OB VOICE
卒業生の声
PROFILE
竹田津惇
元アシロ 執行役員
1990年 熊本県生まれ。大学3年時にアシロへインターンとして入社。
大学卒業後アシロへ入社し、ベンナビ(当時弁護士ナビ)を中心としてWebマーケティングを担当し事業をグロース。
2020年05月アシロ取締役に就任
2022年01月アシロ執行役員に就任
2022年10月アシロ退社
同年11月 『株式会社MEDISITE』設立。代表取締役就任。
Q.自己紹介をお願いします
竹田津惇と申します。2016年にアシロへ入社し、2022年10月に退職、同年11月に株式会社MEDISITEを設立しました。実は大学生時代にもアシロで1年ほどインターンをしていたので、7年半ほどアシロで働いていました。
Q.現在取り組んでいる事業について
主に医療機関向けのマーケティング支援や、医療系のポータルサイト(即日PCR.com / エスチェック)の運営、最近ではTiktokの運用代行なども行っています。
Tiktokの運用代行とは、たとえば企業がアカウントを制作して動画を投稿するにあたって、どういった頻度でどんな動画を投稿するのかであったり、投稿後の分析をして再度戦略を練るなどの、包括的な支援です。また必要であれば、動画の撮影を行うこともあります。
※TikTok運用代行の詳細は『コチラ』
Q.独立する旨を伝えたときのアシロの反応は?
まずは当時、私と同じく執行役員をしていた鈴木貴暁さんに相談しました。アシロへ誘った手前というのもあったのですが、あっさり「いいんじゃないでしょうか?」と(笑)。
反対はされませんでしたし、少なくともネガティブな雰囲気ではなかったので、ホッとした記憶があります。その後、中山さんに報告しましたが、反対されることもなく、慎重に検討した結果の意思なのだろうと尊重していただきました。
Q.アシロで学んだことの中で最も大切にしてることとは
ビジネスにおいていかにスピードが重要であるか、また顧客に対する誠実さがいかに重要であるかなど、具体的なスキルはもちろんですが、そうした本質的な部分の学びが大きいです。
倫理観や道徳、顧客に対する誠実さの重要性は、アシロだからこそ学べたことではないでしょうか。会社を大きくしたい、売上を伸ばしたい、事業を成長させたいと思うほど、いかに誠実さが重要なのか痛感します。
またアシロ創業期、代表の中山さんに教えていただいたことで、今になってより重要性を理解できたことが「考えながら走る」ことです。決めたことをやり抜くことも大事で、しかし走ることを止めず上手にフィットさせられるような柔軟さも重要。
起業した今だからこそ「進む」「変わる」は、同時並行でなければいけないのだと実感します。
Q.20代のほぼ全てをアシロで過ごしたが起業はいつから想定していた?
アシロへのインターンを始めた前後、大学3年のころには考えており、アシロで過ごしている間もずっと根底にはある考えでした。
アシロに相談したのは2022年8月ごろで、退職する3ヶ月前ほどです。
社内の体制変更のタイミングで、次世代のリーダー、特に鈴木貴暁さんや横尾さんがいれば大丈夫だなと感じた瞬間がターニングポイントでした。私が退職することで多少の影響はあるものの、すごく負荷がかかりそうというわけではなかったので、ずっと考えていた独立を果たすチャンスだと思ったのです。
Q.起業して事業を運営する中で、アシロで得たどのような知見・スキルが役立っている?
生意気に聞こえるかもしれませんが、独立前は自分の力が通用するのか非常に不安を感じていましたが、蓋を開けてみると力不足を感じる場面もありながら、全然通用するんだなと思ったのが正直な気持ちです。
当然Webマーケティングのスキルは役に立っています。例えば検索エンジン周りのマーケティングに関する知見やGoogle Analyticsを用いた分析は、言わずもがなです。
どちらかというと重宝している部分としては、総合的な問題解決能力であったり、事象や問題・課題を抽象化して考える能力といった、基礎的・根本的なビジネススキルの部分ではないでしょうか。
またビジネスに対してのスピード感もアシロで得た重要なことのひとつです。スキルというよりは、考え方・捉え方ともいえますが、スタートアップ企業であったアシロだからこそ学べたことだと思います。
業務的スキルではない概念的な学びが、「事業を起こす」「継続させる」「成長を続ける」という点に繋がっているはずです。
Q.起業以外の切り口、例えば転職という軸でならどう活かせる?
