華させたマーケター、リスクを直視し迅速な意思決定を下した経営者、そしてそれぞれの持ち場で活躍する数多くの社員たちなど。

変化を恐れず、むしろ楽しみ、失敗を許容し、学びとして次に活かす。
インタビューの最後で語られたこの文化こそが、アシロを前進させる原動力といえるかもしれません。

アシロに興味をお持ちで、この記事のどこかと重なる部分がある方は、ぜひアシロへご応募ください!

皆様とお会いできることを、楽しみにしています!

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