当然に活かせます。むしろ活かさない手はありません。
総合的な問題解決能力や身につけたビジネスでのスピード感は、面接での受け答えににじみ出ると思いますし、アシロで活躍できていれば他の企業であっても評価される経歴や実績になっているはずです。
アシロで手に入るスピード、論理的思考、抽象化・問題解決能力、倫理観、これらはどんな業界・業種で、どんな役割を担っても役に立つと思います。
Q,アシロを退社して半年以上経つが後悔していることややり残したことは?
2016年にアシロへ入社してから6年半と、それ以前のインターンの期間1年間。全体で7年半程度アシロにいましたが、もっともっと仕事をやり切れたし、事業を成長させられたのではないかと後悔することがあります。
当時は生きることや目の前の業務に向き合うことに必死すぎて、想定やリスクマネジメントが浅かったり、思考の範囲が狭かったりしたのではないかと思うことがあるのです。
もしも起業した今の感覚で、7年半アシロで過ごすことができたら、もっと高次元な仕事を完遂できたり、今よりももっとスキルが伸びていたり、アシロを大きく出来たのではないかと感じます。
人生のどんなタイミングでもこうした後悔はつきまとうものですが、甘さや弱さをもっと減らして、これからも事業に向き合いたいです。
Q.いまアシロに戻ったとしてどんな経験をしてどんなスキルを得たい?
前述の内容と重複しますが、今の感覚で2016年に戻り、アシロで仕事をしてみたいです。
ただそれは無理ですよね(笑)。
もしもやるとしたら、新規事業を立ち上げたいと考えています。それもアシロのノウハウやアセットとあまり関係のない、まったく雰囲気を異にする事業です。アシロや中山さんが想像する範囲から飛び出た事業を起こし、より厳しい環境を作り、自分の力だけで事業成長をなし得たいです。
Q.新卒と中途ではアシロでの過ごし方は違う?
当然、違いはあると思います。
それは一般的にイメージするような扱いが異なったり、キャリア形成が難しかったりするということではありません。例えば中途で入社された方の場合、どうしても前職の考え方や手法が根底にあると思うので、悪く言うとそれに影響されてしまいます。
一方で新卒入社の方であれば、考え方の偏りやコリがなく、ゼロから仕事との向き合い方を構築できるので、アシロの文化や風土に馴染みやすいといった違いがあるのではないでしょうか。
しかし前職の考え方があるということは、決して悪いことではなく、アシロでもそのノウハウやフォーマットを取り入れて、事業成長に活かすということはよくあることでした。
たとえばここ2-3年間、アシロは多様なキャリアを持つ人材を中途採用してきたと思いますが、それぞれの考え方やノウハウを取り入れることが継続的な成長の一因になったと思います。
例を挙げると新卒からSEOコンサルティングをされていた方や、当時のアシロで未着手だった広報の経験を持つ方などが入社され、事業・ブランディングなどさまざまな面で、数年前とは大きく様変わりしています。
新卒・中途に関わらず、アシロは本人のスキルやモチベーション、成果を最大限に尊重するので、事業とあわせて自分自身も成長することが可能だと思います。
Q.アシロを長年見た中で変えるべきところと変えるべきではないところは?
どちらもアシロから独立した今だからこそ感じることですが、「一人ひとりのスピード感」と「構造的なスピード感」は改善の余地がありますが、一方で「顧客に対する誠実さ」は変えるべきではないと思います。
組織が大きくなったため当然のことですが、個人個人が思うスピード感に差異を感じました。
私は創業期の尋常ではないスピード感を経験しているので、例えば「LPを作ってリスティング広告を出稿したい」と思ったとして、やろうと思えば24時間以内に出稿できることを知っています。
しかし現在のアシロはそうした経験を持っていない人材のほうが多く、LP出稿までに「1ヶ月かかる」と思い込んでしまうことで、スピード感が鈍くなってしまうことがあるのです。
経験がなければ「1日でできる」という発想に至ること自体が難しいのですが、自分でスピードを制限してしまうのはもったいないですよね。また一般的な企業と比較するとスピード感がある現在のアシロでも、やはりアシロ創業期や、独立直後の企業と比較すると動きが鈍い部分があるなと感じます。
この点においては、構造的な部分や体制の整備によって、まだまだ改善できる余地が十分にあるのではないでしょうか。
一方で、顧客に対する誠実さは、私がアシロにいた7年半も変わっていませんし、これからも絶対に変えるべきではありません。アシロがここまで成長できたのは、間違いなくこの考え方が浸透し、従業員の一人ひとりが、顧客と直接コミュニケーションを取る・取らないに関わらず大切にしてきたからです。
むしろここを変えてしまうのであれば、もはやアシロである必要すらないと、独立した身で僭越ながら思えてしまいます。
Q.アシロならではの苦労したこととは
創業期、環境が全く整っていない状況で、ひとつひとつの作業にすごく時間がかかり、プロジェクトの進行に時間を要するということがありました。ただ、これはアシロが理由というわけではありませんし、むしろ今となってはその経験がすごく活きていると思います。
何が原因でそんなことになってしまったか知っているので、メンバーにそうした経験を強いずに済むので(笑)。
敢えて言うのであれば、IPOを目指そうとなったときに環境がガラリと変わるといった、環境変化の激しさはあったかもしれません。しかし環境変化に自分をフィットさせていったり、経験がないマネジメントをしたり、ノウハウがない施策を行わなければいけなかったり、そうしたことはどんな環境でも求められることです。
Q.外から俯瞰してみたアシロとはどんな会社?
率直な意見として、2つあります。「次のフェーズに上るべき」ということと「カッコいいな」ということです。
新しい技術や事業、新しい人材や才能を取り入れ、世の中が抱える新たな課題や問題解決に動き出す必要があるのではないでしょうか。
アシロが創業され間もない2012年頃、営業代行がメインの事業であったところから、Webマーケティングに転換しました。当時Webマーケティングはまだ希少であり、社会が求めるものにフィットできた事例のひとつです。
そうしてここまで成長できましたが、2023年現在においてWebマーケティングは典型的な職種のひとつ。素晴らしい理念と風土をもつ企業なので、今こそ希少性が高く、誰も手を付けていない分野に手を伸ばすチャンスではないかと感じます。
ただし既存事業にアシロの魅力があることも事実で、2023年10月期決算において「今期を中長期的な投資期間とする」と発表し、一時的に株価を落とすも、2Q決算においては良い意味で期待を裏切り事業成長を成し遂げ、株価を大きく伸ばしました。
このような大胆な意思決定とコミットメントができる会社であるアシロに入社すれば、そのビジネスマインドや理念を学べますので、魅力的な成長機会に繋げられると考えています。
Q,アシロをおすすめしたい方とおすすめできない方
アシロへの入社をおすすめしたい方は、マネジメントをしたかったり、積極的にキャリア形成をしていきたいなど、目指すものがある方です。例えば役員や事業責任者になりたい方、身につけたいスキル・経験したいことが明確にあるという方に向いています。
実績を出して立候補すれば、どんな社歴、年齢、パーソナリティであっても尊重してもらえるのがアシロです。また今後も採用を強化していくはずであり、さまざまなポストができるので、マネジメント経験をしたい方にも非常にオススメです。
一方でおすすめできないのは、ルーティンワークであったり、昇給や責任を望まないというような方です。アシロの成長速度やスピード感に、戸惑ってしまう可能性が高いでしょう。
Q.OBが教える「アシロに入社すべき理由」とは何でしょうか
退職してから一時期、さまざまな企業の決算資料を見たり調べたりしたのですが、やはりアシロの事業計画における大胆な意思決定と、決めた目標に対するコミットメントの高さは、数ある企業の中でも非常に稀有で価値のあるものだと実感しました。
この環境に身を置き、当事者として事業を伸ばし、そのノウハウやマインドを身につけられることは、大手企業と比較しても優れている点だといえます。学びたい意欲、経験したい意欲、そうしたハングリーさがある方にとってはこの上ない環境なので、ぜひアシロへ入社すべきだと思います。
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